菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。
散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

2009/10/31 日記 敗荷

2009-10-31 23:57:04 | (2)日記

2009/10/31(土) 旧暦:9月14日 ハロウィン 日出:6時01分 日没:16時47分 月出:15時00分 月没:3時07分 月齢:12.89己酉(きゆう,つちのととり) 六曜:仏滅 九星:三碧木星 選日:一粒万倍日


今日の季語: 敗荷(はいか、やぶれはす、やぶればす)
 (晩秋秋風の吹く頃、葉が破れ傷つき枯れ、茎も折れて無残な姿となった蓮)


 



(思いついた時に より転載)


夏前には天国のような高貴な花を咲かせていた蓮も、秋風に葉を翻したあと、日に日に枯れ、風雨に打たれ破れてゆく。
 冬は蓮にとっては一つの終わりの季節である。



敗荷の俳句:


 ・さればこそ賢者は富まず敗荷 蕪村
 
 ・敗荷や雨は静かに降りつづく 淡嵩


 ・敗荷の池に沈むに間ありけり 橋田憲明


 ・敗荷のもうこれ以上咎負へず 小山祐司


 ・敗荷を見飽かぬ人の横に居る 池田澄子



地球が太陽の周りを一周する間に蓮は美しい花を咲かせる。
花を一度でも咲かせることが出来れば、それで充分と言わなければならない。
「見飽かぬ人の横に居」てくれる人がいる人は幸せな人だ。



 

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2009/10/31 自作パソコンの怪-その2

2009-10-31 23:29:20 | (21)デジタル空間


(この記事は、愚痴の話なのでパソコンに関心のない人には時間の無駄なので読む必要はない。パソコンに苦労したことのある人は、同病の慰藉があるかも知れない。)

 

このところパソコンに振り回されている。

 

Vistaでは動かない古いカードを使いたくなり、放置してあったWindows2000のパソコンにインストールして使うことにした。

 

これが問題のはじまり。
試行錯誤と堂堂巡りのまっただ中に落ち込んだ。

 

Windows2000が起動しない。
DVD-ROM2台の内1台、HDDはCドライブだけ残し、起動するも立ち上がらない。Windows2000のLOGOの後で画面が消えてしまう。

 

システム修復ディスクが見つからなかったので、システムCD-ROMを挿入して修復を試みる。
前のマザーボードなのでBIOSの設定方法を忘れている。
マニュアルを探して構成・レイアウトを確認。
BIOSでCD-ROMを起動ディスクにして立ち上げ、修復を図る。
何度か修復を繰り返し、その都度BIOSと画面の推移を見続ける。試行錯誤の結果HDDから立ち上げることに成功した。

 

勇躍して、外していた1台のHDDを組み込み、再起動した。
巧く立ち上がった。
 次に、もう1台のHDDを組み込む、これも成功。
更に外してあったHDDを組み込む、これも成功。

 

上手く行った。これで目的のカードを使うことが出来る。
と思ったが、現実はそんなに甘くなかった。

 

カードを使う前にHDDの整理をする事にした。
区分けされていたパーティションを統合する為に、ファイルをコピーしてまとめ、空いたパーティションを削除し、統合した大きいパーティションにした。
 長い時間を掛けてFORMATして、統合されたパーティションにファイルを戻した。

 

LAN接続をして

 

新しいディスク構成が出来上がったので、再起動をかける。
NTLDRが見つからないと表示が出て立ち上がらなくなった。

 

双六で振り出しに戻される賽の目が出た心境だ。
やれやれ、又やり直し。

 

再びディスク関係を外し、HDD1台とDVD-ROMだけにして、システム修復を試みる。
 今度はブルー画面がでてシステムのインストールCDからも立ち上がらない。

 

BIOSを変更しながら何度試みても何ともならないので1度撤退。
VistaのマシンでIT上の情報を探してみる。
 ある情報でNTFSのファイルシステムを検証し、ディスクの検査、セクターの修復をしてみるのも良いと書かれていた。

 

VistaマシンにIDE-USB変換ケーブルを使い外付けディスクにするとディスクの内容は見えた。HDDは破損していなかった。
セクターの検査・修復をかけたが、異常はなかった。
プロパティのセキュリティで番号だけのユーザーをアクセス禁止に設定。

 

古いケースに戻し、LANケーブルは外しITには繋がらないようにして、インストールCDを挿入して起動する。
今度はブルー画面は出ず、CDから起動できた。

 

試行錯誤しながら、HDDの修復を行った。
立ち上がるようになったので、今度は修復ディスクをまず作成することにした。

 

修復ディスクはFDDで作成することになるので、TEACのUSB変換ケーブル接続のFDDを装着して起動する。
FORMATを済ませ、修復ディスク作成のメニューから作成しようとするとAドライブのFDDにディスクを挿入しろとのメッセージである。
 ところがTEACのUSB-FDDはBドライブに設定されている。Aドライブは接続していないが、Bと認識される。

 

USB-FDDをAドライブに変更する方法を、色々調べてみるが。出来ないとの情報ばかりだ。
 もう修復ディスクの作成は諦めようと思い、1度撤退した。

 

...時間が経過した。

 

Bドライブに修復ディスクを方法を調べれば良いのではとアイデアが浮かんだ。
 調べてみるとコマンドラインモードの操作で修復する方法が見つかった。
 コマンドラインで修復が出来れば、パラメーターのA:をB:に変えれば出来るはず。

 

真っ暗なコマンドラインモードでコマンドを1文字ずつ入力して操作、B:のUSB-FDDに必要なファイルをコピーすることが出来た。

 

バックアップファイルも作成し、事故対応準備が終わったところで、再びHDDを組み込みを行い、認識させることが出来た。

 

ここまで足かけ3日かかった。
暗中模索の中では、見通しが利かない。諦めればそれでお終いだ。しかし、努力すれば何とかなるかどうかは解らない、自分でも見通しは立たない。
 人生と全く同じ。諦めたら終わりだが、続けても目的地に辿り着ける保証はない。そんな暗中模索の中でどうするか。
 自分で決めるしか方法はない。

 

今は、一応立ち上がり動いている。
だが、次の瞬間、動かなくなる可能性は無しではない。一寸先は闇なのだ。
 むしろ問題は起こりそうな気がする。

 

問題はLAN接続だ。
接続した場合、MSとウイルス対策ソフトに繋がる。
ここで、問題が起きそうな気がする。

 

筆者はWndous2000の正規ユーザーであり、インストールディスクも持っているが、MS側で誤解している可能性もある。
これから先は、進んでみなければ解らない。

 

進むのは、精神衛生上、もしくは時間管理上、先に延ばすことにしよう。疲れから回復してから進む方が良いのは人生でも同じだ。

 


【参考】
コマンドラインによる修復ディスクの作成でお世話になったサイトは以下のwinFAQである。
有益な情報に感謝しつつ紹介したい。
http://winfaq.jp/

 


 

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2009/10/30 日記 十三夜の月見

2009-10-30 22:04:21 | (2)日記

2009/10/30(金) 旧暦:9月13日 十三夜 日出:6時00分 日没:16時48分 月出:14時33分 月没:2時08分 月齢:11.89戊申(ぼしん,つちのえさる) 六曜:先負 九星:四緑木星 選日:天一天上終、天赦日


今日の季語: 十三夜(じゅうさんや)、後の月(のちのつき)


 



 
(大阪本場青果卸売協同組合HP より転載)



『月見(つきみ)とは、満月など月を眺めて楽しむこと。観月(かんげつ)とも言う。


月見(お月見)とは、旧暦の8月15日と9月13日に月を鑑賞することである。前者の夜を「十五夜」、後者の夜を「十三夜」と呼ぶ。十五夜の月は、サトイモなどを供えることが多いため「芋名月」とも呼ばれる。一方、十三夜の月は、栗や豆を供えることが多いため「栗名月」又は「豆名月」とも呼ばれる。どちらか一方の月見だけをすることは、「片見月」として嫌われた。十五夜の月を鑑賞する習慣は中国から伝わったが、十三夜の月見は日本独特の風習であり、平安時代に貴族たちが集まって、月を見て詩歌を詠んだのが始まりといわれる。十五夜の月は「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」とも呼ばれる[1]。


十五夜のグレゴリオ暦(新暦)での該当日はこちらの対照表を参照。


 概要
 月見の飾り古くから旧暦8月(グレゴリオ暦(新暦)では9月頃)は、北半球では太陽と月の角度が観月に最も良い時節(明るい)である。この夜は、月が見える場所などに、薄(すすき)を飾って月見団子・里芋・枝豆・栗などを盛り、御酒を供えて月を眺めた(お月見料理)、豊作を祈る満月法会など。このことから芋名月とも言う地方もある。


十五夜は、中国が始まりとされる。中国では中秋節として盛大に祝い月餅を作ってお供えする。この月餅が日本に伝わって、月見団子に変ったという。朝鮮にも伝わり「チュソク(秋夕)」と呼び、ソンピョン(松餅)を作る。韓国ではチュソク前日と翌日が公休日となり、休暇をとり帰省する者も多い。[2]


十三夜は、日本独自の風習があり、ちょうど食べ頃の大豆や栗などを供えることから、この夜の月を豆名月または栗名月という。


江戸時代の遊里では、十五夜と十三夜の両方を祝い、どちらか片方の月見しかしない客は「片月見」または「片見月」と言って遊女らに嫌われた。二度目の通いを確実に行うために、十五夜に有力な客を誘う(相手はどうしても十三夜にも来なければならないため)風習があった。


更に、地方によっては月待ちという風習があり、十七夜以降を立待月(たてまち-)、居待月(いまち-)、寝待月(ねまち-)、更待月(ふけまち-)、というのはこの名残である。二十三夜待ちまでを行う地域が多くを占めたが、二十六夜待ちまで行う地域があり、月光に阿弥陀仏・観音・勢至の三尊が現れる(『広辞苑』より)、という口実を付けて月が昇る(大体、深夜2時ごろ)まで遊興にふけった。この風習は明治時代に入ると急速に廃れていったようだ。


中国、日本では、月を愛でるという習慣が古くからあり、日本では縄文時代頃からあると言われ、平安時代頃から中国から月見の祭事が伝わると貴族などの間で観月の宴や舟遊び(直接月を見るのではなく船などに乗ったりして水面に揺れる月を楽しむ)など歌を詠み、宴を催した。また、平安貴族らは月を直接見ることをせず、杯や池にそれを映して楽しんだという。


ヨーロッパでは満月は人の心をかき乱し、狂わせるものであるといわれ、月の女神が死を暗示したり、狼男が月を見て変身するというのは、その典型的な例で、とても月を眺めて楽しむという気分にはなれなかったようだ。日本では『竹取物語』に、月を眺めるかぐや姫を嫗が注意する場面があるため、中国から観月の風習が入るまでは月に対する考えがヨーロッパと似ていたようだ。


なお、中秋の夜に雲などで月が隠れて見えないことを「無月」、中秋の晩に雨が降ることを「雨月」と呼び、月が見えないながらもなんとなくほの明るい風情を賞するものとされる。また、俳諧では葉月十四日、十六日のことを特に「待宵(まつよい)」「十六夜(いざよい)」と称して、名月の前後の月を愛でるが、日本の関東以西では、この時期、晴天に恵まれる確率は低い。』(Wikipedia)



十三夜の俳句:


 ・飛雁の影や凡そ十三夜 成文


 ・泊る気でひとり来ませり十三夜 蕪村


 ・豆喰らふ月毛の駒に十三夜 几董


 ・浅草は風の中なる十三夜 高篤三


 ・木曽の痩もまだなほらぬに後の月 芭蕉



今日は陰暦九月十三夜、後の月である。


先人達は、月見、観月の風流を楽しんできた。
今の我々は、どうも気持ちに余裕がないが、2,3日後れても後の月を観る気持ちを大切にしたいものだ。
 豆大福でも良し、栗きんとんでも良し、月見酒ならなお良し。



 

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2009/10/29 日記 朱欒

2009-10-29 22:00:11 | (2)日記

2009/10/29(木) 旧暦:9月12日 日出:5時59分 日没:16時49分 月出:14時07分 月没:1時10分 月齢:10.89丁未(ていび,ひのとひつじ) 六曜:友引 九星:五黄土星 選日:


今日の季語: 朱欒(ざぼん)、文旦(ぶんたん)


 



(季節の花300 より転載)


『ブンタン(文旦、学名:Citrus maxima、シノニムCitrus grandis (L.))は、柑橘類の一種である。標準和名はザボン(朱欒、香欒)。


 概要 [編集]
原生地は東南アジア・中国南部・台湾などであり、日本には江戸時代初期に渡来した。


ブンタンの名前については、清国広東省の通商船船長「謝文旦」(しゃぶんたん、潮州語 ジアブンタン)の名前から取ったといわれる。船が遭難して薩摩で助けられた礼として、朱欒(しゅらん)と白欒(はくらん)という珍しい柑橘類をくれたのを植えて育て、広まったといわれる。第二次世界大戦前にはジャボンと呼ばれるのが一般的であり、これはジアブンタン(謝文旦)の略と考えられるが、ジャボンから転じたザボンの名前については、ポルトガル語のzamboa(元の意味は「サイダー」[要出典])から転じたという説もある。


ブンタンの樹は3mほどまでに育ち、その果実は品種により直径15cmから25cm、重さ500gから2kgまで様々な大きさに育つ。果実は皮の厚さが特徴で大きさの50%程度を占める程であり、果肉は果汁が少ないが独特の甘みと風味を持つ。なお果実の収穫は年末頃に行われることが多いが、 採取したては酸味が強すぎるので、数ヶ月間貯蔵して酸味を減らした後に出荷される。


ブンタンは自然交雑により色々な品種を生み出しており、グレープフルーツ・ナツミカン・ハッサクなどはブンタンの血を引いている。ブンタンそのものも品種が多く、西日本(特に高知・熊本・鹿児島)では色々なブンタンが栽培されている。高知では「ウチムラサキ(ウチムラ)」と呼ぶ果皮の内側が薄紫の文旦に似た柑橘類があるが、実は水分に乏しくパサパサしており、味も文旦に劣る。「ウチムラサキ」が文旦の原種とも言われている。


 利用
果実は生食の他、ベトナム、カンボジア、タイ王国では果肉を和え物の素材とする。


加工食品の原料としても用いられ、皮や果肉を用いた砂糖漬け(ザボン漬け、文旦漬け)、マーマレード、ボンタンアメなどは有名。近年、香港で流行しているデザート楊枝甘露は、マンゴーと沙田柚を主原料にして作られる。


果皮は中国に於いて、光七爪、光五爪などと称し、生薬としても利用される。また、化州柚の果皮は毛橘紅と呼ばれる。いずれも、皮の内側を剥ぎ、乾燥させた上で、咳止めなどの喉の薬、食欲不振の改善などに用いられる。


特異的な香気成分としてノートカトンがある。ノートカトンは、グレープフルーツやナツミカン等のブンタンからの交雑種にのみみられる成分である。皮には他にサンショウと同じく、舌にしびれを感じさせる辛味成分も含んでいる。


 主なブンタンの種類
 土佐文旦阿久根文旦(本田文旦)
安政柑 - 日本原産で晩白柚に次いで大きい柑橘類
麻豆文旦
河内晩柑(美生柑)
土佐文旦(法元文旦)
大橘
平戸文旦
江上文旦
晩王柑
晩白柚-柑橘類で最大の果実
獅子柚 - 大柚や鬼柚などとも呼ばれ大型の柚子と間違えられがちだが実は文旦類
パール柑 - 文旦の一種で表面が滑らかなのが特徴
チャンドラポメロ - ポメロは文旦の意
沙田柚 - 中国広西容県産で、華南で一般的
化州柚 - 中国で皮を生薬の毛橘紅として利用
水晶文旦
紅まどか - 1993年に登録された新品種、食味がよく耐寒性があるのが特徴』(Wikipedia)



朱欒の俳句:


 ・磊塊と朱欒盛られて籠歪む 松本たかし


 ・朱欒かげ老母の古き物語 石田波郷


 ・ふるさとも南の方の朱欒かな 中村汀女


 ・塗り盆のザボンひとつに曇りけり 山尾玉藻


 ・朱欒熟れ産み月という瞳の力 川田蓉子



朱欒は実を食べた後も楽しみがある。
九州のお土産にある朱欒漬けである。
分厚い中綿を切って、あく抜きをして砂糖で煮込み、最後にグラニュー糖をまぶす。
 砂糖を食べているような甘さと後味のほろ苦さが微妙である。
昔は砂糖漬けは喜ばれたが、今はメタボの敵。
 時代とともに人気は変わる。



 

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2009/10/28 日記 温め酒

2009-10-28 21:52:54 | (2)日記

2009/10/28(水) 旧暦:9月11日 日出:5時58分 日没:16時50分 月出:13時41分 月没:0時13分 月齢:9.89丙午(へいご,ひのえうま) 六曜:先勝 九星:六白金星 選日:一粒万倍日、三隣亡


今日の季語: 温め酒(あたためざけ、ぬくめざけ)
(陰暦九月九日の重陽の節句の日に健康祈願のため温めて飲む酒)


 



(新・飲み食いブログ より転載)


『あたためざけ 【暖め酒/温め酒】
燗(かん)をして温めた酒。また、身を温めるために飲む酒。古く、陰暦九月九日を境とし、この日以降は式事の酒を温めて用い、また、この日温めた酒を飲むと病気にならないという言い伝えがあった。ぬくめざけ。[季]秋。』(三省堂 大辞林)



温め酒の俳句:


 ・温め酒汲むや子が居は山近き 及川貞


 ・舌うちし温め酒の名は問はず 後藤夜半


 ・老いぬればあたゝめ酒も猪口一つ 高浜虚子


 ・火美し酒美しやあたためむ 山口青邨


 ・温め酒夫の心妻は知る 大橋越央子


燗酒というと一般的だが、温め酒は季節感が備わった表現になる。
菊の酒と同じで重陽の節句を境にして秋あがりした酒を温めて飲むようにする区切りである。


「温め酒」を銘柄名にしている酒もある。人気の獺祭である。
「獺祭 純米大吟醸50 温め酒」 山田錦50%精米





(フォト蔵  mchさんのページ より転載)


 秋の夜長、一人で飲むのも悪くはないが、穏やかにしみじみと酌み交わすのもいい時間だ。


  しらたまの歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり (若山牧水)


 



(若山牧水記念館HP より転載)


この色紙では、牧水自身、文末を「けれ」と揮毫している。
「けり」より「けれ」のほうが趣意に沿っている。



 

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2009/10/27 意外な問題解決法、逆療法

2009-10-27 21:50:05 | (18)心身


アレルギーは、色々なものが存在するが、多くの人が困っているアレルギーが花粉症と食物アレルギーだ。
 花粉症は春の杉花粉だけでなく秋の花粉症もある。食物アレルギーは大変だ。どこにアレルギー食品が入っているか解らないので外食が困難だ。
 困っている人も多い。


最近の報道でアレルギー対策としてアレルギーの元を使う逆療法が成果を上げていると報じられている。
 アレルギーの元からミゲルのではなく、逆にアレルギーの元を体内に取り入れて身体を慣らしてしまおうという療法だ。
 医学的には減感作療法と呼ぶそうだ。


『花粉症対策、口からエキスも有効 実用化に期待
2009年10月26日(月)18:26
 東京都は26日、食パンに含ませた花粉エキスを口の粘膜から吸収する舌下減感作療法を花粉症患者142人に実施した結果、約7割で症状が消えたり、軽減したりし、重い副作用は1例もなかったと発表した。減感作療法はアレルゲンと呼ばれる原因物質を体内に取り込み、症状緩和を期待する治療法。都は「これほどの規模で舌下減感作療法の有効性が確認されたのは初めて。実用化を期待したい」という。』(KYODONEWS)


TVでは、民間の医療機関が子どもの食物アレルギーの治療について成果を上げている例を報道していた。


牛乳アレルギーの子に、医学的管理下の下、牛乳を毎日少しづつ飲ませていく。半年位続けると牛乳を飲んでもアレルギー反応が出なくなるそうである。逆療法である。
 牛乳に対して身体を慣れさせる、言い換えれば訓練していくと身体が日々成長してアレルギーの元に対して耐性を持つのである。


心も身体も鍛えることが大切なのだ。
逃げていては問題は解決しない。



 

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2009/10/27 日記 零余子の味

2009-10-27 21:45:02 | (2)日記

 2009/10/27(火) 旧暦:9月10日 日出:5時57分 日没:16時51分 月出:13時14分 月没:---- 月齢:8.89乙巳(いつし,きのとみ) 六曜:赤口 九星:七赤金星 選日:



今日の季語: 零余子飯(むかごめし)


 



(たんとの四季折々写真俳句 より転載)


 



(踏青_徒然日記 より転載)



『むかご(零余子)とは植物の器官のひとつで栄養繁殖器官である。葉の腋や花序に形成され、植物体から離れ、地面に落ちるとやがて発根し新たな植物体となる。


葉が肉質となることにより形成される鱗芽(オニユリなどにできる)と、茎が肥大化して形成された肉芽(ヤマノイモなどにできる)に分けられ、両者の働きは似ているが、形態的には大きく異なるものである。前者は小さな球根のような形、後者は小さな芋の形になる。いずれにせよ根茎の形になる。その点で、地上部の形で発生する不定芽とは異なる。


栽培に利用できるが、農家でも個人でも行われる趣味的な栽培でもあまり行われることはない。


日本で一般的な食材として単に「むかご」という言葉を使うときはヤマノイモのむかごを指す。灰色で球形から楕円形、表面に少数の突起があり、葉腋につく。塩でゆでる、煎る、米と一緒に炊き込むなどの食べ方がある。また零余子飯は秋の季語である。』(Wikipedia)



零余子飯の俳句:


 ・こぼしつつむかご飯くふ子供かな 岡安迷子


 ・ブラジルは世界の田舎むかご飯 佐藤念腹


 ・寂しくばたらふく食しねむかご飯 日野草城


 ・むかご飯民話後半妻に継がす 目迫秩父


 ・零余子飯炊けさうなほど手に溢れ 稲畑汀子



先日の楮の会で零余子飯をいただいた。
秋の季節感をいただいた。


零余子の味を表現するのは難しい。
零余子の味はどう表現したらよいのだろう。
調理の仕方によるのだろうが、一般的なものは蒸して塩を振る、もしくは塩味で蒸す。零余子飯でも濃い味ではない。
 少し土のような木の皮のような香りを山の幸、季節の味として楽しむには薄味の方がよい。


零余子を肴に日本酒を飲むとホクホクとした食感と淡白な塩味が酒の味を素直に出してくれる。酒の友として良いものをもっている。



 

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2009/10/26 日記 重陽の節句に菊の酒!!

2009-10-26 23:05:09 | (2)日記

2009/10/26(月) 旧暦:9月9日上弦 日出:5時56分 日没:16時52分 月出:12時44分 月没:23時15分 月齢:7.89甲辰(こうしん,きのえたつ) 六曜:大安 九星:八白土星 選日:不成就日


今日の季語: 菊の酒


 



(はっとり幸子 ハートフルメッセージ より転載)


『重陽(ちょうよう)とは五節句の一つで、9月9日のこと。旧暦では菊が咲く季節であることから菊の節句とも呼ばれる。


陰陽思想では奇数は陽の数であり、陽数の極である9が重なる日であることから「重陽」と呼ばれる。奇数の重なる月日は陽の気が強すぎるため不吉とされ、それを払う行事として節句が行なわれていたが、九は一桁の数のうち最大の「陽」であり、特に負担の大きい節句と考えられていた。後、陽の重なりを吉祥とする考えに転じ、祝い事となったものである


邪気を払い長寿を願って、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わして祝ったりしていた[1]。また前夜、菊に綿をおいて、露を染ませ、身体をぬぐうなどの習慣があった。しかし、現在では、他の節句と比べてあまり実施されていない。』(Wikipedia)



菊の酒の俳句:


 ・草の戸や日暮れてくれし菊の酒 芭蕉


 ・ときめきし炮ろく蒸しや菊の酒 井月


 ・よもぎふや袖かたしきて菊の酒 一茶


 ・草の戸の用意をかしや菊の酒 太祇


 ・生き上手はなし上手や菊の酒 台迪子



最近、重陽の節句に菊の酒の習慣が無くなったのは、新暦の所為だ。新暦9月9日には菊の花は咲いていない。
 今日こそ菊の季節、旧暦9月9日には菊の酒を楽しむゆとりを持ちたいものだ。


蔵元・酒販店は、10月1日の日本酒の日も良いが、旧暦9月9日の重陽の節句の菊の酒を大きく取り上げて欲しい。
 平安時代から続いてきた風習を、今断絶して良い訳はない。



 

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2009/10/25 日記 原口統三の忌日

2009-10-25 22:58:05 | (2)日記


2009/10/25(日) 旧暦:9月8日 日出:5時56分 日没:16時53分 月出:12時11分 月没:22時17分 月齢:6.89癸卯(きぼう,みずのとう) 六曜:仏滅 九星:九紫火星 選日:


今日の季語: 藤袴、蘭草、香草、香水蘭、あららぎ


 



 (風の詩より転載)



『フジバカマ(藤袴、学名:Eupatorium fortunei)とはキク科ヒヨドリバナ属の多年生植物。秋の七草の一つ。


特徴
本州・四国・九州、朝鮮、中国に分布している。原産は中国ともいわれるが、万葉の昔から日本人に親しまれてきた。8-10月、散房上に淡い紫紅色の小さな花をつける。


また、生草のままでは無香のフジバカマであるが、乾燥するとその茎や葉に含有されている、クマリン配糖体が加水分解されて、オルト・クマリン酸が生じるため、桜餅の葉のような芳香を放つ。


中国名:蘭草、香草 
英名:Joe-Pye weed;Thoroughwort;Boneset;Agueweed(ヒヨドリバナ属の花)
かつては日本各地の河原などに群生していたが、今は数を減らし、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)種に指定されている。また「フジバカマ」と称する植物が、観賞用として園芸店で入手でき庭にも好んで植えられる。しかし、ほとんどの場合は本種でなく、同属他種または本種との雑種である。


薬草としての藤袴
利尿剤
風呂の湯に入れる


意匠
満州国の紋章


文学の中の藤袴
万葉集:秋の七草:「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花(万葉集・巻八 1538)
源氏物語:夕霧は玉鬘に藤袴を差し出して「おなじ野の露にやつるゝ藤袴あはれはかけよかことばかりも」と詠いかける。
「むらさきのふぢばかまをば見よと言ふ二人泣きたきここち覚えて 晶子」(与謝野晶子の『源氏物語』訳より) 』(Wikipedia)



藤袴の俳句:


 ・藤袴歌に詠むべき名なりけり 佐藤紅緑


 ・あさっての花も済みたり藤袴 金子晉


 ・肉体というやっかいなもの藤袴 大西泰世


 ・みづからをすこし咎めて藤袴 友岡子郷


 


1946年(昭和21年)10月25日は、原口統三の忌日。


『原口 統三(はらぐち とうぞう、1927年1月14日 - 1946年10月25日)は、日本の詩人である。


朝鮮半島の京城府(現在のソウル)生まれ。大連一中を経た後旧満州国の所々を転々として一高文科に入学。この間の流転が彼の精神に深く影響を与えたようだ。一高入学後は上級生である清岡卓行(のちに作家となった)と親交を結び、フランスの詩人ランボーに傾倒する。寮内では眉目秀麗な秀才詩人として有名であったが、フランス会や文芸部の2, 3の友人を除き交友もほとんどなく孤独であったという。一高3年在学中の10月2日に自殺未遂、そして10月25日逗子海岸で入水自殺を遂げた。遺著『二十歳のエチュード』は、夭折した詩人の書として若年層男女の間で一定の人気に投じている。彼の自殺については唐木順三の『自殺について』(1950年)でも扱われている。』(Wikipedia)


芥川と共に青春以前に通過する里程が原口統三。
夭折したものの特権で、その後を生きた同時代人達(清岡卓行、森有正、橋本一明)の心の中に生き続けた。


ガラスのようなベルエポックは、清岡卓行の「海の瞳―原口統三を求めて」に留められている。



 

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2009/10/24 自作パソコンの怪

2009-10-24 23:18:44 | (21)デジタル空間


以前はパソコンを自作する目的は安くできる事が大きな理由だったが、メーカー製のパソコンが安くなった今、自作すると反って高くなる。
 では目的は何だろう。

 

高級志向のマニアは、最高級のパーツを集めてメーカー製品のスペックを凌駕すること。ベンチマークの数値にこだわる爆速派。
筆者はこの趣味はない。

 

又、拡張性に意味もある。
パースが発売されれば、新しい機能を追加することが可能だ。

 

しかし、良いことばかりではない。メーカー製品はトラブルがあればメーカーが対応してくれるが、自作の場合は自己責任だ。

 

以前、ビデオの編集中に突然シャットダウンする事態が発生し困ったが、CPUのオーバーヒートらしいのでCPUクーラーを取り付けた事があった。作業は結構大変だった。
 トラブルが発生すると1日~数日かかりになることも予想されるので、土・日、連休でないと危険だ。

 

今回は、PCIスロットに拡張機能のカードを挿す作業を行った。
NETの情報ではハードのインストールの問題は流れていなかったので、簡単に済ませる積もりだったが、そうはいかなかった。

 

新しいカードを挿して、ケースを元に戻し、配線をし直し電源を入れたところ、画面は真っ暗なまま立ち上がらない。
恐れていたことが起きた。

 

配線を外し、新カードも外し、元の状態に戻して、再起動してみたが同じ症状で立ち上がらない。
 一瞬青くなったに違いない
 こんな時、パニックに落ちてはいけない。
過去の経験がそう自分に言い聞かせる。

 

マザーボードの内蔵電池を取り外し、マザーボードのリセットをして、電源を入れる。矢張り立ち上がらない
 試行錯誤で粘り強くするしかない。
ビープ音は、ピー、ピッピツピツピツ。
マニュアルを探して調べるとVGAカードを認識していないらしい。

 

VGAカードは触っていないのに不思議なことだ。

 

以前のトラブルでも同じような経験があったので、すべてカードは一旦取り外す。

 

本体にモニター、キーボード、マウスの最小構成で組む。
これでも駄目。
 解らない、理由が分からない。今迄良かったものが何故?

 

VGAカードのスロットを今迄使っていなかった右端のスロットに位置を変えてみた。
 これで起動した。

 

もう一度、新カードをVGAカードのスロットから最も遠いPCIスロットに挿した。
 電源を入れると立ち上がり、新カードのドライバーを入れると問題なくカードは認識された。
 やれやれである。

 

丸1日費やしてしまったが、これでブログも出来る。

 

いったい何だったのだろう。
理由は分からないが、動き始めたから良いことにしよう。
素人だから原因が分からなくても困ることはない、動けばよいのだ。

 


 

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2009/10/24 日記 柿

2009-10-24 22:56:46 | (2)日記

2009/10/24(土) 旧暦:9月7日 日出:5時55分 日没:16時54分 月出:11時31分 月没:21時19分 月齢:5.89壬寅(じんいん,みずのえとら) 六曜:先負 九星:一白水星 選日:


今日の季語: 柿


 



(味の農園 より転載)


『カキノキ(柿の木)とはカキノキ科の落葉樹である。東アジアの固有種で、特に長江流域に自生している。


雌雄同株であり、5月ごろに白黄色の地味な花をつける。果実は柿(かき)と呼ばれ、秋に橙色に熟す。


幹は家具材として用いられ、実は食用となる。葉は茶の代わりとして加工され飲まれることがある。未熟の果実はタンニンを多く含み、柿渋は防腐剤として用いられる。現在では世界中の温暖な地域(渋柿は、寒冷地)で果樹として栽培されている。
...
甘柿は渋柿の突然変異種と考えられており、日本特産の品種である。未熟時は渋いが熟すに従い渋が抜け、甘みが強くなっていく。1214年に神奈川県川崎市麻生区の王禅寺で偶然発見された禅寺丸が、日本初の甘柿と位置づけられている。


甘柿は熟すと常に甘みを持つ完全甘柿と、種の有無・多少により成熟時に渋が残ることがある不完全甘柿に分類できる。渋が残ることがあることから、不完全甘柿を渋柿の一種に含めることもある。完全甘柿の代表的な品種は、富有と次郎。富有は岐阜県瑞穂市居倉が発祥で原木がある。次郎は静岡県森町に住んでいた松本次郎吉に由来する。不完全甘柿の代表的な品種は、上記の禅寺丸や愛知県が発祥の筆柿などがある。


主な完全甘柿
富有、次郎、太秋、愛秋豊、御所、伊豆、早秋、貴秋、晩御所、花御所、天神御所
主な不完全甘柿
禅寺丸、筆柿、西村早生、黒柿
主な渋柿
甲州百目、蜂屋、富士、平核無、刀根早生、西条柿、市田柿、四つ溝、会津身知らず、堂上蜂屋柿


 柿の利用
 柿の実の利用
甘柿の果肉ではタンニンが不溶性となっているため生食するが渋柿の果肉ではタンニンが水溶性で渋みが強いため生食できず、渋柿を食用にするには果肉が軟らかくなった熟柿(じゅくし)になるのを待つかタンニンを不溶性にする渋抜きの加工をする必要がある。湯やアルコールで渋を抜くことを動詞で「醂(さわ)す」といい、これらの方法で渋抜きを施した柿は「さわし柿」と呼ばれる。ほとんどの場合収穫後に渋抜き処理を行うが、品種によっては収穫前に樹上で渋抜きを行うことも出来る[3]。渋柿のタンニンの性質は品種間で異なっており、適する渋抜き方法は異なる[1]。


 渋抜きの方法
アルコール漬けにする(樽柿)。
アルコールを掛ける。
35度のアルコールを少量振りかけ(20 - 30kgに湯飲み1杯程度)、容器(何でもよい)に密封して1週間置く。
乾燥させる(干し柿)。あんぽ柿、市田柿は干し柿の一種。
湯抜き(35 - 45℃の湯に浸ける)。
米・米ぬかにつける。
炭酸ガス脱渋(大量の渋柿を加工する業務用の方法。家庭でもドライアイスを使えば可能)。
容器にりんごと一緒に入れ密封して一週間置く
...
 食用以外の柿渋の利用
和傘や団扇の紙に塗り、耐水性を上げるのに用いられた。


 ヘタの利用
成熟した果実のヘタを乾燥したものは柿蒂(シテイ。「柿蔕」とも)という生薬で、しゃっくり・鎮咳・鎮吐に用いられる。


 柿の葉の利用
ビタミンC、KやB類といったミネラル分フラボノイドなどを多く含み血管を強化する作用や止血作用を持つとされるため、飲用するなどで民間療法に古くから用いられてきた。また近年では花粉症予防に有効とされ、従来の茶葉としてだけではなく成分をサプリメント等に加工され商品化されたものも流通している。飲用方法としては、5-6月頃に収穫した葉を天日で乾燥させ粉末化し煎じることが一般的である。


またその殺菌効果から押し寿司を葉で巻いたり(柿の葉寿司)、和菓子などの添え物にされることもある。


柔らかい初春の若葉は天ぷらにして食用に出来る。


 柿の木の利用
木質は堅く、家具などに利用される。加工がやや難しく割れやすいため、建築材としては装飾用以外には使われない。また、かつてのゴルフクラブ(ウッド)のヘッドには柿材(特にアメリカガキ)を使った物が多くパーシモンの名で呼ばれていたが現在では金属製のウッドが普及したためにあまり使われなくなった。


 柿にまつわる慣用句など
「柿の花」は夏、「柿」・「熟柿」・「木守柿」は秋の季語である。なおこの木守柿とはカキノキになった柿の実をすべて収穫せず、木になったまま残しておく数個の柿の実のことである。「こもりがき」、「きもりがき」、「こまもりがき」、「きまもりがき」と読まれる。このような風習は来年の豊作への祈願であるとも、野鳥のために残しておくともいわれる。なお、ユズなどについても同じような風習がある。


なおこけら落としの「こけら」は「?」と書くが、これは音読で「ハイ」と読む画数8画の漢字であり画数9画の「柿」(かき・シ)とは全く異なる文字である。


「桃栗3年柿8年...」 と言われ、播種から初回結実までの期間は長い。


「柿が赤くなると医者が青くなる」と言うことわざがあり、豊富なビタミン類とミネラルが栄養価摂取の低い時代では医者いらずの万能薬として重宝された。』(Wikipedia)



柿の俳句:


 ・柿落ちてうたゝ短き日となりぬ 夏目漱石


 ・手のとどくところに柿をいつくしむ 山口青邨


 ・柿食ふや命あまさず生きよの語 石田波郷


 ・しみじみと日を吸ふ柿の静かな 前田普羅


 ・こりこりと柿食む音のはや夜更け 大野林火



渋柿は木に黄色い花を咲かせている。
スーパーの店頭には様々な柿が並んでいる。


柿は買ってまで食べるものではないと言う人がいる。家の近くに柿の木があった人だろう。
 市街地育ちの人間には柿は買って食べるもの。


堅い柿なのか柔らかい柿なのか好みは分かれるが、二日酔いに効くというのは本当なのだろうか。


以下のようなことらしい。


『柿は二日酔いの解消にも効果的です。頭痛や吐き気、
だるさといった二日酔いの諸症状は、アセトアルデヒドの体内へ
の貯留、アルコールによる脱水症状、エネルギー消耗による低血
糖状態などが引き起こすものです。そこに柿を食べると、アセトア
ルデヒドの排出・分解が促進されるとともに、体内に吸収されやす
い果糖が、失われたエネルギーを補給します。さらに水を一緒に
飲むと、柿に多量に含まれるカリウムの利尿作用によっても、二
日酔いの症状改善が期待できます。』(しんじょう薬局)



 

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2009/10/23 日記 どぶろく

2009-10-23 23:52:12 | (2)日記

2009/10/23(金) 旧暦:9月6日霜降 日出:5時54分 日没:16時56分 月出:10時46分 月没:20時22分 月齢:4.89辛丑(しんちゅう,かのとうし) 六曜:友引 九星:二黒土星 選日:


今日の季語: どぶろく、濁り酒


 



(Welcome pej-lady より転載)


『どぶろく(濁酒)とは炊いた米に米麹や酒粕等に残る酵母などを加えて作る酒である。濁り酒(にごりざけ)とも言われることがある[1]。


非常に簡単な道具を用いて家庭で作る事も可能だが、日本では酒税法において濁酒(だくしゅ)と呼び、許可無く作ると酒税法違反に問われる事になる。


 概要
この酒は米を使った酒類では最も素朴な形態の物と言われ、一般の酒店でも購入可能な濁り酒に近い。これを沈殿濾過する事で清酒を作る事も可能だが、清酒になる程には漉さずに飲用する。清酒に比べ濾過が不十分であるため、未発酵の米に含まれる澱粉や、澱粉が分解した糖により、ほんのり甘い風味であるが、アルコール度は清酒と同程度の14~17度にもなるため、口当たりのよさがあだとなってつい飲み過ごして悪酔いしやすい。


どぶろくの語源は定かではない。平安時代以前から米で作る醪の混じった状態の濁酒のことを濁醪(だくらう)と呼んでいたのが訛って、今日のどぶろくになったと言われる[2]。


どぶろくの起源についても諸説あり、中国の揚子江/黄河流域の稲作文化の直接伝播(紀元前3500年ごろ)に伴って伝わったという説や自然発酵による独自の発生説など諸説ある。どちらにせよ、3世紀後半の魏志倭人伝には倭人は酒を嗜むといった記述があり、どぶろくの歴史は長い。


 「密造酒」としてのどぶろく
家庭でも簡単に作る事ができるが、違法行為(酒税法違反)であるため、転じて密造酒の別名としてこの言葉が用いられる事もある。この事から隠語で呼ばれる事も多くどぶや白馬(しろうま)、溷六(どぶろくまたはずぶろく)といった呼び方も地方によっては残されている。なお溷六と書くと、泥酔状態にある酔っ払いの事を指す別の言葉にもなる。


日本におけるどぶろく作りの歴史は米作とほぼ同起源であると云われるが、明治時代においては政府の主要な税収源であった酒造税(1940年以後、酒税)の収入を減らす要因であるとして、農家などで自家生産・自家消費されていたどぶろく作りが酒税法により禁止され、現在に至っている。しかし家庭内で作る事のできる密造酒でもあるため摘発は非常に難しく、米どころと呼ばれる地域や、酒を取り扱う商店等の少ない農村などで、相当量が日常的に作られ消費されていたとする話もある。むしろ、実際の禁止理由は日清・日露戦争で酒税の大増税を繰り返した際にその負担に耐え切れないとする醸造業者に増税を許容してもらうための一種の保護策であったと考えられている。


一部では自家生産・自家消費に限ってどぶろく作りを解禁しようという動きもあるものの、解禁には程遠いのが現状である。なお、酒税法上の罰則規定に拠れば、製造するだけでも5年以下の懲役または50万円以下の罰金となっている。


だが、日本では古来より、収穫された米を神に捧げる際に、このどぶろくを作って供える事で、来期の豊穣を祈願する伝統を残す地域があり、この風習は現代でも日本各地のどぶろく祭等により伝えられている。このため宗教的行事におけるどぶろくの製造と飲用は、許可を受ければ前出の酒税法罰則適用外(酒税は課税される)となる。この場合、神社の境内等の一定の敷地内で飲用するものとする。


また酒造の制限は税制上の理由であり、所得税などは申告税制になっていることから家庭内酒造についても申告納税さえすれば自由に認めるべきであり、脱税酒についてのみ取締りをするべきであるという根強い意見もある。


 製造方法
※家庭で製造・自家消費する場合でも、酒税法により処罰される可能性があります


良く研いだ白米を水に浸し、少量の飯を布袋に包み同じ容器に浸す
一日一回浸けた袋を揉む
三日程度置き、甘酸っぱい香りがしてきたら、水(菩提?)と米を分け、米を蒸す
蒸した米を30度程度に冷やしてから米麹を混ぜ、取り置いた菩提?と水を加える(初添え)
一日一回かき混ぜ、二日程度置く
白米を蒸し、30度程度に冷やしてから麹と水を混ぜ、加える(中添え)
翌日も同様に仕込む(留添え)
一日一回かき混ぜ、一、二週間発酵させた後、布巾などで漉して出来上がり
菩提?には乳酸菌と酵母が含まれ、乳酸菌の生成する乳酸が雑菌の発生を抑え、麹の分解酵素により生成された糖を酵母が分解しアルコールが生成される(並行発酵)。また、米・麹の投入を複数回に分けることにより、糖度及びアルコール度数の高さによる酵母への影響を抑えて、度数の高い酒の製造を可能にしている(複発酵)。一部では、発酵を安定促進させるためにイーストを加えたり、少量のヨーグルトを加える事もある。なお発酵途中には炭酸ガスが発生するため、密閉容器で作る場合は時折ガス抜きするにしても耐圧性のある容器が望ましい。密閉できない容器の場合は雑菌が入ると腐敗するため注意を要する。使用する水は一度沸騰させた湯冷ましか井戸水(ミネラルウォーターも可)を使用する。


加熱殺菌処理されていない生酒であるため、保存は難しいとされ、もろみを濾した後は冷蔵し、早めに消費しないと、雑菌が繁殖するなど、すぐ飲用に適さない状態になると言われている。


なお、濾した物を暫く沈殿させ、上澄み、中澄みと分けてくみ取る場合があり、上澄みで透明感があるほど良いともいわれている。』(Wikipedia)



どぶろくの俳句:


 ・どぶろくの境界発句の天下かな 河東碧梧桐


 ・どぶろくや丈草にさへ魯九あり 加藤郁乎


 ・顰面にてどぶろくを利きにけり 小澤實


 ・味噌可なり菜漬妙なり濁り酒 坂本四方太


 ・どぶろくの外は漆の闇ながれ 入船亭扇橋



どぶろく祭りは全国各地にあるが、東海地方では
 ・長草天神社  愛知県大府市 2月25日の直前日曜日
 ・水無神社  岐阜県宮村 5月1日・2日
 ・田出宇賀神社・熊野神社(合同祭)
 ・白川八幡神社 岐阜県白川村  10月14日・15日
まだ一度も経験がないので一度行ってみたい。



 

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2009/10/22 日記 紫式部

2009-10-22 23:21:06 | (2)日記

2009/10/22(木) 旧暦:9月5日 日出:5時53分 日没:16時57分 月出:9時54分 月没:19時27分 月齢:3.89庚子(こうし,かのえね) 六曜:先勝 九星:三碧木星 選日:


今日の季語: 紫式部


 



(庭の紫式部)


『ムラサキシキブ(紫式部、Callicarpa japonica)はクマツヅラ科の落葉低木で、日本各地の林などに自生し、また果実が紫色で美しいので観賞用に栽培される。


 特徴
高さ3m程度に成長する。小枝はやや水平に伸び、葉を対生する。葉は長楕円形、鋭尖頭(先端が少し突き出すこと)、長さ6-13cm。細かい鋸歯がある。葉は黄緑で洋紙質、薄くて表面につやはない。初めは表側に細かい毛があることもある。


花は淡紫色の小花が散房花序をつくり葉腋から対になって出て、6月頃咲く。秋に果実が熟すと紫色になる。果実は経3mmで球形。栽培品種には白実のものもある。


名前の由来は平安時代の女性作家「紫式部」だが、この植物にこの名が付けられたのはもともと「ムラサキシキミ」と呼ばれていたためと思われる。「シキミ」とは重る実=実がたくさんなるという意味。


 分布など
北海道から九州、琉球列島まで広く見られ、国外では朝鮮と台湾から知られる。低山の森林にごく普通に見られ、特に崩壊地などにはよく育っている。


 変異
非常に変異の幅が広い植物で、栽培もされるため、園芸品種もある。特に果実が白いものはシロシキブと呼ばれ、よく栽培される。その他に果実の小さいコミムラサキシキブ、葉の小さいコバノムラサキシキブなどの名称で呼ばれるものもある。ただし栽培品には下記のコムラサキもあるのでその点には注意されたい。


より大きな変異としては変種として扱われるものにオオムラサキシキブ var. luxurians Rehd. がある。基本変種に比べて葉は厚く大きく、長さ20cmにも達する。枝や花序も一回り大きい。本州以南に見られるとされ、やや南よりの分布を持つ。『琉球植物誌』では琉球列島のものはすべてこれであると判断している。しかし、この二者は典型的なものでは一目で全くの別物と思えるほどに異なるのに、中間的なものが結構あり、明確な判断が難しい例も多い。


 近似種など
コムラサキ(C. dichotoma)も、全体に小型だが果実の数が多くて美しいのでよく栽培される。別名コシキブ。ムラサキシキブとは別種であるが混同されやすく、コムラサキをムラサキシキブといって栽培していることが大半である。全体によく似ているが、コムラサキの方がこじんまりとしている。個々の特徴では、葉はコムラサキは葉の先端半分にだけ鋸歯があるが、ムラサキシキブは葉全体に鋸歯があることで区別できる。また、花序ではムラサキシキブのそれが腋生であるのに対して、コムラサキは腋上生で、葉の付け根から数mm離れた上につく。


○○ムラサキシキブと言う名は、ムラサキシキブの品種または、変種に付けられている。ムラサキシキブ以外のムラサキシキブ属の植物には、○○ムラサキと言う名が付けられている。


そのほか日本に自生する似たものにはヤブムラサキC. mollis、トサムラサキC. shikokiana などがあり、同属は東アジア、東南アジア、アメリカ大陸、オーストラリアなどに数十種がある。


 利用
その花と、むしろ果実を愛でる目的で栽培されることがある。ただし、上記のように、この名で栽培されているものは往々にしてコムラサキである。』(Wikipedia)



紫式部の俳句:


 ・紫の許(ゆ)りて紫式部の実 後藤夜半


 ・末枯の一枝むらさきしきぶの実 山口青邨


 ・紫は古き世の色式部の実 山本鬼園


 ・冷たしや式部の名持つ実のむらさき 長谷川かな女


 ・実むらさき日本の童女に袖たもと 東郷喜久子



庭の紫式部も学問上の分類では紫式部ではなく小紫のようだ。



 

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2009/10/21 第231回 季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い-その1

2009-10-21 23:28:48 |     季節の美味しさと日本酒を


週の中日、水曜日の夜8時からの岐阜の会に参加することはしんどい。
 行きはよいが帰りは交通手段の問題がある。あまり遅くなると帰れなくなる。明日の仕事に差し支える。


だが、それでも行く理由は、今日の会場が楮であるからだ。
 酒の趣向と共に考えられた創作料理がどんなものが登場するのか楽しみである。


楮の店の前に着くと夜8時30分だが客の人影が多い、岐阜駅から楮迄の道は一直線で飲み処が多い。餃子の店は行列が出来ていたが、飲み処の多くは客は疎らだった。
 今日の会場も離れらしいと思い先に進み、ガラスの間から覗くと主催の中島屋店主と楮の板さんの姿が見えた。


中にはいるといつもとはテーブルの並べ方がかわって島が中央に1つしかない。


会費を払い手続きを済ませると試飲が待っていた。
透明なガラスの瓶に入っているが銘柄は解らない。
かなり色が付いている。
 杯を飲むと滑らかな舌触り甘味があり、古酒かと思うと次にフレッシュ感のあるフルーティな酸が続く、ワインを思わせる酸。
 個性的な世界だ。入り口は古酒のようで中盤からは新酒だ、ブレンドしてあるのだろうか。


種明かしは、美濃錦の山廃本醸造とのことだった。


定刻になり西川中島屋店主の挨拶、楮の板さんの料理の説明があり、乾杯してからスタートである。


【今日の出品酒】
今回も20銘柄の出品酒があり、大吟醸から本醸造、新酒から古酒まで、山廃・生?、蔵元の垂直・水平飲みと多士済々の顔ぶれである。


<乾杯>
(1)信濃鶴 純米 (美山錦 60%)(株)長生社(岐阜)
甘い入り口。立ち香はないが清潔感のある仄かな香り。酸のフレッシュな味。後口も良い。 評価8.0。


<蔵元毎の比較試飲を楽しみます>
乾杯が済んだ後は、蔵毎の酒を比較試飲するコーナー。
比較ポイントは蔵毎に複雑である。
・長良川は1点のみだが、これは蔵元さんが出席する予定だったが急用の為に欠席となり、代理出席したお酒とのこと。
・芳水は、米の比較と造りの比較。
・七本鎗は精米の比較と垂直の比較
・関谷醸造は、一念不動の垂直と蓬莱泉の熟成酒の垂直と水平
・出羽桜はフレッシュと超熟の比較
このコーナーを統一的に位置づけする基準・尺度を筆者は知らない。
 一つの基準で評価できるものではないので、評点を付けるのは殆ど客観的には意味がない。
 そこを個人的嗜好によって無理やり評点を付けたものである。


(2)長良川 百八十日熟成 純米吟醸 (山田錦 60%)小町酒造(株)(岐阜)
強い立ち香はないが香りはよい。酸は軽め、滑らかな舌触りで、味のバランスも良い。底に渋みがあるが気にならず、締めの効果がある。後口も良い。評価8.5。


(3)芳水 冷卸 特別純米 播州山田錦 芳水酒造(徳島)
スッキリとした入り口で辛口の印象。酸は膨らまず厚い、後半に熟味を感じる。後口は辛味系。評価7.0。


(4)芳水 冷卸 特別純米 備前雄町 芳水酒造(徳島)
スッキリとした辛口の入り口。丸い舌触り。酸のふくらみはあるが小さめ。後半やや重くなる。評価7.5。


米違いの冷卸の比較。両方辛口なので冷やでの評価は辛くなる。味が厚いので食中酒で燗をして飲めば料理との相性も広そうで評価も変わりそうだ。山田錦の方がふくらみが少なかったのは意外だった。


(5)芳水 生?仕込み 特別純米 芳水酒造(徳島)
甘目の入り口。酸は膨らまないが、味の厚みがある。料理との適合が広そうな印象。評価7.5。


料理相性:
 松茸豆腐の旨味のある汁に合わせてみた。良く合った。
 卵の燻製とも良く合った。


(6)芳水 純米大吟醸 平成20BY 芳水酒造(徳島)
純米大吟醸であるが立ち香はあまり感じない。入り口はスッキリしているが、直ぐ酸の厚みのある味が来る。個性的な純米大吟醸。山廃のような造りかと思ったがそうではないらしい。食中酒指向の純米大吟なのだろう。評価8.0。


生?は酸が厚く燗向きであることは確かだが、純米大吟醸も香り高く軽やかな大吟醸というより少し辛目のしっかりした酸の味わいであり食中酒適性が広いと感じられた。


(7)七本鎗 純米 山田錦 ひやおろし 冨田酒造(有)(滋賀)
スッキリとした入り口。バランスの取れた厚みのある味。滑らかである。後口も良い。全体として上品な穏やかな印象、七本鎗としては温和しい。評価8.0。


ひやおろしの良さが実感できる世界があり、冷やでも燗でも良さそうな印象。飲みやすく、誰でも受け入れられそうな良さがある。


(8)七本鎗 純米低精白 ひやおろし H20BY 冨田酒造(有)(滋賀)
80%の低精白の年度替わりの飲み比べ。立ち香に特徴がある。酸の味が厚い。押しの強さがある。評価7.5。


(9)七本鎗 純米低精白 ひやおろし H19BY 冨田酒造(有)(滋賀)
香りはあまり感じない。スッキリとした入り口。バランスの取れた酸の味、甘味もあるが隠れている。後半にかけてのキレが良く味が早く終わるスピード感がある。後口も良い。評価8.0。


低精白の年度比較は、熟成の差が良く出ていた。好みにも拠るが筆者の好みでは1年の熟成がもたらす尖りの無さ後口の良さで19BYが1等上だった。
 低精白でも1年寝かせばバランスも丸味もキレも良くなる。



(10)一念不動 特別純米 平成20BY 関谷醸造(株)(愛知)
酸のふくらみがあり、広がりはあるが、厚みはない。評価7.5。


(11)一念不動 特別純米 平成19BY 関谷醸造(株)(愛知)
丸い入り口。酸の厚み有あるが広がらず中央に集まる感じ。評価8.0。


19BYの方が酸の厚みがあり印象が良かった。20BYの前が芳水、七本鎗と厚い酒が続いたのでうすい感じがしたのかも知れない
一念不動の特別純米は利く都度印象が異なる様な気がする。


(12)蓬莱泉 花野の賦 純米大吟醸・本生 関谷醸造(株)(愛知)
甘い入り口。甘い酸の味とろりとした厚みが続く。秋風より春霞と言った印象。評価8.5。


(13)蓬莱泉 花野の賦 純米大吟醸・熟成生 <2001> 関谷醸造(株)(愛知)
仄かなカルメラの立ち香。甘目の入り口だが落ち着いた酸のふくらみが大きく、広がりがある。終わりにも仄かなカルメラの香。老香はまったく感じない。20BYより秋風の透明感がある。評価9.0。


 もともと熟成させて秋に味がのるようにチューニングされた花野の賦は、出荷時点で飲む想定で出荷されているはずだ。
 それを8年寝せたらどうなるか、しかも生酒である。
蔵元からすると何と無茶なことをするかと思われそうな比較試飲だが、酒の中島屋さんの会の楽しみは此処にある。
 高い山に登る、海の底に潜る、誰も出来ない難しいゲームに人生を賭けるSASUKE...考えると馬鹿馬鹿しいことに熱中する人は多くいるし分野も沢山ある。
酒を熟成させるのもそんな分野だ。
熟成させたらどうなるか?
やってみなければ解らない。危険だしリスクはある。
だけどやってみたい。その先は見えないが進んでみたい。辺境の探検家である。


結果はどうだったか。
8年の歳月は、花野の賦のコンセプトをより一層実現していた。秋の野に吹く乾いた風に揺れている草花が花野の賦だが、2001年ものは、その佇まいである。
 出会いと別れ、同じものが飲めないのが残念である。



(14)蓬莱泉 和 純米吟醸・熟成生 関谷醸造(株)(愛知)
甘い入り口。酸のふくらみは大きくなくスッキリしているが滑らかな味。熟成された丸るみの世界。評価8.5。


(15)蓬莱泉 和 純米吟醸・熟成生 <2001> 関谷醸造(株)(愛知)
20BYに比べ滑らかさが一層増すが、味わいの世界に大きな変化は感じられない。8年の歳月を忘れる。評価8.8。


花野の賦よりもっと極端な比較試飲かも知れない。
和はもともと熟成させてベストチューニングで出荷される生酒である。出荷された状態で熟成酒のまろやかさ滑らかさが楽しめる酒である。
 それを8年囲ったらどうなるのか?


結果は花野の賦程大きな差はなかった。滑らかさは一層増すが香り・味わいに8年の歳月を感じさせるような差はなかった様に思われた。
 和については、囲わずに飲んでもよい酒だ。
しかし、8年経ってもへたらない生酒が和だ。



(16)出羽桜 桜花吟醸 山田錦50% 出羽桜酒造(株)(山形)
吟醸香高く、酸のふくらみ大。出?桜の人気酒のイメージ通りの印象。評価8.0。


(17)出羽桜 大吟醸 山田錦40% 出羽桜酒造(株)(山形)
立ち香は吟醸香。バランスの取れた厚みのある味。後口のキレよい。広がりのある大吟醸の世界。評価9.0。


(18)出?桜 枯山水 三年熟成 <2007.10瓶詰> 出羽桜酒造(株)(山形)
美山錦55%の三年熟成本醸造を2年囲ったもの。立ち香は軽い老香。辛口の透明感のある厚みのある味。残り香に老香+化学臭。評価8.0。


出羽桜の吟醸酒は、吟醸酒らしい安定感がある。人気がある事が肯ける。
 三年熟成を更に二年熟成させた枯山水は、流石に老香が立つ。
しかし立ち香と残り香を気にしなければ、真ん中は実に旨い味の厚さがある。老香を納豆の発酵臭と同じように考える事の出来る人には、この酒は旨い酒だ。


料理との相性:
 かなり感じる老香に対抗できそうな料理を探してみた。
 やはり良いものが存在した。
 先ずは、鰻の燻製。鰻は白焼きでも蒲焼きでも日本酒の肴として最適だが、燻製はどうだろうか。
 鰻の燻製を食べながら枯山水を口に含むと、不思議!老香がない。! 燻が老を飛ばすようだ。鰻の能力の新しい発見。
 
 次に意外だったのが郡上味噌。
 これも枯山水の老香を無くしてしまった。


老香を避けて旨味だけ手に入れる方法が2つもあった。



<今日の贅沢・吟醸飲み比べ>
(19)喜久泉 大吟醸 山田錦40% 西田酒造(青森)
吟醸香の立ち香。広がりのあるスッキリとした世界。後半の底にある苦味が終わりを締めている。出?桜と同じく典型的な大吟醸の世界。評価9.0。


(20)梵 特撰純米大吟醸 山田錦38% 加藤吉平商店(福井)
甘い入り口の後ふくらみのある酸。後半に辛味を感じるところがある。梵というとイベントで飲んだ特吟の元酒の印象が素晴らしかったのでその印象が影響しているかも知れない。評価8.8。


定評のある蔵の大吟醸だけに安定しており、安心感があった。


個人的評価については、20種類の酒を次々と料理をいただきながら飲むので大変忙しいし、飲む順番、料理との相性がありその酒単独で利いた印象ではないので次に同じ事をすれば違った結果になるかもしれない。



 

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2009/10/21 第231回 季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い-その2

2009-10-21 23:19:41 |     季節の美味しさと日本酒を


【今日の料理】
今日はいつもとテーブルの並べ方が違い、真ん中にテーブルが集まっており、テーブルの廻りに参加者が座るようになっており、3ヶ所程に今日の「おしながき」がプラスチックケースに入れて立てられている。


 



見ると次のように書いてある。
「日本酒の会 特別コース
  松茸豆腐
  盛り合わせ
   卵の燻製 鴨ロースのネギ味噌がけ 鶏ささみのすし
  なめこと湯葉の椀
  古地鶏の郡上味噌焼
  盛り合わせ
   蕪の浅漬け キク芋のたまり漬け 鰻の燻製と胡瓜 信長しいたけの梅肉合え
  あまごのたっぷりきのこ蒸し
  むかごの炊き込みごはん
  ぶどう杏仁  」


今日のコースのテーマは、中島屋西川店主が楮さんに「山の幸」を中心にと注文があったそうで、秋の山の幸である。


日本酒が20種類あり、料理も次々に登場するので、目の前は一杯になり、目が回るように忙しい。メモも取らなければならないし、隣の人とお話しする時間もないので申し訳ない状態だった。


1.松茸豆腐
 




松茸の煮物に木の芽 下に豆腐があるが、卵の白身でつくられた豆腐である。
 今年は松茸が9月の雨不足で不作。松茸専門店では売り上げが昨年比10分の1。最高値では、400g 25万円の高値があったらしい。
 今年はこれで食べられたから満足。
山の幸である。


2.盛り合わせ 卵の燻製 鴨ロースのネギ味噌がけ 鶏ささみのすし
 




左から、鶏ささみのすし、鴨ロースのネギ味噌がけ、卵の燻製
 ・鶏ささみのすし ささみを軽く霜降りにして寿司飯で握ってある。ささみだが味が濃い肉で地鶏の風格がある。
 ・鴨ロースのネギ味噌がけ 甘めの味の鴨肉のロース 秋の味。
 ・卵の燻製 写真では解りにくいがパーツが5つある。下からフランスパン、あさつき、卵の黄身の燻製、いくら、一番上のものは何だったか忘れたがチーズだったろうか。
 何とも言えない取り合わせだが。美味しかった。燻製にした卵のこってりした濃厚な味といくらのマッチング、薬味の存在、フランスパンのカリカリとした食感が個性を主張しながら全体を構成して、中心で卵の燻製が繋いでいる。


3.なめこと湯葉の椀
 




溶き卵のように見えるのが湯葉である。
汁物が食中酒に合うのが和風の不思議だ。


4.古地鶏の郡上味噌焼
 




写真では写っていないが肉の向こうに郡上味噌がある。
郡上味噌は食べたことがないので初体験。麦・野菜の味噌であり、見たところ金山寺味噌のようである。
 口に入れてみて金山寺味噌とは違った。麦も野菜もフレッシュな舌触り、牛蒡らしきものはカリカリしている。金山寺味噌の柔らかな食感ではない。
 フレッシュさがアッサリとした感じを味噌に与えしっかりと焼いて旨味のある地鶏と良く合う。


5.盛り合わせ 蕪の浅漬け キク芋のたまり漬け 鰻の燻製と胡瓜 信長しいたけの梅肉合え
 




上が信長しいたけの梅肉合え
右下が鰻の燻製と胡瓜
左、蕪の浅漬け
下、キク芋のたまり漬け


信長しいたけの梅肉合え: 何故信長なのか知らないが、シコシコした食感の椎茸、あわびと良く例えられる。


鰻の燻製と胡瓜: 鰻の日本酒の肴としての適性は凄い。
蕪の浅漬け: 日本酒に合わせるのであれば漬け物は浅漬けだ。古漬けでは酒が負けてしまう。これくらいの浅漬けがベスト
キク芋のたまり漬け: これも浅漬け。カリカリとした食感を楽しめる。


6.あまごのたっぷりきのこ蒸し
 




アマゴの蒸し物。しろいのはおろし。
肉はしっかりとした旨味がありながら口の中で溶ける柔らかさ。骨も柔らかく背骨・顔骨も骨の硬さは全くない。目は抜いたのだろうか目すら存在がない。頭から尾まですべてやわらかくいただける。


後で聞いたら3時間蒸したそうである。手間イコール旨さが鉄則である。


7.むかごの炊き込みごはん
 




丸い茶色いものが零余子。山芋の子である。
今年初めての秋の風味である。


8.ぶどう杏仁
 




乳の香りのする杏仁


今日は最後のみずものまでいただけてよかった。


丁度10時、帰るべき時間になったので、中座して失礼することにした。
 途中だが、美味しい酒も創作料理の特別コースもすべて楽しめたし思い残すことはない。中島屋さん、楮さんに感謝である。


 前回は電車運休のトラブルに巻き込まれて大変なことになったが、今夜は、山の幸のお加護か、無事に家までたどり着けたのは幸せだった。



 

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