菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。
散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

2012/04/30  NIKON 1 V1 試写(その1)

2012-04-30 22:03:23 | (20)カメラ・映像


NIKON
のデジイチが売れているようだ。
ハイアマチュア用のD800D800Eもボデー単体価格がそれぞれ直近の安値でも268200円、313000円と安くはないにもかかわらず。売れ行きの2位、3位に入っている。
4
位のCANON EOS 5D Mark III
5
位のOLYMPUS OM-D E-M5を押さえている。


ミラーレスタイプでも、発売時は鈍かったが、最近はNIKON1の伸びが顕著で、2011年末からはシェアを伸ばし、3月末時点で約2割のシェアを占めたそうだ。

V1標準レンズセット
の実勢価格も、10月の発売当初は95000円近くしたが、最近の安値では42000円になっており、値下がり率は5割を超えている。
そこで、評判も良いようだし、価格もこなれてきたので、V1の標準レンズキットを購入した。

到着したものを、セッティングもせずに、おまかせで撮ってみた。
レンズは標準10mm35mm換算27mm)、シャッターは1/125、絞りはF2.8~4、ISO100200

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掲載写真は、リサイズしてあるので、画にキレがないが、原画はもう少し綺麗だ。

今日のところは、今ひとつの印象だが、最短距離撮影が20cmまで寄れるので、花、料理写真も撮れそうだ。

NIKON
1の交換レンズは、4種類しか発売されていない。
標準ズーム1030mm、望遠ズーム30110mmを何時手に入れるかが問題だ。

J1
のダブルズームセットとレンズ単品2本との価格差があまり大きくないので、J1のセットを買う方法もある。
どうするか迷いそうだ。




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2012/04/30  日記  山吹

2012-04-30 21:08:45 | (2)日記


2012/4/30(
) 旧暦:閏310 祝日・節気:振替休日 日出:450 日没:1826 月出:1157 月没:037 月齢:8.82 干支:辛酉 六曜: 赤口 九星:一白水星

今日の季語: 山吹

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(川上さぷり より転載)

『ヤマブキ(山吹、学名:Kerria japonica)はバラ科ヤマブキ属(本種のみの一属一種)の落葉低木。黄色の花をつける。春の季語。
学名はスコットランドの植物学者ウィリアム・カーに由来する。

特徴
低山の明るい林の木陰などに群生する。樹木ではあるが、茎は細く、柔らかい。背丈は1mから、せいぜい2m、立ち上がるが、先端はやや傾き、往々にして山腹では麓側に垂れる。地下に茎を横に伸ばし、群生する。葉は鋸歯がはっきりしていて、薄い。
晩春に明るい黄色の花を多数つける。多数の雄蕊と58個の離生心皮がある。心皮は熟して分果になる。
北海道から九州まで分布し、国外では中国に産する。古くから親しまれた花で、庭に栽培される。花は一重のものと八重のものがあり、特に八重咲き品種(K. japonica f. plena)が好まれ、よく栽培される。一重のものは花弁は5枚。

似たもの
シロヤマブキ(Rhodotypos scandens (Thumb.) Makino)もあるが別属である。日本では岡山県にのみ自生しているが、花木として庭で栽培される事が珍しくない。こちらは花弁は4枚。

文化
古歌にも好んで詠まれ、しばしば蛙(かはず)とともに詠み合わせられる。太田道灌と八重山吹の話はよく知られている。詳細は、太田道灌#逸話を参照。なお、件の歌については、普通は八重咲き山吹には実がつかないことを述べた歌とされるが、「七重八重」を山吹が積み重なる様に咲く様子を述べたと解し、ヤマブキの果実が堅くて食えないので、「山ほど花が咲くのに、食える実がつかないのは情けない」とする解釈もあるらしい。
山吹色といえば、オレンジ色に近い濃い黄色のことである。下のような色である。往々にして小判の色をこれにたとえる。(山吹色のお菓子・・小判の隠語)』(Wikipedia


山吹の俳句:

・ほろほろと山吹散るか瀧の音 松尾芭蕉

・やすらかに死ねさうな日や濃山吹 草間時彦

・わがいのち知らぬ我かも濃山吹 原コウ子

・山吹の咲き後れたる一枝濃し 伊藤月草

・山吹の咲く頃といふ約したし 細見 綾子


山吹も一株一枝だけではその黄も緑の中に明るさを見ているので安心だ。

これが、辺り一面の濃山吹ともなれば、黄の狂乱の中に身をおいて心は失せてしまうのだろう。
そんな時、俳人たちは目眩く黄の中で幸福な死を夢想している。

山吹の咲く頃の約束というのは、西行の花の頃の願いと同じものに違いない。


大型連休で海外に出かけた人は多いようだ。
国内組は、大きなバス事故が起きてしまったが、今日の高速道路は渋滞しているそうだ。




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2012/04/29  小左衛門  新酒お披露目会(その1)

2012-04-29 23:35:00 |    酒蔵


昨年は、実施されなかった瑞浪の中島醸造の試飲会が復活した。
一昨年までは、中島醸造が醸すほぼ全銘柄が無料で試飲できる試飲会が春行われていたが、昨年は開催されなかった。
事情はよくわからないが、今年の開催案内に「アルコールが入りますため、ご自身で責任をもっての飲食でお願いいたします。万が一泥酔者や救急車などの出動があった場合はこの会は即刻中止いたします。」の記載があることから、飲み過ぎて蔵に迷惑をかけた参加者がいたようだ。
今年からは、やり方を変え有料制にし、銘柄数も選別したようだ。

「小左衛門新酒お披露目会」

時: 421()22()
  428()29()30(
)
各日12:0015:00まで

内 容:
・小左衛門15銘柄前後の試飲
・蔵見学


昨日もそうだったが今日も絶好のイベント日和になった。
瑞浪駅を出ると、遠回りだが、土岐川の方へまっすぐ進む。
会は12:00からなので、その前に鵜舟のランチで腹ごしらえだ。

カウンターで食事をしていると声をかけられた、日本酒の関係者3人だった。
確かに、この春の日に家に居るより外に出たほうが幸せに決まっている。

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食事を済ませ、土岐川堤防を歩く。
桜は余花も過ぎ、すでに葉桜だ。

町並みを歩いていると、各家の前には、植え込みやプランターに花が咲いている。
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芝桜も咲いている。

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パンジーも咲いている。

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時過ぎたばかりで、門前には人影はない。
中に入ると、左試飲会場の方には人が既に集まっている。

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庭の中央の榎の大木は、若葉を吹いていた。
春らしい光景だ。

この庭の主である榎は、以前聞いた話では、2代目だそうだ。初代の榎は伊勢湾台風のために倒れてしまったそうだ。
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代目だが、もうすっかり大きくなって庭の中央で頑張っている。

蔵の奥の方には銀杏の大木もある。
秋になると銀杏の雨を降らせる枯木だ

以前見た光景を思い出した。ブルーシートに受けられた実は、近くを流れる水路に設けられた水車の中に入れられ、種の果肉が回転によって綺麗に除去されていた。
銀杏の樹も芽吹いていることだろう。

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榎と蔵の白壁が、春の光の中で明るく輝いている。
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落ち着いた空気が流れており、のんびりと酔いを覚ますことも可能だ。

樹の下にはベンチが置いてあり、座っていると、上から何か降ってくる。
見ると花蕊だった。

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地面には蘂が降り積もっている。

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枝を見ると若葉の陰に蘂を散らした後、小さな実をつけている。



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2012/04/29  小左衛門  新酒お披露目会(その2)

2012-04-29 23:35:00 |    酒蔵

 

<試飲>
試飲コーナーに入り、試飲を開始。
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先客たちはもう始めていた。

今年からの、スタイルはチケットによる試飲になっている。
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300
円を支払うと、5杯まで試飲ができる。

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5
杯飲み終われば、もう1枚購入し、次の5杯を試飲することになる。

<利き酒>
出品酒は、前週とは違うそうだが、今日はリキュールを含め16銘柄だ。
そのうち以下の10銘柄を試飲した。
印象を記載するが、個人の嗜好によるものであり、嗜好は元より客観性があるものではない。

(1)
小左衛門 純米 貴々醸酒 23BY 生酒
試飲テーブルの上を一通り見ていくと、見慣れない銘柄があった。貴々醸酒と書いてある。貴醸酒は知っているが貴々醸酒は飲んだことがない。
聞いてみると、矢張り今年から造ったものとのこと、まずはこれから試飲することにする。

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立香は甘い香りだがかすかに熟れたような香りを感じる。口に含むと甘いフルーティーな酸が感じられる。滑らかな厚みのある酸だ。この辺りまでは貴醸酒らしいが、中盤から押しが強くなる。

貴醸酒は、仕込みの際に仕込水の代わりに日本酒を使用して造る酒だが、貴々醸酒というのは、仕込み水の代わりに貴醸酒を使ったものだそうだ。
スペックは、
酒度 : -65
酸度 :
3.9
酒米 : 雄町

アルコール度数 : 15.5
精米歩合 : 70

今まで飲んだ貴醸酒とは違う印象だ。造りの拠るものなのか生酒だからなのか、中盤までの甘さとフルーティーな酸は同じだが、後半が活発で押しが強い。貴醸酒の穏やかさ・切れの良さとは違う世界だ。


(2)
小左衛門 純米吟醸 山田錦 直汲み生酒 十三号 H23BY
中島醸造の看板である直汲みシリーズ。

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立香は軽い吟醸香。甘い入り口、活発なフルーティーな酸の後直ぐ発泡感があり、シュワっと舌を刺激する辛さが来る。後半も発泡感と絡みが続く、底に渋味も感じられる。後口も絡み系。発泡感と辛味から山田というより雄町の世界か

直汲みらしい新鮮さが際立つ世界だが、秋あがりとか1年熟成になれば印象が変わりそうだ。

(3)
小左衛門 純米大吟醸 赤磐雄町 H23BY

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立香は涼し気な仄かな吟醸香。軽く甘味入り口。酸はスッキリとして厚くはない。広がりはあまり感じないが舌触りは丸い。後半にかけて底に雄町らしい苦・渋味がある。後半辛味を感じる。

(4)
小左衛門 純米六割五分 播州山田錦 生酒 H22BY

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立香はあまり感じないが、かすかに枯れたような香りを感じる。中盤ははスッキリとしており厚みはない。味のバランスは良い。含み香は熟香が鼻に抜ける。試飲温度は冷蔵だが、もう少し温度を上げると良いチューニングになりそうだ。常温からぬる燗ぐらいが良さそうだ。

(5)
小左衛門 純米六割五分 播州山田錦 無濾過生酒 H23BY新酒

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立香はあまり感じない。甘い入り口の後、厚目の酸を感じる。トロリとした舌触りがある。後半も厚みのある味わいで、辛味・渋味の押しがある。透明感はあまり感じられない。

(6)
小左衛門 純米吟醸 20号 美濃瑞浪米 H22BY

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立香は感じない。甘い入り口。フルーティーな酸。トロリとした舌触りがある。味のバランスが良く尖った味わいではない。後半軽い辛味があり、切れが良い印象。

(7)
小左衛門 純米吟醸 備前雄町 無濾過・生 H23BY

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甘い立香。入り口は酸味があるが甘さもあり味のバランスが良い。滑らかな舌触りを感じる。含み香も吟醸香。後半底に苦味があり吟醸酒らしい爽やかさがある。雄町にありがちな渋味・苦味の浮きもなく飲み易い。

(8)
小左衛門 純米生酛造り 備前雄町 H21BY

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立香は軽い熟香、乳酸のような香りも感じる。入り口は甘いが、すぐ酸の厚みとドロリとした舌触りを感じる。冷蔵してある温度帯のためかも知れないが重い印象。どれくらいの温度が良いか判断が難しく想像できない、試行錯誤すると肉料理に合わせられるかもしれない。

(9)
小左衛門 特別純米 信濃美山錦 無濾過生 H23BY

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立香は感じない。甘い入り口。味のバランスが良く偏りのない味わい。舌触りはトロリとまでは行かないが、ふくらみを感じる。スッキリと切れるがふくらみもある。中盤からやや辛味があるが、切れに繋がっている。

(10)
小左衛門 特別純米 信濃美山錦 辛口 無濾過生 H23BY

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立香は感じない。トロリとした舌触り。味のバランス良い。含み香も爽やか。舌で探っても味の偏り・嫌味はない。含み香も爽やか。後口はかなり遅くなり辛味を感じる。


<おつまみ>

試飲コーナーの奥にはおつまみのコーナーがあった。

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おでんは、一種類100円。

その奥にあった、筍の田楽と、椎茸との炊合せは振る舞いだった。
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なんでもこの筍は、知り合いの人が差し入れてくれたものだそうだ。
旬のものなので、エグ味がなく、スッキリと美味しい筍だ。
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筍の田楽は、赤味噌で頂いたが、伏見の油長の蕗味噌とは違い、癖はなく各小左衛門の出品酒によく合った。


よろ酔の気持ち良い帰り道は、土岐川の反対側の堤防を帰る。
歩くには、少し暑いくらいだ。
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川の反対側から中島醸造の始禄の文字が見える。

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駅前の大通りに出ると、桜の花はなくなったが、今はアメリカハナミズキが満開だ。

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色と赤両方共満開だ。

今日は良いイベント日和だった。



【感想】
16銘柄の内10銘柄を利いただけだが、幅の広いラインアップであることが判った。
直汲みピチピチの新酒から生酛の熟成酒までの幅があるし、昨年と今年の利き比べもある。
小左衛門の蔵人たちは、色々な酒を楽しんで・面白がって造っているように思われる。
・色々な味わいの酒があるので、道案内さえしっかりされれば、自分の好みの酒を探し当てることができる。
小左衛門の酒を幅広く取り扱う店に相談すれば、好みの酒を見つけることだ出来るだろう。
・筆者は、酸がブリブリ・辛味がガツンのようなメリハリの効いた原色のような酒より、バランスの取れた穏やかな酒のほうが好きだ。
その意味では、小左衛門は熟成酒があるし、今日の出品酒では、以下の3銘柄がバランスが良かった。
いずれも23BYの新酒だがバランスが良い酒だった。
(6)
小左衛門 純米吟醸 20号 美濃瑞浪米 H22BY
(9)
小左衛門 特別純米 信濃美山錦 無濾過生
H23BY
(10)
小左衛門 特別純米 信濃美山錦 辛口 無濾過生
H23BY



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2012/04/29  2012全日本柔道選手権が面白かった

2012-04-29 23:00:00 | (22)格闘技・スポーツ


物事は、予想通りの展開が安心感がある。
重要な会議、例えば株主総会のようなものは、予定されたシナリオにそって粛々と議事が進み波乱なく終了する。これが、安心感に繋がる。
だが、先が見えては、面白くはないこともある。

スポーツは、その性格がある。
次の瞬間、何が起きるかわからないという場面の連続は面白い。
今年の全日本柔道は、ロンドン五輪の代表候補である鈴木、上川、高橋の3選手を中心に展開し、決勝は鈴木に対抗する若手というのが大方のシナリオだった。
ところが、決勝戦の畳の上にいたのは、上の3人ではなく、90k級の加藤と195cmの石井(念のため、プロ格闘技に迷い込んだあの石井ではない)だった。

鈴木は準決勝で、開始早々石井に内股をかけられ、倒れこんだ時に右肩を負傷し、試合続行できず負けた。
上川は準々決勝で消極的に戦い判定負け、高橋は準々決勝でどちらが五輪候補選手かと思わされる程完全に大外刈で投げられてしまった。

石井は、長身を利用して積極的に圧力をかけ、内股・大外刈で、相手をなぎ倒して、戦う気力と体力が充実していた。

加藤は、90k級ながら準々決勝では、あの棟田に優勢勝ちし、準決勝では、大きな百瀬を相手に、連続技で主導権を握った。フェイントのような足払いで、相手を安心させ、次の瞬間自ら仰向けに倒れこみ百瀬を引っ張り込むと、右足に乗せて巴投げの大技。
百瀬の巨体が、スローモーションのように宙に舞った。百瀬は辛うじて体を捻って技ありとなったが、殆ど1本だった。
加藤の連続技の技のキレは素晴らしかった。

石井・加藤、二人の体格差は、身長で19cm、体重で45kgもある。
決勝戦は、代表候補2人を圧倒して投げ飛ばしてきた石井が90k級の小さな加藤をどう料理するかと予想された。

試合が始まると、加藤は組み止められないように距離を取る。
石井は手を伸ばし、相手の奥襟を取ろうとする。
石井は相手の襟を取ると得意の右の体落をかけた。加藤は引きつけられないようにして、これを耐えた。加藤が掴まるのは時間の問題かと思われた。
だが、次に加藤は反撃に出た。

加藤は、場外近くで背負投をかける。これは決まらず、中央に戻り、再開すると、素早く左の小内刈り、相手に考える暇を与えず、巴投げ、立ち上がったかと思うと左の背負投、相手に反撃を許さない連続技。場内からは、思わず加藤の奮闘に拍手が起きた。

石井が、これに対し反撃のために攻勢をかけてくるのを加藤は待っていた、石井が右を伸ばして加藤の背側の道着を掴みに来た時、加藤は左手を石井の右腰に回し、自分の体を石井の右腰に寄せた。
石井が右の体落・内股に来るところを、すかして相手の背を畳にたたきつけた。

加藤の頭脳的な戦い方と、それを支える技のキレが見事な試合だった。


『加藤博剛が初の日本一=重量級以外で40年ぶり―全日本柔道
2012
429日(日)18:55

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(
時事通信)

体重無差別で柔道男子日本一を争う全日本選手権は29日、ロンドン五輪の100キロ超級代表選考を兼ねて東京・日本武道館で行われ、加藤博剛(千葉県警)が決勝で石井竜太(日本中央競馬会)に一本勝ちし、初優勝を果たした。

加藤は本来90キロ級の選手で、重量級の選手以外の優勝は1972年大会を制したミュンヘン五輪中量級金メダリストの関根忍以来、40年ぶり。石井から隅落としで一本を奪った決勝を含め、5試合中3試合で一本勝ちした。

五輪代表を争う前回王者の鈴木桂治(国士舘大教)は石井との準決勝で技ありを奪われた際に右肩を痛め、以降は指導が累積して敗退。上川大樹(京葉ガス)と高橋和彦(新日鉄)はともに準々決勝で敗れた。 』[時事通信社]

この決勝戦は、youtubeで見ることができる。
「加藤博剛 VS 石井竜太 決勝 2012 全日本柔道選手権大会」

http://youtu.be/vWZ2F_FeAq0


格闘技系のスポーツは、世界標準では体重別が常識だ。
ボクシング、レスリングはそうだ。
ところが日本では体重別は常識ではない。柔道も相撲も体重別ではない。だから、全日本柔道選手権は体重別ではない。日本では、小よく大を制すという思想があり、小さいものでも勝つことができると信じられ、愛されている。
小兵の選手が体力差を跳ね返し、勝つと惜しみない拍手が送られる。

子供の頃、京の五条の橋の上、牛若丸が薙刀を振り回す弁慶をヒラリヒラリと躱し続け、とうとう最後には弁慶は降参した話を聞かされた。
大きくなって、大人になると、あの話は紙芝居・童謡の世界であって、現実にはありえないことだと思うようになった。

それは、常識となっていたが、相撲とかK1とか柔道を見ていると、必ずしもそれが常識でもない事実が存在することを認めざるを得なくなった。
相手の攻撃をかわし切れば、全体の試合としては勝つことができる。つまり戦術より戦法・戦略、体力より技術・気力で勝つうことができるということが認められる。

勝つための、要因が変数としてあるとすれば、身長、体重、手足の長さ、持久力、気力、知性、経験...色々考えられる。
体力がすべてを左右するという考え方は、他の条件をすべて同じとすれば体力が勝つ変数になるということであって、他の変数が違えば、体力だけが勝因とはいえないのだ。

今回の加藤の優勝は、小よく大を制すの日本的思想(柔道の思想でもある)を証明した気持ちよさがあった。
だが、これは初めてではない、40年前、1972年に関根忍が全日本柔道を制している。

例え40年に1度しか起きないことだとしても、小よく大を制すは日本的思想として、多くの日本人の心のなかに生き続けている。
加藤への拍手はその証拠である。




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2012/04/29  日記  昭和の日

2012-04-29 21:43:29 | (2)日記

2012/4/29() 旧暦:閏39 祝日・節気:昭和の日、上弦 日出:451 日没:1825 月出:1055 月没:001 月齢:7.82 干支:庚申 六曜: 大安 九星:九紫火星

今日の季語: 昭和の日

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(船長のつぶやき より転載)

『昭和の日(しょうわのひ)は、日本の国民の祝日の一つである。日付は429日。

概要
国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23720日法律第178号)の一部改正によって2007年(平成19年)に制定された祝日で、日付は昭和天皇の誕生日である429日があてられている。同法ではその趣旨を、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」としている。「ゴールデンウィーク」を構成する祝日のひとつでもある。

制定
1989
年(昭和64年)17日の昭和天皇崩御により、同年以降の429日はそれまでの天皇誕生日としては存続できなくなり、祝日法の天皇誕生日に係る項を改正する必要が生じた。
孝明天皇、明治天皇、大正天皇の場合は崩御日が先帝祭として休日となる休日法が存続していたが、昭和天皇の場合は現行の休日法により崩御日が休日とならないため、当初から誕生日を活かして「昭和記念日」など昭和に因んだ新祝日として存続させようというような意見が出ていた。しかし、野党による反対からその案は見送られ、同年以降の429日は「みどりの日」という名称の祝日に改められた。
その後、「昭和の日」の実現を目指す運動に呼応・共鳴する国会議員により、2000年(平成12年)の第147回国会(参議院先議)、2002年(平成14年)の第154回国会(衆議院先議)においていずれも議員提出法律案として審議に付され、ともに先議の議院では可決したものの、国会会期終了・衆議院解散などにより後議の議院での可決に至らず廃案となった。2004年(平成16年)の第159回国会において、都合3度目となる改正法案提出(議員立法形式・衆議院先議)がなされ、継続審議を経て2005年(平成17年)の第162回国会で成立した。同改正法は2007年(平成19年)から施行され、同年以降の429日は「昭和の日」、従前の「みどりの日」は54日に移動した。なお、同改正法案にはこの二つの祝日設置のほかにも付随する改正(振替休日や国民の休日の重複を避けるための条文の変更等)が盛り込まれている。
同類の休日に1927年(昭和2年)から1947年(昭和22年)まで設定されていた、明治天皇の誕生日があてられた明治節がある。明治節の制定については「永ク天皇ノ遺徳ヲ仰キ明治ノ昭代ヲ追憶」と永劫性が認められるが、昭和の日の制定については永劫性が認められる箇所は特になく、平成時代における先帝祭(昭和天皇祭)の代用休日に留まるか否か、現在のところ不明である。』(Wikipedia


昭和の日の俳句:

・昭和の日残照ながくありにけり 野田哲夫

・男らが乳母車押し昭和の日 出口善子

・品川の雑踏もまた昭和の日 竹下陶子

・黄ばみたる一家の写真昭和の日 田畑益弘

・糸を取る母の面影昭和の日 板垣峰水


4月29日がまだ「みどりの日」の俳句は見つかるが、昭和の日の俳句は、なかなか見つからない。
漸く5句だけ捜せた。

昨日と今日は、本当に良いお天気だった。
春の盛りなのだが、初夏に近いような気温の上がり方だ。
明日以降もお天気であってほしいが、もう明日からは下り坂のようだ。




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2012/04/28  日記  晩春

2012-04-28 20:38:00 | (2)日記


2012/4/28(
) 旧暦:閏38 祝日・節気: 日出:452 日没:1825 月出:956 月没:---- 月齢:6.82 干支:己未 六曜: 仏滅 九星:八白土星

今日の季語: 晩春

clip_image002To Taste I Love Nikkor with Friends より転載)

『晩春(ばんしゅん)
春を3つに分けた最後。
5
月ごろ。
旧暦3月。』(Wikipedia)


晩春の俳句:


・晩春の登りつめたる峠の木 廣瀬直人

・皿になって晩春の戸棚で母を見る 夜基津吐虫

・晩春のとろりと海や母郷見ゆ 有働

・晩春のわが眠る場所子のかたはら 細見綾子

・晩春の一日母が奈良の旅 河合佳代子


季語晩春で俳人たちは母を詠んでいる。
母というのは自分が生まれきた原点のところ。
それは母親でもあり故郷でもある。

母が晩春であって早春ではない訳はちょっとわからない。
早春には未来があり、晩春には過去がある。
早春は明るすぎる、晩春は葉陰がある。
早春は活動があって、晩春には休息がある。
ということだろうか。

折から、映画「わが母の記」が公開された。
主演の役所広司が、受賞の年でもないのに紫綬褒章を受賞した。

『役所広司に紫綬褒章
2012
428 紙面から
政府は28日付で、2012年春の褒章受章者674人(うち女性171人)と20団体を発表した。学術や芸術の分野で活躍した人を対象にする紫綬褒章は、映画「Shall we ダンス?」(1996年)で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受けた俳優の役所広司(56)が受章した。発令は29日。
漫画「ポーの一族」などで知られる漫画家の萩尾望都さん(62)、国際協力機構(JICA)理事長で国際政治学者の田中明彦東大教授(57)らも紫綬褒章に選ばれた。
◆喜びの会見
紫綬褒章の受章が決まった役所広司が、東京・築地の松竹本社で会見。「これまで参加した作品のスタッフ、俳優さんたちのおかげ。たくさんの影響を与えてくれた。30年(俳優を)続けてこられたのは、この人たちの力。本当に感謝したい」と受章の喜びを語った。
1995年の映画「KAMIKAZE TAXI」(原田眞人監督)で毎日映画コンクール主演男優賞を獲得。翌96年には「Shall we ダンス?」(周防正行監督)が大ヒット。この時期が自分にとって転機だったと振り返る。
「いつも人間を演じようと心がけている。台本を読んで想像した以外のことが、実際のお芝居で起きるのが、この仕事の面白い瞬間。50年、100年後、映画史に残る1本に出られれば大成功だと思うので、そう念じて今後も全力を尽くしていきたい。褒章に活を入れられた気がする」
最新主演作「わが母の記」(原田眞人監督)がタイミングよく、28日に公開初日。「偶然にも褒章発表と重なってうれしい。興行(成績)につながっていくといいな」と笑顔を見せた。』
(中日スポーツ)

役所は無名塾出身だそうだが、存在感は別として、師仲代よりうまい役者なことは確かだ。


晩春といえば、矢張り小津の映画「晩春」になる。

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婚期の遅れた娘と淋しいが嫁がせたい父とのドラマ。
母ではないが、父でも親は親。

生涯を独身で通した小津とその母にも物語はあるのだろうが...




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2012/04/27  日記  紫荊

2012-04-27 22:02:17 | (2)日記

2012/4/27() 旧暦:閏37 祝日・節気: 日出:453 日没:1824 月出:859 月没:2322 月齢:5.82 干支:戊午 六曜: 先負 九星:七赤金星

今日の季語: 花蘇芳(はなずおう)、紫荊(中国名)

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(はいかい日記 より転載)

『ハナズオウ(花蘇芳、Cercis chinensis)は中国原産のジャケツイバラ科(またはマメ科ジャケツイバラ亜科)の落葉低木で、春に咲く花が美しいためよく栽培される。
高さは2-3mになり、葉はハート形でつやがあり、葉柄の両端は少し膨らむ。早春に枝に花芽を多数つけ、3-4月頃葉に先立って開花する。花には花柄がなく、枝から直接に花がついている。花は紅色から赤紫(白花品種もある)で長さ1cmほどの蝶形花。開花後、長さ数cmの豆果をつけ、秋から冬に黒褐色に熟す。花蘇芳の名は、花弁の色がスオウ(蘇芳)で染めた色に似ているため。

ハナズオウ属
ハナズオウ属は北半球温帯に数種が分布する。地中海付近原産のセイヨウハナズオウ (C. siliquastrum) は落葉高木で高さ10mほどになり、イスカリオテのユダがこの木で首を吊ったという伝説からユダの木とも呼ばれる。このほかアメリカハナズオウ (C. canadensis) などが栽培される。』
Wikipedia


紫荊・花蘇芳の俳句:

・だうもかうも天気外れて紫荊 高澤良一

・紫荊妻にをんなのさかりかな 島谷征良

・紫荊咲きチャイナドレスを着てみたし 星野紗一

・筆文字の艶に色増す花蘇芳 河野多希女

・惜春やすこしいやしき紫荊 松本たかし

春の野を彩る艶やかな色だ。
赤・桃・紫のカクテルのような色使いだ。

紫荊は見たことがある花だが、何処で見たのか思い出せない。

艶やかだが、桜のような淡白な色合いでなく、桃のように可愛くはなく見るものの目に迫る色の濃さがある。
中国人のように声高に自己主張しなければ、生きていけないと思っているのだろう。
俳人たちも紫荊に押しまくられてタジタジの体だ。

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2012/04/26  日記  嵯峨念仏

2012-04-26 21:08:49 | (2)日記

2012/4/26() 旧暦:閏36 祝日・節気: 日出:454 日没:1823 月出:805 月没:2239 月齢:4.82 干支:丁巳 六曜: 友引 九星:六白金星

今日の季語: 嵯峨念仏

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(嵯峨念仏狂言花盗人 京さんぽ日記 改め 今日さんぽ日記 より転載 )

『嵯峨の大念仏 
 

京都市嵯峨の清涼寺(釈迦堂)で、陰暦36日から15日までの10日間、人々が集まって念仏を唱えた行事。太鼓などを鳴らして「ははみた」と唱え、念仏後は仮面をかぶって町を歩く。弘安2年(1279)に円覚が始めたという。嵯峨念仏。大念仏。《季 春》』
(デジタル大辞泉)


嵯峨念仏の俳句:

・花の間に嵯峨念仏の舞台見え 福井圭児

・嵯峨念仏鬼の早鉦山に消ゆ 永方裕子

・嵯峨念仏牛若丸は強かりし 高浜年尾

・早鉦に鬼踊り出づ嵯峨念仏 西村和子

・土蜘蛛の吐く糸無尽嵯峨念仏 岡本春人

嵯峨念仏は、本来は宗教行事であった念仏が、今では重要無形民族文化財に指定されている伝統芸能だ。
嵯峨大念仏狂言Webサイト
http://www.sagakyogen.info/

嵯峨念仏のようなメジャーな伝統芸能は、後継者に困ることはないだろうが、地方の様々な伝統芸能は後継者不足で廃れてしまったものも多い。
昔は各神社で奉納された芸能は神楽殿で行われたが、今では神楽殿は使われないままだ。
昔の芸能が行われないのなら、ロックバンドのコンサートとか各種芸事の発表会に使ったら良いと思うのだが...



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2012/04/25  日記  花桃

2012-04-25 23:02:18 | (2)日記


2012/4/25(
) 旧暦:閏35 祝日・節気: 日出:455 日没:1822 月出:715 月没:2153 月齢:3.82 干支:丙辰 六曜: 先勝 九星:五黄土星

今日の季語: 花桃

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(写真ブログ「一期と、一絵」 より転載)


『ハナモモ(花桃)は、バラ目バラ科サクラ属の耐寒性落葉低木。

概要
原産地は中国。花を観賞するために改良されたモモで、花つきがよいため、主に花を観賞する目的で庭木などによく利用される。日本で数多くの品種改良が行われ、種類が豊富。観賞用のハナモモとして改良が行われるようになったのは江戸時代に入ってからで、現在の園芸品種の多くも江戸時代のものが多い。サクラの開花前に咲くことが多い。桃の節句(雛祭り)に飾られる。結実するが実は小さく、食用には適さない。最近では、日本国外でもよく利用される。
樹高:約100 - 700cm
花期:3 - 4
花色:赤、桃色、白、紅白咲き分け
花径:3 - 5cm
一重、八重咲きがあり、樹形は立性で、枝垂れ性、ほうき立ち性、矮性などもある。
寛仁親王妃信子のお印でもある。

栽培
日当たりと排水の良い場所に11月から12月または3月初めくらいに植え付ける。挿し木でも増やせる。湿気に弱いため、高植えにする。病虫害が多いため、アブラムシ、カイガラムシに注意する。縮葉病、灰星病、穿孔細菌病などにかかりやすい。酷い乾燥期以外は、庭植えのハナモモには水やりは不要。強剪定は避ける。』(Wikipedia


花桃の俳句:

・山碧し花桃風を染むばかり 飯田龍太

・花桃は田舎娘の器量佳し 高澤良一

・花桃やこどもがのぞく水たまり 長谷川櫂

・花桃や逝きたるあとも母やさし 橋本鶏二

・花桃や父似母似と嬰抱く 田中和子


昨日今日と25度を超える暑さだ。
穏やかに気温が上昇していくのではなく、一挙に上がり6月の気温になってしまう。

染井吉野は散って、葉桜に変わりつつある。
他の花たちも遅れまじと一斉に咲いている。

玄関横の花桃が花を開いた。
花桃は不思議だ。枝ごとに花の色が変わる。
下は赤花だが、上に行くと紅白の斑、白花の枝もある。

花桃の里が満開になるのはもう少し先だろう。




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2012/04/24  法律と常識の間

2012-04-24 21:39:54 | (16)時事・世相


法律の世界の常識と世の中の常識との間の乖離については、「2012/03/27 灰色・すれすれ・疑わしきは」の記事に書いた。

その後、練炭事件は裁判員裁判で死刑判決が出された。
裁判員の常識が、疑わしきは被告の利益という法律の常識を覆した事になり、世の常識の健全さに人は安心したはずだ。
だが、これは結論ではない。被告は即時に控訴したので、まだまだ先に続いていく。


今日は、国会で消えた年金資産のAIJ社長の参議院証人喚問が行われた。
社長は、嘘の運用報告書を顧客に提示しながら、最初から騙すつもりはなかったと相変わらず強弁を繰り返している。
世の中では、事実と違う書類を見せて契約を結べば、それを騙したというのだが、この人達は騙すという意思がなければ騙した事にはならないと主張し、世の中の常識とはかけ離れた所に住んでいる。
それは、法律の常識の世界だ。


NHK
のニュースで今日また、法律と常識の乖離問題を感じさせられた。
昨日、京都府亀岡市で、無免許で居眠り運転の少年が、登校中の小学生の列に突っ込み、子供3人と付き添いの母親が死亡した。母親は妊婦さんだったとのことだ。

NHK
のニュースに登場した法律の専門家である山下弁護士は、少年にたいして危険運転致死傷罪の適用は難しいと話す。
詳細は以下のニュースを参照。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120424/k10014681811000.html

その論拠は二つ。
危険な運転は、故意に近い運転だそうで、居眠りは過失なので故意ではないそうだ。
また、「進行を制御する技能があったかどうか」という問題は、免許の有無ではなく、事実上運転をする能力があったかどうかで判断するので、少年は夜中中運転をしており運転技能はあったと判断されるとのことだ。

無免許運転を繰り返し、眠らないで朝まで運転し、走り回り、人を4人以上も殺しても、条件をバラバラに適用して危険運転の条件には当てはまらないと機械的に結論を出す。
これが法律の常識なのだそうだ。
呆れた話だ。

犯罪者の刑罰を考える場合、法律の世界は犯罪の後から考える。
死亡事故でも、被害者は死んでしまった時点から考える。被害者の生命は考えず、犯罪者の権利から出発する。

この事故で罪のない3人の子どもと妊婦さんが死んだ。
この事実から出発しないで、無免許運転の常習犯が引き起こした殺人事件が危険運転致死傷罪に問われないと考えるのは、専門バカとしか言いようが無い。

26
日には検察審査会で罪を問われている事件の判決が出る。
法律の常識が勝つのか、世間の常識が勝つのか、どうなることだろう。




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2012/04/24  日記  花の影

2012-04-24 21:11:20 | (2)日記


2012/4/24(
) 旧暦:閏34 祝日・節気: 日出:457 日没:1821 月出:630 月没:2104 月齢:2.82 干支:乙卯 六曜: 赤口 九星:四緑木星

今日の季語: 花の影、花影(かえい)

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(をやぢ1のひとりごと より転載)

『花影
月の光などによってできる花の影。特に、桜の花の影。』


花の影の俳句:

・花の影寝まじ未来が恐しき 小林一茶

・花の影ふさふさと身にあまりけり 宮津昭彦

・花の影顔いっぱいに散りにけり 古舘曹人

・雀来て障子にうごく花の影 夏目漱石

・燈(ひとも)りぬ花より艶(あで)に花の影 竹下しづの女


一茶が未来が恐ろしきと詠んだのは、文政十年、数え六十五の春である。
一茶が恐れたのは、花の未来なのだろうか、己の未来なのだろうか。

調べてみると、文政10年は一茶にとって大変な年であった。
61日柏原宿を襲った大火により家屋を焼失し、焼け残った土蔵で暮らすこととなった。
そしてその年の冬1119日、その土蔵の中で死んだ。

晩年、度重なる不幸に向き合わなければならなかった一茶は、花の影に見納めの桜と自分を観ていたのだろう。




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2012/04/23  日記  汐まねき

2012-04-23 20:15:01 | (2)日記

2012/4/23() 旧暦:閏33 祝日・節気: 日出:458 日没:1820 月出:548 月没:2011 月齢:1.82 干支:甲寅 六曜: 大安 九星:三碧木星

今日の季語: 汐まねき

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(そよ風のなかで より転載)

『シオマネキ(潮招、望潮)は、エビ目(十脚目)・スナガニ科・シオマネキ属 Uca に分類されるカニの総称。オスの片方の鋏脚(はさみ)が大きくなることで知られる分類群である。日本ではこの中の一種 Uca arcuata (De Haan, 1833) に「シオマネキ」の標準和名が充てられる。

特徴
横長の甲羅をもち、甲幅は20mmほどのものから40mmに達するものまで種類によって差がある。複眼がついた眼柄は長く、それを収める眼窩も発達する。地表にいるときは眼柄を立てて周囲を広く見渡す。歩脚はがっちりしていて逃げ足も速い。オスの片方の鋏脚とメスの両方の鋏脚は小さく、砂をすくうのに都合がよい構造をしている。
成体のオスは片方の鋏脚が甲羅と同じくらいまで大きくなるのが特徴で、極端な性的二形のためオスとメスは簡単に区別がつく。鋏脚は個体によって「利き腕」がちがい、右が大きい個体もいれば左が大きい個体もいる。生息地ではオス達が大きな鋏脚を振る「ウェービング(waving)」と呼ばれる求愛行動が見られる。和名「シオマネキ」は、この動作が「潮が早く満ちてくるように招いている」ように見えるためについたものである。英名"Fiddler crab""Fiddler"はヴァイオリン奏者のことで、やはりこれもウェービングの様子を表した名前といえる。
熱帯・亜熱帯地域の、河口付近の海岸に巣穴を掘って生息する。種類ごとに好みの底質があり、干潟・マングローブ・砂浜・転石帯でそれぞれ異なる種類が生息する。巣穴は通常満潮線付近に多く、大潮の満潮時に巣穴が海面下になるかどうかという高さにある。潮が引くと海岸の地表に出てきて活動する。食物は砂泥中のプランクトンやデトリタスで、鋏で砂泥をつまんで口に入れ、砂泥に含まれる餌を濾過摂食する。一方、天敵はサギ、シギ、カラスなどの鳥類や沿岸性の魚類である。敵を発見すると素早く巣穴に逃げこむ。
海岸の干拓・埋立・浚渫などで生息地が減少し、環境汚染などもあって分布域は各地で狭まっている。風変わりなカニだけに自然保護のシンボル的存在となることもある。
...』(Wikipedia


汐まねきの俳句:

・ひたすらに入日惜みて汐まねき 河野静雲

・一斉に鋏み振り上げ汐まねき 和才ふさ子

・汐まねき横に走って忍者めく 清田 柳水

・汐まねき呪文の踊りくりひろげ 野見山朱鳥

・汐まねき真似て夫呼ぶ九十九里 水口楠子

浜辺で必要もなく大きな片手を振りかざして動く汐まねき。
本人は至極真面目で本気なのだが、こちらから見るとなんとなく滑稽な気がする。

気候が良くなり、外で遊ぶことが可能になると、人間も汐まねきのように外に出て、なんでもいいから動きまわり振りかざしたり踊ったりしたくなる。
それが春というものなのだろう。

九十九里で汐まねきを真似て呼ぶ妻。
その夫であれば、なんだなんだと笑って近づいてきてくれることだろう。

汐まねきは春まねき。




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2012/04/22  日記  穀雨

2012-04-22 12:44:00 | (2)日記


2012/4/22(
) 旧暦:閏32 祝日・節気: 日出:459 日没:1820 月出:511 月没:1917 月齢:0.82 干支:癸丑 六曜: 仏滅 九星:二黒土星

今日の季語: 穀雨

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(山辺の里の生活 より転載)

『穀雨(こくう)は、二十四節気の第6。三月中(通常旧暦3月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が30度のときで420日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から1/3年(約121.75日)後で422日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の立夏前日までである。
西洋占星術では、穀雨を金牛宮(おうし座)の始まりとする。

季節の特徴
田畑の準備が整い、それに合わせて春の雨の降るころ。
穀雨とは、穀物の成長を助ける雨のことである。『暦便覧』には「春雨降りて百穀を生化すればなり」と記されている。
穀雨の終わりごろ(立夏直前)に八十八夜がある。』(Wikipedia


穀雨の俳句:

・伊勢の海の魚介豊かにして穀雨 長谷川かな女

・掘り起こす土くろぐろと穀雨かな 伊藤節子

・まつすぐに草立ち上がる穀雨かな 雪夫

・穀雨かな記紀にしるせし野を歩く 伊藤敬子

・清明につづく穀雨のよき日かな 川崎展宏


日曜日だが雨となった。
イベントの主催者・関係者にとっては残念だったが、この時期の雨は穀雨。
植物の生育にとっては大切な雨だ。

伊勢の海も尾張の土も豊穣の恵みの場。
放射能で汚染された福島の海も土もあの日の前は同じように恵みの場所だった。
その恵の場を汚染してしまった反省もしないまま、再稼働を声高に言う輩がいる。信じられないことだ。

海も土も雨も先祖からあ受け継いだまま、未来に伝えて行かなければならない。

雨もまた有り難い。




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2012/04/21  浦野酒造(菊石)蔵開き  (その1)

2012-04-21 23:18:00 |    酒蔵


今日は、菊石(浦野酒造)の蔵開き。
心配された天気だが、心がけが良いせいか雨の間をぬいて今日だけお天気だ。

染井吉野はもう盛りを過ぎたが、歩いている公園の道の老木の幹から花が咲いている。

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花がなければ桜の老木の幹は寧ろ醜い。だが、美しい花を咲かせて、老いた幹が花の美しさを際出させている

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花弁が散り始めた花に代わって、若葉が開いている。
葉桜の季節も近い。
虫に食われた若葉は、近寄ると桜餅の甘い香りがする。

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染井吉野に代わって、里桜が満開だ。
白い淡い花弁が清楚だ。

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道端には、誰が植えたのだろう?
鈴蘭水仙(スノーフレーク)が小さな花を鈴なりにしている。

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ミヤマキリシマも紫の花を開いている。
この春は、厳しい寒さのため遅れた花と急に暖かくなって、急いで咲いた花と、百花繚乱だ。


愛知環状鉄道に乗ると、日本酒仲間のN氏と逢い、瀬戸駅ではH氏が乗り込んできた。
打ち合わせたわけでもないのに当然のごとく同じ列車に乗る呼吸が、面白い。

四郷駅で降り、浦野酒造までの道は、田んぼの中の道を歩いて行く。
菊石の蔵開きの季節には、丁度穀雨の季節。
毎年、耕運機が耕した土の匂いの中、道路に散乱した田の泥を避けながら歩いて行く。

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この日を打ち合わせたように耕運機が水田を掘り返している。
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折から、菜の花がいつも咲いている季節。

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今年も菜の花の黄が鮮やかだ。

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田の畦道では、たんぽぽが咲いている。
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春の風を待っている。

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道路近くの幼稚園の桜は、殆ど散っていた。

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桜は日々刻々と変わる。
桜蘂降る季節になっている。

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道路を渡る時、交差点の脇に観音様の石像が建っているのに気づいた。何度も通っている道だが初めて気づいた。
以前、交通事故でもあったのだろうか。


浦野酒造に近づくと、菊石の幟が見える。
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この緑の菊石は初めてお目にかかるような気がする。

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化粧樽、暖簾、酒林は毎年の通りだ。

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漆喰の細工も変わることはない。

蔵開きの開始までには、まだ少し時間がある。

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蔵の前の、住宅の植え込みには、手入れされたスミレたちが花を咲かせている。
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黒のパンジーもある。

時間があるので、「そこ知りリサーチ」で取り上げたという、菊石の蔵横を通る旧飯田街道を見に行く。

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蔵の横を通る細い道、路地といっても良いような幅だが、古は街道だったとのことだ。

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側溝横の桜は花を散らし、花筵を敷いている。

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蔵は歴史のある建物だから、蔵周辺を回ると歴史を感じることができる。
管理する蔵は維持管理が大変なのだが...

開始時間が近づいたので、玄関に戻る。




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