いよいよ野党再編に向けて勇気ある一歩を踏み出す!

第189回通常国会を振り返って

 9月末に閉会した通常国会は、安保法制をめぐる乱闘国会という後味の悪いものとなってしまいました。国会を取り囲むデモ隊の先頭に立ち共産党委員長と手を取り合って万歳する民主党代表の姿を見た多くの方々から「民主党はいつから共産党と同じになってしまったの?」と懸念をぶつけられました。野党に転落してからも熱心に民主党にアドヴァイスしてくださったある有識者からも「今の民主党は、この国のサイレント・マジョリティ(物言わぬ多数派)を余りにも馬鹿にしているのではないか?」と失望されてしまいました。

民主党は、現実を見据え、つねに「対案」を示して来た

 私は、2000年に補欠選挙に初挑戦して以来、民主党として政治活動を行って参りましたが、こんな民主党に成り下がってしまったことが残念でなりません。2009年に悲願の政権交代を実現するまでの民主党は、自民党に代わる現実的な政権の受け皿をつくり上げるべく、日々政策論争を行い、官僚機構の力を借りずとも幾多の法案を国会に提出し、つねに国会論戦の先頭に立って政府与党の誤りを正し、国民に堂々と政策選択肢を示したのです。それは外交や安全保障も例外ではなく、国際情勢の現実を見据えて、つねに「対案」を掲げ続け政府の暴走を諌めました。

今こそ、民主党は原点に立ち返れ!

 戦後最長の国会会期を終え、私たちはもう一度原点に立ち返る必要があると考えます。なぜなら、今の「一強多弱」国会のままでいいと考えている国民はほとんどいないからです。「民主党に頑張ってもらいたい!」という方々の大半は、民主党そのものというより、バラバラになって力を失った野党を再建して欲しいという切実な願いを表明しているのだと受け止めています。民主党を応援しているというより、民主党が掲げてきた政権交代可能な二大政治勢力の競争による緊張感溢れる政治の再現を切望しているのです。

政策の旗印は、現実的な外交・安保政策と、将来の安心と生きがいを実感できる経済社会

 私は、旗印になる基本政策を次の3つに絞っています。第一に、先の通常国会の反省に立って「現実的な外交・安全保障政策」です。国際関係は独りよがりでは乗り切れず、つねに現実的な対応が求められます。第二は、「行き過ぎた新自由主義を修正する経済政策」です。新自由主義が前提にする「工業化社会」はもはや時代遅れです。にもかかわらず、生産性や効率を求める新自由主義経済では、賃金や雇用は容赦なく切り捨てられ多くのブラック企業を生み出し、生活者は凄まじいストレスと将来不安に苛まれ、格差や貧困は悪化します。これに対し、すでに北欧を中心とするヨーロッパでは30年前から脱・工業化の「知価(知識)社会」(サービスやデザインなど知識集約型の産業構造)に対応する社会インフラと国民生活のセーフティネットの張り替えが精力的に行われ、日本より国民負担が重くても多くの人々が将来の安心と生きがいを実感できる社会をつくり上げています。

そして、徹底した分権と、人と未来への投資

 第三は、「思い切った分権で社会保障と教育の現場を再生する政策」です。教育、医療、福祉(子育て・介護)などは利用者のニーズに近い各地域が財源も権限も人材も主導権を握って推進すべきです。そしてその中核は、中央政府が全国一律でばらまく現金給付型から、地域の実情に合致した人的サービスを住民参加の下に提供する現物給付型に転換して行くのです。そのためには、憲法第8章(地方自治)を改正してでも実質的な地方分権を確立せねばなりません。

すべては、「未来に誇れる日本」のために!

 今こそ民主党は自分たちの殻を破って、改革の志と政策を共有する野党勢力の再結集を図らなければなりません。衆議院にも参議院にも、民主党が分裂し下野して以来、15年前の民主党結党時と同様の改革の情熱に溢れ、分権と共生の精神を持して新党を立ち上げた潜在的な同志が数多くいます。いや、全国に津々浦々で再び政権交代を夢見て草の根の運動を展開している同志たちがいるはずです。その人々の力を糾合するのです。私もその大きなうねりの中で、「未来に誇れる日本」をめざし、身を捨ててでも中核的な役割を果たす覚悟です。どうぞ、倍旧のご支援をよろしくお願いします。

衆議院議員 長島昭久

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