今のところ晴れています
宮部みゆき「青瓜不動 三島屋変調百物語九之続」
シリーズも9巻目。何か月も待って…漸く順番が回ってきました。
――時は江戸。袋物屋 三島屋には「黒白(こくびゃく)の間」という居間があり、
そこへ語りたい人を招き、語って語って 思い出の荷を下ろしていってもらう。そんな場所。
語られる内容は世間話などではなく、祟られそうな…怪談話や不思議な話ばかり。
三島屋の聞き手は、受け取った荷を「黒白の間」だけに収めて二度と口にしない。
この「変わり百物語」を始めたのは、三島屋主人の伊兵衛。
そして聞き手は姪の おちかが受け継ぎ、おちかが嫁いだ後は、次男坊の富次郎が聞き手を務めている―――
不思議です。推理小説の様な盛り上がりやハラハラドキドキは無いものの、
なぜかこの摩訶不思議な世界に惹かれ、再び味わいたくなる。
宮部さんの江戸時代小説は、底に温かいものが流れていて心癒されます。
さて、今夜は送別会があります。
こんな先生に理科を教わっていたら…間違いなく好きになっていたはず…。
毎回 手作りの素晴らしい教材を抱えて、隣の席の私に笑顔で説明してくださいました。
そのアイディアと教材の見事な出来栄えに、いつも新鮮な驚きがありました。
彼の仕事に対する姿勢と向上心からは、学ぶべきものがたくさんありました。
早寝早起きの私としましては、今日の会場が少々遠方なのが心配ですが、
目をカッと見開いて?楽しみたいと思います。