「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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日本の農林水産物と食品は円安で去年輸出額過去最高。更にバブル期イタ飯ブームより解る、もう一つの理由。

2015-02-10 15:22:20 | 福島第一原発と放射能

木下黄太メールマガジン 最新53号目次

 【 食品モニタリングで、ストロンチウム90の検出が増加しているというリスクの指摘 】

 『2015年、被曝問題について木下黄太の大放談(2)』

【 「インターネットの中で騒ぐ人たち」を分類すると 】 
【 全く現実感のない、とんでもない言いがかりの数々 】
【 被曝回避側のネット情報発信者は、ほぼ壊滅状態 】   

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日本の農林水産物と食品の輸出が過去最高になった、これは日本食・和食ブームが世界的に到来しているとおめでたい情報が蔓延しています。去年は6117億円で、過去最高。前年より、一割以上、増えたそうです。

世界的な和食ブーム???  馬鹿馬鹿しいです。理由は二つしかありません。

突然、急激な円安になったために、他国が日本の農作物を買いやすい状況になっていることがまず一番大きいことです。

二つ目はなんでしょうか。

日本国内で捌ききれない農林水産物を、他国で引き受けるところを探して、売り続ける状況が大きくなっていることがあるのです。努力しているということです。

こんなことは少し考えれば分かる話です。

それを日本食・和食ブームと、おためごしかを官僚がペーパーにして、それを鵜呑みに報道するマスコミ、呆れるしかありません。

こうしたことのヒントはチェルノブイリ事故にあります。事故は1986年におきました。

このころに日本でおきたことは何でしょうか。

バブルです。

バブルで経済が浮かれ状態になりました、そしてそれまでと違う食べ物が、東京ではブームになりました。

イタ飯といわれた、イタリア料理。猫も杓子もイタ飯通いが続くのが、80年代末から、僕がテレビ局に入社した90年ごろの風景でした。

このイタ飯、主役は勿論、パスタ。

そして、このパスタの主原料は小麦。

ウクライナは、ヨーロッパ有数の小麦の産地ですし、ヨーロッパ内に輸出を続けていました。

小麦はいうまでもなく、セシウムの移行率は米などよりも遥かに高いです。

ですから、チェルノブイリでは高濃度に汚染したパスタが流通した話は有名です。

勿論、そうした高濃度に汚染した小麦の引き受け先はどんどんなくなる状態です。

当然ながら、イタリアなどでもこうした産地からの小麦の利用や国内の汚染小麦は普通にあったと思います。

しかし、汚染危険から、パスタが捌ききれなくなっている状態。

こうした時に、突如日本で沸き起こったイタ飯ブーム。

商社や食品メーカー、広告代理店が仕掛けて、業界で大ブームになりましたが、実際は取引価格が格安になっていたパスタを大量に日本が引き受けた構図でした。

押し付け先が、知識も実感もない日本人になった構造です。

これがチェルノブイリ事故後に、日本でイタ飯ブームが盛り上がった、大きな原因でもあるのです。

過去のこうした事例を考えると、日本はその時のヨーロッパと同じことをしています。

引き受け手のない農林水産物や食品は海外に売ろうとします。どんどんと。

最初は拒絶していたのを売り込む努力、更に、これまで円高に阻まれていたのが、去年から急激な円安モードになったため、売れるようになったということです。


要は農林水産物と食品を放射能汚染と一緒に、世界に拡散している地道な結果が反映されているということです。

これが日本や日本人が平気で海外相手におこなっている状態なのだと実感しておきましょう。

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2011年以降、被曝問題ではないテーマでのトークは始めてとなります。

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3/13(金)夜 大野元裕&木下黄太 リアル・セッション IN 自由が丘
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『イスラム国人質事件と安倍政権対応、僕らが晒される脅威』 
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イスラム国による人質事件で、二人の日本人が惨殺されたことは衝撃的な出来事でした。 
今後も日本人をターゲットにするという発言が相手側から突きつけられる状態です。 
これに対して、徹底的に対峙する姿勢を示しているのが現在の安倍政権。 

いろんなリスクが急激に膨れ上がった日本人の現実を、その裏側を見据えてどう考えるのか。 

被曝問題などでも徹底した姿勢を崩さない、ラジカルなジャーナリストの木下黄太が、 
さまざまな話題で、現実を直視するシリアスな専門家を招いて、 
リアルなトークセッショッンを今後開催しますが、 
今回は、イスラム国とその対応を巡って、我々に起きつつある脅威を伝えます。 

今回は、イラク問題のエキスパートで、イラク戦争の際に、 
CIAも顔負けの綿密な情報分析をテレビで披露したことで有名な、大野元裕氏。 
イラク大使館の専門調査員をつとめ、中東調査会の研究員、 
そして現在は民主党の参議院議員です。 
イスラム 過激派に関して日本有数の識見があり、 
尚且つ政治家でもある大野氏と徹底トークをいたします。   

 

 

 

 

詳細&予約申込み⇒http://kokucheese.com/event/index/262128/

 

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 スピーカー: 大野元裕(参議院議員、中東調査会非常勤研究員) 

         木下黄太(ジャーナリスト、著述家、アクティビスト) 

 日 時: 3/13(金) 18:30受付開始  19:30開演 21:30終了予定(間に休憩有) 

 場 所:奥沢区民センター第一会議室(定員115席) 世田谷区奥沢3-47-8 
      自由が丘駅南口徒歩9分、東急目黒線奥沢駅すぐ。 

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残席数席となっています。

【3/14(土)午前 木下黄太と話す被曝問題 IN 世田谷】

9:15受付開始 9:30~12:00

開催場所等々力地区会館(世田谷区等々力3-25-16)等々力駅徒歩6分

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残席が少ないので、お早めに。

【3/14(土)午後 木下黄太と話す被曝問題 IN 世田谷】

13:45受付開始 14:00~16:30

開催場所 等々力地区会館(世田谷区等々力3-25-16) 等々力駅徒歩6分

詳細&予約申込み⇒ http://kokucheese.com/event/index/262889/

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原子力に反対する 100 個の十分な理由 ~100 gute Gründe gegen Atomkraft~

#88 偽装プログラム

原子力の平和利用と軍事利用は切り離せない。 ウラン濃縮工場は核爆弾につかう高濃縮ウランを製造できる。原子炉でも大量のプルトニ ウムを増殖できる。「ホットセル」内で核爆弾を製造することも可能である。再処理工場では 原発の核廃棄物から原子爆弾の原料プルトニウムを抽出している。 多くの国々では平和的核利用という隠れ蓑の下、核兵器開発を進めており――いくつかの 国ではそれは非常に成功している。原子力発電所の数が多ければ多いほど、それだけ軍 事的、あるいはテロのために悪用される危険性も大きくなる。 

原子力の平和利用としての原発と、原子力の軍事利用である核兵器を別物にして誤魔化して導入させたのは、アメリカ、そして日本のメディア、そこに政界が追随した構図があります。

福島第一原発事故後に、その構造で安寧としている輩が多数いることは、あきらかに狂気と僕は思います。というか、場恥知らずの馬鹿です。

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 【3/15(日)午後、三田医師&木下黄太講演会IN名古屋】

客席数がお子さんも含めて150席しか席がありません。そして現在、一定数は既に予約が入っています。

福岡は、大人だけで参加者がおよそ200人でしたので、お早く予約下さい。

詳細&申込⇒http://kokucheese.com/event/index/258756/

開場13:30 講演14:00~16:00

イーブル名古屋(名古屋市女性会館) 中区大井町7番25号

 地下鉄 名城線「東別院」下車1番出口から東へ徒歩3分 

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