菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。
散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

2009/11/30 日記 ジョルジュ・ドンの忌日

2009-11-30 21:33:45 | (2)日記

2009/11/30(月) 旧暦:10月14日 日出:6時30分 日没:16時28分 月出:14時33分 月没:4時00分 月齢:13.32己卯(きぼう,つちのとう) 六曜:大安 九星:九紫火星 選日:


今日の季語: 新海苔


 



(木更CoN BLOG より転載)


 



(壱岐ものや より転載)


新海苔は、冬に採れた海苔のこと。
色が濃く柔らかで、香り高い


江戸時代に海苔養殖は、江戸湾で始まった。
新海苔の季節には、海苔店の前には江戸っ子が列をなしたそうだ。
旬のものは美味しい。季節感がそれを膨らませる。
 新海苔の初摘みは11月中旬からだが、青海苔が混じった海苔は、香りのよいのが特徴である。年内に収穫されたものが新海苔である。年が改まれると、寒海苔と呼ばれ、味にコクがある。



新海苔の俳句:


 ・新海苔の艶はなやげる封を切る 久保田万太郎


 ・新海苔や一枚を火にひらきたる 落合水尾


 ・此比の朝夕やすし海苔二枚 蓼太


 ・新海苔にあの子この子を描いてみる 安藤まさよ



1992年の11月30日は、バレエダンサーのジョルジュ・ドンの忌日。


ジョルジュ・ドンの記事。
http://blog.goo.ne.jp/nabanatei/s/%A5%B8%A5%E7%A5%EB%A5%B8%A5%E5%A1%A6%A5%C9%A5%F3


ボレロを踊るドンの肉体は、人の身体というより弾む美の均衡というもののような気がする。



11月も晦日になってしまった。
今月は何か速く時が過ぎ去った様な気がする。
明日から師走、また忙しくなるだろう。



 

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2009/11/29 WBC世界フライ級タイトルマッチ 内藤VS亀田

2009-11-29 23:30:10 | (22)格闘技・スポーツ


闘った選手には申し訳ないがつまらない試合だった。
1回から12回まで丸で同じ展開。
KOシーンに結びつくような動きもなかった。


 


亀田の3回までにKO発言は、例によってビッグマウスだろうが、挑戦者らしく強引にやるという話はどうなったのか。
強引にやらなくても勝てるという目算が立っていたのか?


 


内藤も前に出て攻め続けたが、亀の子のように逃げ回る亀田を捉えられなかった。かえってカウンター狙いの術中に嵌ってしまった。
 内藤も策がなかった。亀田が出てこないのだから、自分で追いかけず足を止めて、コイコイと挑発すれば良かったのだ。


 


タイトルマッチでは挑戦者が勝つには、KOしかないと言われる。
しかし、亀田はKOをするよりされないように行動していた。
 加えて、内藤があれだけ攻めていたのに攻勢点が入らず、たかだか3発の左のカウンターが評価され、3-0のジャッジは不自然な気がする。


逃げ回る挑戦者が判定でチャンピオンになってはボクシングは面白くなくなる。



 

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2009/11/29 日記 牛蒡の旨さ

2009-11-29 22:06:52 | (2)日記

2009/11/29(日) 旧暦:10月13日 日出:6時29分 日没:16時28分 月出:13時57分 月没:2時54分 月齢:12.32戊寅(ぼいん,つちのえとら) 六曜:仏滅 九星:一白水星 選日:小犯土始


今日の季語: 牛蒡(ごぼう)、うまふぶき、牛蒡引く、牛蒡掘る


 



(信州北信濃 坂爪農園 より転載)



(高山牛蒡 大阪府HP より転載)



『ゴボウ(牛蒡または牛旁、学名: Arctium lappa L. )は、キク科の多年草。ユーラシア大陸原産。


 特徴
日本で自生はしていないが、縄文時代には渡来していたと考えられている。主に食すようになったのは江戸時代から明治にかけてであり、根や葉を食用とする。茎の高さは1mほど、主根の長さは品種にもよるが50cm~1mほどある。花期は6~7月。紫色のアザミに似た総苞にトゲのある花を咲かせる。


 食用
日本では根を食用としてきんぴらや天ぷらのかき揚げなどに使われるほか煮物に用い、近年では細切りにした根を湯がいてサラダにもする。旬は初冬で、新ゴボウは初夏となる。根は、日本の他、日本が統治していた朝鮮半島、台湾、中国東北部の一部以外では食材としないが、ヨーロッパなどでは初夏に若葉をサラダとして食べることもある。朝鮮語では??(ウオン)といい、現在も栽培が行われている。


日本には薬草として中国から伝来。薬草としては発汗利尿作用のある根(牛旁根(ごぼうこん))のほか、浮腫、咽頭痛、解毒に用いる種子(悪実(あくじつ)、または牛旁子(ごぼうし))を用いる。日本では乳腺炎に種をそのまま食べるか、煎じる使用法も有効として民間に口伝で知られる。 繊維質が多く、便秘予防に効果があるとされる。


大腸がん・直腸がん予防に効果があるとするむきもあるが、これは正確ではなく、現在のところでは、試験管レベルの実験で酸素状態の悪い成長した大腸がんの細胞にたいして選択的に倍加した毒性を発揮する性質があるとされている[1]。 ゴボウの根の部分を野菜として利用するのは日本と朝鮮半島だけの特徴であり、先述のように葉の部分を野菜として、根の部分を漢方薬として使用されることが多い。』(Wikipedia)



牛蒡の俳句:


 ・牛蒡肥えて鎮守の祭近よりぬ 正岡子規


 ・牛蒡引くやほきりと折れて山にひびく 村上鬼城


 ・穴さむく土音のして牛蒡ほる 飯田蛇笏


 ・きんぴらとなって牛蒡のひとつまみ 松澤昭


 ・牛蒡引く世にもつまらぬ顔をして 加藤容子



何でも疑問を持つことは大切なことだが、一旦その道に進むと、安心するまで大変だ。
牛なのにギュウと言わずゴというのは何故?


これは、ギュウは漢音でゴは呉音だそうである。
牛頭天王(ごずてんのう)はよく知られている。


ゴボウの呼び方は色々あるようだが、現在ではゴボウ以外はあまり使われない。
 日本の古名では「うまふぶき」だそうだが、由来は説が分かれているようだ。
 ひとつは、宇末布々岐というのは、馬蕗(ウマブキ)の事で、葉がフキに似ていて、馬が好んで食べるのでその様に呼んだ。
 もう一つは、蒡は「蕗(ふき)」の事で、「ふき」の語源は「拭く」。
 昔は、葉でお尻を拭いたので、馬のお尻を拭いた事からそう呼んだ。


西洋人は、ゴボウの根は食べず葉をサラダにするそうである。
 ゴボウの葉はあまり食べた記憶がないが、馬も食べるし、西洋人も食べるのにどうして店頭に並ばないのだろう。


きんぴら、柳川、五目御飯、漬け物...牛蒡は美味しい。
きんぴらはこの頃特に好きになった。子どもの頃はあまり好きではなかった記憶があるが。
 子どもから大人になったことを判断する基準は色々考えられる。
苦い薬が飲めるようになるなんて言うのは解り易い判断基準だ。
牛蒡の旨さが判るようになるというのはどうだろう。



 

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2009/11/28 日記 はたはたの季節

2009-11-28 22:06:41 | (2)日記

2009/11/28(土) 旧暦:10月12日 日出:6時29分 日没:16時28分 月出:13時26分 月没:1時52分 月齢:11.32丁丑(ていちゅう,ひのとうし) 六曜:先負 九星:二黒土星 選日:不成就日、中犯土


今日の季語: 鰰(はたはた)、雷魚、かみなり魚


 



(笹川流れの潮騒 より転載)


『ハタハタ(Arctoscopus japonicus、鰰、?、英名:Sailfin sandfish)とはスズキ目ワニギス亜目ハタハタ科に属する魚である。別名:カミナリウオ。体長20cm程になり、水深0~約550mまでの泥や砂の海底に生息する深海魚である。生息域は太平洋北部、特に日本海、オホーツク海、アリューシャン列島など。


秋田県の県魚である。主に食用で、しょっつると呼ばれる魚醤で親しまれる。


 概要
体は体高が高く、左右に扁平でうろこがない。大きな口が上向きに斜めに付く。口には小さな歯が並ぶ。鰓蓋に5本の鋭い突起がある。背ビレは前部と後部が完全に分かれ、かなり離れている。尾ビレ、胸ビレが大きい。特に胸ビレは非常に大きい。浮き袋がない。昼間は泥や砂に埋まって目や背ビレだけを出して隠れ、夜に行動する。


秋田県の県の魚に指定されている。秋田県では雷の鳴る11月ごろに獲れるのでカミナリウオの別名で呼ばれる。一般にハタハタは漢字では「鰰」(魚偏に神)と書くが、上記の理由から「?」(魚偏に雷)と書く場合もある。また、冬の日本海の荒波の中で獲りにいくことが多いから「波多波多」と書くこともある。


北日本日本海側では1年中底引き網などで獲れる。一時期漁獲量が極端に減少したことを受けて漁獲制限や卵からの孵化、放流事業が行われ一定の成果を収めている。近年、北朝鮮、韓国からの輸入も増えているが地域に密着した食材であることから高価であるにもかかわらず国内産の人気は高い(1990年代後半、北朝鮮産ハタハタに重量水増しのため石が詰められていたという事件の影響等も否定できない)。


1970年代までは秋田県において大量に水揚げされ、きわめて安く流通していた。あまりの安さに、一般家庭でも箱単位で買うのが普通であった。冬の初めに大量に買ったハタハタを、各家庭で塩漬けや味噌漬けにして冬の間のタンパク源として食べていた。1980年代に急激に漁獲量が減り、現在では高級魚として高値で取引されている。1992年9月から1995年8月まで全面禁漁を行ったことも影響したのかここ数年は産卵のため浜に大量に押し寄せて来る姿が見られ、当時の賑わいを取り戻したが遊漁者の転落死亡事故が多発するなどの問題も発生している[1]。』(Wikipedia)



鰰(はたはた)の俳句:


 ・雷魚の青き目玉が火に落ちし 土谷青斗


 ・煮つめてもはたはたしるき地紋かな 河府雪於


 ・はたはたのかくれし草は動かずに 中村汀女



東海地方では雷は夏のものだが、北の海では雷は冬の前触れ。
鰤起こしとは冬の雷のことだが雷魚も同じ由来なのだ。


鰰すしも一夜干しも日本酒の肴にはよいものだ。
冬は寒いが良い肴の季節だ。



 

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2009/11/27 スタイルとしての立ち飲み

2009-11-27 23:03:16 | (3)日本酒

東京では立ち飲みの場所が急増しているそうだ。


『立ち飲み急増 やまぬ不況 安くおしゃれに一杯
2009年11月26日(木)08:05


 カフェ風や料理に趣向、女性客取り込み


 安くて酒や食事を楽しめる立ち飲み居酒屋が東京都心で急増している。立ち飲みスタイルの店は4、5年前から増加傾向にあったが、今年に入ってから急増し、「2倍近くになった」ともいわれる。昨年秋のリーマンショック以降の不景気で安い店が人気を集めているのが背景だが、おしゃれな店が増えているのも理由のひとつにありそうだ。忘年会シーズンを前に、ますます活況を呈している。(菅原慎太郎)


 「立ち飲みは最近、多いねえ。安いと思って、ついつい入っちゃうんだけど、こんなに酔っぱらっちゃうんだよねえ」


 東京・新橋の立ち飲み居酒屋から千鳥足で出てきたサラリーマン(40)が赤ら顔で話す。新橋や新宿といった駅前で、懐が寂しい中年サラリーマンの憩いの場だった立ち飲み。しかし最近では、銀座や麻布、渋谷など、おしゃれな街、若者の街でも多くみられるようになった。
...』(産経新聞)


名古屋にもなくはないがまだ少ない。
小じゃれたショットバー風の日本酒バーも欲しいし、居酒屋風でも良いがただ安いだけではなく、何か拘り・工夫のスタイルが欲しい。


時間が短くて済むし、話し相手も変えられる、加えて何か光るものがあって安ければ言うこと無しだ。


日本酒のイベント会場をその侭立ち飲み横町にしたらどうだろう。
 その横町に行けば青森の日本酒と地物の肴が立ち飲みで飲める。
隣の立ち飲みバーでは愛知の銘酒が揃い味噌おでんとか食べられる。


ラーメン横町が存在するのだから、日本酒横町があっても不思議ではない筈だが。



 

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2009/11/27 日記 週末

2009-11-27 22:59:57 | (2)日記

2009/11/27(金) 旧暦:10月11日 日出:6時28分 日没:16時28分 月出:12時58分 月没:0時53分 月齢:10.32丙子(へいし,ひのえね) 六曜:友引 九星:三碧木星 選日:大犯土終


今日の季語: 冬館(ふゆやかた)


 



(弘前旧市立図書館 ぱすたママの日記(心模様) より転載)


どっしりとした量感のある冬の洋邸のこと。
「夏館」に対していう冬への備えのしっかりした大きな屋敷や洋館が窓を二重窓にしているとか庭の冬構えがされているとか冬らしい佇まいを見せる。



冬館の俳句:


 ・池の面ははや昃りぬ冬館 高浜年尾


 ・プードルのやうな白菊冬館 大木あまり


 ・陽に燦と肩張る明治の冬館 楠本憲吉


 


何とか週末に辿り着いた。
やれやれ。


 

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2009/11/26 長珍を楽しむ会

2009-11-26 23:46:34 |    日本酒の会

名古屋市中区某所で開催された非公開の長珍を楽しむ会に参加した。


参加者は12名。
某有名企業の日本酒部門の方、名古屋の大手酒販店の社長さんの様なプロの方から日本酒の会の主催者、日本酒の愛好者の人達が参集した。


今日楽しむ酒は長珍酒造の酒のみである。長珍を楽しむ会である。


【出品酒】
以下の4種
 


写真左より


(1)長珍 生々熟成5055 純米吟醸 無濾過本生 H19BY
 麹米兵庫山田、掛米八反錦。軽い入り口。味のバランスの良い酒。味の尖りが無く丸い。広がりはあまり無いが滑らかである。微かな発泡感を感じる。底に軽い渋味が締めている。


(2)長珍 純米60 生 無濾過 H20BY
  麹米兵庫山田、掛米富山五百万石。立ち香は仄かな揮発臭系。甘い入り口の後たっぷりとした酸のふくらみが続く。中盤から後半にかけて辛くなる。後口は良い。


(3)木屋 傳右衛門
木屋酒店のPB商品だが、中味は長珍。軽い熟成香。スッキリとした酸で厚みは程々。バランスの取れた味で穏やか。味の偏り少ない。後口は軽い辛味系。食中酒向きの印象で、もう少し温度を上げてみたい。


(4)長珍 純米60 生 無濾過 H18BY
 麹米兵庫山田、掛米富山五百万石。(2)の熟成酒。立ち香は、仄かだがカラメルもしくは烏賊の干し物の様な香り。甘い入り口滑らかな舌触り。酸は少なくこなれて、透明感高い。後口の辛さ弱くなり呑みやすい。


先月18日に吉兆で開催された長珍の会で桑山杜氏が食中酒を念頭に造っていると話があった通り、長珍の酒は食中酒に適している。
http://blog.goo.ne.jp/nabanatei/d/20091018


長珍の酒は熟成を楽しむことが出来るので、新酒も良いが少し囲っておけば熟成時間による変化を楽しむことが出来る。
 味の濃い・こってりした料理には新しい長珍を、和食の素材の味を楽しむ場合は(3),(4)のような長珍が良く合う。
 呑んでしまう誘惑に負けず、熟成の時を楽しむのは上等な趣味だ。



席上、参加者の人が貴重な自家製の梅酒を振る舞っていただいた。
20年ものの大古酒である。


 



色は、ソースとか醤油を思わせる色の濃さがある。
立ち香は、梅酒の香りではない。甘い蜂蜜のようなメープルシロップのようなカラメル風の香りを感じる。
 口に含むととろりとした舌触りが快い。甘いがクリヤな透明感のあるキレの良い甘さである。後の尾を引かず綺麗に消えていく後口の余韻がある。
 呑んでみてすぐ思い起こしたのは達磨正宗の昭和59年ものである。
 まろやかな甘味が舌の上で溶けて、透明に無くなっていく余韻は爽やかである。通ずるものが確かにある。


つくられたのは梅に氷砂糖に焼酎で、普通の梅酒の造りだそうである。20年の熟成を終えた梅酒は雑味をすべて消し去っていた。


こうした振る舞い酒の志には感謝の他はない。



【料理】
この会場は料理も綺麗で楽しいものが提供される。


今日の品書きは、


 
先付: 金柑豆腐 木の芽
造り: 間八、鯛湯引き、ズワイ蟹 あしらい一式
    (間八の鮮度は抜群だった。シコシコとした食感自体が美味しかった。)
焼肴: 鯛杉板焼 湿地、熊笹
進肴: ホタテ貝と三色野菜ゴマドレッシング
     アスパラ・人参・独活・胡瓜 


 
揚げ物: 穴子・里芋・椎茸 天つゆ、大根、生姜


 
椀: 鰯真薯と舞茸・京人参・大根・柚子
蒸し物: 鴨と海老芋 焼き茄子・銀餡


 
食事: 蟹壬生菜御飯 赤だし 香の物


 
水物: メロン



今週は、心身共にお疲れモードで会場までの道程も足が重かった。
会が始まり、長珍を杯に料理を楽しみながら同好の士達とお話しをしている内に知らず知らず気もほぐれていた。


後もう一日頑張らなくては。


 

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2009/11/26 デジタルカメラの新世界

2009-11-26 23:11:42 | (20)カメラ・映像


デジタルカメラが誕生して約30年。
最初は、1981年ソニーが磁気記録方式による「マビカ」を発表したが発売はされなかった。
 市販の最初は1986年、CANONの「RC-701」。
しかし500万円という価格は、個人に手が届くものではなかった。


本格的市販1号は、カシオQV1。
 定価¥65,000で手には入るものになったが、フィルムカメラに比べればオモチャ程度の写りでしかなかった。


プロの写真家が使う物ではなかったデジタルカメラもその後の撮像素子の進歩により高画素化が進み、プリントサイズの性能がフィルムカメラに近づいてからは、急速に普及した。


現像しなくてもよいし焼き増ししなくても良いし、必要ならいつでもプリントできるし、デジタル画像データなら学べば、PCで画像処理・レタッチも可能だ。


その後は、急速にフィルムカメラを置き換えるように爆発的に普及し、今では殆ど置き換えが終了したと言える。
 その間、撮像素子の高画素化・高性能化は進み、プロ写真家でも今やデジタル一眼レフの時代になっている。
 プロからアマまでフィルムからデジタルへ移行が完了した。


コンパクト・デジカメの普及が完了した今、新しい世界が始まりかけている。
 原因は、フィルム時代から続くNIKON・CANON等のカメラメーカーに対しpanasonic・SONY等の家電メーカーの台頭である。
 旧来のカメラには囚われない発想のカメラが登場している。


一つは前に書いたマイクロフォーサーズ機だ。
ミラーレスで小型軽量、古い交換レンズも使う事が出来る遊び心のあるカメラである。
 マイクロフォーサーズ機は来年早々、新型機が登場し華やかになりそうだ。
 LUMIX、OLYMPUSにくわえFUJIの製品も面白そうだ。


もう一つは、リコーが12月18日に発売するGXRだ。
このカメラは、レンズと撮像素子が一体化されておりこれをカメラユニットと言うそうだが、ユニットとボデーを端子で接続するシステムである。


 



リコーの製品サイト
http://www.ricoh.co.jp/dc/gxr/


新製品情報を見た時、レンズと撮像素子を一体化し、ボデーから切り離してしまう意味が良く理解できなかった。
 手ぶれ補正と同じで、レンズ毎に撮像素子を付ける事は無駄ではないのかと思った。


今日カメラ雑誌を本屋で立ち読みして、リコーの開発者の開発記事を読んでその意味が理解できた。
 リコーの発想は交換レンズだけではなく交換撮像素子なのである。
 レンズを交換するように、撮像素子も最適化するのである。


撮像素子は、コンデジ→マイクロフォーサーズ→デジタル1眼のAPS-Cサイズ→FXのフルサイズ(35mmフィルムサイズ)の順に大きい。
 素子面積が小さいと被写界深度が深くなる。コンデジでは花以外をぼかして撮影できないのはその為だ。


リコーのシステムでは、撮像素子とレンズの組み合わせを用意すればコンデジカメラにも望遠フルサイズ機にもなるのだ。
 当面の撮像素子とレンズの組み合わせは限られるが、参入メーカーが多くなればバリエーションも増える。


雑誌の記事によれば、カメラユニットはレンズのないマウント+撮像素子の構想もあるらしい。
 NIKONのFマウント、ライカ、CANONのマウント+撮像素子が提供されれば、交換レンズは名機の交換レンズが利用可能だ。


ボデー側も、今はカメラはメモリーに画像データを保存する機能しか持たないが、リコーの構想では、そうではなく、ボデー側も交換可能になる。
 HDDの保存装置、プリンター、プロジェクター、スキャナーなどが提供されるらしい。


リコーGXRの構想する世界は、従来のカメラの概念を超えている。
 レンズ、撮像素子、記録媒体、画像データ利用装置の機能をバラバラにして、機能を自由に組み合わせることの出来る世界を夢見ている。
 賛同メーカーが増えれば、PCの歴史でIBMのDOSV規格が果たしたような基盤としての役割を担う可能性もある。


来年以降、デジカメの新世界は大きく広がりそうだが、ウオークマンがipodにやられてしまったように、外国メーカーに鳶にあぶらげを掠われないようにしなければならない。
 始まる前から取り越し苦労する必要もないが。


新年が楽しみである。



 

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2009/11/26 日記 帰花

2009-11-26 22:55:45 | (2)日記


今日の季語: 帰花(かえりばな)、戻花(もどりばな)、二度咲・忘花


 



(ツツジの帰り花 釣想戯画 より転載)


春に咲く桜や躑躅などが初冬の暖かさ(小春日和)に惑わされたかのように 花開くことがあります。これを帰り花、二度咲などと云う。
 狂い咲きという表現方法もあるが、季語としては働きが異なる作用を持つ。



帰花の俳句:


 ・帰花散る日は知らずなりにけり 守大


 ・海棠の又寝の夢か帰花 来之


 ・薄日とは美しきもの帰り花 後藤夜半


 ・帰り花枝に遠慮をしてをりぬ 後藤比奈夫


 ・知らぬ間に友逝く桃の帰り花 二村典子



狂い咲きという表現もあり得るが、花であれば帰花・戻花が句の姿を取りやすい。


 
(詩と川柳のサイト より転載)


豊田市小原の四季咲き桜は有名だ。
紅葉の紅と淡い桜の花の色両方を同時に楽しむことが出来る。
毎年決まって秋に咲く桜を帰花とも言えないのだろう。


人間も帰花にならなければ。
狂い咲きでもよいかも知れない。


 

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2009/11/25 テンプレート変更

2009-11-25 21:50:12 | (1)始まり・菜花亭日乗


もう晩秋、雨が降れば初冬の季節になった。
紅葉もそろそろ終わりになりかけている。


ブログも紅葉で彩ることにした。



 

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2009/11/25 日記 三島忌または憂国忌

2009-11-25 21:40:02 | (2)日記

2009/11/25(水) 旧暦:10月9日上弦 日出:6時26分 日没:16時29分 月出:12時07分 月没:23時55分 月齢:8.32甲戌(こうじゅつ,きのえいぬ) 六曜:赤口 九星:五黄土星 選日:一粒万倍日


今日の季語: きりたんぽ


 



(オバタ より転載)


『きりたんぽ(切蒲英)は、秋田県の郷土料理。杉の棒につぶした粳米のご飯を竹輪のように巻き付けて焼き、棒から外して、食べやすく切った物をいう。鶏がらのだし汁に入れて煮込んだり、味噌を付けて焼いて食べたりする。秋田県内では、冬場に学校給食のメニューとなる。


 主な種類と概要
 きりたんぽ発祥の地「鹿角(かづの)のきりたんぽときりたんぽ鍋」:最近では全国で食べられている。たんぽ
切る前の段階でのきりたんぽのことをさし、ほとんどの人がこれを「きりたんぽ」と思い込むが、切っていないので「たんぽ」という。「たんぽ」とは本来、稽古用の槍につける綿を丸めて布で包んだものを指し、杉(秋田杉)の棒に、半殺し(半分潰すという意味)のご飯を巻き付けたところがたんぽをつけた槍(たんぽ槍)に似ていることからその名が付いた。
みそつけたんぽ
焼いたたんぽに味噌を塗って食べるもの。みそたんぽとも呼ばれる。
きりたんぽ鍋
鶏(比内地鶏)のガラでとっただし汁をベースに、こいくち醤油、酒と砂糖(または味醂)で醤油ベースのスープを作る。煮え難い順に、ゴボウ、(しらたき)、(サトイモ)、(卵巣を含む鷄モツ)、マイタケ(金茸、銀茸)、比内地鶏、(つみれ)を並べ中火で煮立てる。きりたんぽとネギを入れ、味が染みる直前でセリを投入する。セリに火が通ったら完成。(カッコ内はオプションとして好まれるもの)
比内地鶏が品種開発される以前は比内鶏のものを用いていた。比内地鶏が手に入らない場合はブロイラーのトリガラ、もも肉、鳥皮、ネクタイ(首の肉)で代用すると良い味が出る。
基本的に鷄ベースのキリっとした醤油スープ。具材については邪道とされるものがいくつかあり、甘味と水分が多く出る白菜、風味が変わってしまう魚肉(竹輪などの練りもの)、匂いが変わるニンジン、風味が変わるシイタケは入れない。基本はゴボウ、鷄肉、マイタケ、ネギ、たんぽ、セリの6種である。


 起源
秋田県北部に住むマタギの料理が起源とされるが不詳である。マタギが山から帰った際、残した飯を潰して棒につけ焼き、獲物のヤマドリや山菜、キノコとともに煮たり、味噌をつけて食べたりしたとされている。 家庭料理であることから、鍋に入れる鶏肉に決まりはなかったが、比内地鶏が有名になったことをきっかけに、比内地鶏の産地である、大館市でセットで売り出すことに成功し本場の地位を確立し、その後秋田県の郷土料理として広く親しまれるようになった(鹿角市が発祥、大館市が本場と呼称し市場に売り出している)。 一方で県北部が起源であるため、由利本荘市、大仙市、横手市、湯沢市周辺の県南部では北部ほどのなじみはない(県南部は山形県や宮城県などで広く行われている芋煮会の分布範囲)。』(Wikipedia)



きりたんぽの俳句:


 ・きりたんぽ焼くやどの子も憎からず 縄田屋朗々


 ・焦げてゐて雪の白さにきりたんぽ 後藤比奈夫


 ・きりたんぽ妻を亡くしてより焼かず 松崎鉄之介


 ・きりたんぽ鍋には雪に摘みし芹 小田尚輝


 ・きりたんぽ旅の眼鏡をくもらしぬ 斉藤一骨



1970年(昭和45)の今日11月25日は、三島由起夫の忌日。
歴史の歩みは遅いが、三嶋の投げかけた問題が次第に現実味を強めている様に感じられる。
 憲法9条・日米同盟・憂国・文化防衛・美意識の消滅...


市ヶ谷での三島事件そのものは正気の沙汰ではないが、その経過・演説。檄は以下で知ることが出来る。
http://www.geocities.jp/kyoketu/6105.html



 

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2009/11/24 日記 冷たい雨

2009-11-24 21:35:21 | (2)日記

2009/11/24(火) 旧暦:10月8日 日出:6時25分 日没:16時29分 月出:11時41分 月没:22時58分 月齢:7.32癸酉(きゆう,みずのととり) 六曜:大安 九星:六白金星 選日:一粒万倍日


今日の季語: 朴落葉


 



(花鳥遊人のフォト五七五 より転載)


『ホオノキ(朴の木、Magnolia obovata、シノニム:M. hypoleuca)はモクレン科の落葉高木で、全国の山林に見られる。樹高30m、直径1m以上になるものもある。


 特徴
大きくなる高木で、樹皮は灰白色、きめが細かく、裂け目を生じない。葉は大きく、長さ20cm以上、時に40cmにもなり、葉の大きさではトチノキに並ぶ。葉柄は3-4cmと短い。葉の形は倒卵状楕円形、やや白っぽい明るい緑で、裏面は白い粉を吹く。互生するが、枝先に束生し、輪生状に見える。花も大型で大人の掌に余る白い花が輪生状の葉の真ん中から顔を出し、真上に向かって開花する。白色または淡黄色、6月ごろ咲き芳香がある。


ホオノキは花びらの数が多くらせん状に配列し、がく片と花弁の区別が明瞭ではないなど、モクレン科の植物の比較的原始的な特徴を受け継いでいる。


 他感作用(アレロパシー
本種は強い他感作用(アレロパシー)を示すことが知られている。本種の樹冠下では、他の植物が生えることは少ない。これは、落葉や根などから分泌される他感物質により種子発芽や、発芽した植物の生育が強く抑制されるためである。そのため、自生地の樹冠下では下草が少なく落葉の堆積が目立つ。


 利用
葉は芳香があり、殺菌作用があるため食材を包んで、朴葉寿司、朴葉餅などに使われる。また、落ち葉となった後も、比較的火に強いため味噌や他の食材をのせて焼く朴葉味噌、朴葉焼きといった郷土料理の材料として利用される。葉が大きいので古くから食器代わりに食物を盛るのに用いられてきた。6世紀の王塚古墳の発掘時には、玄室の杯にホオノキの葉が敷かれていたのが見つかった[1]。


材は堅いので下駄の歯(朴歯下駄)などの細工物に使う。また、ヤニが少なく加工しやすい為、日本刀の鞘にも用いられる。


樹皮は厚朴または和厚朴といい、生薬にする。』(Wikipedia)



 


朴落葉の俳句:


 ・やや遠き空をながるる朴落葉 橋本鶏二


 ・熊笹の上に乗りたる朴落葉 高浜年尾


 ・いちまいの朴の落葉のありしあと 長谷川素逝


 ・拾ふ神ありや一枚朴落葉 村越化石


 ・朴落葉反り返りつつ火となれり 原夏子



夕暮れに向かって次第に暗く寒くなった。
夜になって冷たい雨が降り始めた。
冬がもう目の前まで来ている。



 

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2009/11/23 日記 亥の子餅

2009-11-23 21:22:26 | (2)日記

2009/11/23(月) 旧暦:10月7日 勤労感謝の日 日出:6時24分 日没:16時30分 月出:11時13分 月没:22時01分 月齢:6.32壬申(じんしん,みずのえさる) 六曜:仏滅 九星:七赤金星 選日:


今日の季語: 亥の子餅



 



亥(いのしし)の子の形に似せて作った和菓子です。
本来は11月(旧暦10月・亥の月)の亥の日に無病息災、子孫繁栄を願うお菓子ですが、今日の京都では広く一般に食べられている和菓子です。
羽二重餅米からつきあげた生地にはニッキと黒胡麻入り。
粒あんとの相性もばっちりであっさりとしたお味です。』(伊藤軒老舗)



『亥の子餅(いのこもち)とは、亥の子に際して作られる餅。玄猪餅(げんちょもち)。亥の子(旧暦10月(亥の月)の亥の日)の亥の刻(午後10時ごろ)に食べられる。俳句の季語では冬にあたる。


亥の子餅を販売する菓子店があるが、新暦10月よりも旧暦10月(新暦11月)に入ってから販売されることが多い。


 形状
名称に亥(猪)の文字が使われていることから、餅の表面に焼きごてを使い、猪に似せた色を付けたものや、餅に猪の姿の焼印を押したもの、単に紅白の餅、餅の表面に茹でた小豆をまぶしたものなど、地方により大豆、小豆、ササゲ、胡麻、栗、柿、飴など素材に差異があり、特に決まった形・色・材料はない。


 歴史
「古今要覧稿」(明治38年~40年刊行)に亥の子餅の項目があり、「蔵人式」(橘広相撰)の中に、禁中年中行事の1つとして記されている。橘広相は貞観年間に存命していたことから、いつごろから、亥の子餅に関する行事が行なわれいたか定かではないが、貞観年間には宮中行事として、行なわれていたと推察される。


 宮中の年中行事
かつては、旧暦10月・上亥日に禁裏では、亥の子餅を群臣に下賜していた。


能勢からの亥の子餅が献上されていたが、宮中においても亥の子餅が作られた。官職の高低により、下賜される亥の子餅の色(黒・赤・白)と包み紙の仕様に厳格な決まりがあった。亥の子餅の色は、公卿までは黒色の餅・四品の殿上人までは赤色の餅などである。また、3回にわたって、亥の子餅の下賜があったが、3度とも同じ色の餅ではなかった。賞玩のために色(黒・赤・白)を変えていたという。


 室町幕府の年中行事
室町幕府の年中行事として、旧暦10月・上亥日に亥子祝い・玄猪餅進上があった。


 江戸幕府の年中行事
江戸幕府の年中行事として、亥の子を祝する行事(玄猪の祝い)があった。


10月朔日(ついたち)は玄猪の祝いを行う。この日より囲炉裏を開いて、炉で鍋を焼き、火鉢で火を盛る習慣があった。幕府では、大名・諸役人に対して、10月朔日、七つ半(午後5時)に江戸城への登城を命じ、将軍から白・赤・黄・胡麻・萌黄の5色の鳥の子餅を拝領して、戌の刻(午後7~9時)に退出する。 玄猪の祝いに参加する将軍・大名・諸役人の服装は熨斗目長裃(のしめながかみしも)と規定されている。また、この日の夜は江戸城の本丸・西の丸の大手門・桜田門外・下乗所(げじょうしょ)に釣瓶(つるべ)式の大篝火(かがりび)が焚かれる。


 摂津国能勢における亥の子餅
1870年(明治3年)まで、摂津国能勢(のせ)(現在の大阪府豊能町)にある木代村(きしろむら)・切畑村(きりはたむら)・大円村(おおまるむら)から、毎年、旧暦10月の亥の日に、宮中に亥の子餅を献上していた。そのことから、能勢には亥の子餅に関して以下のような伝承が伝わっている。


 伝承
仲哀天皇9年、12月に神功皇后は、自ら将帥となり、三韓に出兵した。筑紫に還啓された後、皇太子(応神天皇)が誕生した。


仲哀天皇10年、2月に穴門・豊浦宮を出発し、群郷百僚を率いて海路をとり、大和に凱旋する途中に、皇太子の異母兄である香阪(かごさか)・忍熊(おしくま)の二王子が、やがて皇太子が即位することを嫉(ねた)んだ。二王子が相謀り、皇太子を迎え討って殺害しようと大軍を率いた。上陸するのを待つ間、戦の勝敗を卜(ぼく)して(占って)、能勢(大阪府)の山に入り、「祈狩」(うけいがり)を催した。


「戦に勝つならば、良獣を獲られるであろう」と言っていたが、まもなく、大猪が現われ、香阪王に飛び掛った。香阪王は驚いて、近くの大樹によじ登ったが、猪は大樹の根を掘り起こし、遂に香阪王は死亡した。忍熊王はこの事を聞き、怪しみ恐れて、住吉に軍勢を退いた。


神功皇后はこの事を聞かれて、武内宿禰に忍熊王を討伐を命じた。忍熊王は戦に破れ、山城国宇治に退き、さらに近江国瀬田に逃れたが、死亡した。これにより、皇后・皇太子は、無事に大和の都に凱旋した。その後、神功皇后が崩御し、皇太子(応神天皇)が即位した。応神天皇は、皇太子の時に、猪に危難を救われた事を思い出して、吉例として、詔を発して、能勢・木代村、切畑村、大円村より、毎年10月の亥の日に供御を行うように命じ、亥の子餅の献上の起源であると言い伝えらえれている。


 調理過程
能勢から、宮中へ献上される亥の子餅(能勢餅(のせもち)とも言う)(近世ごろ)の調理方法が「禁裏献上 能勢のおいの子」に記載されている。


10月に入ると、猪子役人の当番の者が御所御賄所に出頭し、御用の数を伺う、「合数伺い」を行う。この時に、御賄所より、その数(合数)を記した御書付を下される「御書下げ」があり、調理準備に入る。


1合とは、1箱のことである。献上の数は一定していないが、約100合から150合である。


亥の日7日前になると、献上する亥の子餅を作る家には、亥の子餅を調理する場所・道具・使用する井戸を木代村では、真言宗・善福寺(どんどろ大師善福寺)、切畑村は法華宗・法性寺の僧侶を請じて、それぞれ清めの加持を行った後に調理が始まる。


糯米(もちごめ)を洗い清めて、水に浸す。
蒸篭(せいろう)に入れて、糯米を蒸す。
別に小豆(あずき)を蒸した糯米に合せる。
合せた糯米を挺樋(ねりおけ)と呼ばれる四斗樽の樋に投じて2本の棒を用いて「エイエイ」と掛声をしながら、こねつける。やがて、淡紅色の猪の色に似た餅が出来る。
長さ6寸・幅4寸・深さ1寸5分の箱に餅を詰め、別に煮た小豆の釜に沈殿した餡を流しかける。
餡を流しかけた餅の上に、薄く切った方形に切った栗の実を6個並べ、その上に更に、熊笹の葉2枚で覆う。
餅は猪肉、栗は猪の骨、熊笹は牙を模しているという。


 花器・御玄猪
華道の池坊で使用される花器の一つに、御玄猪(おげんちょ)があり、金属製である。この御玄猪は池坊41世専明が考案した。 亥の子餅は、丸三宝の上に載せられていた。これをもとにして薄端花器を考案して、銘を御玄猪とした。』(Wikipedia)



亥の子餅の俳句:


 ・山茶花の紅つきまぜよ亥の子餅 杉田久女


 ・亥の子餅町へ配りに来て遊ぶ 出羽里石


 ・腹脹るゝほど亥子のもち参れとよ 尾崎紅葉



下々のせいか亥の子餅なぞ、子どもの頃に食べたことはない。
しかし、歴史のある和菓子。ドーナツを食べるより、亥の子餅を食べる方が洒落ていると思う。



 

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2009/11/22 第17回地方銘酒を楽しむ会~桃呑会~その1

2009-11-22 23:17:35 |    日本酒の会

昨年気持ちよく酔うことの出来た桃呑会に参加した。この会は日曜日の昼に開催されるので明日のことも帰りの心配もなく気持ちものんびりする。

昨年は、暖かな秋の好日で、紅葉が陽に映えて美しかった事を思い出す。 今年は、雨の予報で心配したが、降り始めは夕方からになりそうで一安心。

春日井駅からバスに乗って...記憶を辿りながら会場に向かう。一度来た道は現場に着けば思い出す。 桃ヶ丘1丁目のバス停で降り、昨年は迷ったが今年は、バスが走った道を駅方向に少し戻り、右に曲がる。

中学校の壁越しに見えている桜の紅葉は、昨年は数少ないが残っている紅葉は鮮やかに紅だった。 今年は、まだ葉が多く残っているが、緑の色が残っており紅葉はまだ道半ば。暦では今年の方が1日早いが、このところ寒いが、それまでは暖かだったのだろう。

 

去年の紅葉は、以下のレポートにある。
http://www.sakenagoya.com/taiken/2008/20081123/tai20081123a.htm

 
植え込みの満天星の葉は、昨年と同じように鮮やかに紅葉している。

 
会場の桃ヶ丘会館の前は、何か寂しげである。人影が少ないのは、開始時間が10分後なのでもう中に入っているのだろう。 昨年建っていた吉乃川の幟も今年は立てられていないこともある。

 
入り口前では、大釜で芋煮が作られている。会が始まると、鍋に移されて、会場内に運ばれ、参加者に振る舞われる。暖かい・温かい肴である。

入り口では、受付が行われており、参加者は前売りの券を提示し、名前をリストと一致させる。 受付が済めば、参加蔵・出品酒リストと利き猪口が渡される。

下駄箱右側が、利き当て会場。今年は、天領の吟醸・純米・本醸造・普通4種類の利き当て。

廊下の奥左側が本会場。

 
壁の廻りには参加蔵のブース。よく知っている方の顔も見える。

【参加蔵】 ・加藤嘉八郎酒造(山形) 大山 ・吉乃川(新潟) 吉乃川 ・天領酒造(岐阜) 天領 ・関谷醸造(愛知) 蓬莱泉 ・東春酒造(愛知) 東龍 ・司牡丹(高知) 司牡丹 ・梅錦山川(愛媛) 梅錦

 

中央にはテーブルの島が2つ設けられ、出品酒が並べられている。

 

全部で75銘柄。すべてを利くことは難しいので、吟醸酒を中心に、飲んだことのないもの、気になるものをチェックする。

 

定刻になり、桃呑会会長の開会挨拶、鵜飼店主の挨拶が終わると会の始まりである。

ブースに行き挨拶を兼ねて今年の酒を利かせていただくことにする。

先ずは、東春酒造のO先生。昨年から、招聘杜氏から完全に自社杜氏に切り替わり、安藤杜氏が造られている。力のある杜氏なので良い酒を造っているとのこと。先生の太鼓判なので間違いはない。 秋に行われた「なごや美酒欄」の大吟醸部門で、「龍や 大吟醸」が1位を受賞したことでそれは証明されている。

昨年の3月の鵜の会では飲み逃し、桃呑会で初めてのみ、そのまろやかなゆったり感に驚かされた「双白鷺」を利かせていただく。広がりがあり滑らかで上品である。 今年の日本酒の会のお花見に持参し、皆さんに好評だったが、その時と比べると香りが高く軽い印象である。 この酒は、春先に搾られ、秋まで熟成させて出荷される生酒である。軽いおりがらみの「ささにごり」で、ゆったりとしたふくらみのあるまろやかさは、桜霞の時期には相応しい味と色合いの酒である。  次に、「東龍 蔵」。純米吟醸であるが香り良く、ふくらみのある味わいで透明感もある。O先生の話の通り、コストパーフォーマンスの良い酒である。

次に、関谷醸造のKさんの下へ。出品されているのは4銘柄。 ・蓬莱泉 空 純米大吟醸 ・蓬莱泉 しぼりたて 純米 ・蓬莱泉 しぼりたて 吟醸 ・蓬莱泉 山廃 醁 生酒(非売品) 純米

 銘酒「空」は、安定しており様子は判っているので、他の3種を利かせていただく。しぼりたては21BYの新酒。純米はしぼりたての香りと軽い発泡感があり、新酒らしい。吟醸は、新酒の香りはあるが一方滑らかさもあり味の厚みもある。新酒だが、今でも飲み頃である。 Kさんの話では、もうすぐ売り切れるので、その意味でも今が飲みとか。 「? 生酒(非売品)」は、此処でしか呑めないもの。山廃は癖のあるものも多いが?はバランスがよい。味の厚みがあり旨味が多いことは市販のものと変わらないが、酸味が少し厚いような気がした。 今日は冷やされていたが、常温からぬる燗、熱燗まで温度を変えて試してみたいものだった。

その後は、テーブルのお目当ての酒、他の蔵のブースを忙しく回ることになった。

 

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2009/11/22 第17回地方銘酒を楽しむ会~桃呑会~その2

2009-11-22 22:54:09 |    日本酒の会


【今日の出品酒】
今日は、メモを取らなかったので、記憶だけだから寸評を間違えているかも知れない。


大吟醸酒は、どれも広がりがあり良い酒ばかりだった。


(1) 男山 国芳乃名取酒 特別純米 (北海道)
(2) 男山  純米大吟醸 (北海道)
 


(3) 天寿 生詰 ひやおろし 純米 (秋田)
(4) まんさくの花 無濾過生詰 特別純米 (秋田)
(5) まんさくの花 美郷 無濾過生詰 純米吟醸 (秋田)
(6) 飛良泉 生一本山廃 純米 (秋田)
(7) 一ノ蔵 しぼりたて生 本醸造 (宮城)
(8) 一ノ蔵 あま酒  (宮城)
(9) 一ノ蔵 金龍 純米吟醸 (宮城)
(10) 浦霞 禅 純米吟醸 (宮城)
(11) 浦霞 槽掛しぼり 大吟醸 (宮城)
 
大吟醸らしい広がり安定感のある酒。


(12) 大山 蔵隠れ 金賞酒 大吟醸 (山形)
 


蔵のブースで呑ませていただいた今年の春の全国新酒鑑評会の金賞受賞酒である。
 立ち香、滑らかな入り口の後バランスの取れた味わい、中盤から後半にかけてなだらかに切れていき尖りとか偏りとかを感じない。後口も癖は感じない。最初から最後まで破綻のない酒である。


(13) 北雪 越淡麗 無濾過 大吟醸 (新潟)


 



 今日一番印象に残った酒。
立ち香の吟醸香は高い。大吟醸であるがたっぷりとした滑らかな酸のふくらみがある。後口も透明感があり、香りも良い。
厚さ豊かさのある大吟醸。


(14) 北雪 越淡麗 純米大吟醸 (新潟)
 
佐渡産の酒米越端麗で造られている点では純米大吟醸も同じであるが、飲んだ印象はかなり違う。
純米大吟の方がスッキリした軽い印象で、大吟醸らしい広がりがある。北雪のこの2本については、一般的に感じる純米大吟と大吟の性格が逆転している様に感じられた。


(15) 鶴亀 蔵元相伝 純米大吟醸 (新潟)
 
純米大吟醸らしい酒で、端麗というより味のある純米大吟醸。


(16) 鶴亀 蔵元相伝 純米 (新潟)
(17) 白瀧 湊屋藤屋 純米大吟醸 (新潟)
   入り口が甘く、軽く広がる大吟醸らしい大吟醸。スタンダードな印象で個性がないと言えば無い。


(18) 白瀧 魚沼 辛口 純米 (新潟)
(19) 八海山  純米吟醸 (新潟)
(20) 八海山  本醸造 (新潟)
(21) 手取川 あらばしり 生酒 吟醸 (石川)
(22) 手取川 ひやおろし  純米大吟醸 (石川)
(23) 吉乃川 極上 吟醸 (新潟)
(24) 吉乃川 極上特別純米 純米 (新潟)
(25) 吉乃川 新酒  普通酒 (新潟)
(26) 吉乃川 越美人 普通酒 (新潟)
(27) 吉乃川 秘蔵酒 純米大吟醸 (新潟)
 
5年物の純米大吟醸熟成酒。
仄かなカラメル香を感じる。味はこなれた落ち着いた味わいで、尖りのない落ち着いた味わい。少し温度を上げて呑んだ方がよいかも知れない。


(28) 真澄 夢殿 大吟醸 (長野)
 
人気のある大吟醸。大吟醸らしい甘く広がり軽い苦味もある安定感のある酒。
 北雪大吟と飲み比べてみたが、北雪の後に夢殿を呑むと、一層軽く温和しい印象になった。逆に言えば、北雪大吟は活発で躍動感があるのだろう。


(29) 真澄 あらばしり しぼりたて生原酒 吟醸 (長野)
(30) 七笑 辛口純米 純米 (長野)
(31) 七笑 華笑 大吟醸 (長野)
 
木曽の酒にこの様な大吟醸があると驚かされる大吟醸。
昨年は、湧笑があったので、その陰に隠れた印象だったが、今年の華笑は良かった。


(32) 七笑 美ロク にごり (長野)
(33) 天領 新酒天領しぼりたて 純米 (岐阜)
(34) 天領 ひやづめ 純米吟醸 (岐阜)
(35) 天領 杜氏の持ち帰り酒 純米吟醸 (岐阜)
(36) 天領 17BY 純米大吟醸 (岐阜)
 
天領の古酒の大吟醸の安定感は、好みだがこの17BYの純米大吟は味わいより香に個性があった。


(37) 女城主 生原酒 純米吟醸 (岐阜)
(38) 女城主 辛口 特別本醸造 (岐阜)
(39) 女城主 金紙 特撰純米 (岐阜)
(40) 女城主 ゑなのほまれ 本醸造 (岐阜)
(41) 三千盛 しぼりたて 純米大吟醸 (岐阜)
 
三千盛の純米大吟醸は当たり前だが三千盛の世界である。
一般的なイメージを超えているところに三千盛の世界があり、個性がある。
 客に媚びない世界に一貫性がある。


(42) 白真弓 やんちゃ しぼりたて原酒 本醸造 (岐阜)
(43) 白真弓 飛騨の純米仕込 純米 (岐阜)
(44) 蓬莱泉 空 純米大吟醸 (愛知)
(45) 蓬莱泉 しぼりたて 純米 (愛知)
(46) 蓬莱泉 しぼりたて 吟醸 (愛知)
(47) 蓬莱泉 山廃 ? 生酒(非売品) 純米 (愛知)
(48) 尊王 焚 無濾過原酒 純米吟醸 (愛知)
(49) 東龍 双白鷺 笹にごり 純米大吟醸 (愛知)
(50) 東龍 蔵 純米吟醸 (愛知)
(51) 東龍 旬 有詰ふな口原酒 本醸造 (愛知)
(52) 生道井 生一本 純米 (愛知)
(53) 若戎 義左衛門 神の穂 純米吟醸 (三重)
(54) 若戎 育もと 真秀 純米吟醸 (三重)
(55) 櫻正宗 宮水の華 特別純米 (兵庫)
(56) 櫻正宗 生一本 純米 (兵庫)
 
今回で3回目だが、個性的な酒である。
馴染む程癖に蠱惑される酒だと言えよう。


(57) 龍力 米のささやき 熟成生 大吟醸 (兵庫)
(58) 龍力 山田錦 生原酒 特別純米 (兵庫)
(59) 紀伊国屋 文左衛門 純米 (和歌山)
(60) 李白 斗瓶囲い 大吟醸 (島根)


 
大吟醸らしい嫌味のない品位のある世界。


(61) 李白 やまたのおろち辛口 特別純米 (島根)
(62) 嘉美心 朝日米100% 純米 (岡山)
(63) 嘉美心 桃花源 特別純米 (岡山)
(64) 司牡丹 船中八策 超辛口 純米 (高知)
   スッキリとした飲み口で、味の偏りを抑えた造りは飲み飽きのしない酒。いくらでも喉を通ってしまう危険な酒だ。


(65) 司牡丹 豊麗 純米大吟醸 (高知)
 
船中八策の媚びないスッキリした味わいの後に呑むと、たっぷりとした酸のふくらみを感じる。香りは仄かに熟成香を感じる。温度は高めの方が良さそうだ。


(66) 司牡丹 ゆまゆずしぼり リキュール (高知)
(67) 梅錦 究極の酒 斗瓶囲い 大吟醸 (愛媛)
 


香りは抑えられて味はしっかりと芯のある呑みやすい大吟醸である。
四国の酒は飲み飽きしない。


(68) 梅錦 媛の愛 幻味 純米大吟醸 (愛媛)
 
年に1回だけ瓶詰めされる限定酒。
愛媛県の米「松山三井」を極限の25%まで削った純米大吟醸酒。
精米歩合が高く、透明感が高い。スッキリとした飲み口は四国の純米大吟醸らしい。


(69) 梅錦 ひやおろし 原酒 純米 (愛媛)
(70) 梅錦 超特撰 秀逸 普通酒 (愛媛)
(71) 梅錦 にごり酒 リキュール (愛媛)
(72) 梅錦 レモングラスの休日 リキュール (愛媛)
(73) 千古乃岩 しぼりたて生原酒 純米 (岐阜)
(74) 千古乃岩 しぼりたてにごり原酒 本醸造 (岐阜)
(75) 千古乃岩  特別本醸造 (岐阜)



料理はシンプルである。
芋煮におにぎりと漬け物。



 


 
外の大釜で焚かれた芋煮は、大きな鍋に移されて、会場内に運ばれ、芋煮コーナーでプラスチックの丼で振る舞われる。


ゆで卵を入れ、芋煮を入れ、その上からたっぷりと青ネギを入れる。



 
 芋煮は、里芋、蒟蒻、鶏肉、大根、椎茸が沢山入った具だくさんのもの。山形の甘い醤油の味付けではなく、合わせ味噌ベースの味である。
 具から出た味が汁に旨味を出しているので、具もさることながら汁が酒の肴になる。
 芋煮は沢山造られるので、おかわりは自由である。


利き当ての正解者の表彰、抽選会が終わると会の終了である。


出品酒が多く、すべては飲み尽くされないので、残った酒はチャリティオークションである。
 残った酒のうち気に入った酒を、玄関で銘柄と残った量から鵜飼い店主の査定をうけて、価格の交渉になる。


 
沢山の酒を持ち帰る方もいる。


筆者は、最も印象的だった北雪大吟醸を手に入れた。純米大吟の方はかなり呑まれていたが、大吟醸の方は本醸造に使われる様な
簡単な質素なラベルの為か、あまり呑まれていなかった。
 80%位は残っていたが、500円の値付けは文句の言いようがない。
 帰って飲み直したが活発な大吟醸である。大吟醸も色々あることを再認識させられた印象的な今回の北雪大吟だった。



【データ】


第17回地方銘酒を楽しむ会


日時:平成21年11月22日(日)
時間:PM12:00~PM14:00
場所:桃ヶ丘会館大ホール
参加費: 1000円
定員:50名
内容:
   呑み比べ試飲会
   (吟醸・山廃・純米・本醸・生酒・古酒・限定酒)
   利き当て、抽選会


主催:桃呑会 会長 中澤湧一
協賛:酒のうかい



 


 

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