猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

また、箪笥屋横丁の家具職人の新井さんに鍋を直してもらいに行ったら、キジバトと暮らしてた…

2017-06-16 05:08:44 | あんじゃあない毎日

久しぶりに箪笥屋横丁で暮らす家具職人の新井さんを訪ねました。目的は、2015年12月5日と同じ、行平鍋の修繕をしてもらうためなのです。違うのは、前回は15cm径の小鍋だったんですが、今回は18㎝径のものだということだけです。
群馬を代表する家具職人の新井さんに厚かましくもまた鍋の修繕なんです。ちなみに、前回のようすはこちらをご覧ください

 この鍋、何年使ってるのかな、かれこれ30年は使っている気がするんです。
先立った『みちした』のご主人が、「恭一さんが料理を始めるのならこれがいいよ、丈夫で長持ちするから…」と奨めてくれたのがこの鍋なんです。自分用の最初の鍋なんです。以来、私の使う調理器具のほとんどは『みちした』のご主人が選んでくれて来たんです。
鍋底も上がってきちゃったし、柄も二本目だし、買え替えようかなとも思ったんですけど、道下さんとのいろんな思い出が刻まれてる鍋なんで、新井さんに直してもらって使い続けることにしたんです。

 箪笥屋横丁ってのは、前橋市大手町の前橋るなぱあくの北側にある源英寺の外周の路地の俗称なんです。子どもの頃はこの路地を抜けて前橋公園に遊びに行きました。
路地の入り口には便利屋さんが暮してて、その先に駄菓子屋や印刷所があって、そこから先に、大工、経師屋、建具屋、家具屋、やすり屋、釣り具屋…、いろんな職人さんが作業所を構えて暮らしていたんです。中ほどに、『沼田箪笥店』という桐箪笥の店があったんで、箪笥屋横丁の俗称が付いたんだと思います。

箪笥屋横丁の裏手を流れる広瀬川です。この辺りは川岸に遊歩道なんかありません。旧沼田箪笥店の裏手に入らせてもらって川を眺めました。ビワの黄色い実が今にも流れに落ちそうでした。

 この場所で、風呂川から分水している「石鍋用水」が広瀬川に合流しています。石鍋用水という名前が、本当の用水名か、通称かは知りません、そう呼んでいたんです、子どもの時から…

 

 「またさ、鍋直してほしいんだけど…」
「こないだのんがだめになったんかい」
「あれは大丈夫なんだけど、別なんがさ…」
「いいよ、見せてみな…」
箪笥屋横丁の角地に新井さんの工房はあります。もう、家具工房としての営業はしてないのですけれど、新井さんは気ままに仕事を楽しんでいるみたいです。昨日は、自分ちで使うゴミ入れを製作してました。

「柄が短くなっちまうけどいいんかい、結構詰めないといけねえやね」
「短くなってかまわないよ」なんて話してたら、頭上から変な声がするんです。
「え、ハトが住みついちゃってるの?」
「うん、もう2年になるかな、ここで暮らしてて出てかねえんだいね…」
キジバトですね、ドバトではありません。人の家の中に住みついてるってのは珍しいです。

 「源英寺の住職さんが拾ってきたんさ、巣から落ちたヒナを。そいで、新井さん面倒見てくんないかいってからさ、餌やって面倒見てたらすっかりなついちゃってさ、出てかねえんだいね」
「お茶してると脇に来てねだるんですよ、餌ちょうだいって、それで一緒して…」これは、横からおかみさん。
「かわいいもんだね…」
「出てってくれて構わねえからさ、窓開けとくんだけど、出てかねえんだいね…」
という、新井さんを親と信じてるキジバトでした。

 「あんさ、ついでにさ、鍋底の上がったのを木槌かなんかで叩いて平らにしてくれないかな」
「いいよ、当て木して叩きゃすぐなおらい」、工房に転がってた木端を鋸で刻んで当て木をつくると、トントンと鍋底を叩いて直してくれました。
「わりいな、家具屋さんに鋳掛屋頼んじまって…」、ほんと、こんな仕事もちこむ常識外れは私ぐらいだと思います。

  「また寄ってくんない、ひましてっからさ…」
「今度は鍋でない用事で来ますから…」
「話し相手してくれりゃいいんさ…」、しばらく雑談して、軒からぶら下がったアケビの実を眺めて、直してもらった鍋を抱えて帰ってきました。

 中央前橋駅んとこまで来たらさ、二階の窓から顔見知りの三毛がこっち見てました。
<また家具屋さんで鍋を直してもらったの、次はさ、ちゃんとしたもの作ってもらいなさいよね…>だって。

 

ニワナナカマドの花です。真っ白できれいです。

 岩神町の養田鮮魚店に魚を見に行ったらムギイカが入荷してました。
「今年初めての入荷、昨日静岡で揚がったんだそうです」、去年はムギイカが来なかったんです。今年は来ましたね、嬉しいですね。
ムギイカってスルメイカ(マイカ)の小さいの、幼体のことなんです。駿河湾なんかで小さなスルメイカが取れる時期が小麦の収穫期と重なっているのでこう呼ばれているのだそうです。季節の食材なんです。ほんの一時しか届かないんです。

 新井さんに直してもらった鍋で丸煮を煮ています。胴の中に足を詰め込んで丸のまま煮るのを丸煮っていうんです。ムギイカの食べ方の一つです。

   夕食に出したムギイカ料理三種です。
左は、丸煮、煮あげたイカは四つか五つに切り分けて盛ります。ナスとインゲンマメに付き合ってもらいました。中は、皮をむいて湯引きしたムギイカ、生姜醤油でいただきます。キュウリはにわか菜園産。左は甘酢漬け、ゆでたムギイカをニンジンと一緒に甘酢に漬けこんでしばらく置いたものです。
このほかに、カツオのたたきと生ジュンサイのお椀を用意しました。
いいですよね、季節の食べ物って…

 

   そうそう、白加賀の方はね、漬け込んで二日、梅の実の半分ほどまで水があがってきてました。そこで、小梅漬けで確保した梅酢を桶に加えてあげて、重石を5㎏に減らしました。ちょうど中蓋が隠れる漬け液の量になりました。最適です。
除菌アルコールを桶の内面や重石に吹き付けてカビ防止です。この作業は2~3日に一回繰り返す手行くことになります。シソ入れは、日曜日か月曜日になりそうです。
キキも元気にしています。鍋が直してもらったあんじゃあない日でした。

 

 

 派若柳流の若柳糸駒ことユキ子でございます。
師匠は祖母の初代若柳吉駒、今は伯母の二代目吉駒の下で修業しております。来春の美登利会は75回目の節目を迎えます。4月8日に開催いたしますので、引き続きよろしくお引き立ていただきますようお願い申し上げます。

今春の第74回美登利会の舞台の様子はコチラでご覧になれますす
お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください

 

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