長生き日記

長生きを強く目指すのでなく良い加減に楽しむ日記

463 カタバミ・放射能

2017-05-19 21:27:33 | 日記
6年前の3月11日、退職の片づけをしていた時に地震が発生した。棚の本や機器が床に落ちたが怪我はしなかった。ついで原発が破壊されその地域(どこまで?)で放射能汚染が広がった。その汚染関係では何人かの知人が、モニタリング、除染アイデアその他で行動をとっていた。僕はもう出番を持たない退職者で、もちろんボランティアなんかで何かしても良かったのだろうけど何もしなかった。その十年ほど前は放射性物質をけっこうたくさん使う仕事をしていたから、何ベクレルが検出されたので危ないとか危なくないとかの話題に多少口を出せる知識はあったが、傍観者的に知ったか発言をしたくはなかった。しばらくして、汚染放射能による生物影響の一つとして、ヤマトシジミ(ちょうちょ)の奇形発生とか死亡率がその食草であるカタバミの採取地の関連から報告がなされ、それについてまた、「よくやってくれた、そうだアブナイアブナイ」側と「その研究根拠が科学的でない」側の論争が起こった。そういう生物影響は専門外なので論争を詳しく追跡したのではないが結局どうおさまったのだろうか。いや、確率的な判断が関係する事象はおさまる問題ではないのかもしれない。同じころ、蝶マニア写真マニアの知人が樹上に本拠を持つミドリシジミの類が筑波あたりで激減しているのは放射能汚染のせいだと騒いでいたが、これも蝶マニアの乱獲のせいだという話もありよくわからない。現在ミドリシジミ類は回復したのだろうか、と言ってもそう簡単にわかる話ではない。こういう個体群変動は事件的なことがなくても気候とか天敵の動向とかで激しく変動して不思議はない事象だ。だからと言って放射能影響はないのだと言えるわけでもない。
  放射線影響の関係者では、微量の放射線はかえって良い影響も考えられるとする。細胞内のDNAは宇宙線、紫外線、化学物質などにより絶えず損傷を受けているが、同時に修復する細胞機能によって 絶えず修復されている。微量の放射線はこの修復機構の誘導を促進するからだろう。人体への放射線影影響はそれが低線量の場合は、その他の原因影響にマスクされて直線的な結論を導けないようだ。
  で、話がずれたが、もしあの時に退職していなかったら、僕も放射線汚染関係の何らかのをテーマをもって研究というか教育というかの生活をすることになったかもしれない。生物影響のような課題をすぐに扱う手段を持っていなかったから、水系環境のモニタリング的なテーマを学生さんとしたのかもしれない。で、とにかくそうしなかったのであるが、そこいらから抜いてきて、庭にカタバミを植えたのは、ヤマトシジミの飛ぶ姿を見てそんな気分を忘れないようにしたいとの強迫観念があったのかもしれない。

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 462  桑と蚕 | トップ | 464 ボトルネック »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL