那田尚史の部屋ver.3(集団ストーカーを解決します)

「ロータス人づくり企画」コーディネーター。元早大講師、微笑禅の会代表、探偵業のいと可笑しきオールジャンルのコラム。
 

墨子について

2012年10月18日 | 世直しのためにどうすべきか
フト思いつくところがあって戦争に絶対勝つ方法を考えていた。そのついでに墨子のことが頭をよぎった。以下wikiから引用抜粋。墨子は紀元前5~4世紀の人物。彼の思想を簡潔にまとめてある。
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兼愛
「天下の利益」は平等思想から生まれ、「天下の損害」は差別から起こるという思想。全ての人に平等な愛をということである。

非攻
一言で言えば、非戦論である。墨子直著と見られ、「人一人を殺せば死刑なのに、なぜ百万人を殺した将軍が勲章をもらうのか」と疑問を投げかけている。

墨子と弟子とのやりとりからは、功利主義的な多くの弟子を諭すのに苦労する墨子の姿が散見される。また、墨子自ら楚に赴いて、宋を攻めようとする楚王を説き伏せようと努力することもあった。このような幾多の墨子の努力の甲斐有って、思想集団として、また、兼愛・非攻の究極の実践形と言える防御・守城の技術者集団として、墨家は儒学と並び称される程の学派となった。
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かなり前、漫画週刊誌に墨子を主人公にしたものがあり、時々読んだことがあるが詳しく調べたことは無い。松岡正剛の「千夜千書」の批評を斜め読みした程度だ。

墨子は、まず徹底的博愛主義であり一切の差別思想を嫌った、と同時に、専守防衛の軍略家として天才的な能力をもっていた。彼の育成した弟子集団を墨家という。         侵略は決してしないが仲間に頼まれると助っ人として恐ろしいほどの戦闘能力で闘う、という点では上杉謙信と非常に似ている。有名な川中島の合戦も、武田信玄に攻められた仲間のために兵を動かしたに過ぎず、謙信本人には全く領土的野心は無かった。

wikiの説明だと非戦論ばかり目立つが、実際はそうではない。専守防衛用の様々な最新兵器を生み出している。

そこで、戦いに勝つ武器の変遷を考えてみた。剣より弓が強い(場合に拠るが)、弓より鉄砲、鉄砲より機関銃や大砲や爆撃が強い。そして原爆や水爆が強い。つまり、武士道的な考え方からすれば「卑怯な兵器を遠くから使った者」が勝ってきたのが戦いの歴史だ。赤穂義士が切腹を命じられた大きな理由として、弓矢など飛び道具を使った、というのがある。まして今はボタン戦争になってしまい、自己鍛錬にともなう人格の向上などカケラも残っていない。

専守防衛という面から見れば、現在は核攻撃を受けたときに迎撃するところまでしか来てない(と思う)が、墨子ならミサイル攻撃をされた瞬間に軌道を解析し、発射地点にUターンさせる技術を開発するだろう。今の軍艦はハイテク装置だらけで動いているので、竹島や尖閣諸島に軍艦が向かえば操縦不可能になるように電磁波を飛ばす、などなど、空想するだけでも面白い。もしこういうことが可能なら、専守防衛でありながら最強の兵器になる。

博愛主義、平等主義に文句を言うものは一人もいないだろう。が、相手が攻めてきたときを想定すると、バンザイして降伏する、では話にならない。大日如来は姿を変えると不動明王になる通り、墨子のように両面を考えるのは極めて理にかなっている。

というわけで、雨が鬱陶しいので早めに寝ます。