「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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「うちには給食の産地を気にする保護者はいません。他に行って。」入園希望者に畳み掛ける千葉市の幼稚園。

2014-03-28 09:27:21 | 福島第一原発と放射能
次号は明日金曜日配信。お伝えしていた内容ではない別の話があり、急きょ差し替えます。

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「今朝、東京交響楽団の若手チェロ奏者のホープが急逝してしまいました。27歳です。原発事故後、これで団内二人目の死亡者です。」

ある方から、このように伺っていました。
もちろんこういう話が何が原因かはわかりません。

井伊 準さんのようです。国際コンクールでも優れた実績のあるチェロ奏者。
こうしたことが五月雨式にいろんな形でおきてくることは、チェルノブイリでもよく知られています。僕は、ひとつひとつ事例を注視していくことしか、方法はないと考えています。この話もそういう感覚で伺っています。

いずれにしても、若き優れた奏者の急逝、ご冥福をお祈りいたします。

きょうは千葉市内の幼稚園の話をお伝えします。
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昨年の夏、幼稚園選びのため、千葉市内の近所の
3つの幼稚園に絞り、見学に行きました。
 
それぞれの幼稚園における給食事情や、被曝対策に関する姿勢を
確認するのが一番の目的でした。
 
 
【幼稚園A】基本的に弁当だが希望者のみ給食(業者の提供食)、牛乳無し
【幼稚園B】完全給食(業者の提供食)、牛乳あり(千葉県産)
【幼稚園C】完全給食(園内で独自調理)、牛乳あり(千葉県産)
 
 
ここでお伝えしたいのは、幼稚園Cでの見学における職員とのやりとりです。
 
その幼稚園は、園内で独自に献立を作成し、調理まで行っているとのことで、
きっと食材の産地にもこだわっているのだろう(関東・東北産を除いている)
と思っていました。
が、その予想を裏切られる結果となりました。
 
以下、給食に関する私と職員とのやりとりです。
 
私「食材の産地は、 どのあたりですか?」
職「(明らかに険しい表情に変わり)・・・何を気にされているんでしょう?」
私「原発事故があったので、もちろん放射能ですよ」
職「(ため息をつきながら)あの~それは気になさらなくて大丈夫なんですよ!」
私「??何がどの様に大丈夫なんですか?ですから、産地を教えてください」
職「地元産(千葉県産)が多いですが、東北だろうと関東だろうと、たとえ
  福島だろうと、産地は特定してませんよ」
私「そうですか」
職「椎茸だって、うちは全然普通に出しますからね~笑 みんなよく食べて
  くれますよ」
 
もう絶句でした。
耳を疑いました。
 
せっかく園内で、給食の献立も食材の産地も決められるとい う恵まれた
幼稚園なのに、福島県産を使ったり、敢えて椎茸を使うとは・・・。
 

極めつけに、見学終了後の別れ際に言われたことは、
  
職「うちには、給食の食材や産地に口出しする保護者はいませんよ」
職「お弁当持参可の幼稚園は他にあるでしょうから、どうぞそっちの
  幼稚園に行ってください」
セル
暴言に近い捨て台詞を吐かれ、追い出されるかのように幼稚園の門を
閉められました・・・。
 
 
ちなみに、幼稚園Aと幼稚園Bで採用されている業者による提供食の
給食ですが、どちらも同じ業者のようで、そこそこ産地は気にしてたり、
放射能検査を行ったりして作られているもののようです 。
 

その後、我が娘は、弁当持参である幼稚園に通うことになったことは言うまでもありません。
 

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もちろん我々の感覚ではこの幼稚園はあり得ない幼稚園と思います。
しかし、すこし冷静に考えてみると、これは基本目的の違いかもしれません。

受験目的の幼稚園に、受験したくないこどもが来たいと言っても、よそに行ってください、そういわれます。
のびのび子供を遊ばせたい幼稚園に、お受験対応しろと言い張る親には、よそに行ってください、そういわれます。
うちは放射能は気にしない、福島のものも、シイタケもどんどん子供に食べさせる、そういう幼稚園だというだけです。

さらにこの幼稚園のポイントは、うちの方針にぐずぐず文句をつけるな、ということだろうと思います。

基本目的は、親子とも、従わせることがメインの幼稚園にすぎないということです。

だから、そういうところには通わせないことしか方法はありません。

そもそも幼稚園で、その方針が盤石で、教育レベルが本当に高いところが全国に相当数あるはずもないと僕は思っています。それでも、幼稚園は、公立の義務教育よりも、レベルの高い対応をうたい、方針が素晴らしいと言い張るところは多いです。

これがそもそも嘘くさいです。

そんな話があるはずはありません。まあ、過剰広告の類です。それは、殿様商売的な過剰広告で、要は従わない客は来るなと言っている話です。

答えは簡単です。そういう対応する幼稚園には、客として行かない。

ぞんざいな扱いを受けた時には、その場で言い返して終わりということです。

この話は、ただ千葉ではおきやすい話と思います。
体制に従いたい、保守的な要因が強い場所では。
そういうところに放射性物質が大量にあると、普通の懸念もなさなくなる方たちはいます。
その結果がどうであっても。
リアルなんぞ、見なくなりますから。

なんだか戦前の日本そのままの展開ですね。
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 事務連絡です。4/2の午後まで、携帯電話は繋がりません。機種メンテナンスのため。携帯でお話がある方は、来週以降にしてください。メールやFBは適宜チェックしています。スカイプも対応できます。お急ぎの方は、メール頂き、スカイプでお願いします。

 

 来週土曜日、那覇周辺の浦添市開催。現地映像を見せながら解説するスタイル。

【4/5(土)ウクライナ報告会 IN 沖縄・浦添】

13時半会場 14時開演

浦添市てだこホール市民交流室(沖縄県浦添市仲間1-9-3) 

申込⇒http://kokucheese.com/event/index/149224/

 

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避難者のメッカとなりつつある岡山でのウクライナ報告会。

【4/19(土)ウクライナ報告会 in 岡山】

13時半開場 14時開演 定員250人

きらめきプラザ(岡山県総合福祉・ボランティア・NPO会館)3階 (岡山市北区南方2丁目13-1)

申込⇒http://kokucheese.com/event/index/148732/

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給食対応では全国でスバ抜けていた徳島でも開催。

【4/20(日) ウクライナ報告会 IN 徳島】

開場13:00 開始13:30~16:00

アスティとくしま 3F第2特別会議室 (徳島市山城町東浜傍示1)

申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/155644/

予約すると、当日料金よりは、やや安いそうです。

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 被曝防御という観点で、全国の給食関係者にどのような認識を持たせる事が可能なのか。まさにいろんなことをさらに始める必要があります。

前提として、日本全国の給食でどのような問題があるのか、この自治体ではこうだ、この学校ではこうだという問題について、メールで知らせてみてください。

 

もちろん、こんなに良い事をこの学校はやっているという話でも良いと思います。

いろんなことで意味がある話が多ければ、給食放射能防御110番を開催しても良いかもしれません。

給食関連もこちらへメール⇒nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

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