菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。
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2011/03/31 福島の原発という戦場で戦う戦士達に感謝

2011-03-31 20:31:19 | (16)時事・世相


『原発作業員「俺たちがやる」 危険冒してまで、なぜ行くのか
2011年3月31日(木)08:00


 ズドン。重い爆発音が響き渡った。今月14日午前11時1分、東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発3号機が水素爆発を起こし、原子炉建屋の上部が吹き飛んだ。東電の下請け業務を行う協力会社のベテラン社員、根本誠さん(47)=仮名=は、隣の2号機で電源復旧作業に当たっていた。


 外へ出ると3号機は鉄の骨組みがむき出しになり、コンクリートのがれきが散乱していた。灰色の煙がもうもうと青空へ立ち上っていた。


 「もうだめだ…」


 仲間の声が聞こえた。根本さんは「放射線をくらうぞ。避難するんだ」と声を上げて防護服のまま、がれきの上を走った。乗ってきた車3台は爆風で窓が割れていて使えず、作業基地となっている免震重要棟まで1キロ近く、最後は息切れして歩いてたどり着いた。


 全員の無事を確認し、同僚4人ほどと喫煙室で「やばかった」「もし外にいたらかなりの線量をくらっていた」と話した。仲間を見ると、たばこを持つ手が震えていた。


 根本さんは11日の震災発生時、第1原発の事務所3階にいた。東電の要請に応え、同僚十数人とそのまま原発に残った。


 「被曝(ひばく)の危険性があることは分かっていたが、復旧作業には原発で18年働いてきた俺たちのような者が役に立つ。そう覚悟を決めた」


 4日間働き続け、水素爆発に遭遇した翌日に当たる15日朝、東電の緊急退避命令により避難した。


 東電によると、第1原発では連日300~500人が働き、30日は東電社員253人、協力会社の社員50人の計303人に上った。1日の食事は非常食2食、毛布1枚にくるまり雑魚寝という過酷な環境で作業を続ける彼らの大半は、地元の住民である。


 現在は避難生活を送る根本さんは「会社は『すぐ来てくれ』など命令的なことは決して口にしない。ただ『覚悟が決まったら来てほしい』と言う。自己責任を求められる」と話す。


 3号機の発電用タービン建屋地下で24日、放射性物質(放射能)に汚染された水で被曝した作業員3人も根本さんの部下らだった。東電社員の中には5日間で年間被曝線量の上限の50年分を浴びた人もいた。


 被曝という生命の危険を冒してまで、なぜ彼らは行くのか。


                   ◇


 ■原発復旧、それぞれの使命感


 ■「誰かがやらねば」「国民のため」「最後まで戦う」


 ■消防隊員「絶対お役に立って帰る」


 東京電力福島第1原発で保守の仕事を請け負う会社に勤める佐藤大輔さん(27)=仮名=は今月16日、同僚20人とマイクロバスに乗り第1原発へ向かった。元請けの協力会社から打診され「行きます」と志願した。5号機の冷温保持にかかわる作業だった。


 「原子炉が爆発したら終わりだが、この仕事を9年間続けてきた経験から、招集がかかるうちは何とかなると判断した。ただ、中には会社員として行かざるを得ないという人もいて、車内の空気は沈んでいた。年長の作業員は『もう死ぬのか』と青い顔をしていた」


 佐藤さんは、15日に2号機が爆発した際、現場から5キロ地点のオフサイトセンター(緊急事態応急対策拠点)にいた経済産業省原子力安全・保安院の職員らが約50キロ離れた郡山市まで退避したことを挙げ、こう話した。


 「誰かがやらなきゃならないことだから、やっている。ほかの専門的な仕事と職種が違うだけのことだと思う。保安院の人たちもそこに作業員がいる限り、とどまるのが仕事ではないか。専門家が住民より遠くへ逃げたら、誰を信じればいいのか。そういう人たちがいるから、原発へ行く者が英雄視されるのではないか」


 ◆レスキュー隊・自衛隊 


 復旧作業には、地元住民ら作業員だけでなく東京消防庁のハイパーレスキュー隊や自衛隊、警視庁などの「応援組」も放水活動のために駆けつけた。


 大阪市消防局は53人が20日夜から90時間、東京消防庁の活動を支援した。本人の意思を確認した上で、職務命令が出される事実上の志願だった。指揮を執った片山雅義警防担当課長代理(48)は「東京消防庁が孤軍奮闘、国民のために命がけで戦っているのを、同じ消防職員として見過ごすわけにはいかない思いだった」と語った。


 「私の息子は24歳だが、ほぼ同じ年齢の東京の隊員が体を震わせながら、『任務ですから』とだけ言い残して出動していった」


 原発から約20キロ地点の前進基地から、800メートル地点の指揮所までサイレンを鳴らし移動中、自分たちに向かってお年寄りら6人ほどの住民がおじぎをした。


 片山さんは「腰を90度まで曲げて、深々とおじぎをされた。その姿を見て、これは絶対に何かお役に立って帰らなければと思った」と話した。


 ◆東電社員・警察官 


 かつて有数の出稼ぎ地帯だった福島県の太平洋岸「浜通り」地方。


 この地に昭和42年の福島第1原発1号機の着工から平成5年の広野火力発電所4号機の完成まで、四半世紀にわたり原発10基、火力4基が作られた。福島大学の清水修二副学長(62)=財政学=の研究によれば、総事業費は2兆円余り、月当たり71億円に上った。


 清水さんは「建設が終わった後も運転保守の仕事が続き、6町2村で人口約7万2千人の双葉郡の2世帯に1人は発電所で働いている。現在、復旧作業を続けているのは使命感や責任感もあるだろうし、原発への依存度が高いがゆえに『生活のため』という面もあるだろう。地元にはそういう現実がある」と指摘する。


 第2原発で第1原発の復旧を支援する東電の女性社員は本社の上司へ次のような電子メールを送った。


 《実家の両親も津波に流され、いまだに行方がわかりません。すぐにでも飛んでいきたい…。被災者である前に、東電社員としてみんな職務を全うしようと頑張っています。私たちは最後まで戦います》


 発生当初から復旧作業に当たり、現在は避難生活を送る根本誠さんは、来週にも第1原発へ戻るという。


 「消防や自衛隊の方は公務だから、われわれ会社員とは使命感の持ちようも異なるかもしれない。同僚たちは今も原発で働いている。少ない人数で頑張っている。むろん、行かなくても誰も責めないだろうが、自分がよしとはできない。仲間のために自分は行く」』(産経新聞)


日本国民のため、郷土のため、家族のため、仲間のため、職務のため...
 原発の戦場で戦っている人に感謝したい。



 

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2011/03/31 日記 霾ぐもり

2011-03-31 20:29:05 | (2)日記

2011/3/31 (木) 旧暦: 2月27日    5時30分  18時01分  3時29分  15時05分  26.26  乙酉 (いつゆう,きのととり)  仏滅  一白水星  一粒万倍日


今日の季語: 霾ぐもり(よなぐもり)、霾曇り、霾曇
 春、中国大陸より飛来する黄砂によって、曇ったような状態になった空模様のこと。春の季語。


 



(丁寧語とか、礼儀正しく書いてみる日記。 より転載)


『黄砂(黄沙とも表記、こうさ、おうさ[1]、?音: huangsh? ホワンシャー[2])とは、特に中国を中心とした東アジア内陸部の砂漠または乾燥地域の砂塵が、強風を伴う砂嵐(砂塵嵐[3])などによって上空に巻き上げられ、春を中心に東アジアなどの広範囲に飛来し、地上に降り注ぐ気象現象。あるいは、この現象を起こす砂自体のことである。
...
健康被害
]細かい砂の粒子や、粒子に付着した物質、黄砂とともに飛来する化学物質(前節での説明参照)などにより、さまざまな健康被害が生じる。


咳、痰、喘息、ただれ、鼻水、痒みといった呼吸器官への被害や、目や耳への被害が目立つ。黄砂が多い日には、花粉症、喘息、アトピーなどのアレルギー疾患の悪化が見られる。黄砂に含まれる重金属によって、神経系の症状が出る場合もある。ただし同じ汚染度でも、症状には個人差がある[58][52]。


1995年 - 1998年の春に韓国で行われた疫学調査では、黄砂の飛来時に高齢者の死亡率が2.2%上昇したほか、呼吸器・循環器・眼科の入院率や通院率が上昇した。中国の新聞の報道によれば、砂塵の飛散時には肺の感染症・心臓血管の疾病・心筋梗塞・高血圧・脳卒中などの増加が見られるという(『新生網』2002年5月28日付記事による)。日本では、疫学的な調査結果がまだない[5]。


日本などに飛来する黄砂の粒子は非常に細かいため、肺の末端にまで到達するとされているが、その細かさから到達する量自体はそれほど多くないとされている。また、黄砂自体はアレルギー物質ではないものの、汚染物質が付着したときに何らかの相乗効果を及ぼし、汚染物質が人体に及ぼす悪影響を増幅させている可能性も指摘されている[52]。


中国や韓国では、黄砂の濃度が高い場合に、マスク等の着用を奨励したり、外出を控えるよう促したりする情報が、公的機関によって発表されている[5]。


さらなる研究が必要とされているが、黄砂に含まれる有害物質排出を促進すると言われている食べ物として、豚肉、海藻類、せり、もやし、キキョウの根、にんにく、たまねぎ、緑茶[要出典]などが知られている。実際に、韓国では黄砂の時期に、豚肉や、サムギョプサルなどの豚肉料理の売り上げが伸びる[59]。ただ、豚肉の不飽和脂肪酸が体内の重金属の排出を促すという研究が韓国食品開発研究院から発表されるなど肯定的な見方もある一方、効果は薄いという見方もある[60]
...』(Wikipedia)



霾ぐもりの俳句:


・烏賊干して呼子の沖は霾ぐもり 小林碧郎


・干す網に暮色もつるる霾ぐもり 高橋 好温


・雀らに天の重さや霾ぐもり 石野冬青


・帆船の音なく出づる霾ぐもり 松本幹雄


・霾ぐもり大鉄橋は中空に 山崎星童


黄砂現象は、昔から霾ると言われ、歌にも詠まれてきた。
大陸の砂漠から舞い上がった埃が、大空を飛び遙か日本に降って来る。
 微細な埃には人体に悪影響を与える物質が付着していると言われる。
 黄砂は微細と言っても眼に見えるものだが、目に見えぬ放射性物質は黄砂より怖い。



 

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2011/03/30 東京電力の国有化と国家管理(その3)

2011-03-30 23:18:44 | (16)時事・世相


指揮を取れない社長が、漸く入院した。
名のみの社長は、居ない方が増しだ。


業務を代行するのは前社長の勝俣会長。
記者会見のニュースを見た印象では、小柄だが眼鏡の奥の眼には強い意志が感じられ、東電に覆いかぶさる危機に立ち向かう気力は感じられた。


勝俣会長に付いては全くどんな人かしらないが、TVに登場している東電役員の中では最も覚悟がありそうな人だ。


『1─4号機は廃炉不可避、経営形態は民営で努力=東電会長
2011年3月30日(水)19:50


 [東京 30日 ロイター] 東京電力<9501.T>の勝俣恒久会長は30日午後、同社本店で記者会見し、深刻な状況が続く福島第1原子力発電所1─4号機について、「客観的に考えて廃炉にせざるを得ない」と述べた。同社が廃炉は不可避との認識を示すのは初めて。


 国内最悪の原発事故を受けて同社の国有化の可能性も取りざたされているが、勝俣会長は「民営で最大限、努力したい」と語った。


 廃炉費用について勝俣会長は「試算する状況ではない」と指摘。同原発の状況について「1─6号機まで一応の安定をみることができたが、1─4号機は残留熱除去など最終冷却を実現できていない。原子炉、格納容器、燃料棒の状況を正確に把握するのは難しい。最終的な安定にはかなり時間がかかる」などと説明した。


 <損害賠償では国の援助も>


 同会長は、「放射性物質の大気や水質への拡散、農作物や飲料水への影響の拡大など大変な迷惑をかけており、心からお詫びする」と謝罪した上で、「国の支援をいただきながら原子力損害賠償制度に基づき誠意をもった賠償の準備を進めている」と述べた。


 同制度における損害賠償額は、商業原発では1200億円が上限(1事業所当たり)で、この賠償額を超える損害が発生し補償の残額を電力会社が賄いきれない場合に、国が電力会社に必要な援助を行うことが可能になっている。勝俣会長は会見で、「原子力損害賠償法はスキームがはっきりしていない法律。政府がどういう制度を制定することによるところが大きい」と指摘した。


 会見では、民間会社としての存続を目指す意向を示した勝俣会長だが、債務超過に陥る可能性については「1─4号機(の事故が)どう収束するのか、原子力損害賠償法で当社がどの程度救済されるのかなど重要な要素が未知だが、大変厳しい状況だ」と話した。手元流動性については、三井住友銀行など主力銀行から総額2兆円の融資を受けたが、勝俣会長は「LNGなど燃料費や復旧費がかかり、いくらあっても足りない状況。政府と協議しながら資金不足に陥らないよう努力したい」と述べた。


 <夏場の計画停電回避に全力>


 東電は7月末の電力供給力を4650万キロワットと見込む一方で、節電効果を織り込んで最大電力を5500万キロワットと想定している。今後の供給力の上積みは「新しいガスタービンをかき集めるとか、故障している発電所の復旧を検討しているが、最大限確保したい。いろいろな手段を通じて節電をお願いしており、何とか夏場には計画停電しないよう全力を尽くす」と強調した。 


 <清水社長の体調悪化に驚き>


 勝俣会長は、同社の清水正孝社長が昨日入院したことについて、「急に体調が悪くなったと聞いてびっくりした。それまでの心労、疲労がたまって血圧が高くなったりして医師の診断を仰いだ」と説明。同社長の復帰について勝俣会長は、「そんなにかからないで戻り、指揮を執ることができる」と述べた。


 自身を含む経営陣の責任問題については、「当面は今の事態をいかに安定させるのかが大事。そこに全力を投入することが私の最大の責務」と述べるにとどめた。』(ロイターニュース 浜田健太郎;編集 田中志保)


体調不良の社長の復帰より、社長経験のある勝俣会長が指揮を執り続けたほうが事態収拾には良いと思う。
 危機に不向きな社長の復帰は平時が戻ってからのほうが良い。


一方、原発の危機は、世界の危機だとの危機意識から各国の支援体制が構築されている。
 問題は、もう既に一私企業の問題ではなく日本という国の問題であるという危機意識が政府には足りないが、各国はそれを批判するどころか、支援の手を差し延べている。


政府は、原発問題が国家の問題であるとの危機意識を持って、最前線に出て、日本政府として責任をもって解決することを世界に表明する必要がある。



『ロボット・専門家・はしけ船…世界各国が支援
2011年3月30日(水)14:36


 



(読売新聞)


 東京電力福島第一原子力発電所の事故の沈静化に向け、世界各国が総力を挙げて日本支援に乗り出している。


 ◆放射能防止◆


 同原発の放射線量は減少傾向にあるが、放射性物質の混じった細かいちりが空気中に舞っており、ロボットで作業すれば、作業員の 被曝 ( ひばく ) は低減される。


 米国はイラクなどに派遣されている軍用ロボットを無償で提供し、最初の1台を29日、日本に空輸した。米キネティック社の爆発物処理ロボットで、米国防総省国防高等研究計画局(DARPA)の資金提供で開発したものだ。


 無線による遠隔操作で、デコボコの不整地も走行できる無限軌道車で、無人で爆発物探知などができることからイラクやアフガニスタンで実戦にも投入されている。


 このほか、核汚染に対処する「化学・生物・放射線・核物質(CBRN)」部隊の幹部を防衛省に派遣し、放射線被害管理の専門部隊約450人の派遣も準備している。米本国から放射線防護服1万着、核反応を抑える中性子吸収剤のホウ酸約9トンも空輸した。


 ◆汚染水対策◆


 同発電所1~3号機の敷地内で喫緊の課題となっている、タービン建屋内外で大量に見つかった汚染水の処理については、フランスの原子力大手「アレバ」社が専門家を派遣する。


 同社は同発電所3号機で使っていた、混合酸化物(MOX)燃料を加工した企業。過去にも原子炉内の部品の放射性物質を除去する際、協力したことがあるという。


 ◆機材・薬剤提供◆


 米軍は、真水を原子炉に注入するための「はしけ船」2隻を提供した。真水約1140トンを積載し、福島県小名浜港に到着している。


 中国からは、建設機械大手「三一重工」の巨大コンクリートポンプ車(約8000万円)が無償で提供された。長さ62メートルのアームを生かし、原発建屋の上からの原子炉冷却作業にあたる。28日に福島県に到着した。


 使用済み核燃料一時貯蔵プールへの放水作業には、ドイツ製の生コン圧送機が使用されている。韓国、フランスからは、核分裂反応を抑える効果があるホウ酸が送られる予定だ。
』(YOMIURI ONLINE)



 

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2011/03/30 日記 牡丹の目眩

2011-03-30 23:14:42 | (2)日記

2011/3/30 (水) 旧暦: 2月26日    5時31分  18時00分  3時00分  14時09分  25.26  甲申 (こうしん,きのえさる)  先負  九紫火星  不成就日、小犯土終、十方暮入


今日の季語: 牡丹(ぼたん)


 



(中野園芸 より転載)


『ボタン(牡丹、学名:Paeonia suffruticosa)は、ボタン科ボタン属の落葉小低木。


または、ボタン属(Paeonia)の総称。 別名は「富貴草」「富貴花」「百花王」「花王」「花神」「花中の王」「百花の王」「天香国色」 「深見草」「二十日草(廿日草)」「忘れ草」「鎧草」「ぼうたん」「ぼうたんぐさ」など多数。


以前はキンポウゲ科に分類されていたが、おしべ・花床の形状の違いから現在はシャクヤクとともにビワモドキ目に編入され、独立のボタン科とされている。(※)


 概要
原産地は中国西北部。元は薬用として利用されていたが、盛唐期以降、牡丹の花が「花の王」として他のどの花よりも愛好されるようになった。たとえば、『松窓雑録』によれば、玄宗の頃に初めて牡丹が愛でられるようになったももの、当時は「木芍薬」と呼ばれていたと記載される。また、隋の煬帝や初唐の則天武后が牡丹を愛でたという故事がある。ただし郭紹林はこれらの故事を慎重に検討し、虚構であると結論づけている[1]。 清代以降、1929年までは中国の国花であったとされることもあるが、清政府が公的に制定した記録はみられない。1929年、当時の中華民国政府は国花を梅と定めた。中華民国政府が台湾に去った後、公式の国花は定められていなかった。中華人民共和国政府は近年、新しく国花を制定する協議を行い、牡丹、蓮、菊、梅、蘭などの候補が挙げられたが、決定に至らなかった。
...
 園芸
樹高は原種で3m、接木で作られる園芸品種で1~1.5m。


従来は種からの栽培しかできなくて正に「高嶺の花」であったが、戦後に芍薬を使用した接ぎ木が考案され、急速に普及した。


鉢植えや台木苗で市場に出回る。


 園芸品種
春牡丹
春牡丹は4~5月に開花する一般的な品種。


寒牡丹
春と秋に花をつける二季咲きの変種。通常は、春にできる蕾は摘み取り、秋にできる蕾のみを残し10月下旬~1月に開花させる。


冬牡丹
春牡丹と同じ品種を1~2月に開花するよう、特に手間をかけて調整したもの。寒牡丹と混同されることが多いが、これは放置すると春咲きに戻ってしまう。
...』(Wikipedia)



牡丹の俳句:


・ひきとどめられつついつか夕牡丹 下村梅子


・遠山に残る雪あり牡丹園 佐藤 亜矢子


・牡丹の奥に怒濤怒濤の奥に牡丹 加藤秋邨


・牡丹の花に暈ある如くなり 松本たかし


・牡丹より牡丹へ虻の花狂ひ 辻田克巳



雪嶺を背景にする牡丹園は、美しく静かである。
牡丹園の中に足を踏み入れれば、繚乱として咲き誇る牡丹の花達が眼前に迫る光景。
 花のまた奥に花、牡丹の奥にまた牡丹...
目眩く色と香りの中、人はめまいを感じる。


虻は、牡丹から牡丹へと跳び回るのが生業だ。
虻の眼には、花の中で目眩を起こしている俳人のほうが酔狂なものに映っているのだろう



 

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2011/03/29 日記 蜷

2011-03-29 23:57:37 | (2)日記

2011/3/29 (火) 旧暦: 2月25日    5時32分  17時59分  2時28分  13時11分  24.26  癸未 (きび,みずのとひつじ)  友引  八白土星 



今日の季語: 蜷(にな)
       川蜷の別名。春の季語。
 春になると、温くなった川や、水の張られたばかりの田に現れ、底を這うようになる。そのとき泥につく移動の跡が蜷の道。


 



(五條市HP より転載)



カワニナ(川蜷)、学名 Semisulcospira libertina は、カワニナ科に分類される巻貝の一種。東アジアの淡水域に棲む細長い巻貝で、ゲンジボタルやヘイケボタルといった水生ホタル幼虫の餌としても知られている。


なお「カワニナ」という語はカワニナ科 Pleuroceridae に分類される貝類全体や、さらにはオニノツノガイ上科に分類される貝類のうち淡水~汽水に生息する複数の科、すなわちカワニナ科、トゲカワニナ科 Thiaridae、Pachychilidae、Paludomidae などの貝類の総称としても用いられることがあるが、その場合は「カワニナ類」の意である。これらカワニナ類のうち日本には2科が分布し、琵琶湖水系からは独特な種分化を遂げた十数種ものカワニナ科の固有種が知られ(後述)、南日本の汽水域にはタケノコカワニナなどトゲカワニナ科(トウガタカワニナ科)の複数種が分布するが、外見が似ていて同定が難しいものも多い。


以下はカワニナ科の一種カワニナ Semisulcospira libertina という種について述べる。
...
肉は食用になるが一般的ではない。また、肺吸虫、横川吸虫等の第一中間宿主となることが報告されている。貝から人体に直接感染はしないが、予防対策上注意が必要である。


 利用
種としてのカワニナは一部地域で食用とされる他、ビオトープなどに持ち込まれることもある。しかしホタル類幼虫の餌としての利用が圧倒的に有名である。
』(Wikipedia)



蜷の俳句:


・きらめきの水面に遠し蜷の道 荒木いと


・ふたたびは戻るなき道蜷あゆむ 千代田葛彦


・雲水のくるぶしすぎぬ蜷のそば 中田剛


・交差して蜷にそれぞれ行方かな 太田土男


・杭を上る大廻りして蜷の道 富安風生


春の陽が水面に輝き水が温むと川蜷が動きはじめる。
人の目には、蜷の道はまどろっこしいが、雲水の動いた跡も高きところから見れば、蜷の道と変わるところはない。


まどろこしくとも道のりは遠くとも、春に導かれて歩むことは楽しい。



 

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2011/03/28 東京電力の国有化と国家管理(その2)

2011-03-28 22:55:52 | (16)時事・世相


情報公表の遅延、誤発表が続き、日を追って難しい情報が出てきて緊迫の度を高めている福島原発問題。
 その先行きが見えず、現場で作業員が必死の戦いをしている中、体調不良として戦線を離脱して、休息を取っている東電社長。


『[東京電力]1週間もトップ不在 清水社長の体調不良.
2011年03月28日02時44分


東京電力の清水正孝社長(66)が福島第1原発事故発生後の今月16日から約1週間、体調不良で職務を離れていたことが27日、明らかになった。過労が原因で、最終の意思決定は担当副社長が代行する状態が続いていた。現在は回復して職務に復帰しており、今後開く会見で事故や計画停電について改めて謝罪する方向で調整している。


 東電は地震発生の11日に清水氏をトップとする対策本部を設置。15日には菅直人首相を本部長とする政府と東電の統合対策本部が設置され、清水氏は海江田万里経済産業相とともに副本部長に就き、「2人で同時に情報を受けて一体となって対応する」(枝野幸男官房長官)ことになっていた。


 関係者によると、清水氏は震災後ほぼ不眠不休で対応に追われ、体調を崩した。入院はせずに東電本店で医師の治療を受けていたが、その間、原発事故対応は原子力担当の武藤栄副社長、計画停電の運用は藤本孝副社長がそれぞれ陣頭指揮を執った。東電広報部は「(清水氏は)対策本部は離れたが、本店内で情報収集し、指示を出していた」と説明しているが、実際には「ほぼ寝たきりの安静状態」(東電幹部)で、実質的にトップ不在の状態だった。


 原発事故や計画停電の対応を巡っては、関係閣僚が頻繁に会見を開く一方、清水社長が公の場に姿を見せたのは計画停電の実施を発表した13日の会見のみ。原子力事故の国際評価尺度でレベル5とされた際も「極めて重く受け止めている」との談話を発表するにとどめており、社長が説明責任を果たしていないとの批判も出ていた。【三沢耕平、山本明彦】 .』(毎日.jp)


「対策本部は離れたが、本店内で情報収集し、指示を出していた」との発表を信じる人がいるだろうか。
 指示を出せる体力があるならば、本部を離脱するなと言いたい。


もし、本当に病気で気力もないのならば、即刻、社長を辞任すべきだ。
 危機に命をかける覚悟で取り組む気力・体力がある人が緊急避難的に指揮を取るべきだ。



『東電、フランスに支援を要請
 
東電、フランスに支援要請=「極めて危機的」と産業相
(時事通信) 2011年03月28日 22時03分


 【パリ時事】ベッソン仏産業担当相は28日のラジオで、東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発の事故を受け、東電から仏原子力庁と仏電力公社(EDF)、同国原子力大手アレバに支援要請があったことを明らかにした。EDFとアレバはAFP通信に、要請の具体的内容は明らかにできないとしている。


 ベッソン氏は、現地で強い放射線が観測されたことを踏まえ、状況は「極めて危機的だ」と懸念を表明。「現時点で正確な状況把握は困難だ」と述べた。


 アレバとEDFは既に、福島第1原発の事故を受け、燃料の核分裂反応を抑えるホウ酸約100トンのほか、防護服やマスクなどの支援物資を日本に送っている。 』[時事通信社]


アメリカとフランスの協力を東電は拒否したという報道があるが、東電に任せておいて良いのか。


東電国有化の話が政府内で出ているようだが、それは危機が回避できた後の話だ。今重要なのは、国家レベルの危機対応・危機管理だ。
 福島県民は勿論のこと、日本国民にとっての大災害になる危機に瀕していながら、対応を一私企業に任せている政府の危機意識の無さが理解出来ない。
 被災者対策もやらなければならないのは勿論だが、これは役人・企業・ボランティアに任せられる。
 これ以上の犠牲・損害を出さない危機管理こそ責任者が率先して取り組む問題だ。


統合対策本部長の首相、副本部長の海江田万里経済産業相は、一体福島原発の危機について何を考えているのかと言いたい。
 保安院と東電と官房長官だけに任せず、責任者としてのこの二人に、記者会見で見通しと対策を語ってもらう必要がある。


その気力も覚悟も体力もないのなら、福島県民・日本国民・日本の名誉の為に、即刻辞任してもらいたい。



 

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2011/03/28 日記 西行忌

2011-03-28 22:53:39 | (2)日記

2011/3/28 (月) 旧暦: 2月24日    5時34分  17時58分  1時51分  12時12分  23.26  壬午 (じんご,みずのえうま)  先勝  七赤金星 


今日の季語: 西行忌


 



(菊池容斎画/江戸時代 Wikipedia より転載)



西行(さいぎょう)、元永元年(1118年) - 文治6年2月16日(1190年3月23日)は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武士・僧侶・歌人。 父は左衛門尉佐藤康清、母は監物源清経女。同母兄弟に仲清があり、子に隆聖、女子(西行の娘)がある。俗名は佐藤義清(さとう のりきよ)。憲清、則清、範清とも記される。出家して法号は円位、のちに西行、大本房、大宝房、大法房とも称す。


勅撰集では『詞花集』に初出(一首)。『千載集』に十八首、『新古今集』に九十四首(入撰数第一位)をはじめとして二十一代集に計265首が入撰。家集に『山家集』(六家集の一)『山家心中集』(自撰)『聞書集』、その逸話や伝説を集めた説話集に『撰集抄』『西行物語』があり、『撰集抄』については作者に擬せられている。
...
逸話
 出家
  出家の際に衣の裾に取りついて泣く子(4歳)を縁から蹴落として家を捨てたという逸話が残る(史実かどうかは不明だが、どうも仏教説話としてオーバーに表現されているという意見もある。外部リンクの項に関連リンクあり)。


 旅路において
 各地に「西行戻し」と呼ばれる逸話が伝えられている。共通して、現地の童子にやりこめられ恥ずかしくなって来た道を戻っていく、というものである。
松島「西行戻しの松」
秩父「西行戻り橋」
日光「西行戻り石」
高野山にて修行中、人恋しさの余り人骨を集めて秘術により人間を作ろうとしたが、心の通わぬ化け物が出来上がったため恐ろしくなり、人の通わぬ所にうち棄てて逃げ帰ったという逸話がある。このように、西行の逸話にはその未熟さを伺わせるものが多く存在する。


 源頼朝との出会い
 頼朝に弓馬の道のことを尋ねられて一切忘れはてたととぼけたといわれている。
頼朝から拝領した純銀の猫を通りすがりの子供に与えたとされている。


 晩年の歌
 西行は、以下の歌を生前に詠み、その歌のとおり、陰暦2月16日、釈尊涅槃の日に入寂したといわれている。享年73。
ねかはくは 花のしたにて 春しなん そのきさらきの もちつきのころ (山家集)


ねかはくは はなのもとにて 春しなん そのきさらきの 望月の比 (続古今和歌集)


花の下を"した"と読むか"もと"と読むかは出典により異なる。なお、この場合の花とは桜のことである
なお、国文学研究資料館 電子資料館において続古今和歌集の原典を実際に画像で閲覧できる。詳しくはそちらを参照。』(Wikipedia)



西行忌の俳句:


・ひと雨のみづみづしさや西行忌 横田晶子


・みよし野の旅の近づく西行忌 稲畑汀子


・一口の白湯の甘さよ西行忌 丹羽啓子


・雲軽く流るるばかり西行忌 木場田秀俊


・花あらばさたにおよばず西行忌 丸山分水



西行の忌日に付いては、辞世の歌とされる「そのきさらきの 望月の比」無くなったとされることから、何日なのか関心を持たれることが多い。


記念日の日付を考える際、どのような暦を使うかについては、難しい問題がある。
 西行忌の太陽暦の日付は? 以下を参照。
http://koyomi.vis.ne.jp/doc/mlwa/200702180.htm


桜の花の咲く日も、年により異なる。
早い年もあれば遅い年もある。
西行忌が何日なのかは、文学史では重要かもしれないが。


我々の心のなかでは、西行は願い通り満開の花の下で往生を迎えたことで何も問題はない。



 

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2011/03/27 三千盛 感謝祭 みなぎる活力 春の新酒(その1)

2011-03-27 23:48:15 |    酒蔵


この季節は、日本酒の季節。
今日も数多くの蔵開きが開催されているはずだ。


大震災のイベントの自粛もそろそろ終りにしないと、震災前に仕込まれた日本酒達が、晴れの日を迎えることができなくなってしまう。
 世に出た新酒を寿ぐためにはイベントを開催し、新酒を飲み・購入し、日本酒を応援しなければならない時期だ。


被害を受けた東北・関東の蔵の新酒も出荷の日を待っている。生き残った新酒にとっては、地震も津波も原発も関係ない。
 晴れの舞台を与えて、飲んであげなければ支援にはならない。


今回の「みなぎる活力 春の新酒」の言葉にはそんな願いが感じられる。


  日時: 2011年3月27日(日)10.00am~3.00pm
  場所: 三千盛酒蔵
      岐阜県多治見市笠原町2919  (株)三千盛
     Tel(0572)43-3181  Fax(0572)43-3183
     Eメール: 
info@michisakari.com


【催しの内容】           
 三千盛楽酒(お酒の試飲):
   ・ひなたぼっこ

     しぼりたて霞酒(極わずかのオリが入ったにごり酒)
   ・嶺萌(れいほう)
     山田錦を使って旨みを上品に仕上られた。
   ・悠花粋艶(ゆうかすいえん)
     艶やかで甘い「バラ酒」
   ・小仕込純米
     からくちの極み
   ・超特
     三千盛 からくちの原点
   ・甘酒
     吟醸麹を使ったさらりとした甘み。
     ノンアルコール。


  催し:
    ・酒蔵コンサート
      ロック&ブルース
      STICKY
      KAZ


    ・製造蔵ツアー(蔵見学)
     初回11:30~12:10   2回目12:20~13:00
     3回目13:10~13:50  4回目14:00~14:40
     1回のツアー15名
    ・アーティストワークショップ
       書 竹内春翠
       陶房 和蔵
       美月窯
       ライブペインティング 林 伸惠


  食:
     ・手打ち蕎麦
      名人 波多野利和
      打ちたての香り高い蕎麦、そばがき、ちから蕎麦


     ・屋台 わたなべ
     ・東濃のローカルフードいろいろ
     ・吉川 手作りいぶしチーズ
       とろけるようなスモークチーズ


 入場料: 500円(三千盛オリジナル杯付)



 
イベントには最高の晴れの日になった。
通りの桜の蕾も膨らみを増している。
お花見の日に合わせて咲いてくれるだろう。


多治見駅の北口に出ると、蔵が用意する送迎バスの乗り場には長い行列ができている。 バスは2台で多治見駅北口と三千盛とを無料で循環送迎してくれている。参加者にはありがたいサービスだ。


 秋の感謝祭は、一番で並び乗ったので待ち時間は短かったが、今日はゆっくりと出たのでやむを得ない。
 後ろは外国人と日本人のグループで賑やかに日本酒の話をしている。前の老人3人組は健康の話、知り合いの消息話に余念がない。
 風は強いが、春の陽射しも強いので我慢できる寒さだ。


知り合いの顔は、見えなかったが、並んでいると前の方から歩いてきた人は、三千盛蔵開放の常連さん岐阜のN酒販店の一行だった。
 2台には乗れなかったが、3台目のバスに乗ることが出来た。


 
蔵受付で500円の入場料を支払い、利き猪口を受け取って入場だ。


 
通路反対側では、三千盛の銘酒が販売されている。


 
今日購入する銘柄は決まっているが、テーブルの上には並んでいない。
 帰りに、玄関の売店に行くことにしよう。


試飲会場とコンサートは旧酒蔵内で行われている。
途中の中庭が、フードコートと宴会の場になっている。


【フードコート】
 
 手打ち蕎麦 名人 波多野利和

 
 打ちたての香り高い蕎麦、そばがき、ちから蕎麦が人気で、整理券を貰って、順番待ちの状態。


 
 屋台 わたなべ
 五平餅が次々に焼かれている。


 
 東濃のローカルフードいろいろ


 
串焼き、ホタテ焼き、ソーセージ、はんぺん、豚汁、たこ焼き何でもある。
 ここも飛ぶように売れている。

 
おにぎり、山菜ごはん、朴葉ご飯も売られている。


 
 吉川 手作りいぶしチーズ
  とろけるようなスモークチーズ「ニンニク入りとろっと」が今日限りの限定品だ。


 
蔵開放が始まって2時間程が経ち、場内は人で一杯である。


 
それぞれのグループが陣取り、フードコートで買ったお好みの肴でお気に入りの三千盛で宴会だ。
 お酒は、試飲会場でおチョコに注いでもらい宴会場で飲むこともできるし、入り口の販売コーナーで購入し飲むこともできる。


三千盛の蔵開放は、試飲会場と宴会場と販売コーナーの区分けがはっきりとされているので、動き易い。
 人様の迷惑を考えず試飲会場に肴を持ち込んで宴会するグループはいないので試飲会場も適度な混雑で気持よく試飲することができる。


秋の感謝祭で美味しかった、チーズの盛り合わせを早速購入。
 
チーズ3種類と合鴨のスモークの盛り合わせで200円は安い。
上左は12時間スモーク、上右は4時間スモーク。
それぞれスモークの濃さが違い味わいが違うのが面白い。
左下の合鴨のスモークはやや生臭い。
右下はとろりチーズ。食べ終わると口中にソフトクリームのようなミルクの甘い香りが広がる。
万能食中酒の三千盛はどのチーズにも良く合う。


 
蛸入りはんぺん。
蛸がいっぱい入っていて美味しかった。



【試飲酒の展示】
旧蔵の試飲会場の入り口右側には、試飲できる三千盛の銘酒10銘柄のスペックの展示が行われているので、試飲の際の参考になる。


 
展示テーブルの端には、ピンクのヒヤシンスが置かれている。


 
朋醸
長期熟成酒 (5年間) 
純米大吟醸
日本酒度 プラス11
酸度 1.1
アミノ酸度 1.1
アルコール度 15度以上16度未満
原料米 掛米 美山錦
麹米 美山錦
精米歩合 45%
 1,800ml 3,650円
 720ml 1,600円


 
小仕込純米
規格 純米大吟醸
原料米 掛米 山田錦
麹米 山田錦
精米歩合 40%
日本酒度 12
酸度 1.4
アミノ酸度 0.8
アルコール度 15度以上16度未満
 1.800ml 4,700円
 720ml 2,100円



 
超特
規格 大吟醸
原料米 麹米 美山錦, 掛米 一般米
精米歩合  45%
日本酒度  +15
アルコール度 15度以上16度未満
酸度 1.3
販売価格 1800ml 2700円
     720ml 1200円


 
まる尾
規格 純米大吟醸
原料米 山田錦
精米歩合 40%
日本酒度 +12
酸度 1.6
アルコール度 15度以上 16度未満
720ml 2,400円(


 
純米
規格 純米大吟醸
精米歩合 45%
日本酒度 +12
酸度   1.4
アルコール 15度以上16度未満
720ml 1400円



 純米大吟しぼりたて
規格 純米大吟醸
精米歩合 45%
日本酒度 +12
アルコール 15度以上16度未満
720ml 1400円


 
嶺萌(れいほう)
原料米 山田錦
精米歩合 40%
日本酒度 +13
アルコール 15度以上16度未満
720ml 2500円


 
ひなたぼっこ
規格 純米大吟醸
原料米 美山錦
精米歩合 45%
日本酒度 +11
アルコール 15度以上16度未満
720ml  ¥1600


 
悠花粋艶(ゆうかすいえん)
原材料 三千盛特醸、氷砂糖、薔薇の花、リンゴ酸、ビタミンC
日本酒度 -33
アルコール 10度以上11度未満
720ml 1500円


 
悠醸
規格 純米大吟醸
原料米 掛米 美山錦
麹米 美山錦
精米歩合 45%
日本酒度 12
酸度 1.4
アミノ酸度 0.8
アルコール度 15度以上16度未満
 1,800ml 3,650円
 720ml 1,600円
 300ml  800円
 


試飲会会場で、京都のH氏に遭遇した。
同じようにスモークチーズの皿を片手に三千盛を利いておられた。
 挨拶をし、お聞きすると、H氏にとって当然といえば当然だが相変わらずすごい。
 昨日は神杉の蔵開放、今日は三千盛を終えてから松坂屋の愛知の地酒フェアに寄り、それから新幹線で帰るとのことだ。
 三千盛の感謝祭は初めてとの話だったが、"三千盛の酒は確かに辛口だ"との評価だった。H氏のデータに三千盛が登録されたようだ。


H氏については、以下の記事に書いたが、尋常の尋常の日本酒マニアではない。
「2010/06/06 第1回「美濃天狗を楽しむ会」-その1」
http://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/f08d3ca5bc097a62f55a4cbe3c7c0a86


 

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2011/03/27 三千盛 感謝祭 みなぎる活力 春の新酒(その2)

2011-03-27 23:26:29 |    酒蔵


商品展示の奥のコーナーは、アーティストワークショップになっている。
 
 書の竹内春翠
 三千盛のラベルの文字の作者の実演。


 
       陶房 和蔵 美月窯 の展示


 


【試飲会場】
「生命の起源は水 酒の源は大地」の大横断幕の前が、試飲会場になっている。


 
 入場時に受け取った三千盛のお猪口に試飲したい酒を注いでもらって飲む事ができる。量はお好みでお願いすれば可能だ。


試飲可能な酒は、展示されている10銘柄。
(1) 朋醸
(2) 小仕込純米
(3) 超特
(4) まる尾
(5) 純米
(6) 純米大吟しぼりたて
(7) 嶺萌(れいほう)
(8) ひなたぼっこ
(9) 悠花粋艶(ゆうかすいえん)
(10) 悠醸


(1) 朋醸 と(2) 小仕込純米は燗酒も用意されている。


 
三千盛蔵元自ら参加者にお酒を注がれて、質問にも丁寧に受け応えされている。


 
テーブル前は、殆ど空くことはないが、写真は人が少ない時を撮影した。


 
10銘柄のお酒が、次から次に封を切られて、試飲者のお猪口に注がれていく。


 
自分で手酌はできないが、何度でも試飲は可能だ。


 
宴会場から、お盆にグループ全員のお猪口を乗せて来る人もいる。
前回は、グループで参加した筆者も同じことを行ったが結構大変だ。
 一通り試飲した後は、試飲コーナーから運ぶのは面倒なので販売コーナーで購入したが、飲み飽きしない超特は評判が良かった。



【三千盛のきき酒】
今日は、一人なので三千盛の利き酒をじっくり行うことが出来る。
一通り利いて簡単に記録を取り、確認のためもう一通り聞いて、三千盛の印象をまとめた。
(以下に印象を記載するが個人的な嗜好によるものであり、客観的なものではないことをお断りしておく。)


(1) 朋醸
 純米大吟醸の5年熟成酒。
冷: 純米で5年の熟成酒だが、立香には殆ど老香は無い。熟成香も殆ど感じられず、わずかにカラメルの香りを感じる。口に含むと甘味と辛味の味わいにカラメル香が丸く口に広がるが、大きくは広がらない。丸みのある味わいの後、後半にかけて切れる。先日、仲佐で飲んだ川尻酒造の天恩も老香のない良い熟成酒だったが、入り口はもう少し甘かった。矢張り辛口の三千盛らしく、入り口の甘味はあるが天恩程ではない。辛口の熟成酒の代表と言える。岐阜には達磨正宗、天恩、朋醸と熟成酒の三羽烏があることが判る。

ぬる燗: 立香の老香はないが、やや熟成香が立つ。味のふくらみが増し、酸と甘味が厚くなり、味の厚み・濃さが増す。
冷でも燗でも楽しめる熟成酒だが、単独で飲むのであれば冷が好みだが、肴を食べながらであればぬる燗の方が良いかもしれない。


(2) 小仕込純米
  冷: 山田錦が酒米の故か、甘味と酸味がふくらみを持っている。三千盛の酒は全般的にバランスのとれた味わいが控え目な印象をあたえるが、小仕込み純米は、甘味・酸味のふくらみを感じさせる味わいだ。中盤からの癖の無さ、後口の切れの良さは他の酒と変わらない。


(3) 超特
 入り口は仄かな甘さを感じさせるが、すぐバランスのとれた味が来る。中盤からの切れが良い。辛味があるのかもしれないがよく解らない。後口も切れが良い。水口の酒三千盛の代表銘柄と言える。昔から愛され続けてきた超特には完成した姿が感じられる。
単独でも飲み飽きしない酒だが、食中酒としても肴の邪魔をしない品の良さがある。


(4) まる尾
 やや甘い入り口の後酸のふくらみを感じる。三千盛の中では相対的に甘さを感じさせる味の設計のようだ。山田錦40%精米で、小仕込み純米と通じる世界を持っている。


(5) 純米
 甘・酸・辛・渋・苦の味のバランスが良く味の偏りを感じさせないのが三千盛の世界なのだが、この酒も三千盛の遺伝子がタップリと入った酒だ。味の説明が難しい。何か丸い舌触り味の纏まりを感じさせるがそれが甘いのか辛いのか酸っぱいのか解らない、味の尖りがないので特徴付けられない。纏まった味わいとしか言い様がない。
味は大きくは膨らまず、ある程度の丸みを感じさせながら、後口にかけて切れていく。
敢えて味わいを言えば、上にある軽い甘さを酸・辛味が下で支えていると言うことだろうか。
偏らない味のバランスがどんな料理にも追随して邪魔しない三千盛の秘密を感じさせる酒。


(6) 純米大吟しぼりたて 生酒
  搾りたての生酒なので、三千盛の中では最も活発さを感じさせる。酸の活き活きとした風味の後軽い辛味を感じさせる。舌で探ると甘味・麹香・発泡感を感じるが表面に浮いては居ない。

(7) 嶺萌(れいほう)
まる尾、小仕込純米と同じ山田錦40%精米。
試飲したものは封が切られた直後でかなり冷えていた。味の厚みはあるがバランスが良く偏りがない。バランスの取れた味の厚さがある。三千盛らしい世界。中盤からの切れの良さも三千盛らしい。


(8) ひなたぼっこ
 澱がらみ酒だが、単純炭酸泉の温泉の中で舞う湯の華の様な澱がお猪口の中で舞っている。
澱入りの酒だが、澱入りの酒に多い酸味とかとろみは感じないスッキリとした軽やかな世界。旨みが小さくふくらみ中盤からは切れる。三千盛らしい設計の澱酒。


(9) 悠花粋艶(ゆうかすいえん)
 お馴染みの薔薇のリキュール。立香は芳しい薔薇の香。甘く軽い世界は梅酒とは違った切れのある世界。以前に比べると甘味が増したような気がする。


(10) 悠醸
 入り口は癖が無い。小さく丸く膨らむ。中盤からのキレが良く、後口が良いのは他の三千盛と共通。


【現時点での三千盛のイメージ】
三千盛の酒は、解りやすい酒だが、もう少しよく理解しようとすると難しい酒だ。
 三千盛は食中酒として欠かせない酒だ。その意味では、解りやすい酒だ。
 筆者にとって、三千盛という酒は、特定の店の特定の食べ物に結びついている。何度も書いているが、一つは「つじ屋中恵土」のうなぎの蒲焼を食べるときは三千盛の燗酒が欠かせない。もう一つは、「かっちゃん」の串かつ・どてにも三千盛は欠かせない。
 三千盛を供にして食べる蒲焼も串かつもどても美味しいのだ。
 これは、自分で経験済みだからはっきりとしている。
この意味では、自明の事として解りやすい酒だ。


だが、三千盛がなぜ欠かせないのかを秩序だって説明しようとすると難しい。
 そこで、今日の試飲で、利きながら三千盛の良さ・個性を考えてみた。


まず、味の分析。
 三千盛の酒を、日本酒の会のブラインド評価に含めれば、恐らく上位には行かないだろうと思う。
 ブラインド評価では、自己主張がはっきりとした酒が解りやすいので上位に行くことが多い。香りが高い、甘・酸・辛のメリハリがはっきりとしている、押しの強さなどが判りやすく評価されやすい。今流行の吟醸酒の無濾過生原酒などが良い例だ。一方、三千盛は自己主張をしない酒だ。
 味のバランスが取れているので、甘・酸・辛・渋・苦の偏りがない。甘く無いようで甘く、辛く無いようで辛く、酸が無い様でふくらみがあり、苦味が無いようで探ると苦味ももある。偏りがないので味がないように感じられるが、バランスよく揃っているので特徴付けられないだけだ。
 だが、バランスの良い偏らない味わいが食中酒としての適合性の広さを生む。料理の味と戦うのではなく寄り添って料理の味を活かすことが出来るのは、味のバランスが良くどの味も揃っているからだ。自己主張をせずに料理に合わせて料理を引き立てるという自己主張の無さが三千盛の個性、言い換えれば自己主張と言える。


次に、透明感と切れ。
透明感と切れの良さは、三千盛の酒に共通している。辛口の酒とか水口の酒と呼ばれるのは、この透明感と中盤からの切れの良さ後口の良さの特徴から来るものと思う。
 透明だが無色透明な水ではなく薄い靄がかかった透明感、春霞のような透明感だ。
 この透明感と切れの良さが味わいのバランスの良さと相俟って、料理の邪魔をせず料理の美味しさをそのまま感じさせることに繋がっている。


次に、アルコール度数。
ほとんどの酒が、15度~16度である。
このアルコール度数が、無濾過生原酒のような味の押し付けを感じさせず爽やかな水口の酒を感じさせる。


こうして考えてくると、三千盛が全国で愛されてきている理由が理解できるような気がする。
 三千盛は、バランスの取れた味わい・透明感と切れ・アルコール度数が相乗効果でスッキリとした辛口の・水口の世界を創りだし、料理の旨さを邪魔すること無く料理に寄り添うことができるのだ。


三千盛は、実に個性的な蔵と言える。厳密に、設計された味わいには、上に述べたようなはっきりとした自己主張をしないという自己主張がある。
 どんな酒を市場に出すか、三千盛の愛好者に届けるかについて、厳密に味わいを設計して、妥協すること無く、ブレること無く、首尾一貫して酒が醸されている。


二回りして、三千盛の研究も進み、かなり良い気持ちに酔ってきたので、隣のスペースで賑やかに音を出しているコンサートを聞きに行くことにした


 


【酒蔵コンサート】
今日は、3グループが出演している。
 ・ロック&ブルース
 1970年代に登場したブリテッシュロックのサウンド、J POPS の原点


 ・STICKY
   ローリングストーンズの曲をメインに演奏する。
 ・KAZ
  しっとりしたソウル&ブルースを歌うアコースティツクデュオ。
 


 




演奏していたのは、STICKYだった。
プログラムを見ると、このグループはローリングストーンを演奏するようだ。
 筆者はローリングストーンはあまり好きではない。曲は良いのだが、ボーカルのミック・ジャガーのよく言えばワイルドさ悪く言えば下品さがきになるからだ。


ステージを覗いてみると、
 
上品なローリングストーンだった。


 
ミック・ジャガー役のリードボーカルは、やしきたかじんがサングラスを掛けたような風貌だ。
ステージも後半に入り、たかじん氏はシャウトし、ほろ酔いの観客も乗りまくっている。

 
ローリング・ストーンズ以外にもボブディランなんかも歌った。


 
ローリング・ストーンズを中心としたロックも盛り上がったが、それ以上に良かったのが女性ボーカル。
色白のポッチャリさんだが、歌い始めると、日本人離れのしたソウルフルな歌い方だ。ゴスペルかスピリチュアルを歌わせたら最高だ。
 女性ボーカルのソロが1曲だったのは残念だった。


アンコールに継ぐアンコールで、曲目をサービスしているたかじん氏もマイクを寝かせながら"三千盛最高!!"と叫んだりしている。
 最後は、全員で「Stand by Me」でフィナーレ。



気持ちよく酔い、ロックとソウルで盛り上がったところで帰ることにする。



出口の販売コーナーで聞くと、目的の「超特原酒」もテーブルには無かったが、販売していた。
スペックは、
精米歩合 45%
日本酒度  プラス17
酸度 1.4
アルコール 18度以上19度未満
1.8リットル詰  3.100円
 
蔵の説明では、
「しぼったままの妥協しない強い酒決して万人向けではないのでご用心 。
イカの塩辛、ぬた、めんたいこなどがこの酒を引き立てます。」


三千盛の酒には珍しく原酒で、度数が18度~19度である、他の三千盛より3度も高い。
 さて、どんな味わいなのか、度数は高くとも矢張り三千盛の世界の中に収まっているのか、興味深い。


気持ち良く酔う事が出来た良い一日だった。


【データ】
・STICKY
刈谷と名古屋を中心として活躍している、40年の歴史を持つグループだそうだ。
公式HPがあった。
http://music.geocities.jp/stickyweb2/index.htm


・つじ屋中恵土店(可児市)
 紛らわしいが関辻屋の可児支店ではないので要注意。
 お薦めはこちらだ。
 鰻つじ屋に付いては以下の記事に書いた。
http://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/0a9ab4438d89fa1182030ca34e052228


・かっちゃん
 串かつ・どてに付いては以下の記事に書いた。
http://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/bf5ca596a91f761f22013bde9acc8e2f




 

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2011/03/27 日記 烏貝

2011-03-27 20:00:08 | (2)日記

2011/3/27 (日) 旧暦: 2月23日    5時35分  17時57分  1時09分  11時12分  22.26  辛巳 (しんし,かのとみ)  赤口  六白金星 


今日の季語: 烏貝(からすがい)、胎貝(いがい)


 
(鳥取旬の市 かわむら商店 より転載)


『イガイ(貽貝、淡菜)、学名 Mytilus coruscus は、イガイ目イガイ科に分類される二枚貝の一種。東アジアの浅海岩礁に生息する大型の二枚貝である。外見は同属の外来種ムラサキイガイ M. galloprovincialis に似るが、イガイは日本沿岸の在来種で、食用に漁獲もされている。


日本での地方名は多く、カラスガイ(烏貝)、ニタリガイ、トウカイフジン(東海婦人)、セトガイ(瀬戸貝)、ヒメガイ、シュウリガイなどがある。「カラスガイ」はイシガイ科の一種に標準和名として充てられているので混同しないよう注意を要する。また学名のシノニムに M. crassitesta がある。


 特徴
成貝は殻長15cm・殻幅6cmに達する。殻は厚く、表面は黒-黒褐色で弱い光沢がある。殻頂はよく尖り、鷲鼻のように曲がる。殻の内側は真珠層がよく発達し青灰色をしている。


北海道南部から九州、朝鮮半島、中国までの東アジア沿岸域に分布する。外洋に面した潮間帯から水深20mくらいまでの岩礁域に生息する。足から多くの足糸を出し、自分の体を岩などへ固定する。産卵期は3月-9月である。


ムラサキイガイに似るが、より大型で殻も厚いこと、殻頂が曲がること、表面が青みを帯びないことなどで区別できる。またムラサキイガイは波が穏やかな内湾に多いので、生息域でも区別できる。


分布域沿岸では食用に漁獲される。大型で美味だが大規模な流通はせず、主に漁獲地周辺で消費される。酒蒸し、炊き込みご飯(いがい飯)などに利用される。
』(Wikipedia)


 


烏貝の俳句:


・いくら掘つてもおんなじ黒さ烏貝 加倉井秋を


・烏貝の臭ひが浦の活気なり 米澤吾亦紅


・烏貝は獲れ砂まみれ春時雨 中村汀女


・烏貝三つ四つのせて舟戻る 野村泊月


・水潜り烏貝採り呉れし人 井手 芳子


・世の隅の闇に舌出す烏貝 北 光星



烏貝は、色から名付けられたのだろうが、あまり良いイメージとは言えない。
 烏貝は正式には貽貝と言うそうだが、俳句の世界では烏貝だ。
貽貝では詠まれることはない。
 やはり、烏貝でなくてはいけない。



 

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2011/03/26 日本そば 仲佐 (下呂)

2011-03-26 19:50:05 | (12)飲むこと・食べること

先日、機会があり日本酒仲間のA氏に下呂の「日本そば 仲佐」に案内していただいた。


 
天気は良く、益田川の川面も鈍い春の光を反射している。
すこし歩くと春を実感できる陽気である。


「仲佐」は、下呂駅から歩いていくことができる距離だ。


 
仲佐は、下呂駅前の中央商店街からは少し離れた。観光客の少ない街並みにある。


 
店舗前ショーウインドウには、石臼手挽きの自家製粉であることが展示されている。


 
店内に入ると、綺麗な店である。
通路の奥右側が小上りになっている。


 
季節柄、お雛様が飾られていた。


日本そば専門店なので、メニューはそばのみ。
 


飲み物は、ビールもあるが、日本そばには日本酒である。
 
日本酒は、二種類の地元岐阜の酒。メジャーな知れ渡った銘柄ではないが、店主の目利きに叶ったもの。
 ・花盛酒造蔵元直送 しずく 大吟醸生原酒
 ・飛騨銘酒 熟成古酒 天恩


蕎麦三昧を注文する。
そばが、打たれ、茹でられるまでしばらく時間がかかる。
このような店は、忙しいときに来るところではない、心穏やかにゆったりと待つのみである。


 
まず、熱いそば茶が運ばれてくる。
蕎麦の香りが香ばしい。


 
胡麻豆腐。
胡麻の香りが立つ。舌触りはゆったりしたもので、滑らかさはなく、おおらかなもの。ふくらみがあり香ばしい香りが中盤から口に広がり、仄かな甘味を感じる。


 
飯蒸し。
蕎麦の実入りの蒸しご飯の上に穴子の蒲焼の蒸しが乗っている。
蒸しご飯は、新潟のわっぱ飯を思い出させた。米はもち米のようにモッチリしている。蕎麦の実はあまり食感はないが香ばしい香りを与えている。
 湯気と共に立ち上がってくる快い香りを感じる。一つは蕎麦の実の香ばしさ、もうひとつはお酒の香りだろうか。酒が入っているのか、穴子から出ているのか、酒好きには親しい香り。


お酒は、しずくと熟成古酒を注文。
 
揃いの片口とお猪口で出てきた。


・花盛酒造蔵元直送 しずく 大吟醸生原酒
 銘柄は書かれていないが、「大吟醸 菊花盛 しずく」と思われる。
 花盛酒造の蔵開きで利いたばかりだが、先日の蔵開きで飲んだ印象とは少し違った。
 蔵開きの際は、入り口が軽く中盤から酸・辛味の味が厚くなり後半やや重い印象だった。先後のバランスは、中取りの方が良かった。
 今日のものは、立香は仄かな吟醸香で、入り口からしっかりとした味わいがあり先後のバランスが良かった。中盤までは甘味と酸味、後半に軽く辛味・苦味があり味を締めている。残香に仄かな麹の香りがする。
 蔵開きの際は、瓶がテーブルに並べられ、常温に近かったが、今日は冷蔵庫で適温に冷やされている温度の差なのだろう。


花盛酒造蔵開きの記事は以下参照。
http://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/e85dbf139d6ff62978cf35820c759364



・飛騨銘酒 熟成古酒 天恩
 これは初めて飲む酒だ。難しい字体で書かれているので振り仮名の「てんおん」がなければ読めない。
 A氏の説明によれば、高山の川尻酒造場の熟成古酒とのことだ。


 
熟成酒らしくやや熟成色がある。
口元に近づけると老香ではなくカラメル香を感じる。
常温での印象:
 入り口は甘い。トロリとした舌触りだが、味はスッキリとしている。酸はフルーティとも言える爽やかさを持っている。含み香は老香ではなく香ばしさを感じる熟成香で快い。
 熟成酒は旨いものだが、立香が気になる。老香がある場合が多いので、其処が関門になり旨みまで入っていけないことが熟成酒の評価を下げている。納豆も立香を腐敗臭と感じなければおいしいものだが、嫌いな人は立香で嫌になるのと同じだ。
 だが、この天恩は、老香がないので入りやすい。納豆で言えば、「におわなっとう」だろう。


ぬる燗での印象:
 立香は、あまり感じなくなる。入り口の甘さが増し、ふくらみ。ボデーが出てくる。辛味・苦味もやや出てきて後半重くなる。


筆者の好みでは、常温または冷が良さそうだ。


帰って調べてみると、この酒のスペックは、

本醸造 天恩 2003BY


本醸造酒は一定量の
醸造アルコールを添加して
搾ったもので この
「天恩」は当蔵の
自信作です。
香味のバランスに優れ、
十分なコクがあるにも
かかわらず飲みやすく、
初めて熟成タイプを
飲まれる方にもお勧めです。各種料理との相性も良く、冷酒からお燗まで
お好みで楽しめます。


◆熟成古酒/本醸造
◆冷から燗
◆アルコール分15°


 商品番号 容量  税込価格 
 301 1.8?  2,300円 
 302 0.72?  1,180円  』


アルコール度が15度であるためか、スッキリとして飲みやすい熟成酒で、達磨正宗のような濃密な熟成酒の世界とは違った世界を持っている。値段も、手頃であり、お薦めの熟成酒だ。


酒気の片口とお猪口は、いい感じで、特にお猪口は口元が開いていて飲みやすい。地元の窯ならば入手したいと思ったが、長野松本の窯だということだった。


 
サービスで出された大根の漬物。
薄い醤油味に柚子の香りが立つ。
ハリハリとした歯ざわりが気持ち良い。


 
酒を楽しんでいるうちに、真打が登場した。
中居さんが、伸びないうちにお召し上がり下さいと言いながらテーブルに運んできた。
 薬味は葱・山葵ではなく、辛味大根のおろし。
タレは、色が濃く下の方に少ししか無い。色目とは違って味は塩味・辛味とも濃くはなくあっさりとしている。相当期間寝かせてあるようで、味の尖り・分離がなく、まろやかなまとまりがあり上品だ。


 
蕎麦は「三たて」と言われるが、その典型の蕎麦だ。
「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」をこの蕎麦に感じることができる。
 そばだけ食べてみると、挽きたての香ばしい蕎麦の香りがする。透明感のある色合いに打ちたてが、噛んだ時の歯ざわりに茹で立てが感じられる。


酒は熟成の古酒だが、蕎麦は一刻を争う新鮮さが勝負。その取り合わせが面白い。


コースには入っていないが、デザートに蕎麦饅頭を注文。
 
そば粉は、地元の農家の栽培物を使い、餡は白小豆を使用しているとのこと。
そば茶は香ばしい。


 
甘味は強くなく抑えられてアッサリとした甘さ、ねっとりとした蕎麦の皮の食感があるが、食べ終わりのキレが良く後口が良い。


食べログのクチコミ記事を読むと評価が二分されている。
マイナス評価は、要約すれば「値段が高い」・「量が少ない」だ。
だが、これは無い物ねだりだろう。
この店のコンセプトは、本格的な日本そばとそれに合う日本酒を味わっていただくという店主の拘りだ。
 そば・酒は勿論、店構え・サービス・器などすべてに店主の吟味が行き届いているのを感じる。


この店は、ファミレスでもなくビュッフェでもファーストフードでもない店。
 子供連れで行く店では決して無い、急いでいるときに入る店でもない。
 少人数の大人で、ゆっくりと店主の拘りを楽しみに行く店だ。


そうすれば、洗練された吟味に満足して帰ることができるだろう。



【データ】


仲佐 (なかさ):
住所: 岐阜県下呂市森918-47
TEL: 0576-25-2261
アクセス: 下呂駅から徒歩6分。
      (下呂駅から500m)
 
営業時間: 11:30~売り切れ次第終了
      (夜は予約のみ)
      ランチ営業、日曜営業あり。
 
定休日: 水曜日(祝日の場合は営業)
禁煙 : 完全禁煙


食べログ
http://r.tabelog.com/gifu/A2104/A210403/21000060/



花盛酒造:
住所:岐阜県加茂郡八百津町八百津4091
Tel: 0574-43-0016
Fax: 0574-43-1120
URL:
http://www.hanazakari.co.jp/index.html



川尻酒造場:
住所: 〒506-0845 岐阜県高山市上二之町68
Tel: 0577-32-0143
Fax:  0577-32-9630
営業時間: 8:00~17:00
定休日: 年中無休(元日を除く)
URL:
http://www.hidamasamune.com/index.html



 

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2011/03/26 日記 蕨

2011-03-26 19:17:37 | (2)日記

2011/3/26 (土) 旧暦: 2月22日  下弦  5時37分  17時57分  0時19分  10時12分  21.26  庚辰 (こうしん,かのえたつ)  大安  五黄土星 


今日の季語:蕨(わらび)、早蕨(さわらび)


 
(十勝の自然が大好き! どらこのフォトログ より転載)


『ワラビ(蕨、学名:Pteridium aquilinum)はシダ植物の1種。コバノイシカグマ科であるが、かつてはイノモトソウ科に分類されていた。草原、谷地、原野などの日当たりのよいところに群生している。酸性土壌を好む。山菜のひとつに数えられている。


春から初夏にまだ葉の開いてない若芽(葉)を採取しスプラウトとして食用にするほか、根茎から取れるデンプンを「ワラビ粉」として利用する。ただし、毒性があるため生のままでは食用にできない。伝統的な調理方法、熱湯(特に木灰、重曹を含む熱湯)を使いあく抜きしたワラビや塩漬けでは無毒化される。


 特徴
茎は地下を横に這い、よく伸びる。葉は冬には枯れ、春に新芽が出る。成長すると0.5~1m くらいの背丈になる。葉は羽状複葉で、小葉にはつやがなく、全体に黄緑色で、やや硬い。 森林内に出ることは少なく、火事、植林地などの攪乱されて生じた日当たりの良い場所に出現する。山腹の畑地周辺などにもよく出て、大きな集団を作る。


 利用
ワラビの灰汁抜き(ここに湯を注ぎ一昼夜置く)採取する時は手で根元付近から人差し指を鍵状にして、親指でなぞるように曲げながら引っ張る。折れた所から上は柔らかいが、ある程度長く伸びたものは折った部分から3~5センチ程度は皮が硬いので後で切り捨てる。きれいに折れない硬いものは食用に向かない。


ワラビは山菜の中でも灰汁が強く、食べる為には灰汁抜き(アク抜き)が必要である。処理の前にある程度長さを揃えておき、折り口を綺麗に切り揃えておくと良い。家庭によっては切りそろえたものを紐などで1食分くらいに束ねておく。ワラビの上から重曹や木灰をふりかけ(揃えた切り口に重曹や木灰を擦り込む方法もある)、沸騰した熱湯をその上からかけ、新聞紙や大き目のポリ袋で落し蓋をして一晩置く。翌日きれいな水で洗いアクを流し、調理する。おひたしや漬物、味噌汁の実などとして食べる。
...
 中毒
牛や馬、羊などの家畜はワラビを摂取すると中毒症状を示し、また人間でもアク抜きをせずに食べると中毒を起こす(ワラビ中毒)。 ワラビには発癌物質であるプタキロサイド(ptaquiloside)が約0.05-0.06%含まれる[1]。また、調理したものであっても大量に食べると体じゅうが大量出血症状になり、骨髄がしだいに破壊され死に至る。しかし、ワラビ中毒がきのこ中毒のように問題にならないことから判るように、副食として食べている程度ならば害はない。またアク抜き処理をすればプタキロサイドはほとんど分解され、ジェノンという物質になる。ワラビでがんを発病するためには、1度にトラック1杯分のワラビを摂取しなければならないとされる[要出典]が、日本人の胃癌とワラビとの関係を指摘する研究もある。


1940年代に牛の慢性血尿症がワラビの多い牧場で発生することが報告され、1960年代に牛にワラビを与えると急性ワラビ中毒症として白血球や血小板の減少や出血などの骨髄障害、あるいは血尿症が発生し、その牛の膀胱に腫瘍が発見された。これがワラビによる発癌研究の契機となった。
』(Wikipedia)



蕨の俳句:


・折もてる蕨しほれて暮遅し 蕪村


・みづうみをこえくる雨や初蕨 水原秋桜子


・一の谷いつか二の谷蕨狩 辻田克巳


・いにしへも早蕨にほふ岐れみち 田中裕明


・しなだるる箸の蕨に見惚れけり 仙田洋子



春が来れば、山菜採りの季節だ。
今年も東北・関東の山野には早蕨が芽を出すだろう。
だが、それを採って楽しむことができるだろうか。


今のまま福島原発問題が収束すれば、放射能は洗えば安全だそうだが、まだまだ予断を許さない状況だ。


春の野に出て、思うだけ蕨を摘んで帰りたいものだ。



 

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2011/03/25 東京電力の国有化と国家管理

2011-03-25 20:02:40 | (16)時事・世相


ニュースで、原発3号機の電源ケーブルの作業をしていた協力会社の作業員3人が被爆したことを報道している。


前にも書いたが、東京電力という会社が指向している方向が違っているのではないかと多くの人が不安を持っているのではないだろうか。


放水作業の際、爆発事故により自衛隊員が現場で負傷した事故が発生したが、事前に東電は十分な情報提示を行わ無かったとして自衛隊が不信感をもったことが報道された。


今度も全く同じことのように思える。
原子力保安院の説明では、「前日に放射線の計測を行い安全は確認していた、水もなかった」とのことだが、本当にそうだろうか?


そうであれば、計測担当者は何故自分は同行せず、協力会社の3人だけ行かせたのだろうか?
 保安院の説明は、計測担当者の被爆量を下げるために行かなかったということだが、前日安全を確認していれば行っても良かったのではないか。


推測でしか無いが、前日の確認は全く行っていなかったのではないかとの疑念も生じてくる説明内容だ。


海江田経済産業相は、3人の被爆ニュースの中で、東電の報告を受け、
"...だそうだ。"と発言した。
"だそうだ"というのは、責任回避・逃げ腰の発言だ。
東京消防庁の作業員には厳しいことを言うが、東電には何も言わない姿勢だ。
 政府の原発問題担当大臣として、これで良いのだろうか。


みんなの党の渡辺代表は、昨日、東電国有化の話をした。
『東電国有化も検討を=みんな代表
 みんなの党の渡辺喜美代表は24日の党会合で、東京電力福島第1原発の放射能漏れ事故に関して「公益事業を担う会社が原因でこれだけ多くの災難がもたらされた以上、国の関与も考えなければならない。東京電力の一時国有化も踏まえた検討を開始しなければならない」と述べた。(2011/03/24-12:46)』(時事ドットコム)


原発問題が解決した後始末としての国有化は必要であり、民主党の穴を埋める発言で卓見である。
 だが、原発問題はまだ解決の目処が立っていない。一進一退で、米軍は真水の注入を助言している。


原発問題の解決は、日本の国民全体の大問題であり、世界の問題であり、世界が固唾を飲んでいる。
 解決への模索を、一私企業である東京電力に任せておく事はできない。企業の発想が、異常時に於いては、公共の利益に合致しないことは常に考えるべき問題だ。


ホウ酸、海水の投入を当初東電が拒否したとの報道があり、原子炉の廃炉を避けたかったからと言われている。
 そのため後手後手になり、今の放射能拡散の原因を作っているとしたら、東京電力の罪は大きい。


原発問題は、当事者能力のない東電経営者に任せておくことは出来ない。国有化の前に、国家管理の中に置き、公共の福祉を前提として責任感のある・逃げない人達による危機管理体制を構築すべきだと思う。


 

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2011/03/25 日記 独活

2011-03-25 19:19:53 | (2)日記

2011/3/25 (金) 旧暦: 2月21日  電気記念日  5時38分  17時56分  -----  9時14分  20.26  己卯 (きぼう,つちのとう)  仏滅  四緑木星


今日の季語: 独活(うど)


 



(おいしい野菜をつくろう 採れたて野菜は おいしい! より転載)


『鮮烈な香りとシャリシャリとした歯ごたえが春の野山を感じさせます。 風も無いのに自分から動いているように見えるので"独活"。 またウゴク(動く)がなまってウド。数少ない日本原産の野菜です。 



品種:
 ウコギ科タラノキ属の多年草。"土当帰"とも書きますが、これは"ドトウキ"と言うウドの別名の漢字を当てているからです。 "ウドの大木"などと言いますが、ウドは木ではなく草です。 草丈が3メートルにもなりますが、食べられるのは春に出る芽の部分だけです。 涼しい気候にあうようで、長野県、関東北部などに多く自生しています。 漢方薬として使われる場合は同じ"独活"という字を"ドッカツ"と読み、根を乾燥させて使います。 
原産地:
 野生種は日本、中国、韓国に自生していますが、日本で改良され栽培化された日本原産の野菜と言えます。 10世紀頃にはすでに栽培されていたと言われますが、食料が十分でなかった時代に、 春に芽を食べるためだけにウドを栽培していたのでしょうか。
現在のような軟化栽培は江戸時代に始まりました。 
種類:
 寒中でも芽が出て11月~2月に出荷される寒ウドと、 3月~5月に発芽して出荷される春ウドがあります。春ウドの方が軟らかく香りも良いようです。
また、単に"ウド"として売られる軟白ウド(東京ウド)と芽の先が緑がかった"山ウド"と言われるものがあります。
 ・軟白ウド-単にウドと言われます。畑で栽培した根株を秋口に地下の室(ムロ)に移し、暗闇の中で発芽させたものです。 発芽させてから1ヶ月程度で80cmぐらいに育てて出荷されます。
 ・山ウド-本来は天然のウドの事を言うのでしょうが、市場では軟白ウドを出荷前に太陽にあてて芽に緑色を付け、 香りを強くしたものが"山ウド"として出荷されます。"緑化ウド"とも言います。
 
産地と旬:
 春ウド出荷のピークである3月~5月が旬です。 ウドはめずらしい東京特産の野菜で、三鷹市、立川市などが有名。住宅地の地下に3~4mの深さの地下室(ムロ) を掘って栽培されているそうです。関西方面では中国地方の大山ウドが有名。 
成分 クロロゲン酸という抗酸化性を示す物質を含んでいます。 その他、アスパラギン酸、コリンなどが豊富。 
調理法:
 やはり生のまま拍子木に切って味噌や梅肉を付けて食べるのが一番。 ハマグリと共にお吸い物にするのも美味です。
アクが強いので皮を厚めにむいて酢水につけます。皮はキンピラにして食べられます。  』(食材辞典 より転載)



独活の俳句:


・独活掘るや遠嶺に消えぬ雪の道 中拓夫


・独活小屋の掘つ立てぶりも春めけり 橋本榮治 越在


・独活食うぶ奥歯の音の亡き母よ 古沢太穂


・さくさくと心はげまし独活を噛む 仙田洋子


・独活たべて熱き言葉をおもふべし 加藤三七子



口に入れる物にとって香り・味は大切なものだが、食感も重要だ。
舌触り・歯ざわり・滑らかさ・パリパリ・モッチリ・ネットリ...


独活は香りと歯ざわりが命のようだ
春の香りは、何か懐かしいもの・暖かなものを想わせ、シャリシャリとした歯ざわりは、心を励まし・心を熱くさせる力を持っているようだ。



 

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2011/03/24 日記 母子草

2011-03-24 23:36:48 | (2)日記

2011/3/24 (木) 旧暦: 2月20日  社日  5時40分  17時55分  23時22分  8時20分  19.26  戊寅 (ぼいん,つちのえとら)  先負  三碧木星  一粒万倍日、三隣亡、小犯土始、天赦日


今日の季語: 母子草


 



(思い出くらし館 ~四季によせて~ 【夢月】 より転載)


『・菊(きく)科。                             
・学名  Gnaphalium affine                    
          Gnaphalium : ハハコグサ属          
          affine     : 関係のある、近縁の    
  Gnaphalium(グナファリウム)は、ギリシャ語の
  「gnaphallon(一握りの尨毛(むくげ))」の 
  ことばが語源。(尨毛・・獣の毛)           
学名 G へ
 
 
・開花時期は、4/  1頃~  5/  末頃。     
  (3月以前に咲きだすものもときどき見かける)
・春の七草のひとつ。                         
  (春の七草では「御形(ごぎょう、または、   
                        おぎょう)」と呼ぶ。)
・柔らかいうす緑色の葉の先に、               
  黄色の花がつぶつぶになってかたまって咲く。 
・名前は「母」と「子」の人形(ひとがた)に   
  由来する、との説がある。                   
・昔は草餅の材料だったが、明治頃から次第に   
  「蓬(よもぎ)」が材料にされるようになった。
・別名「ほうこぐさ」                         
    茎も葉も白い細かな毛におおわれているために
    「ほうけた」ように見えるところから。』
(季節の花300 より転載)



母子草の俳句:


・まだ起伏残る在所の母子草 松下康雨


・引きのこしおきたる母子草咲けり 黒田杏子


・我ら知らぬ母の青春母子草 寺井谷子


・石仏の嘆き聞く日ぞ母子草 秋元不死男


・薄ら日や風に安らぐ母子草 田川美枝



今度の大震災では、死者・行方不明者が2万人を遥かに超え3万人にも達しようかという勢いで増えている。


ある人が亡くなったり・行方不明になったりすれば、其処には親子の別れがある。
 中学生が両親を探しているという事例があった。
悲しいことだ。
誰が死ぬのも、良くないことだが、どちらかというのなら子育ての終わった老人からの方がまだ悲しさが少ないのだが...


母子草はもう咲いているのだろうか。



 

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