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「ネットで書いたら逮捕される」特定秘密関連で3年前に言い募っていたネット住民は、一体どこに消えたのか?

2016-11-20 19:01:01 | その他

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すっかり忘れている人も多いと思いますが、3年前に特定秘密保護法について、反対運動が大きくおきました。

反対するという立場は、言論の自由などの概念からも、よく理解はできます。

しかし、その頃に、「私が逮捕される」、「ネットで何か書いたら逮捕される」という言説までもが、大手を振ってまかり通っていました。

こうした意味不明の言説について、三年前の2013年11月に僕が書いた文章です。

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正直、知能指数ということまで考えます。

特定秘密保護法案に僕は賛成の立場ではありませんが、この法案が通ったら、「ツイッターができなくなる。」「ブログは止めないと。」「私は逮捕される。」というようなメールばかり僕にきます。

あほらしくて話になりません。

あなたが得ている情報で、あなたが書いている話で、あなた個人が逮捕される可能性はほぼありません。

そんなに価値のある情報を持っている人なんて殆どいません。

99.999%の人には何の関係もありません。

こういうことも自分を特別扱いするそうした意識にげんなりします。
通常の知性もありません。

ネットはどこまでおかしい人々の巣窟なのかと気持ちが悪くなります。

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 三年前に書いたことは、今もそのまま正しいと思います。

 特定秘密保護法は、国の情報の内で、「我が国の安全保障に関する情報のうち特に秘匿することが必要であるものの保護」がポイントです。

こうした情報にアクセスしようとするのは、ジャーナリストなどの取材者や研究者、それから国会議員などの政治家が対象です。

つまり、ある種のリスクを考えて、それでも情報を入手しようとした場合に、スパイ目的でないのに国から攻撃を課せられる可能性が存在するということです。

しかし、このリスクは、施行して二年近くなりますが、明確に顕現する状態にはなっていません。

おそらくは情報提供する側の自発的萎縮などは存在している可能性はもちろんありますが(そういう秘密をジャーナリストに提供しようとする人はそもそも圧倒的に存在していない日本ですが)、ジャーナリストや研究者がこのことで捜査されるような事態すらおきていません。

例えば、最近では安全保障技術研究推進制度の研究成果について、防衛施設庁が「特定秘密保護法に基づく特定秘密の対象にはならない」と言明(http://mainichi.jp/articles/20161119/k00/00m/040/120000cより)するなど、むしろ濫用とは逆の対応になっていると思います。

勿論、そもそもそうした情報を入手する能力のない、ネットで発信したい住民は関係ありません。読んでいるのが殆どのネット住民は、更にです。

こんなあたりまえのことを3年前に指摘はしていましたが、そこで大騒ぎした人々が、その後も何の確認もなくネットで喚いているのを見るたびに、日本語のネット空間で意味ある言説というのが、本当に育ちにくいことをまた痛感しています。

結局、流行的感覚、流行り廃りのことばかりを、その都度マスコミかネットに影響されて楽しんでいるだけの意味なき人々が圧倒的多数であるのが、ネット内の日本語言語空間なのだろうとおもいます。

まあ、溜息しかありません。

 

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