猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

今度は、伊勢崎から天津桃がやってきた…

2017-07-20 05:57:12 | あんじゃあない毎日

天津桃です。今度は伊勢崎の友人Uさんが自宅の菜園で採れたのを届けてくれたんです。
ずいぶん前のことですが、拙宅でUさんと飲んでたら、「菜園に桃の苗木買って植えたらさ、苗木屋が間違えたらしいんさ、食えない桃なんで切っちまおうと思ってる…」っていうんです。「その桃って紅くない?」、「真っ紅だよ、ガリガリで、酸っぱくって渋くって…」
ユキ子さんに車出してもらって、送りがてら桃の木を見に行ったんです、夜中に、伊勢崎まで…
「これ切っちゃダメ! 出来た実は俺がもらうから、育てて…」、「どうするのこんな桃の実?」、「これって天津桃ってんです。加工するとものすごくおいしく食べられるんです」
以来、毎年いただけることになりました。今年のは、すごく出来がいいです。嬉しいです。

 

 昨日は伯母さんとユキ子さんが帰宅する日なので、朝食用の常備菜を仕込む日でした。朝のご用をすませて、キキのご機嫌をうかがってから、前夜から水に漬けといた昆布で出汁とりしながら、食材のチェックです。使う食材を全部並べて、乾物は水で戻して、野菜は下ごしらえして…

 これで下ごしらえ全部すんだいね、と思ったらやっぱ忘れもんです。ゴボウを用意し忘れてました。このゴボウは伊勢崎市や太田市の尾島町なんかでつくられている群馬のゴボウです。群馬のゴボウは今が旬なんです。夏の初めが収穫期、柔らかくて、香の良いおいしいゴボウです。で、

   左から、カボチャの甘煮、生椎茸の含め煮、揚げ麩の旨煮、ナスの揚げ煮、炒りおから、ヒジキと大豆の煮もの、です。この六つのうち四つは油を使ってつくる惣菜です。それと、植物性のタンパク質を重視して作っています。なにせ、食べんのが超高齢家族ですから。
それと、こういうことしてると、すごく不都合なタイミングで訪ねてくる人がいるんですね。昨日もさ、「ちょっと待って、ちょっと待って…」が2回ありました。

 それと、胡桃ちりめん、牛肉と群馬の新ゴボウの有馬煮です。胡桃ちりめんに使う上乾しのちりめんは湯通しして塩抜きしてから使います。調味料もすべて50%以上塩分を少なくしている減塩調味料を使ってますんで。きちんと減塩加工します。

で、12時ちょい前、惣菜づくりの作業がすんで片づけもほぼ終わったところへ電話が来たんです。「今日はいる? よければ2時ごろ天津届けるよ…」って、伊勢崎のUさんだったんです。で、これは大変…

 

前橋日赤病院の北にある大島養魚場まで一走り、活き鮎を分けてもらって、昼飯抜きの作業に入りました。

   

活き鮎は背開きして内臓を取り除いて、歯ブラシを使って腹腔をきれいに洗って鰓をはずし、海水ほどの濃度の食塩水で30分ほど血抜きを兼ねた立て塩をして、それを脱水シートで包んで、鮎の一夜干しに加工したんです。
ついでなんで、わが家の夕食の鮎の南蛮も仕込んだら、午後1時を回ってました。

で、午後二時前、Uさんがやってきました。同じころれい子さんも顔を出してくれました。

 

 さすがにお腹が空いたんで、2人が帰った後、買い物がてら青井食堂へ出かけました。遅い昼飯です。軽く食べたくなったんです。
広瀬川です。川岸の木の枝が伸びきって、草ぐさも精一杯頑張ってるものですから、水面がよく見えなくなってきちゃってました。

そんな三河町の路地です。日の当たらない路地の地面に猫が寝そべってます。なんとなく、涼しげな風景です。

 この路地も区画整理事業で間もなくなくなります。日当たりの良い車の通れる道幅の街路に生まれ変わるんだと思います。路地は猫の昼寝の場所でなくなって、「便利で安全な」通りになるのですね。

 はい、これが青井食堂の冷やし中華です。「昨日、そうめんで冷やしつくって召し上がってたんじゃないですか?」、浩美さんに言われちゃいました。夏は、毎日でもよろしいのです、冷やし中華好きなんです。

 

 で、家に戻ると天津桃とのお遊びが待ってました。半分に割って、種を抜いて、皮剥いて、痛んだところは取り除いて…
きれいな色でしょう、天津桃の紅色、独特の色なんです。
で、ワインシロップを作って

 鍋で天津桃をシロップ煮にします。煮過ぎると崩れちゃいますけど、しっかり煮えてトロッとした感じが好きなんで、きわどいとこまで煮ます。恐る恐るなんですけど…

煮あげた天津桃です。シロップごと粗熱をとります。きれいでしょう、冷めるころにはモモの身はもっと紅くなります。

 保存は一個づつポリ容器に入れて冷蔵庫です。さっきの買いもんは、八展通りの井上ビニールさんへこの容器と、それとスズランの地下でワインを1本買ったんです。

 

  伯母さんたちは夜の8時ごろに帰ってきました。
夕食は鮎の南蛮、サラダと見まごうばかり野菜を使いました。それと、ナスのかば焼き、焼椎茸の山かけ、椀は枝豆の冷たいすり流しでした。「うちのご飯はおいしいね」だって。

で、デザートは、もちろん天津桃のコンポートです。きれいにできました。
想定外の料理ばかりしてた一日の成果です。あんじゃあないです。

 

 

 直派若柳流の若柳糸駒ことユキ子でございます。
師匠は祖母の初代若柳吉駒、今は伯母の二代目吉駒の下で修業しております。来春の美登利会は75回目の節目を迎えます。4月8日に開催いたしますので、引き続きよろしくお引き立ていただきますようお願い申し上げます。

今春の第74回美登利会の舞台の様子はコチラでご覧になれますす
お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください

 

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