菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。
散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

2017/05/31  日記  五月尽

2017-05-31 19:22:00 | (2)日記

2017/5/31 (水) 旧暦:56日 祝日・節気:  日出 :426分 日没:1850分 月出:1001分 月没:2341分 月齢:5.3 干支: 戊午 六曜: 仏滅 九星: 四緑木星

今日のあれこれ: 季語 五月尽

「日本海に落ちていく夕日 5月23日」

https://youtu.be/U6RhRmnRylE



『五月尽
読み方:ゴガツジン(gogatsujin)

五月が終ること
季節 夏
分類 時候
』(季語・季題辞典
日外アソシエーツ株式会社)


五月尽の俳句:



・沈む日のあまりに大き五月尽  三浦カヨ子



・松の芯こぞりて競え五月尽  鈴木勢津子



・能登五月終と決めたる句碑建てり  能村登四郎




海に沈む夕日は永遠の時間を感じさせる。
昨日まであったこと。
明日からあること。
それらは消え去って今があるのみ。

海に沈む夕日は、海から離れて暮らす人には新鮮だ
与那覇前浜の白砂に座る。
浜木綿に囲まれて来間大橋から右の方に眼を移す。
目の前の果てしなく広がる海の先に夕日がある。
赤い色を次第に増し、夕日は水平線の下に沈んでいった。

能村の句。
句碑は和倉温泉に建てられたものだろう。


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(いずれも
能村登四郎の句碑
https://loco.yahoo.co.jp/place/g-0HbR3UUKpIA
より転載)



句碑の句は「春潮の 遠鳴る能登を 母郷とす」。
能村は東京生まれのはずだがと思ったが、説明文を見て理解ができた。
祖父が和倉の出身で、ルーツが能登なのだ。


忙しく走り回った五月が今日出で終わる。
明日から六月だが、まだ五月の始末はこれからだ。




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2017/05/30  日記  リラ または ライラック

2017-05-30 19:54:00 | (2)日記

2017/5/30 (火) 旧暦:55日 祝日・節気: 旧端午 日出 :427分 日没:1850分 月出:857分 月没:2300分 月齢:4.3 干支: 丁巳 六曜: 先負 九星: 三碧木星

今日のあれこれ: リラ または ライラック

"リラ"の季節 ライラックまつり始まる"ワインガーデン"も充実 札幌市(17/05/17 19:20)

https://youtu.be/9vj_-25ih60



「札幌大通公園ライラック開花情報2017/5/14

https://youtu.be/SQG4qwFd4xY



『ライラック(英語: Lilac、学名: Syringa vulgaris)はモクセイ科ハシドイ属の落葉樹。フランス語からリラ(Lilas)とも呼ばれる。和名はムラサキハシドイ(紫丁香花)。

特徴
ヨーロッパ原産。春(日本では4-5月)に紫色・白色などの花を咲かせ、香りがよく香水の原料ともされる。

日本には近縁種ハシドイ(Syringa reticulata) が野生する。開花はライラックより遅く、6-7月に花が咲く。ハシドイは、俗称としてドスナラ(癩楢、材としてはナラより役に立ちにくい意味)とも呼ばれることがある。

花言葉は友情・青春の思い出・純潔・初恋・大切な友達、西洋では「pride(誇り)」・「beauty(美)」。

ハシドイの名は、木曽方言に由来する。属の学名Syringa は笛の意で、この木の材で笛を作ったことによるという。

象徴
ライラックまたはハシドイを象徴とする日本の地方公共団体の一覧。
 
札幌市
 
長沼町
 
釧路市(ハシドイ)
   
欧州の民間伝承では白い花のライラックを家に持ち込むと不吉なことが起こるとされている。』
Wikipedia



リラ、ライラックの俳句:



・日本語の美しきときリラの花 後藤夜半



・ライラック咲けば札幌なつかしく  綿谷美那



・リラ咲いて札幌はなほ若き街  今井千鶴子



・リラ咲いて札幌を歩す人多し  嶋田一歩



・リラ匂ふベンチに憩ふ午後三時  粟倉昌子



・リラ冷やビルに埋もれて時計台  伊藤宇太子



・五月好き札幌が好きライラック 松尾美子




リラとライラックは同じものだが、言葉はリラの方が好き。
後藤の詠むように、ライラックの花よりリラの花の方が美しい。

28
日に終わっているが、今年も「さっぽろライラックまつり」が開催された。
2月雪の塊に埋まっていた大通公園にも春が来て、5月には初夏を告げるライラック祭りが開かれる。
松尾が五月が好き札幌が好きと歌うのも解る気がする。

しかし、ゴールデンウイークの北海道はまだ寒い。
桜に花冷えがあるようにリラにもリラ冷えがある。
六月になれば、札幌も積丹もニセコも美しい季節を迎える。

美しい季節に北の地に行きたいものだ。




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2017/05/29  日記  蝦蛄

2017-05-29 21:17:02 | (2)日記

2017/5/29 (月) 旧暦:54日 祝日・節気:  日出 :427分 日没:1849分 月出:753分 月没:2212分 月齢:3.3 干支: 丙辰 六曜: 友引 九星: 二黒土星

今日のあれこれ: 季語 蝦蛄(しゃこ)

「第5回おたる産しゃこ祭(2012)

https://youtu.be/2Va0zEWB7TU



『蝦蛄
三夏
           .
シャコ科の甲殻類で蝦に似ている。その姿は扁平で色は青灰色、脚に棘があり醜い。日本各地の沿岸の海底泥深くに生息している。
六、七月が産卵期で、そのころが一番美味。』
(季語と歳時記)



蝦蛄の俳句:



・蝦蛄はねる黒潮市場は人の波  万波允恵



・トロ箱を跳ね出す蝦蛄をおまけにと  渡辺ひろし



・蝦蛄といふ禍々しくて旨きもの 長谷川櫂




長谷川の詠むように見た目は妖しい蝦蛄は、食べると美味しい。
蟹と同じで茹でたてを食べると旨さが解る。

TV
で小樽のシャコを報道していた。
石狩湾のシャコは大きくて美味しいそううだ。

全国的にシャコの漁獲量は激減している中、石狩湾の漁獲は減って入るが、他の地域ほどでは無くまだそれなりに取れている。

愛知県は、シャコの漁獲の多い県だったが、近年は激減し昔の面影はない。

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『冬季にシャコの水揚げ量を制限する資源管理を進めています
漁業生産研究所海洋資源グル-プ

愛知県は全国屈指のシャコ漁獲量を誇っています。しかし、1990年代頃まで1,500トン程度あった漁獲量は、現在では300トン程度まで減少しています。
そのため、漁業者の間では獲り方を工夫して資源管理に取り組み、シャコ資源を守っていく必要があるという共通認識が持たれています。
伊勢湾の小型底びき網漁業者の団体である愛知県まめ板網漁業者組合は、春に産卵する親シャコの保護のため、産卵期前の12月~2月の水揚げ量制限を平成21年から実施しています。
当グループでは資源調査によりシャコの資源量を推定し、その結果を元に算出した水揚げ制限量を漁業者に提案しています。
今年度は協議の結果、11隻あたり昨年の2カゴから減らして1カゴ(約20kg)とすることに決定しました。
その他にも、小型のシャコなどを逃がすための網目拡大や漁具改良の検討を進めています。シャコは寿司ネタには欠かせず、地元では活シャコの塩ゆでが最もおいしいと親しまれています。
漁業者と水産試験場が協力して資源管理に取り組み、たくさんのおいしいシャコや魚を皆さんに届けられるよう頑張っています。』
(愛知県水試ニュース)

漁獲減少の原因は、水温の上昇と言われるが、乱獲の問題もありそうだ。
今では、小さなシャコは獲らないようにしているそうだ。

乱獲を放置するのではなく、資源の管理をするのは良いことで、石狩湾は既に実施している。

シャコを肴にキリリと冷えた夏酒をいただきたいものだ。





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2017/05/28  日記  水田

2017-05-28 18:54:16 | (2)日記

2017/5/28 (日) 旧暦:53日 祝日・節気:  日出 :428分 日没:1848分 月出:650分 月没:2117分 月齢:2.3 干支: 乙卯 六曜: 先勝 九星: 一白水星

今日のあれこれ: 水田(みずた)

「水田にシバザクラの額縁 名寄・瑞生地区で田植え本番 (2017/05/23)北海道新聞」

https://youtu.be/ujIIE-xJnHs



『水田(すいでん、みずた)とは、水を入れた田のこと。田んぼのこと。』
(ニコニコ大百科)


水田の俳句:



・千枚の水田太陽ひとつづつ 小西領南



・鯉幟垂れたる水田明りかな 行方克己



・満目の水田のために曇りをり 能村登四郎



・籾を沈めし夕べの水田口笛冴え 大井雅人



・どこまでも水田日本は水の国 山口誓子




今日郊外を走っていると田に水が張られていた。
5
月は忙しく、郊外を走ることがなかったので、水田が突然現れたように見えた。

水が張られたばかりの水田と一部は田植えも済んでいた。
北陸や北海道などの寒い地域は、もう田植えも終わっているそうだ。

いよいよ、稲が秋まで疾走する時がやってきた。

水田に映る山や里の景色は日本を感じさせ、美しく見える。
日本は美しい。
山口の句はそのように歌っている。





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2017/05/27  日記  百人―首の日 (その1)

2017-05-27 19:58:35 | (2)日記

2017/5/27 (土) 旧暦:52日 祝日・節気:  日出 :428分 日没:1848分 月出:550分 月没:2015分 月齢:1.3 干支: 甲寅 六曜: 赤口 九星: 九紫火星

今日のあれこれ: 今日は百人一首の日

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(古文書なび
http://komonjyonavi.web.fc2.com/hyakunin/038.html
より転載



百人一首の日
   
文暦2527日(ユリウス暦1235614日)、藤原定家によって小倉百人一首が完成されたことから527日が百人一首の日とされる。
定家の日記『明月記』に、親友の宇都宮入道蓮生(頼綱)の求めに応じて書写した和歌百首が嵯峨の小倉山荘(嵯峨中院山荘)の障子に貼られたとの記述があり、これが小倉百人一首の初出とされている。


<小倉百人一首>

1  
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ      ・・・・・・・・・・     天智天皇
2  
春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山       ・・・・・・     持統天皇
3  
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む      ・・・・・     柿本人麻呂
4  
田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ      ・・・・・・・     山部赤人
5  
奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき       ・・・・・・     猿丸大夫
6  
かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きをみれば 夜ぞふけにける      ・・・・・・・・・     中納言家持
7  
天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも       ・・     安倍仲麿
8  
わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり       ・・・・・・・・・・・     喜撰法師
9  
花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに      ・・・・・     小野小町
10  
これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関       ・・・・・     蝉丸
11  
わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟      ・・・・・・・・・・     参議篁
12  
天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ       ・・・     僧正遍照
13  
筑波嶺の 峰より落つる 男女川 恋ぞつもりて 淵となりぬる       ・・・・・     陽成院
14  
陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに      ・・・・・・・・・     河原左大臣
15  
君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ      ・・・・・・・・・・     光孝天皇
16  
たち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む      ・・・・・・・     中納言行平
17  
ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは      ・・・・・・・     在原業平朝臣
18  
住の江の 岸による波 よるさへや 夢の通ひ路 人めよくらむ      ・・・・・・・・・     藤原敏行朝臣
19  
難波潟 みじかき芦の ふしの間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや       ・・     伊勢
20  
わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ      ・・・・・・・・・     元良親王
21  
今来むと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな      ・・・・・・・・・     素性法師
22  
吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ           文屋康秀
23  
月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身一つの 秋にはあらねど      ・・・・・・・     大江千里
24  
このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに       ・・・・     菅家
25  
名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人にしられで くるよしもがな      ・・・・・・・・     三条右大臣
26  
小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ       ・・     貞信公
27  
みかの原 わきて流るる 泉川 いつ見きとてか 恋しかるらむ           中納言兼輔
28  
山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば            源宗于朝臣
29  
心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花      ・・・・・・・・・・     凡河内躬恒
30  
有明の つれなく見えし 別れより あかつきばかり 憂きものはなし      ・・・・・・・・・・     壬生忠岑
31  
朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪       ・・・・     坂上是則
32  
山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり           春道列樹
33  
ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ       ・・・・・・     紀友則
34  
誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに       ・・・・・・     藤原興風
35  
人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける       ・・・・・     紀貫之
36  
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ      ・・・・・・・・・・     清原深養父
37  
白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける           文屋朝康
38  
忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな       ・・・・・・     右近
39  
浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき       ・・・     参議等
40  
しのぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで            平兼盛
41  
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか      ・・・・・・・・     壬生忠見
42  
契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは       ・・・・     清原元輔
43  
逢ひ見ての のちの心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり      ・・・・・・・・・・     権中納言敦忠
44  
逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし      ・・・・・・・     中納言朝忠
45  
あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな      ・・・・・・・・     謙徳公
46  
由良のとを 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋の道かな           曾禰好忠
47  
八重葎 しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり           恵慶法師
48  
風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな           源重之
49  
みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ 物をこそ思へ      ・・・・・・     大中臣能宣
50  
君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな       ・・・     藤原義孝

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2017/05/27 日記 百人―首の日  (その2)

2017-05-27 19:57:34 | (2)日記
51  かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを      ・・・・・     藤原実方朝臣
52  
明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほうらめしき 朝ぼらけかな          藤原道信朝臣
53  
嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る      ・・・・     右大将道綱母
54  
忘れじの 行く末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな      ・・・・・・・・・・     儀同三司母
55  
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ      ・・・・・・・     大納言公任
56  
あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな      ・・・・・・・     和泉式部
57  
めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな      ・・・・・・・     紫式部
58  
有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする       ・・・     大弐三位
59  
やすらはで 寝なましものを さ夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな      ・・・・・・     赤染衛門
60  
大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立           小式部内侍
61  
いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな           伊勢大輔
62  
夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ      ・・・・・・・・・・     清少納言
63  
今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで 言ふよしもがな      ・・・・・     左京大夫道雅
64  
朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木      ・・・・     権中納言定頼
65  
恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ       ・・・・・・・・・・・     相模
66  
もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし      ・・・・・・・・・・     前大僧正行尊
67  
春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ      ・・・・・・・・・・     周防内侍
68  
心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな           三条院
69  
嵐吹く み室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり       ・・・・・・     能因法師
70  
さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば いづこも同じ 秋の夕暮れ      ・・・・・・・・・     良暹法師
71  
夕されば 門田の稲葉 おとづれて 芦のまろやに 秋風ぞ吹く           大納言経信
72  
音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ      ・・・     祐子内親王家紀伊
73  
高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ      ・・・・・・・・     権中納言匡房
74  
憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを      ・・・・・・・     源俊頼朝臣
75  
契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり           藤原基俊
76  
わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの 雲居にまがふ 沖つ白波     ・・・     法性寺入道前関白太政大臣
77  
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ      ・・・・・・・・・・     崇徳院
78  
淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いく夜寝覚めぬ 須磨の関守       ・・・     源兼昌
79  
秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ      ・・・・・・     左京大夫顕輔
80  
長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は 物をこそ思へ      ・・・・・・・・・・     待賢門院堀河
81  
ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる      ・・・・・     後徳大寺左大臣
82  
思ひわび さても命は あるものを 憂きにたへぬは 涙なりけり           道因法師
83  
世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる      ・・・・・・     皇太后宮大夫俊成
84  
長らへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき      ・・・・     藤原清輔朝臣
85  
夜もすがら 物思ふころは 明けやらで 閨のひまさへ つれなかりけり      ・・・・・・・     俊恵法師
86  
嘆けとて 月やは物を 思はする かこち顔なる わが涙かな       ・・・・     西行法師
87  
村雨の 露もまだひぬ 真木の葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮れ           寂蓮法師
88  
難波江の 芦のかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや 恋ひわたるべき      ・・     皇嘉門院別当
89  
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする      ・・・・・     式子内親王
90  
見せばやな 雄島のあまの 袖だにも ぬれにぞぬれし 色はかはらず      ・・     殷富門院大輔
91  
きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかも寝む     ・・・・・     後京極摂政前太政大臣
92  
わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね かわく間もなし      ・・・・・・・     二条院讃岐
93  
世の中は 常にもがもな 渚こぐ あまの小舟の 綱手かなしも           鎌倉右大臣
94  
み吉野の 山の秋風 さ夜更けて ふるさと寒く 衣うつなり       ・・・・・・     参議雅経
95  
おほけなく うき世の民に おほふかな わが立つ杣に 墨染の袖      ・・・・・・・     前大僧正慈円
96  
花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり      ・・・・・・・     入道前太政大臣
97  
来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ      ・・・・・     権中納言定家
98  
風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける      ・・・・・・・・・     従二位家隆
99  
人も惜し 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆゑに 物思ふ身は           後鳥羽院
100  
ももしきや 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり       ・・・     順徳院



和歌の素養はなく、カルタ遊びもしたことがないので百人一首を諳んじてはいないが、読んだことがある歌は多い。

38
番の右近の歌は知らなかった。
意味が取り難かったので調べてみた。

サイト「百人一首講座」に解説がある。
http://www.rakuten.ne.jp/gold/ogurasansou/hyakunin/038.html

「人」は自分を捨てた相手のことで、「惜し」は、男が神罰を受けて命を落とすので失うにしのびないという気持ちを表しているそうだ。

平安時代には、呪詛神が存在したので、この解釈が正しいだろうが、できるのなら極楽まで添い遂げられると思ったのに忘れられてしまったが、相手の生命が果てるのなら悲しい、一緒に行きたいということにして欲しいものだ。

しかし、現実はロマンチックではない。
京都市左京区の鞍馬山の貴船神社は呪詛神として知られる。
平安に時代から現在に至るまで、「丑の刻参り」が行われているそうだ。
丑の刻(深夜1~3時)に白い着物を着て、呪う相手に見立てた蝋人形に五寸釘を突き刺して呪うという儀式だ。
今でも、全国から呪う人がある人が来て、境内の杉の木に藁人形を釘で打ちつけているそうだ。

今も昔も色恋沙汰に変わりはないのだ。



【データ】

百人一首 Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E4%BA%BA%E4%B8%80%E9%A6%96



「百人一首講座」

http://www.rakuten.ne.jp/gold/ogurasansou/hyakunin/hyakunin.html



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2017/05/26 日記  俳人 草間時彦の忌日 (その1)

2017-05-26 20:24:09 | (2)日記


5
26日は俳人草間時彦の忌日でもある。


『草間 時彦(くさま ときひこ、1920年(大正9年)51- 2003年(平成15年)526日)は、神奈川県出身の俳人。

経歴
東京府に生まれ、神奈川県鎌倉で育つ。祖父・草間時福は愛媛県松山英学校(のちの松山中学)の校長を務めた後、東京で民権派ジャーナリストとして活躍した人物。父草間時光は水原秋桜子に師事した俳人で鎌倉市長を務めたこともある。

結核のため20歳で学業を断念、旧制武蔵高等学校中退。逗子にて療養し文学に熱中。1949年、水原秋桜子に師事して俳句を始める。同年結婚。1951年、三井製薬に入社、25年の間サラリーマンとして勤める。1953年、秋桜子の「馬酔木」を退会、55年、復刊した「鶴」に入会し石田波郷に師事。1955年、第2回鶴賞受賞。俳句のほか随筆、評論でも健筆をふるう。

1975
年、俳人協会常務理事。1976年、「鶴」同人を辞し無所属。1978年、俳人協会理事長に就任(93年まで)、俳句文学館の建設に尽力。1987年、鴫立庵第21世庵主。同年に訪米、以後たびたび欧米を訪れ、、国際俳句交流協会顧問も務めた。1999年、句集『盆点前』により第14回詩歌文学館賞、2002年、句集『瀧の音』により第37回蛇笏賞受賞。2003526日、腎不全により鎌倉の病院にて死去。

代表句に「冬薔薇や賞与劣りし一詩人」「大粒の雨が来さうよ鱧の皮」など。勤め人としての自身の生活を詠んだ句が「サラリーマン俳句」と呼ばれ、また無所属となって以降好んで作った料理に関する句が「グルメ俳句」と呼ばれ親しまれた。句風は軽妙洒脱ながら、その底流には病や戦争、肉親との死別を経たことによる、死を近しく感じて生きる態度がある。晩年は久保田万太郎風のしみじみとした句境に至った(『現代俳句大事典』「草間時彦」より)。

句集
序数句集

   
『中年』 竹頭社、1965
   
『淡酒』 私家版、1971
   
『櫻山』 永田書房、1974
    
『朝粥』 東京美術、1979
   
『夜咄』 東京美術、1986
   
『典座』 永田書房、1992
   
『盆点前』 永田書房、1998
   
『瀧の音』 永田書房、2002

選集など
草間時彦集』 俳人協会〈自註現代俳句シリーズ〉、1981
『花神コレクション〔俳句〕 草間時彦』 花神社、1994
『草間時彦集』 俳人協会〈自註現代俳句シリーズ続編〉、1998
『池畔』 ふらんす堂〈ふらんす堂文庫〉、2003
『草間時彦集』 俳人協会〈脚註名句シリーズ〉、2007年』
Wikipedia



草間時彦の俳句は、言葉、レトリックより感情、想いに魅力がある。

ネット上の草間時彦の句を集めてみた。
(数字は単なる番号で意味はない。)


001
膝折ればわれも優しや二輪草
002
おとろへてあぢさゐ色の齢かな
003
鱧食べて夜がまだ浅き橋の上
004
くすり湯を出て鯛焼を買へりけり
005
天守まで聞こゆ農夫の花見唄
006
魚が氷に上るを待てり石に坐し
007
ひとしやもじ加へし味噌やくぢら鍋
008
愚直なる色香の蘇枋咲きにけり
009
御田植や今日めづらしく空晴れて
010
ポインセチア愉しき日のみ夫婦和す
011
浜町の路地の昔や蚊喰鳥
012
生海胆が咽喉にとろりと春ふかし
013
人死んでまた死んで年新たなり
014
白湯一椀しみじみと冬来たりけり
015
紅葉暮れ人の顔暮れ消えにけり
016
日あたりへ出たがる膝やすぐき剥く
017
ほろほろとしほがまこぼる夏茶碗
018
夜明けつつ青麻畑の高さかな
019
あんみつの餡たつぷりの場末かな
020
初天神欠けし硯に欠けし墨
021
蒸鰈焼くまでの骨透きにけり
022
春筍祖母の里より賜はりぬ
023
うつむきしまま了りけり温め酒
024
水霜と思ふ深息したりけり
025
横ざまの雨もろともや竹煮草
026
かりがねの冬や長浜大通寺
027
形代や水なめらかになめらかに
028
崩れ簗崩れ番小屋ありにけり
029
休日は老後に似たり砂糖水
030
花を見しまなうら白く睡るかな
031
公魚をさみしき顔となりて食ふ
032
味噌漬のぐぢが食べごろ春星忌
033
月白もなく上りけり後の月
034
雁過ぎしあとむらさきの山河かな
035
柔道着で歩む四五人神田に冬
036
石の上春の霰の鮮しき
037
夕月や梅酢に漬けし茗荷の子
038
家裏へ廻る夕日や花みづき
039
大粒の雨が来さうよ鱧の皮
040
寒餅やことに胡麻餅豆の餅
041
埋火や恋句あはれの七部集
042
春へもう一息の田を登校児
043
機嫌悪き日や八方に黐の花
044
ポインセチアこころに人の棲まずなりぬ
045
南天の花の向うの庭木かな
046
好色の父の遺せし上布かな
047
春暁やあさき夢見し夢の中
048
旅三日夕凪地獄三日かな
049
きぬかつぎ指先立てて食うべけり
050
砂利山を高きへ登るこころかな
051
初雛の大き過ぎるを贈りけり
052
点滴の一滴づつの秋の暮
053
夕茜して鷽のゐし雪後かな
054
体育の日なり青竹踏むとせむ
055
出船あり春外套に夕日沁む
056
じゃんけんのぐうは霜焼にぎりしめ
057
大根蒔く三浦半島晴れし日に
058
老松の裾の小松の新松子
059
若さとも老とも妻の白上布
060
旅人のものうき刻のリラの花
061
やすらかに死ねさうな日や濃山吹
062
日本間を洋間仕立や革布団
063
あらせいとうばたけの中の葱畑
064
情事に似たりこもりて鯨煮ることよ
065
浦島草夜目にも竿をのばしたる
066
蓬餅草の香濃しや物部川
067
がうがうと黄落の音したりけり
068
颱風や四肢いきいきと雨合羽
069
手袋白し森に遊べる一少女
070
庭先へ廻りて一つ草の餅
071
としよりやとつくりスエターまへうしろ
072
少年の素足吸ひつく五月の巌
073
風敏し花野の中の吾亦紅
074
からす麦の四五本なるが黄熟す
075
酔ふことを急いでゐたり霜の声(1920-)
076
クロッカス光を貯めて咲けりけり

077
千年の杉や欅や瀧の音
078
押入の奥にさす日や冬隣
079
冬薔薇や賞与劣りし一詩人
080
跼まれば消えたる風や松露掻
081
めしといふ看板ありて道頓忌
082
御霊とは悪霊なりし祭かな
083
ひぐらしに肩のあたりのさみしき日
084
日だまりは婆が占めをり大根焚
085
波郷忌や今年は黄葉おくれつつ
086
だらしなく酔ひて四温の帽子かな
087
老人の日喪服作らむと妻が言へり
088
なかんづく腎のあやしき大暑かな
089
くらがりに溶け入る髪や盆支度
090
甚平や一誌持たねば仰がれず
091
雪山の底なる利根の細りけり
092
空冷えて来し夕風の辛夷かな
093
いとど跳ぶ家を砦として出でず
094
落鮎の皮のゆるびて大いなる
095
ねぢれたるちよろぎを噛める前歯かな
096
新涼の甚平に裾なかりけり
097
秋鯖や上司罵るために酔ふ
098
父と子の水着あゆめり逗子銀座
099
三月やレモン噛み来し妻の唇
100
花曇り椿曇りの虚子旧居





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2017/05/26  日記  俳人 草間時彦の忌日 (その2)

2017-05-26 20:15:24 | (2)日記



101
少し派手いやこのくらゐ初浴衣
102
まんさくやひたすら濡るゝ崖の傷
103
年よりの食の細さよ土筆和
104
海岸日傘中年男ひとりをり
105
退屈をたのしんでゐる安居かな
106
まつくらな海がうしろに切子かな
107
てんぷらの揚げの終りの新生姜
108
投たいまつ投げよ地の闇天の闇
109
人の世に男女のありて秋彼岸
110
とろとろと骨正月の鍋の底
111
巣箱ありみどりさす手をかざしつつ
112
迎へ火や瀬音の中の一家族
113
磯山を溢れて海へ百千鳥
114
土用鰻息子を呼んで食はせけり
115
むし鰈焼かるるまでの骨透けり
116
華麗なる寝茣蓙の上の齢かな
117
新牛蒡あぶらは胡麻の匂ひけり
118
すぐくらくなる侘助の日暮かな
119
行春や辛目に煮たる湖の魚
120
落し水闇もろともに流れをり
121
木の葉髪酔ひて睡りし机かな
122
エリカ咲くひとかたまりのこむらさき
123
さくらしべ降る歳月の上にかな
124
炭斗や母の手届く置きどころ
125
嫁菜摘む裾ひえびえと風通る
126
遅ざくら朝日優しく上りけり
127
茶が咲いて肩のほとりの日暮かな
128
水割に始まる年酒宥されよ
129
老いの母やとうとうたらり屠蘇の酔
130
すもも咲き寂しさの肌ねむくなり
131
百貨店めぐる着ぶくれ一家族
132
人嫌ふこと許されず鳥頭
133
ミシン椅子秋夜の妻の臀剰り
134
スープ煮る腰高鍋の去年今年
135
葛水やまま母まま子老いにけり
136
寿福寺の大寒の落椿かな
137
嘆くとき顔の前なる種瓢
138
煮凝や父在りし日の宵に似て
139
山葡萄ひと日遊びて精充ちて
140
白くさむく枯蓮の裾透きにけり
141
冬の夜や小鍋立して湖の魚
142
風ゆきて紅透きとほる蕎麦畑
143
犬にのみ許す心や秋時雨
144
台風や四肢いきいきと雨合羽
145
まゆ玉や嘆かひの詩の万太郎
146
畳の目雪垣解きし日矢遊ぶ
147
水音もあんずの花の色をして
148
種茄子を洗ひざらしの雨降れり
149
減塩も減量も無理初湯かな
150
夜天より大粒の雨花篝
151
老い母やとうとうたらり屠蘇の酔
152
寒牡丹ぬくめむと息近寄せぬ
153
初松魚燈が入りて胸しづまりぬ
154
老の恋春の時雨はすぐやみて
155
青饅や島に泊れば波の音
156
冷房にひと日をり胸痩せにけり
157
柿食へと天より声や子規波郷
158
砂利採の唄ちぎれ飛ぶ雪解風
159
越爪の荷車大き門を入る
160
うそ寒くゴルフ談議の辺に侍すも
161
むらさきしきぶかざせば空とまぎれけり
162
冬ふかしとつぶやけば又深くなりぬ
163
煮くづれし蕪を小鉢にみぞれけり
164
掌に満てり音のさみしき胡桃たち
165
誰が死ぞぎくりと電話秋の暮
166
水底を水の流るる寒露かな
167
飛ぶ雪やえんぶり太鼓のけぞり打つ
168
葭障子細身の風の来たりけり
169
二夜三夜過ぎし八十八夜かな
170
父なくて柊を挿す母の背よ
171
鯖うまくなりて九月や雨ばかり
172
初花やななめに降つて山の雨
173
大粒のしばしを虎ヶ雨とかな
174
秋風や昼餉に出でしビルの谷
175
木蓮や母の声音の若さ憂し
176
鳥雲に修羅の遊びの月日かな
177
蚊帳吊草昼酒のややふかかりし
178
とろけるまで鶏煮つつ八重桜かな
179
口切や織部らしきを大切に
180
顔入れて顔ずたずたや青芒
181
瞳上げ顎引き新入社員が吾に礼す
182
老後とは死ぬまでの日々花木槿
183
干鰈焼くまでの骨透きにけり
184
年越や使はず捨てず火酒壷
185
寒餅や母のうしろに夜の色
186
熟れ柿を剥くたよりなき刃先かな
187
きらきらと雨は磯打つさより舟
188
絽の喪服涙通さむばかりにて
189
冷まじや人の門出て夜の顔
190
霜枯に柩打つ音こだませず
191
鉄橋を夜汽車が通り鮭の番
192
十夜鉦障子灯るを待ちかねて
193
窓の下を河流れゐる年忘れ
194
小平に落葉はじまる源義忌
195
十能の火のめでたさよ氷柱宿
196
佐久島や椿明りの厠紙
197
笹山に日のさざなみや春祭
198
風垣の裾くぐり出し女の子
199
ぬくもりて来し指先や福寿草
200
みりん干しあぶる香のあり春の昼




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2017/05/26 日記 俳人 草間時彦の忌日 (その3)

2017-05-26 20:12:16 | (2)日記


201
老い母は噂の泉柿の秋
202
畦豆に信濃の霧の凝りにけり
203
寒明や横に坐りて妻の膝
204
白鳥よ日かげればすぐ雪降り出す
205
不器男忌の過ぎし野山の初桜
206
年の豆噛みつつアガサクリスティー
207
足もとに点るむらさき諸葛菜
208
恋の座の狼籍となる初懐紙
209
汽笛愉し梨棚乙女一瞬過ぎ
210
夕空や切先のぞく軒菖蒲
211
まつすぐに落つ雨の日の朴落葉
212
さうめんの淡き昼餉や街の音
213
木枯に乗りて鴎となりにけり
214
燗熱うせよ臥待も更けたれば
215
胡桃噛むバッハは真面目すぎていや
216
まむし草蕊覗かむと指触るる
217
雨の音牡丹根分をせし夜かな
218
えんぶりの笛恍惚と農夫が吹く
219
夫婦老いどちらが先かなづな粥
220
みづうみや水草紅葉も枯れそめて
221
うろたへて嘘言ふ老母のつぺい汁
222
停年を妻言へり松納めつつ
223
老の手に酒わなわなと宵祭
224
朝夕のめつきり冷えて源義忌
225
蝿帳や隅にころげて茹玉子
226
水よりも土が濡れゐて額咲けり
227
摺鉢は膝でおさへて山椒の芽
228
盆点前庭面いよいよ茂りたる
229
とんとんと年行くなないろとんがらし
230
月代や少し前行く妻の肩
231
さらしくぢら浅草に来てすこし酔ふ
232
春浅き鞍馬街道貴船かな
233
かぐはしき磯の香ありてお元日
234
さびしくて牡丹根分けを思ひ立つ
235
老人やまた大げさに威銃
236
年よりは風邪引き易し引けば死す
237
杉山の影の来てゐる晩稲刈
238
いつまでも明るき野山半夏生
239
輪飾や海辺に棲めば海の風
240
マラソンのあとクローバーに伏し息す
241
杉山にただよふ雲や花見唄
242
ふぐちりや長く真青の竹の箸
243
賞与得てしばらく富みぬ巴旦杏
244
塩の香のまづ立つ干鱈あぶりをり
245
捩花のまことにねぢれゐたるかな
246
わが世すでに終つてゐたる肩布団
247
坂の上は風吹いてゐる端午かな
248
かなかなや裏窓明けて裏の山
249
逢ひに行く開襟の背に風溜めて
250
あたたかし脚組み替へて待つことも
251
比良八荒諸子がうまくなりにけり
252
峠まで一本の道雁渡し
253
白足袋の熔岩原を踏み行けるかな
254
文学少女が老いし吾が妻茨の実
255
水割りの水にミモザの花雫
256
終弘法丹波黒豆値切りけり
257
古利根の今の昔の蒲の花
258
肱川に夕霧の湧く師走かな
259
なめくぢの列くらやみを進み来る
260
しろがねのやがてむらさき春の暮
261
外套やすみれ色なる比叡見ゆ
262
妻が言へり杏咲き満つ恋したしと
263
枯芭蕉いのちのありてそよぎけり
264
木枯や別時念仏真の闇
265
春泥を飛びこえとびこえ南禅寺
266
猟銃の鉄の感触少女に貸す
267
水仙や寝酒そのまま深酒に
268
喇叭水仙希臘の壷に挿し剰り
269
若葉冷えて三田に山本健吉忌
270
色鳥やきらきらと降る山の雨
271
くたびれてぐしゃんと坐るあたたかし
272
陸橋に満つ朝寒の女学生
273
すさまじく人を愛せし昔かな
274
原爆ドーム仔雀くぐり抜けにけり
275
郭公の声のしづくのいつまでも
276
月曜は銀座で飲む日おぼろかな
277
雨ごもり筍飯を夜は炊けよ
278
青年に妻の好意や栃咲けり
279
海紅豆咲き焼酎の甕ひとつ
280
葉鶏頭出窓一杯燃えてをり
281
株安きままの今年の大服茶
282
外套の胸の底まで荒野かな
283
苦瓜を噛んで火山灰降る夜なりけり
284
菊の雨巴里を想へばつのりけり
285
薄氷をさらさらと風走るかな
286
太棹を三本揃へ初芝居
287
葛切やすこし剰りし旅の刻
288
父ほどの放蕩出来ず柚子の花
289
青嵐しのぶもじずり石ひとつ
290
橋わたる焼藷屋台犬ともなひ
291
年木負ふ胸伏せ眼を上げ裏日本
292
真白なる湯気の釜揚うどんかな
293
身の程に気付きし秋の深さかな
294
東京に桂信子や草城忌
295
葛湯煮て寝そびれ夫婦あそびをり
296
花茣蓙や寝ねし重さに妻の胴
297
小豆粥すこし寝坊をしたりけり
298
山国の暮れ切るまでや杏花村
299
みぞそばの信濃の水の香なりけり
300
坂下りて喪の家に入る秋の暮



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2017/05/26  日記 俳人 草間時彦の忌日 (その4)

2017-05-26 20:08:28 | (2)日記


301
眼あげ顎引き新入社員が吾に礼す
302
湯葉の香の一椀賜ふ安居かな
303
朽ちしマスト風葬のごと寒鴉集ふ
304
岬へのみちはいつぽん雪女郎
305
雨夜なり爪立てて剥く青蜜柑
306
白妙の湯気の釜揚うどんかな
307
すぐ散つてしまふポピーを買ひにけり
308
羽蟻の夜死後のあれこれ指図して
309
みちのくや厠もつとも虎落笛
310
北窓を開く嘗ての祖母の部屋
311
露寒や今朝やや延びし使者の髯
312
西陣や織子老いたる初地蔵
313
くらがりの稲架を見てゐる喪の眼かな
314
冷え過ぎしビールよ友の栄進よ
315
茄子焼いて母の世わが世終りけり
316
畜生の肉も交へつ寒施行
317
夕顔に乳ふくますはしずかなり
318
花冷の百人町といふところ
319
葉がくれの朱の鮮かや仏桑華
320
しめぢなます吾が晩年の見えてをり
321
ねんごろに贋端渓を洗ひけり
322
おいぼれにあらず吾こそ生御魂
323
鎌倉や松の手入を谷戸の音
324
一本の道両側の秋の暮
325
老人の日や敬ひて呉れるなよ
326
夕月は水色なせる黐の花
327
あやとりの綾の鼓となりて終ふ
328
暫しゐてまた木の実落つ父母の墓
329
寒の菊乾きて咲けり妻も他人
330
妻ふくれふくれゴールデンウイーク過ぐ
331
山國の空に游べる落花かな
332
ネクタイをする日しない日いてふ散る
333
事務服の吹かれ走りや十二月
334
石菖や茶室に棲みしひと昔
335
青梅雨の宙にただよふ朴の花
336
桔梗一枝狐がくはへ来りけり
337
チューリップの色溶け入りてねむき眼よ
338
女身濡れてプール出づるを羨望す
339
怠惰また身を守るすべか夕凪す
340
飛竜頭の中のぎんなん冬ごもり
341
ひたひたと水は野に満つ貝割菜
342
うそ寒の起居の中の川の音
343
色欲もいまは大切柚子の花
344
キャベツ買へり団地の妊婦三人来て
345
父なくて檻の狐に歩をとどむ
346
紫蘇の香やたまたま着たる藍微塵
347
ジヤケツ厚し落葉焚きゐし香をこめて
348
氷頭膾前歯応へて呉れにけり
349
菊なます鍋島は藍佳かりけり
350
菖蒲根分水をやさしう使ひけり
351
寒行が歩むちひさき埃立て
352
きしませて帯を纏く妻青木の実
353
芋子汁振り向くたびに地蔵岳
354
裏白に夕日しばらくありにけり
355
水割も身に入む酒となりにけり
356
好色の父の遺せし上布かな
357
起きぬけにシャワー浴びたる芙蓉かな
358
初凪の安房の礁のこむらさき
359
水やはらか春大根を洗ふとき
360
南天を食べに来る鵯寝正月
361
水洟や石に腰かけ日暮待つ
362
東風吹くや残業食に咽喉かわき
363
芒種なり水盤に粟蒔くとせむ
364
蝿帳に古漬その他母の昼
365
老いざまのかなしき日なり実千両
366
冷房にゐて水母めくわが影よ
367
童子にも受験苦三寒四温かな
368
黄八丈色に石蕗咲き妻が着て
369
悪筆をこの頃恥ぢず鴨足草
370
葱刻む音にさそはれ灯が早し
371
草萌えてドボルザークが聞きたき日
372
茸狩や峠の奥の遠き山
373
大根焚あつあつの口とがりけり
374
初大師曇ればすぐにしぐれきて
375
佳き友は大方逝けり藪柑子
376
裾重く聖尼ばかりの木苺摘み
377
紫蘇の実や子を得ていよゝ隠れ栖む
378
霜除の藁かぐはしや鶯巣駅
379
土の冷え膝にのぼり来花蓆
380
車組む道が乾けば道に出て
381
簗掛の水をなだめてゐたりけり
382
処暑なりと熱き番茶を貰ひけり
383
板の間に敷く座布団や納豆汁
384
破滅型詩人絶えたり芋嵐
385
バーを出て霧の底なるわが影よ
386
逢ふことの鍋焼うどん食べつつよ
387
鈴虫を塞ぎの虫と共に飼ふ
388
匙重くなりて葛湯の煮えにけり
389
きじやうゆの葉唐辛子を煮る香かな
390
三ヶ日過ぎたる鯖の味噌煮かな
391
淡々と日暮が来たり花八つ手
392
初天神妻が真綿を買ひにけり
393
山国の空に游べる落花かな
394
籠青し翳かさねたる寒卵
395
夕支度春菊摘んで胡麻摺つて
396
恋せむには疲れてゐたり夕蜩
397
運動会授乳の母をはづかしがる
398
夕市や顔いかめしき鯒かさご
399
絨毯に坐せる少女を見下すも
400
寒紅梅夕暮艶となりにけり



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2017/05/26 日記  俳人 草間時彦の忌日 (その5)

2017-05-26 20:06:02 | (2)日記


401
梶の葉にぴんぴんころり願ひけり
402
咽喉太き牛をあんずの花の中
403
竹落葉土ねむたげに迎へけり
404
桜咲くを病みて見ざりき散るときも
405
仔雀や雛菊千が地を埋めて
406
青柚子やいつまでも夜の浅くして
407
はげますや秋暁の胸ひきしぼり
408
枯山の影の来てゐる晩稲刈
409
暦売るリア王のごと地に座して
410
顔見世や百合根ふつくらお弁当
411
冬至までひと日ひと日の日暮かな
412
朱の盆に載せて丹波の雪うさぎ
413
青梅雨に負けてくづれしひと日かな
414
足もとはもうまつくらや秋の暮
415
手首より覗く冬襯衣わが神父
416
老いぼれてしまひぬ菖蒲酒ふくみ
417
立ちどまり顔を上げたる冬至かな
418
木の卓にレモンまろべりほととぎす
419
瓜の花夫婦かたみに俸待つも
420
風愉したんぽぽの絮少女の髪
421
縞目なす森の朝日や狩の犬
422
春着乙女が礼して過ぎぬ誰なりし
423
ままははも老いて行水したまへり
424
休肝日京人参の紅きかな
425
心濁りて何もせぬ日の百日草
426
暮れてより白きあやめの盛りかな
427
蓬莱や海を見に行く佐田岬
428
復活祭赤き卵は子規も喰ひき
429
畳屋の肘が働く秋日和
430
口の中汚れきつたり鰯喰ふ
431
擂鉢は膝でおさへて山椒の芽
432
夏の河美貌の少年工が佇つ
433
三月の風は移り気花売女
434
牡蠣食べてわが世の残り時間かな
435
蒸鮓や新派観にゆく話など
436
夜の色となりゆく海鼠すすりけり
437
橋わたることの愉しさ柳の芽
438
終弘法飄とも 茨木和生 倭
439
塩打ちし寒鰤の肌くもりけり
440
花八つ手生き残りしはみな老いて
441
すぐき桶しぐれの石を三つ吊れり
442
いやなことばかりの日なる寝酒かな
443
馬車の荷の百花に風や復活祭
444
捨菊や非常階段裏見えて
445
いつのまに曇りし空やかぶらむし
446
賜りて蕾ばかりや菊供養
447
哭きながら鶏頭を追ふ男かな
448
じぶ椀を熱くあつくと雪起し
449
夏葱を刻む乾きし刃音にて









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2017/05/26 日記 木戸孝允の忌日

2017-05-26 19:58:59 | (2)日記

2017/5/26 (金) 旧暦:51日 祝日・節気: 朔 日出 :429分 日没:1847分 月出:456分 月没:1907分 月齢:0.3 干支: 癸丑 六曜: 大安 九星: 八白土星

今日のあれこれ: 木戸孝允の忌日

clip_image002
Wikipediaより転載)

1877
年(明治10年)526日、木戸孝允は西南戦争鎮圧のため京都に来ていたが、持病が悪化し、急逝した。
幕末・明治の元勲であるが、享年は満43歳であった。

幕末・明治の動乱期を生き、日本の近代化に腐心した木戸は、最後の動乱の終わりを見ること無く生を終えた。

病魔に侵され、臨終の床にあった木戸は、見舞いに訪れた大久保利通の手を取り、意識が朦朧とする中、
「西郷もまた大抵にせんか、予今自ら赴きて之を説論すべし」と言葉を発したと言う。

43
歳で仕事を成し遂げたのは素晴らしい。
惜しむらくは、長生きすれば明治維新も少し変わった結果になっtのかも知れない。




データ】

木戸孝允
Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%88%B8%E5%AD%9D%E5%85%81





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2017/05/25  日記  一切唯心造

2017-05-25 19:57:00 | (2)日記

2017/5/25 (木) 旧暦:430日 祝日・節気:  日出 :429分 日没:1846分 月出:407分 月没:1757分 月齢:28.61 干支: 壬子 六曜: 先負 九星: 七赤金星

今日のあれこれ: 禅語 「一切唯心造」

clip_image001

(おてらさん 一日一禅
http://ameblo.jp/zuiunzan/entry-11565326479.html
より転載



「一切唯心造」は華厳経の中に出てくる文で、全体は以下の通りである。

若人欲了知 三世一切仏
応観法界性 一切唯心造

読み下せば、
「若し人三世一切の仏を了知せんと欲せば、
まさに法界の性、一切唯だ心の造ところと観ずべし」
となる。

これをお経として3回唱えることになっているそうだ。

この考えは、西洋の唯物論・唯心論と同じではなく、人の心の構造を語っている。

人は自分の作り出した世界に生きており、その世界はその人事によって異なっている。
人は自分で作り出した世界の中で迷っている。

地獄についての、法話がある。

白隠禅師はあるとき、一人の侍から地獄の有無を問われた。
白隠は若侍を一瞥して言う。
「貴公は見たところ立派な武士だが、いい年をして、まだ、地獄が有るのか無いのかとはあきれたことだ!」と言った。
その上、罵倒し始めた。
不忠者、親不孝、腰抜けとあらゆる罵倒の言葉を並べ立てた。

はじめは白隠の話を聴いていた侍は、武士の面目を潰されてこれまでとばかり、刀を抜いて白隠を斬ろうとする。

その時、白隠禅師は一喝する。
「それが地獄だ!」

その瞬間、侍は地獄が何か理解することができた。
自分の作り出した世界に我を失ってしまった、其処に地獄の世界があった。

人間の煩悩は除夜の鐘の数だけあると言われる。
自分の作り出す煩悩・迷いの世界に住んでいる構造を「一切唯心造」は示している。





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2017/05/24  日記  水芭蕉

2017-05-24 19:25:00 | (2)日記

2017/5/24 (水) 旧暦:429日 祝日・節気:  日出 :430分 日没:1845分 月出:324分 月没:1646分 月齢:27.61 干支: 辛亥 六曜: 友引 九星: 六白金星

今日のあれこれ: 水芭蕉

clip_image002
(無料ワイド高画質壁紙館
http://wide-kabegami.com/1366_nature/wallpapers/1366-018.html
より転載



『ミズバショウ(水芭蕉、学名:Lysichiton camtschatcense Schott)は、サトイモ科ミズバショウ属の多年草。

特徴
湿地に自生し発芽直後の葉間中央から純白の仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞を開く。これが花に見えるが仏炎苞は葉の変形したものである。仏炎苞の中央にある円柱状の部分が小さな花が多数集まった花序(かじょ)である。開花時期は低地では4月から5月、高地では融雪後の5月から7月にかけて。葉は花の後に出る。根出状に出て立ち上がり、長さ80 cm、幅30 cmに達する。

和名の「バショウ」は、芭蕉布の材料に利用されているイトバショウ(Musa liukiuensis (Matsumura) Makino)の葉に似ていることに由来する[1]
...
日本の主な群生地
日本の各地に多数の群落がある。「夏の思い出」(作詞:江間章子、作曲:中田喜直)で歌われているが、実際に尾瀬沼でミズバショウが咲くのは5月末ごろ、これは尾瀬の季節でいうと春先にあたる。江間はミズバショウが夏の季語として歳時記に掲載されていることから夏と表現した。また二十四節気においても夏にあたる。北海道南部の大沼国定公園においても群落が多数あり場所により開花の時期が違う、駒ヶ岳の噴火によってできた湿地であったり水の溜まる地形が多い為にミズバショウには適した地といえる。田中澄江が『新・花の百名山』で、薬師岳と北ノ俣岳の間にある「太郎兵衛平」を代表する花の一つとして紹介した[2]
...
利用
葉などの汁にはシュウ酸カルシウムが含まれ、肌に付くとかゆみや水ぶくれを起こすことがある。

根茎はかつて腎臓病や便秘などの民間薬として利用されたこともあるが、薬効についての根拠はなく、逆にアルカロイドが含まれているため、服用すると吐き気や脈拍の低下、ひどい時には呼吸困難や心臓麻痺を引き起こす危険があるので利用は禁物である。ツキノワグマはミズバショウの葉や花を食用とする場合があるが、これは冬眠後などに体内の老廃物等を排出するための嘔吐剤・下剤として食べるためであり、人間は絶対に真似してはならない。
...』(Wikipedia



水芭蕉の俳句:



・水芭蕉見ゆる限りの水澄めり  三関浩舟



・湿原に白帆は浮ぶ水芭蕉  菊島はな



・幻の鬼女には逢へず水芭蕉  宮原みさを




戸隠山の紅葉伝説)は、鬼女にまつわる伝説で平維茂が鬼女・紅葉と戦い、討ち捕る話として知られる。

ところが鬼無里での紅葉伝説は他と違い、鬼無里における伝承では医薬、手芸、文芸に秀で、村民に恵みを与える鬼女とされている。

鬼無里の奥裾花自然園は水芭蕉の名所として知られている。
5月中旬~下旬頃に見頃を迎える。

奥裾花自然園の水芭蕉は鬼女の化身かもしれない。




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2017/05/23  日記  桜鯛

2017-05-23 19:51:00 | (2)日記

2017/5/23 (火) 旧暦:428日 祝日・節気:  日出 :430分 日没:1845分 月出:244分 月没:1536分 月齢:26.61 干支: 庚戌 六曜: 先勝 九星: 五黄土星

今日のあれこれ: 季語 桜鯛

「鞆の浦 鯛網観光」

https://youtu.be/4H4KWi1AdQU



『桜鯛(さくらだい、さくらだひ) 晩春
子季語: 花見鯛、乗込鯛、烏賊鯛、姿見の鯛
関連季語:     
解説: 真鯛は春、産卵のため内海に集まる。雄の腹は桜色に染まり、それが桜の花時と重なることから桜鯛と呼ばれる。
来歴: 『俳諧初学抄』(寛永18年、1641年)に所出。
文学での言及: 桜鯛花の名なれば青柳の糸をたれてや人の釣りけん 言僧正公朝『夫木和歌抄』
実証的見解: マダイは、スズキ目タイ科に分類される魚で、北海道以南から南シナ海北部まで広く棲息する。体調は三十センチから七十センチくらい。大きいものになると一メートルを越えるものもある。体はほぼ楕円形で、顎が前方突き出ている。水深三〇メートルから二〇〇メートルに棲息し、小魚、甲殻類、貝類などを捕食する。頑丈な歯を持ち、甲殻類の殻も噛み砕いてしまう。春季の産卵期のマダイは脂がのっており、「桜鯛」と呼んで特に珍重す
る。』
(季語と歳時記)



桜鯛の俳句:



・豊漁にをどる日射や桜鯛  高橋好温



・糶台に跳ぬる光ぞ桜鯛  和田一



・総身に光まとへる桜鯛  あさなが捷



・本日はお日柄もよく桜鯛  松本司



・竜宮の華やぎにあり桜鯛  角野良生




5
月、6月の産卵期の鯛は、桜鯛と呼ばれ珍重される。
紅く染まった姿と力強くしまった体型は見た目も美しい。

鮪のような脂の強い魚が喜ばれるようになったのは最近で、江戸の時代から鯛は目出度いものとして祝の膳には欠かせないものだった。

目出度い理由は、七福神の布袋様が小脇に抱えているからではなく、勿論、目出鯛の語呂合わせでもない。

鯛が目出度いのは、魚の中では鯛は寿命が長く、長生きする魚だからが理由だそうだ。
魚類は短命なものが多いが、鯛の寿命は約40年と長く、江戸時代の平均寿命と大きく違っていなかった。

姿、容姿、長寿に加えて、味も良い、料理方法も選ぶことができる実用的な面でも使い勝手が良い。

筆者も、魚で何が一番好きかと言われれば、鯛と答えるだろう。
刺身でも煮付けでも焼いても美味しい。料理法が自由なので鯛のフルコースも全て美味しくいただける。

脂の乗った肉厚の鯛の造りに切れの良い日本酒の宴があったら、参加するのだが




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