「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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貴女が生きるという選択をすること。

2012-06-21 05:27:09 | 福島第一原発と放射能

帯広のホテルで書いています。

珍しく酒を飲んで、さらに珍しく酔ったため、さっきまで眠りこけていました。

僕の中で、よくわからないことは多くあります。

一番、わからないのは、どうして放射性物質が多くあるところで、暮らしていく選択をするのかということです。

理由というレベルの話ではなくて、皮膚感覚として全く理解できません。

僕の中では、放射性物質に関しての嫌悪感は日に日に強まっていて、

それがどうしようもなく存在する場所で生きていきたいとは、ちっとも思えません。

ごめんなさいと先に言いますが、いろんな方たちのご相談を聞いていても、逃げていない人々の根幹の感覚、皮膚感覚も、僕には、ちっともわかりません。

放射性物質が多くあるところに、生物はきちんと住めないから、そんな場所からは離れるしかないという事。

それを逃げないということで納得する人たちの気持ちはさっぱり、本当にさっばりわかりません。

何にもシンクロしません。

もう一年と三か月が過ぎて、それでも汚染されている場所に住み続ける感覚の人たちは、僕とはおんなじ枠組みの生物なのだろうかと疑問に思います。

生きることそのものが、大事なことがないのではないのかとも。

生きてきた自分が何なのか。生きていく自分が何なのか。そうしたことをどのようにとらえているのか。

それを、繰り返し、繰り返し、考えなければなりません。

否、考えなくて、感じ続けなければなりません。

 それが、生きている人間であって、この放射能をめぐる話は、皆さんが、生きている人間であるのかどうかという事が、問われている話でもあります。本当に生きる人間であるのかという話です。

貴女が、生きているのかどうなのかという事です。

僕は逃げるしかないという事を告げた時に、「持ち物を見てみたら、どうしても持っていかなければならないものは、何にもない。何にもないことが分かって、私の人生はなんだったのだろう」という答え。「小さいころのアルバム位しかないよ。でも重たいからいいよ。」と。「そのくらいは持ってきなさい。車に積むから。」と僕は返しました。

でも、たぶん人間の人生というのはそのくらいのものなんです。そのくらいのものでも、生きているという事なんです。もっていくものがほとんどなくても、小さいころのアルバムだけでも。                                 

 そして、今、生きている貴女があるなら、貴女自身を生かし続けることからしか、人生の本質は掴まらないと僕は思います。

 

 生きるという選択をすること、それだけが意味あることです。そこに、放射性物質はまるで必要ありません。

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本日。帯広市内の十勝プラザで講演いたします。                                                      13時受付。13時30分から講演50分。その後パネルディスカッション。                                     ここまでは一般の方は入場無料。                                                     その後の交流会は千円必要だそうです。

帯広市西 4南13、帯広駅南側。申し込み不要。直接来場ください。

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三重県の伊賀で、ガレキを焼却した灰を、福岡の大牟田で最終処理するというありえない話が新聞報道http://mainichi.jp/area/mie/news/20120619ddlk24040349000c.htmlされています。  名張と伊賀は、同じ焼却施設の共有です。名張や伊賀で、問題を認識している人は、是非集まってください。また、全国のみなさん、大牟田市にもこの内容を問い合わせてください。

緊急!【6/23(土) 木下黄太講演 IN 名張】

 

 

 

「3.11以降、何が起こっているか〜マスメディアが流さない本当の話〜」

 

 

 

日時:6月23日(土)午後2:00〜4:00(開場1:30)
会場:「名張市武道交流館いきいき」多目的ホール大
(三重県名張市蔵持町里2928番地)

 

  

 

予約受付メール:gareki.nabari@gmail.com
料金:800円(開催前日までに予約した場合)、 1000円(当日)
託児あり。

 

 

 

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以下は毎日の引用

東日本大震災:がれき、焼却灰は福岡へ搬出 伊賀で処理なら県が要請 /三重

毎日新聞 2012年06月19日 地方版

 東日本大震災で発生したがれきの広域処理問題で、県は18日、伊賀南部クリーンセンター(伊賀市)が受け入れた場合の焼却灰について、「通常と同様に処理する」として、福岡県大牟田市へ搬出する方針を示した。同日の伊賀市議会全員懇談会で、県廃棄物・リサイクル課の西田憲一主幹が説明。県が主体となって大牟田市側に要請するという。

 同センターは可燃ごみの焼却灰を大牟田市内の業者に搬出している。西田主幹は震災がれきの処理方法について、「一般ごみとの混合焼却」とした。また、ごみをRDF(固形燃料)化して処理している伊賀市のさくらリサイクルセンターについて、RDF処理施設が受け入れ可能か検討中とした。

 伊賀南部クリーンセンターを運営する伊賀南部環境衛生組合(管理者、亀井利克名張市長)は、震災がれきの受け入れに向け、住民説明会を近く開催する方針だ。【伝田賢史】〔伊賀版〕

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40 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
三島市の住民説明会で傷害事件が (静岡県民)
2012-06-21 05:40:54
5月下旬に三島市の住民説明会で傷害事件がありました。



6月19日発売の「週刊アサヒ芸能」6/28号(徳間書店)に記事が掲載されています。(86ページの下2段)


短い記事ですが、がれきの受け入れを地方自治体に無理強いしている様子が、かいま見えます。

なお、この事件についての詳細は、以下の URL に詳しく記載があります。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/245.html

試験焼却反対の電話をぜひお願いします。

三島市 生活環境課
055-971-8993
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無題 (匿名)
2012-06-21 06:09:22
情報発信、

感謝しています

有難うございます
返信する
ばか! (激怒)
2012-06-21 07:42:39
もう日本全国ダメなのでしょうか。
なぜ大牟田?瓦礫をばらまく馬鹿政府とそれを受け入れてしまう馬鹿市民。馬鹿な人達で日本は成り立っているのかと呆れて激怒です。
返信する
Unknown (Unknown)
2012-06-21 08:03:36
毎月5万から10万くらいの家や車のローンとしての借金があるとする。家は売れないだろう、子供は2人いる。逃げた先に仕事が見つかるあてもなく借金その他で生きていけるかわからない。そして放射能について話すと村八分的な雰囲気になるので、話せない。
話すことはタブーになってきている。
そこで あてがないのに生きるために、避難するのは生きるか死ぬかの決断になる。お金がない人はますます。それが福島の現実なのでは。わりあい引越しした人は元気に見えるので、なんとかなるとは思いますが、 行政に働きかける必要があるのでは。

返信する
責任追及 (Unknown)
2012-06-21 08:42:29
瓦礫焼却の件で
「もし数年後に被害が出たら あなたは責任が取れるのか?」という質問に対して
「〇〇市が責任を取ります」と答えた市長がいたが 〇〇市に責任を押し付けて個人としての責任逃れを謀っているとしか思えない。

この市長だけでなく 東電、環境省、政府、地方自治体 いずれも実際に決定・実行してるのは個人なのに
「利益は個人に、責任は組織に」というのは納得できない。

例えば組織としての東電ではなく そこの長としての清水や勝俣個人に対して 私たち1人1人が弁護士いらずの少額訴訟を起こす というようなことは出来ないのだろうか?

もし1万人1人1人が1万円ずつの少額訴訟を起こし受理されたら 少しはこの無責任体質を変えることが出来るのではないか と思うのだが 法律に詳しい方の意見を聞きたい。
返信する
これが真実? (eityan)
2012-06-21 09:18:28
◆ケイシーまつおか氏の2/29 のtweets より(現在はすべて削除されている)
http://enzai.9-11.jp/?p=10614

(1)今日、夕方の酒席である有名なエコノミストと同席。こうした著名な人には珍しく原発問題を語っていた。彼の確認したところでは、「政府の今やっていることは最善策である」という。少しカチンときたので黙って聞くことにした―。
posted at 01:30:46
(2)彼が指摘するのは、①菅首相が「アメリカに占領されるぞ」と話した事②その後、特捜部も菅直人らに事情聴取すらしない事③国際会議でも菅直人が招かれ歓迎されている事――これらにはちゃんと理由が‥。菅首相は実はアメリカや世界中と連携して今の福島と関東の被曝を敢えて許したのだという。
posted at 01:31:02
(3)もしもあの時、本当に福島と関東地区に避難命令を出し、3000万人以上を避難させたら、経済はマヒ、株価や日本国債も暴落・利回は上がり世界経済は大混乱に陥った。その後の欧州危機も重なり、今では世界中で戦争が起きていた、折しも3.11は中東のジャスミン革命の真只中だった
posted at 01:31:48
4)東電は情報を管理すらできず、一方米国からは矢の催促。専門家の話を聞いた菅直人氏は「最悪の事態」を想定し、一度は3000万人の避難を指示しようとしたという。それを止めたのは、アメリカ。すぐさま官邸を情報はスルーされるようになり、重要な情報も首相と側近は本当に知らされず骨抜きに。
posted at 01:32:03
(5)アメリカや欧米諸国は、日本にいる自国民の安全は守りつつ、日本の経済活動は止まらないよう情報操作に乗り出し、官僚組織や大手マスコミそして慌てふためく東電も巻き込んだ。 当時、親米派議員だけが先回りした動きができたのはこのため。トモダチ作戦決行も直前まで首相は知らなかった。
posted at 01:32:18
(6)東電は官邸でなくアメリカ軍に情報を提供。彼らは自分達の手には負えないと知っている。自衛隊も。頼れるのは世界最高の原子力対応ノウハウを持つ米軍の特殊部隊しかいない。その情報を元に在日米軍や外資系企業幹部、そしてマスコミ幹部には情報は渡り、官邸はその二次情報に頼るしかなかった
posted at 01:32:33
7)そうしたアメリカの意図や行動を見て、菅首相は「アメリカに占領されるぞ」と側近に語ったという。もし彼が首都圏3000万人の避難を強行していたら在日米軍と第7艦隊は日本を災害救助と原発事故収束の名のもとに押え、全責任を不人気の菅首相に…。菅氏らが生命の危険を感じたのも無理は無い
posted at 01:32:42
8)つまり、今の福島県民の被曝も、首都圏の人達の被曝も、汚染食品の流通も、すべてアメリカや世界経済の崩壊を避けるための、「捨て石」となった。福島県民と子供達、そして首都圏の人達を犠牲にすることで、世界経済と秩序を守った。確かに未だに世界各国は日本の産品を禁輸している
posted at 01:32:51
(9)確かに、経済政策も白川日銀総裁はどれだけ円高が進んでも通貨供給をしなかった。日本から企業、外資系企業を逃がす戦略をアメリカが取り、日本の資産を売却し高い円で海外企業や資産を買い移転させる。事実、それで外資の拠点は去り、外国人が株を持つ日本企業の空洞化が進んでいる。
posted at 01:33:01
10)今の状態は、日本国民が放射能被曝を続けながら経済活動だけは世界経済は崩壊しない程度に回し続けるように全てが操作されている。諸外国から見れば、福島の子供が何人甲状腺癌で死のうが関係ない。むしろ都合がいい。政府首脳も上級官僚もマスコミ幹部もそれに逆らえない。彼らにも生活がある
posted at 01:33:11
(11)優秀なハズの国会議員が放射能問題では矛盾したことを言うのには理由がある。これが「最善策」だからだ、世界そして日本にとって。だから、福島の人達は逃げなければ、単に見殺しにされるだけ…彼の言うとおりだ。その彼も公の場では言わない。彼にも生活がある。今夜は酒で口が滑っただけだ‥
posted at 01:33:22
12)世界経済と日本にとって、福島の人達が、日本の子供達が人知れず安楽死してゆくのが「最善策」なら逃げるしか生き残る手はない。―なぜ、菅直人が逮捕も取り調べもされず、海外でも堂々としていられるのか…彼は「世界経済を救った」のだ。福島の子供達の命と日本の運命をを引換に…。
posted at 01:33:35
13)まぁ、酒席の戯言。信じるも信じないも、私次第か。。。


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重要情報がつまったブログです (怪人)
2012-06-21 09:35:50
染色体7番のq11領域を調べれば、低線量での被爆有無がわかる

http://s.ameblo.jp/64152966/entry-11204914299.html
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怒り (虫けら)
2012-06-21 10:49:31
ぬまゆさんのブログを見ても、福島の方々は危機的な状況です。住む家もなく、精神的にも追いつめられています。がれきの広域処理などは被災された方々には何の助けにもなっていないどころか、本質的な救助(移住など)の妨げになっています。不純な動機から出た「偽りの被災地支援=がれきの広域処理」のつけは、結局、被災地と非被災地の両方に回って来るという、正に最悪な事態です。この欺瞞的行為に対して国民はもっと怒らなければ、この国は本当に駄目になってしまいます。
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北九州市が震災瓦礫の本格的な受け入れを決定!! (徒然熊)
2012-06-21 11:31:47
 無念ですね。・・・
特に安住の地と見定めて移住された避難者にとっては。
 新聞紙上では、懸念される「放射性物質の危険性は全く無い。」「殆どの市民は受け入れに賛成である。」・・・とか、市長の大嘘決まり文句をたらたらと、並べているだけ。・・・

 でも、確かにこの様な新聞記事だけ読んでいる人間ならば、私たちが受け入れ反対に血眼になっている様子が、「奇人変人」の類に見えてしまうのでしょう。・・・

P.S 木下さん、折角帯広まで来られたのですから、ドイツとここ道東にしかないと言われる「モール温泉」に浸かって、日々の疲れを癒して下さい。・・・心地よい酔いを演出してくれたのは、「十勝ワイン」でしょうか?(笑)
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放射能の認識の違いについて (イチゴ)
2012-06-21 11:51:04

母子で避難中の者ですが、東京に住んでる親戚のママに子供達の内部被爆に気をつけてとメールしたところ。
学習院大学の田崎さんのHPをぜひ読んでほしいと書いてありました。この田崎さんまったくの放射能ド素人なのに、ネットや本で書かれている放射能のことを真実ではないと批判しています。しかも自分の文章を書籍にしようと目論んでします。学習院のHPアドレスを使って!

http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/d/



こういった放射能を気にしていない人達は計算や%で癌になるとか、普通に生活しても大丈夫だとかの肯定文を読んで安心して都内にくらしています。
どうしたら放射能の真実を分かってくれるのでしょうか?
 
今度東京都の環境省が、福島の原発から20km界隈の飼育できないペットたちを線量を測って飼い主に戻すようです。この被ばくしたペット達を飼い主さんは飼育できるのでしょうか?野犬になった犬は狂犬病の恐れもあります。また線量の高いペットは処分されるでしょう。このような場所に環境省の公務員が防護服もマスクも無しで線量の高い場所に被爆しにいく現実があります。どうかこれ以上人的被害が出ないように祈るばかりです。 

環境省にクレームを!!!

  
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