「さあ! 5人ぬきだ!」
署長のこの言葉により警官と戦うことになったネスくん。
オロオロする間もなく一人目の警官が近寄ってくる。
警官一人目
「キエーイ!なんだ、ぼくちゃんブルブル震えているね」
いきなりこんなこと言われて、テレビ画面の前でなんだかホントに震えてきた少年時代。
町で歩いてたら後ろから悪ぶったコワイ人に
「ねえねえお兄ちゃん、お金貸してくれない?」
なんて言われて、勇敢にも
「お前なんかに渡す金はない!」
なんて言ったらそのコワイ人がほんとに恐い顔で
「あーん!? 金出せって言ってんだよ!」
なんてすごんでくるもんだからビビッて声が出なくなる。
そしたらコワイ人がニヤリとして
「あれあれ? 君、震えているね」
なんて言っちゃって近寄ってくる・・・
この警官一人目のセリフを聞いたときにこんな感じの恐さが一瞬身を襲いました。
実際にからまれた経験はないけど、想像するととても怖い。
「震えているね」
なんて言われながら一歩づつ近寄られたら、たぶん僕は動けない。
この後どうなってしまうのか・・・ブルッ
警官一人目を倒すと二人目が近づいてきて、
警官二人目
「スーパマンより強いのはポリスマンだぜ」
なるほど、彼は警官という職に非常に誇りを持っているように感じました。
警官三人目
「市長さんにちょっとおだてられたからっていい気になるなよ!」
彼は、自惚れることなかれ、人間怠慢さを持つべからず、
といったことを教えようとしてくれました。
警官四人目
「カモーン!身の程知らずのベイビー!」
この人を倒すと
「ギャフン!やられちゃったよーん」
もうふざけてるのかと。
ふざけた奴は受け付けないけど、変に愛着を感じた。
おふざけさんとお調子者とは少し違う??
可愛げの大切さを感じます。
警官五人目
「えーい、おれじゃあ話にならん!」
そう言って逃げていきました。
警官が逃げるとは思ってなかったので、意外性抜群でした。
子どもながらに
「え~警官が逃げたよ~!?」
なんて思ってなかなかセンセーショナルな出来事でした。
署長
「ただの力自慢では君の相手は無理なようだな。よし…私の「スーパーウルトラサンボマンボマーシャルアーツ」と対決してもらおうか」
なにを言ってるかわからないまま戦闘。
どうやら技名だったらしく、戦闘中に何度か繰り出される。
なんとか署長を倒す。
署長「これほどの力を見せるとは…
ツーソンの道をあけよう。少し待ちなさい。無線で連絡するから」
(ピーピーガーガー)
署長「今からンネスという赤い帽子をかぶった少年が行くから、
ツーソンへの道路の封鎖をときなさい。
これは命令である」
ここ好きです。
ネスの為に上から下へ命令されているこのシーン。
権力というものを見せてもらいました。
そして一少年が、権力者に権力を使わせる心地よさ。
僕の為に権力を行使してくれている…
VIP待遇とか、特別観覧席とか、優遇券とか、
そういったもの大好きですはいw
そしてしばらくしてからオネット警察署で署長に話しかけると
署長「最近、“マザー2”をやっているのだが、なかなか苦労しているよ」
粋なはからいですよね作成者さんの。
年代の違う人と、同じことに取り組むっていうのはなんだか温かく感じます。
世代間での趣味の疎通になんだか心が温められることを知った一言でした。
オネット編終了