菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。
散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

2008/12/31 日記 今日は大晦日

2008-12-31 23:27:08 | (2)日記


2008/12/31(水) 旧暦12月5日 日出:6時50分 日没:16時37分 月出:9時06分 月没:20時01分 月齢:3.61 乙巳(いつし,きのとみ) 仏滅



今日の花: 青木の実

 


(野の花便り より転載)

 


(たんとの四季折々写真俳句より転載)


『アオキ(青木、学名:Aucuba japonica)はミズキ科アオキ属の常緑低木。


APG植物分類体系ではガリア科に近いとされ、ガリア目のガリア科または独立のアオキ科(Aucubaceae)としている。


和名の由来は、常緑で枝も青いため。属名「アウクバ」は方言名「アオキバ」による(ツンベルクの命名)。


特徴
日本原産。北海道南部~沖縄までのの森林に自生する。また日陰にもよく育ち、庭園や公園の植え込みに植栽され、外国でも栽培される。


高さは2mほど。花は3~5月に咲く。褐色または緑色で花弁を4枚有し子房下位、単性花で雌雄異株。果実は卵形の液果で種子を1個含み、秋頃から赤く(種類によっては白、黄色に)熟し、美しい。楕円形で大きさは2cmほど、11月~翌年5月頃まで付いている。葉は苦味健胃作用があり、有名な陀羅尼助(だらにすけ)に配合されている。


日本海側産の小型の亜種ヒメアオキ var. borealisのほか、果実の色、斑入りなど園芸品種も多い。同属にはA. chinensis、A. himalaicaなど3種ほどがあり、ヒマラヤ、中国南部から日本(照葉樹林帯)に分布する。』(Wikipedia)

 


青木の実の俳句:


 ・くれなゐの唇濡れて青木の実 たんと


 ・その上に日をいただかず青木の実 青柳志解樹


 ・青木の実青きを経たる真紅 貞弘衛


 ・青木の実朱をこぞりたる家低く 志摩芳次郎



今日は大晦日。
年越し蕎麦を食べる日。
その意味は、
『年越し蕎麦(としこしそば)とは、大晦日(12月31日)に縁起をかついで食べられる蕎麦のことである。


現在の日本では、全国的に見られる風習である。年を越す前に食べきらなければならず、蕎麦を残すと翌年金運に恵まれないなどと言われる。


歴史
元々、江戸時代中期には月末に蕎麦を食べる「三十日(みそか)そば」という習慣があり、大晦日のみにその習慣が残ったものと考えられている。


年越し蕎麦の由来とされる説は「細く長く達者に暮らせることを願って」というものがもっとも一般的である。他に以下のような説もあるが、後付けの説とも言われる。


蕎麦が切れやすいことから、一年間の苦労を切り捨て翌年に持ち越さないよう願った。
金細工職人が作業場に散った金粉を蕎麦粉の団子で集めたことにちなみ、金運を願った。』(Wikipedia)



来客のある今日は、年越し蕎麦ではなく、肴をいただきながら大吟醸酒から初めて銘酒を数種類飲み継いで快く年越しである。


 

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2008/12/31 2008年出逢う事のできた日本酒たち(その1)

2008-12-31 22:49:30 |    日本酒


2008年も沢山の銘酒に出逢うことが出来た。
記録に残してあるものだけで704銘柄。
記録出来なかったもの、自宅で晩酌としたものを加えると、750銘柄前後になるだろう。もっとかもしれない。
感謝の意を込めて、印象を纏めておきたい。


700銘柄のうち印象的だったもの100銘柄に絞り、当BYのものと熟成酒に分け、更に特定名称別に分類して眺めてみた。
色々とその時の情景が目の前に甦る気がする。


【大吟醸・純米大吟醸】
まずは、筆者の好きな大吟醸・純米大吟醸クラスである。このクラスは、蔵の最高の技術水準と思いが込められている。
 酒自体も美しく、華やかで、綺麗で、飲めばそれだけで気持ちも綺麗に、華やかに、美しく、明るく、高貴にさえなる。


その中でも、金賞受賞酒は最も輝いているのもである。
全国の蔵の杜氏が自分の技量と思いを込めて醸して、出品した鑑評会で、結果を出して金賞を受賞した晴れの銘酒である。
 高名なT杜氏の表現では、“鑑評会出品酒は車で言えばF1であり、市販車ではない。”と言うものである。
 造の全てに対して杜氏の持てる全てを投入してチューニングしたものである。その出品酒の中で特に金賞を得たものは、光輝に満ちている。


英勲 大吟醸 祝三五 金賞受賞酒
特撰 大吟醸 早瀬浦 三冠受賞記念酒
袋吊り 大吟醸 早瀬浦 歓喜の極致 全国鑑評会金賞受賞酒
玉柏 大吟醸 金賞受賞酒 19BY
菊石 大吟醸 金賞受賞酒 19BY
天領 大吟醸 金賞受賞酒 19BY
神の井 大吟醸 金賞受賞酒 19BY
大山(おおやま) 大吟醸 金賞受賞酒
ねのひ 大吟醸 金賞受賞酒


素晴らしい酒たちであり、飲める機会に巡り逢えたことだけでも幸運であった。


その中で特に印象的なことを書くと、
英勲は、11年連続の金賞受賞蔵で、蔵見学と「英の刻」の宴に参加することが出来、京都の文化を感ずることができた事が素晴らしい。
 この酒は、10年間使用してきた定番の山田錦を止めるリスクを取りながら、京都の酒造好適米「祝」を初めて使用して金賞を得たものである。地産米を使用して金賞を取ることの難しさは素人の我々の想像を超えることに違いない。
 料亭菊水で舞子さんからお酌で受けた盃の中の英(はなぶさ)の味わいは忘れることはないだろう。


早瀬浦は、地方の品評会と全国の鑑評会の賞を取り尽くした晴れの酒である。
 蔵見学で杜氏さんの熱い思いをお聞きした後、越前ガニを肴にいただいた三冠受賞記念酒は、香り、広がり、バランス、厚みのある大吟醸の典型であった。
 年末にいただいた歓喜の極致は、味の厚みがもっと厚くなり終盤までは完璧であった。筆者の好みでは、後口に苦味が浮いていたのが惜しかった。


菊石は今年の新星だった。3月の松坂屋のフェアで純米酒をいただき、知らなかった愛知の蔵にこんな良い酒が在ったのかと驚かされ、4月には蔵見学に行き満開の桜の下で絵の様な光景の中でお酒をいただいた。お花見にワイン・焼酎・ウイスキー・ビールは似合わない、日本酒をいただきながら満開の花を青空の下に見るのは最高の贅沢であった。
 その後、金賞を受賞したとお聞きして嬉しかった。新進気鋭の杜氏さんには来年も頑張って貰いたいものである。



金賞受賞酒以外でも素晴らしい大吟醸に巡り逢うことができた。
35銘柄もあるが、データは別の機会にして、特に印象的だったものを挙げる。

 

「東龍 双白鷺(そうはくろ) 笹にごり 純米大吟醸 生」
この酒は笹にごりとしてあるが、霞酒というに相応しい細かな澱が霞んでいる風情である。
 口に含むと、淡い入り口の後、甘く淡白にふくらむ。ゆったりまったりとした上品な世界は何とも形容できない心地である。後口は軽い苦味が締める。残り香に吟醸香がある。
 春と秋と2回飲んだが、印象は変わることがなかった。
 

毎年お馴染みの顔ぶれとしては、小左衛門の純米大吟、美濃天狗の「いひょうゑ」、「喜久泉 大吟醸 斗瓶取」、「東一 大吟醸 生酒」、「黒龍 大吟醸 しずく」、「極上吉乃川 蔵出し一番無濾過原酒 大吟醸」といった顔ぶれは毎年美味しい。 
 「幻々 雫取り純米大吟醸原酒 白ラベル」は限定酒で通常の紫ラベルとは違うが流石に美味しかった。

 

今年、新しく出逢った顔も多く、全てを挙げることは難しい。 
京ひなの「七星剣」と「隠し剣」は落ち着いた上品さが良かった。
「菊石 大吟醸」は立ち香の甘い香りが特徴、飲み干したグラスが後からシロップの様な甘い香りがする。
「万齢 大吟醸 出品仕様雫搾り 小松大祐」は限定27本しかないものに出逢ったが、美味しかった。佐賀の日本酒のレベルは高い。
「車坂 純米大吟醸 全国新酒鑑評会出品酒」も良かった。


その他、「女泣かせ」、「嘉美心」、「春鹿」、「萬燿」、「湧笑」、
、「北雪」、「金井泰一流」、「四天王」、「新政」、「正雪」、「楽園」
、「銀嶺」、「梅錦」も美味しかった。


流石にこのクラスの酒は甲乙付けがたいものが多い。ネットでプレミアムが付いて販売されている様なものでなくとも、美味しい酒は全国にある。
 これは嬉しい事だ。



【純米吟醸・吟醸】
純米吟醸クラスは、上の大吟と下の純米に挟まれて存在理由が難しいところがあるが、安心して飲める安心感もある。
蓬莱泉の「和」、「立春朝搾り」は性格は違う酒だが、誰が飲んでも美味しいと感じさせる程の良さ・安定感がある。


他に愛知県では、
長珍 純米吟醸 生生5055 無濾過熟成生酒
孝の司 純米吟醸 夢山水生原酒
岐阜県では
小左衛門 純米吟醸 山廃雄町
鯨波 純米吟醸 生詰


他県では、七本鎗、北島、鳳凰美田、李白が良かった。
李白は、「山廃仕込 純米吟醸 生原酒 花酵母」との表示を見ると一体どんな酒がこの組み合わせから生まれるのだろうと思ったが、意外にオーソドックスなまとまりのある味で、まったりとした酸は間違いなく花酵母のものであった。花の酵母は強い。



【特別純米・純米酒】
このクラスも、常連と新星の出逢いが楽しめた。


蓬莱泉は、純米吟醸と同様、「可」と「特別純米 しぼりたて」は性格は違うが、バランスの取れた味わい、酸と透明感は共通している。安定感のある酒である。
 蓬莱泉の商品構成は、純米大吟醸から普通酒まで隙間無く安心して呑める酒が揃っている。どれも外れがない。特に価格が安い商品が強力と思う。

新しい出逢いは、「初緑 特別純米 白ラベル」と「菊石 純米酒 山田錦」に尽きる。
「初緑」は、山形ではない岐阜の高木酒造の酒である。この蔵は紙パックの「奥飛騨」が人気商品だが、今年は特定名称酒にも力を入れた。大吟から純米まで造られたが、筆者は、ひだほまれと協会酵母1801号で醸したこの特別純米が一番気に入った。ブラインド評価に入れれば、下手な純米大吟醸より上に行くと思う。

「菊石」は、松坂屋のフェアで初めて出逢った時、驚かされた。今年からフェアに初参加した蔵なので、どんな味か利いたところ広がりのある酸のふくらみと穏やかな旨味がある。飲めば解ると言う印象だった。


その他触れておかなければならないものは、
「常きげん 山廃特別純米」の安定感。
開栓したものを廊下に置いて一夏越してから飲んでみたが、老ねるどころか一層透明感が増して美味くなった様な気がした。本来の日本酒の造はこの様なものかも入れないと思わされた。
 高温多湿の日本の夏にへこたれる様では銘酒ではない。山廃の存在理由が理解できる酒である。

 

「櫻正宗 焼稀 協会1号酵母 手作り純米」
協会1号酵母の酒。厚みのある透明な落ち着いた世界。純米酒とは思えない品の良さがある。酵母はNoが大きければ良いのではない。特徴を出して造れば良いことが解った。


「屋守(おくのかみ) 純米中取り 無調整生」
なんと東京の酒である。ビルと人混みの東京でこんな良い酒が造られているのが新鮮な驚き。
 立ち香は化学系の立ち香だが気になる程ではなく、その後の厚みのある酸の押しはひ弱な都会のイメージではない。
 蔵は東京都東村山市の豊島屋酒造。東村山市は東京都なのだが意外に山紫水明の地だったりするのだろうか?



【特別本醸造・本醸造】
余り多くはないが、以下は印象に残った。


「京ひな 伊予の燗酒 特別本醸造」
バランスの取れた味、滑らかな舌触り。風格は吟醸酒の1年熟成を感じさせる風格、特別本醸造とは思えない落ち着きである。
冷やでも燗でも良い晩酌酒である。


「群馬泉 山廃本醸造」
丸い酸の滑らかな味。後口の癖無い。食中酒として飲みやすい。
群馬泉は蔵内で熟成後出荷しているとのことなので熟成酒に分類した方が良いかもしれない。


「松の司 山廃本醸造」
落ち着いた透明な酸でバランスがよい。たっぷりとした味わいで滑らか。熟成酒のブレンドかも知れない。



【普通酒・リキュール・その他】

「にごり酒 しろうま菊石」
満開の櫻の下でいただいたが、花見にピッタリの酒である。にごり酒だが、甘酸っぱい発泡感のあるどぶろく風の世界ではない。
 甘い香り。スッキリとした落ち着いた味。酸の荒々しさ、暴れなし。後口のキレが良く、いくらでも飲めそうな危険な酒である。
スペックがよく解らないので此処に分類したが、特定名称酒かも知れない。


「新嘗祭御神酒 滋賀県 藤居本家醸造白酒」
神社に白酒を奉納する蔵はかなりある様だが、藤居本家は、新嘗祭の御神酒(白酒、黒酒)を宮中へ献上する宮内庁御用達の酒蔵である。
 乳酸の香り。酸っぱいサッパリとした白酒。舌触りはザラザラしている。後口は軽くスッキリしている。いくらでも喉を通り抜けてしまう危険な酒である。この点では菊石に似ている。
 同じものは市販されていないので入手は難しいだろう。蔵の市販しているにごりを飲むしか方法はない。


梅酒では「雑賀(さいか) にごり梅酒」。
南梅を使う梅酒が多いが、これは和歌山では南梅より貴重とされている古城梅を使用したもの。梅の香りの高い上品なものであった。


最近は、蔵も新しい日本酒を造る蔵が増えており、これが“日本酒なの?”と言ってしまうものが増えている。
 ワインの様な日本酒も存在する。
「小布施 Domaine Sogga Le Sake Naturel 2007 純米」
は、白ワインの世界。
 フルーティな酸が豊かで、ワイナリーが造る日本酒らしい。


「八重垣 露風」
これは赤ワインの世界。
 紫黒米「むらさきの舞」で醸した紅い酒。特定名称は使えないのでリキュール扱いらしいが、中味は純米酒のスペックで、無添加。
 甘い入り口の後フルーティな酸、ポートワインの世界である。


日本酒を使ったリキュールも増えている。
「クレハ ロイヤル 和紅茶梅酒」
「梅仙人 門司港バナナ梅酒」
クレハは紅茶を使った、苦味・渋味のある大人の味。梅仙人は、今流行のバナナを使った梅酒。
 日本酒のリキュールは、焼酎のものに比し、味が濃く、旨味があると思う。日本酒はという女性にも勧められる。


 

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2008/12/31 2008年出逢う事のできた日本酒たち(その2)

2008-12-31 22:45:17 |    日本酒


さて次は、今年筆者の関心が高かった熟成酒部門である。
熟成については、熟成に影響を与える要因が多くあり、その研究は未だ充分進んでいるとは言えない。
 造り意外で最も大きな要因は、熟成温度だろう。大きく分ければ、常温熟成と低温(冷蔵)熟成になる。


【大吟醸・純米大吟醸の熟成酒】
このクラスは、多くは低温の熟成になる。常温熟成では大吟醸は必要ないだろう。
 低温熟成で香りの良い大吟醸の熟成酒は、今まで長珍しか知らなかったが、今年は2銘柄出逢うことができたのは幸いだった。
 香りの良い熟成大吟醸は確かに存在する。

第1は、「蓬莱泉 純米大吟醸 空 秘蔵十年熟成」
これは、市販されたものだが、入手困難な「空」の超限定酒である、入手することはかなり難しいだろう。
 2度利く機会があったが、立ち香がくっきり立ち上るのではなく、ふんわりと穏やかに広がる吟醸酒の香り。
 スーと入り込む入り口。バランスの取れた軽い透明な酸を感じると、後は膨らみは次第に細くなり、穏やかに切れていく。後口には何も残らない。上品な世界である。香りのある長期熟成酒の代表といえる。


第2は、「房島屋 純米大吟醸3年熟成」
これは市販されていない。房島屋の試飲の機会に利いたもの。
 林檎の様な立ち香、入り口は甘いがフルーティな酸が生きている、後口は軽い苦辛が締めている。
 蔵が市販していないので自分で囲うしか方法はないが、家庭用の冷蔵庫では温度が高すぎるだろう。


香りはないが、滑らかな舌触りと、旨味のある味わいの大吟醸はかなり出逢うことができた。
「松の司 2006大吟醸純米「黒」 純米大吟醸」
十四代 龍の落とし子雫酒 純米大吟醸 17BY
「清泉 純米大吟醸 亀の翁 13BY」
「小左衛門 純米大吟醸 直汲 18BY」



【吟醸・純米吟醸の熟成酒】

「長珍 純米吟醸 兵庫山田錦 火入れ 15BY」
「長珍 純米吟醸生生5055 平成14年 常温熟成」
長珍は熟成酒を市販していないので、いずれも酒販店が熟成させたものであるが、温度に加えて火入れも熟成に影響する大きな要因である。特に香りに影響が大きい様に思う。
 火入れは老香の様な香りを防ぐ様である。
「生々」の方は、生酒を常温で5年熟成させたもの。乱暴な実験の様な熟成であるが、結果は良いのである。
 チーズの様なこってりとした香り。甘い入り口。酸の膨らみはなく滑らかなスッキリした味である。後口はピリリとしている。造がしっかりしていれば生でも熟成は出来る。


他に以下のものが良い印象だった。
乃誉 生酛吟醸生 1999年1月瓶詰
義侠 純米吟醸 50% 仕込み12号 H16年度
奥 夢山水十割 熟 純米吟醸60 16BY(限定酒)
超久 平成15年氷室貯蔵生 純米吟醸 
松の司 純米吟醸 竜王町山田錦2007


特筆すべきは、「乃誉 生酛吟醸生 1999年1月瓶詰」
である。酒販店が冷蔵庫で8年囲ったものである。
 良い香りもないが、老香・チーズ香も全くない。落ち着いた酸のふくらみあり、嫌な癖のない味である。後口も良い。8年後に生酒が、まだ現役の味である。
 生酛山廃の造りは熟成に適している様だ。


【常温熟成】

熟成酒のオオトリは、「菊川 三十年古酒 貴釀酒 (1978)」である。
 今まで、常温熟成の最高峰は達磨正宗の昭和59年だったが、この菊川は、貴釀酒の三十年古酒である。宝石の様な代物である。
 甘い入り口、酸はあるが軽い透明な酸、後口に向けて余韻を残しながら切れていく、後口良い。
 余韻を残しながらキレていくのは、達磨正宗も空十年もこの菊川も共通している世界だ。後口の余韻のある透明感は例えようがない。
 この様なおいそれと出逢うことの出来ない古酒に出逢えたのは、2008年の特記事項と言わなければならない。


熟成酒は市販されているものは少ないので、経験を広げることは難しいが、来年もより多くの出逢いが出来ればと願っている。

 

2008年を振り返ると、700を超える銘柄を利くことが出来、良い酒に巡り逢う事ができた。
 これらの酒を造った蔵元・杜氏、販売・提供してくれた酒販店、各種日本酒の会を企画していただいた人たち、特に日本酒の会sake nagoyaのメンバーの方達のお陰で出逢うことができたことを感謝したい。
 2009年も飲み過ぎない様に肝臓を休ませながら、体調管理にも気を使いながら、日本酒との出逢いを楽しみたいと思う。

(印象に残る日本酒100は、日を改めて掲載する予定。)


 

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2008/12/31 2008K1甲子園の最終結果とDynamite!!

2008-12-31 22:34:00 | (22)格闘技・スポーツ


残念ながら、HIROYA vs 日下部戦は実現しなかった。


第2試合 K-1甲子園準決勝 K-1甲子園ルール 
卜部 功也(千葉県立岬高校)  vs 日下部 竜也(愛知県立豊田高校) 


1ラウンド足を使って、自分のスタイルで開始したが、卜部にパンチをかわされ、逆に卜部の細かいノーモーションのパンチを受けてしまい、ストレート、アッパーを貰ってしまい、ポイントを取られた。その結果、焦って前に出てしまい、卜部のパンチを顔面に浴びてしまった。


日下部は、鼻血を出してしまいレフリーストップでTKO負けになってしまった。残念である。


鼻血の出血が無くても日下部は勝てなかったと思う。
敗因は体力差、身長が9cm低い、体重も軽い。
その結果、パンチ力がない。これが最大の要因だが、他に課題も見つかった。
 ・パンチが大ぶりで上級者にはかわされる→モーションのあるパンチとノーモーションのパンチと織り交ぜる。
 ・ディフェンスの上達→接近戦で相手のパンチを避けるヘッドスリップを身につける
 ・パワーが足りない→筋トレ等の筋力と拳・握力の強化

 

卜部のパンチは細かいがノーモーションのため避けにくい、細かいパンチを当て、コーナーに追い込んで畳み掛けるスタイル。
 思ったよりパンチ力もある様で、今日段階では卜部の力が上と言える。
 日下部はまだ身長も伸びるだろうし、センスが良いので敗因を分析して、一層強くなると思う。
 2回、3回の必死の撃ち合いに出た勇気・根性はたいした物だった。3回は押し気味だったのでTKOは悔しかっただろう。
 この悔しさが進歩への大きなバネになるはずだ。



第3試合 K-1甲子園準決勝 K-1甲子園ルール 
HIROYA(セントジョーンズインターナショナルハイスクール)  vs  嶋田 翔太(私立西武台高校) 


試合前格の違いを見せたいと話していたHIROYAだったが、苦戦した。嶋田のフットワーク、パンチが良く、1,2ラウンドも優劣無し。双方、相当に打ち合うが決定力がない。
 嶋田が勝ったと判定が出てもおかしくない試合内容だったが、HIROYAが勝った。



決勝 HIROYA vs 卜部

HIROYAも日下部と同じように卜部のノーモーションの細かいパンチに苦しんだ。
 魔裟斗も解説で話していたが、ムエタイの構えなので真ん中が空いており、卜部のストレート、アッパーを何度か浴びてしまった。
 1,2,3回一進一退の試合内容で、延長戦にもつれ込み、最後の去年の決勝で勝てなかった悔しさの差で判定勝ちした。


K1甲子園の3試合はどれも好試合で、気迫がこもった良い試合だった。Dynamiteの他の試合より面白かった。
 今日の4人は甲乙付けがたい試合ぶりだった。甲子園は1日2試合は過酷だと思う。大晦日は、決勝だけでよいのではないか。



Dynamite!!は今ひとつだった。
特に、田村潔司 vs  桜庭和志は面白くなかった。
リングに寝て長々と同じようなことをやっていただけで、こんな試合を大層にして組まない方がよい。


面白かったのは、
メルヴィン・マヌーフ vs  マーク・ハント
 マヌーフは、バンナ緊急欠場のため急遽代替出場したのだが、体重が30kgも違うハントをスピードで圧倒し、わずか18秒でKOした。
 野獣の様な殺気とパンチ力は、KO必死でプロ向き。
 

ゲガール・ムサシ vs 武蔵
 ひたりのむさしの戦いだったが、試合にならなかった。
ムサシはDREAMでK1ルールは初めてだったが、矢張りスピードで圧倒した。
 KOしようとするパンチはバダハリのようでK1でも活躍できるかも知れない。


アリスター・オーフレイム vs バダ・ハリ
バダ・ハリは出場停止にならず出てきたが、殺気を封印されて完敗した。殺気のないバダ・ハリは気の抜けたビールの様なもの。
 オーフレイムも来年はK1で活躍できるかも知れない。

 

中村 大介 vs 所 英男
 中村が、1回 2分43秒 腕ひしぎ逆十字固めで勝った。
中村の関節技は、何処からでも狙えるスピードとキレとねちっこさがある。所のようなオーソドックスなスタイルとは違う。青木とやったらどうなるのだろう。
 所は壁にぶつかっている。パンチか寝技かどちらかに決めて、スピードと力をつけなければ、壁を抜けられないだろう。



今日も、K1に関しては、オランダのレベルの高さを感じた。
HIROYAもタイではなくオランダで修行をした方がよい。
 タイ式のゆっくりとしたスタイルではこれからは駄目である。
スピードとパンチを磨くには、オランダがよい。


 

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2008/12/30 日記 今日は大納会

2008-12-30 23:20:49 | (2)日記


2008/12/30(火) 旧暦12月4日 日出:6時50分 日没:16時37分 月出:8時37分 月没:19時02分 月齢:2.61 甲辰(こうしん,きのえたつ) 先負



今日の花: 山葡萄(やまぶどう)

 






(希林館自然クラブ より転載)


『ヤマブドウ(学名Vitis coignetiae)は、ブドウ科の蔓(つる)性植物である。日本固有の野生種で、冷涼地に自生する。


特徴
葉は10~30cm程の大きさで互生し、柄元に窪みのある五角形様で、裏面に茶褐色の毛が生える。蔓は、葉に対生する巻きひげで他の植物等に巻き付き、高く上る。 初夏に開花し、花は葉に対生する花柄に黄緑色の小花が多数着花する。がくは輪形で、花弁及び雄しべは五つ、雌しべは一つからなる。 果実は球形で秋に熟し黒紫色になる。甘酸っぱく、生食できる。品質は安定しないが、日本の在来種として見直す動きがある。


日本では近年、ワインの原料としても注目されており、他種との交雑など品種改良の動きも見られる。』(Wikipedia)



山葡萄の俳句:


 ・山葡萄からめる木々も見慣れつヽ 星野立子


 ・あをぞらをのせて雲ゆく山葡萄 清水衣子


 ・あまた食み禽になるやも山葡萄 西川光子



今日は大納会。
これで民間も仕事納めのモードに入る。
年間下落率は過去最高の42%だそうだ。
こんな最高はありがたくない。


『大納会、日経平均112円高…年間下落率は過去最高の42%
2008年12月30日(火)14:02

 


(読売新聞)


 2008年最後の取引となる大納会を迎えた30日の東京株式市場は、割安感の出た銘柄を買い戻す動きが出て、日経平均株価(225種)は前日比112円39銭高の8859円56銭と続伸した。


 国際的な金融市場の混乱や世界同時不況の影響を受けて、日経平均は2年続けて前年末の水準を下回り、前年末終値からの年間下落率は42・1%と90年(38・7%)を上回って過去最大を記録した。東証株価指数(TOPIX)の終値は同4・47ポイント高い859・24だった。


 日経平均は年初の1月4日の取引時間中に08年で最も高い1万5156円66銭を付けたが、その後は下落基調から抜け出せなかった。特に9月中旬の米証券大手リーマン・ブラザーズの経営 破綻 ( はたん ) を契機に金融危機が深刻化するにつれて世界的な株安傾向が強まり、1日の下げ幅が1000円超となる暴落もあった。10月にはバブル崩壊後の最安値を5年6か月ぶりに更新。一時、26年ぶりに7000円の大台を割り込み、6994円90銭まで落ち込んだ。


 東京証券取引所1部の年末の時価総額は278兆円となり、前年末から196兆円の富が吹き飛んだ計算だ。東証の年間売買代金は前年比23%減の576兆円と6年ぶりに前年割れとなった。』(YOMIURI ONLINE)


 

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2008/12/30 K1甲子園 HIROYA vs 日下部戦の予想

2008-12-30 22:45:59 | (22)格闘技・スポーツ


明日のDynamite!!のK1甲子園が楽しみだ。
HIROYA vs 日下部戦がどうなるか?

と言ってもHIROYA vs 日下部戦が決まっている訳ではない、もしこの試合があるとすれば決勝戦になる。
 その前に準決勝があるので、お互いに勝ち上がらなけれなばらない。
 絶対に対戦するとも言えないが、是非実現したいもの。

第3試合 K-1甲子園準決勝 K-1甲子園ルール 
HIROYA(セントジョーンズインターナショナルハイスクール)  vs  嶋田 翔太(私立西武台高校) 
 
第2試合 K-1甲子園準決勝 K-1甲子園ルール 
卜部 功也(千葉県立岬高校)  vs 日下部 竜也(愛知県立豊田高校) 
 
実現すればの前提だが、
HIROYAはまず見ていくだろう。前回の様に相手が入ってくるとところをカウンターを打つ。
 この場合は、日下部にもチャンスがある。
日下部は、前後左右に動くことが出来るし、相手の視野外から振ってくるオーバーブローの右フック、真下から突き上げるアッパーがある。プロ顔負けの技術を持っている。
 どちらかのパンチがHIROYAに当たると面白い。そうなれば日下部が金星を挙げる可能性もある。

逆にHIROYAがローキックで日下部の脚を攻めて、日下部の足を止めてしまえば、日下部に勝ち目はないだろう。

どんな展開になるにしても、このカード見てみたい。

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2008/12/29 日記 「ペット税」?

2008-12-29 23:06:37 | (2)日記


2008/12/29(月) 旧暦12月3日 日出:6時49分 日没:16時36分 月出:8時03分 月没:18時02分 月齢:1.61 癸卯(きぼう,みずのとう) 友引



今日の花: 蝦蔓(えびづる)、えびかづら                               
         (えびづる)

 





、(よしゆき http://homepage.mac.com/n_yoshiyuki/ より転載)


『ブドウ科のつる性落葉低木。山野に自生。ヤマブドウに似るが、茎・葉・実ともに小形。雌雄異株。実は食用、秋の紅葉も美しい。葉裏の褐色毛は艾(もぐさ)の代用になる。[季]秋。』(三省堂 大辞林)



蝦蔓の俳句:


 ・蝦蔓大島通ひいま沖へ 飯田龍太
 

 ・
蝦蔓や大山寺道石を敷き 梶井枯骨



自民党が、ペット税の導入を検討している。
一部の不心得な人間の為に善良な飼い主が税金を支払う事になるだけの話だ。
 社会の風は冷たく、刑務所の中は暖かく人間として取り扱われるから犯罪を起こして刑務所に入りたいと考える人がいるが、これも税金で運営されている。
 何かおかしい。


『無責任な飼い主減らせ、自民議連が「ペット税」導入論
2008年12月28日(日)03:14


 自民党の動物愛護管理推進議員連盟(会長=鳩山総務相)は、犬や猫などの飼い主に課税する「ペット税」の導入に向けた議論を近く開始する。


 動物を飼ってもすぐに捨ててしまう飼い主を減らし、ペットを取り巻く環境改善につなげる狙いがある。議連では、ペットを購入する際に一定額の税金を全国一律で課すことを想定している。
...
 ペット税の税収は、〈1〉ペットと飼い主の特定につながる鑑札や体内埋蔵型マイクロチップの普及〈2〉自治体が運営する動物収容施設の収容期間を延長するための運営費〈3〉マナー向上の啓発運動費用--などに充てる方向だ。』(読売新聞)


 

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2008/12/29 唯一絶対の衝突

2008-12-29 22:16:01 | (16)時事・世相


『ハンチントン氏が死去=冷戦後の「文明の衝突」予見
2008年12月28日(日)08:30

 【ワシントン27日時事】冷戦終了後の世界で、宗教や文化の相違から文明の衝突が起こると予見した米国の政治学者サミュエル・ハンチントン氏が24日にマサチューセッツ州マーサズビニヤードで死亡していたことが、27日明らかになった。81歳だった。死因は不明。同氏が58年間教壇に立ったハーバード大が発表した。


 1927年、ニューヨーク生まれ。23歳からハーバード大で教え始め、共著などを含め17の著作、90以上の学術論文を発表した。カーター元政権下の77-78年、国家安全保障会議(NSC)で安保政策の調整官を務めた。


 93年に論文として発表し、96年に出版された著書「文明の衝突」で、冷戦終結後の世界について、国家など地政学上の枠組みやイデオロギーからではなく、宗教など文明の違いから紛争が起きる可能性が強いと指摘。西洋、イスラム、日本、中国など8大文明圏に分け、文明のブロック化が進む世界を描いた。


 論文は発表当初から政治学者の間で大きな論争に発展。米国の政策にも影響を及ぼした同書は39の言語で翻訳された。』(時事通信)


文明の衝突を予言したハンチントン教授が死去するのに合わせて、イスラエル軍がハマスを空爆した。
 教授の予言は正しかったが、何ともならない話だ。


宗教に限らず、唯一絶対はトラブルの源だ。


『イスラエル軍がガザに大規模空爆、220人以上死亡
2008年12月28日(日)09:50


 [ガザ 27日 ロイター] イスラエル軍は27日、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザに大規模な空爆を行い、少なくとも229人が死亡、700人以上が負傷した。空爆は同日夜になっても続き、死傷者はさらに増える可能性もある。』(REUTERS)


 

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2008/12/28 日記 ベトナムで鳥インフルエンザ

2008-12-28 22:12:31 | (2)日記


2008/12/28(日) 旧暦12月2日 日出:6時49分 日没:16時35分 月出:7時24分 月没:17時03分 月齢:0.61 壬寅(じんいん,みずのえとら) 先勝 三隣亡



今日の花: 野茨(のいばら)の実、

 



(花木図鑑より転載)


『ノイバラ(野茨、学名:Rosa multiflora)は、バラ科の落葉性のつる性低木。日本のノバラの代表的な種。沖縄以外の日本各地の山野に多く自生する。ノバラ(野薔薇)ともいう。


特徴
高さは2mぐらいになる。葉は奇数羽状複葉で、小葉は楕円形、表面に艶がない。花期は5~6月。枝の端に白色または淡紅色の花を散房状につける。個々の花は白く丸い花びらが5弁あり、雄しべは黄色、香りがある。


近縁種にテリハノイバラがあり、こちらは葉の表面にクチクラ層が発達しているため、艶がある。


利害
道端にも多く出現し、棘が多いので雑草としてはいやがられる。刈り入れられても根本から萌芽し、根絶は難しい。


他方、果実は営実(エイジツ)と称し寫下薬、利尿薬になり、日本薬局方にも記載されている。また、バラの園芸品種に房咲き性をもたらした原種であり、日本では接ぎ木の台木に使用される。

古くはうまらと呼ばれ万葉集にも歌われている[1]。

道の辺の うまらの末(うれ)に 這(は)ほ豆の からまる君を はなれか行かむ
丈部鳥(はせつかべのとり)  巻二十 4352』(Wikipedia)

 


野茨の俳句:


 ・水音の澄めば冷えくる茨の実 小松崎爽青


 ・実茨や猪の通りし跡ありて 菊山九園


 ・茨の実うましといふにあらねども 宮部寸七翁



『ベトナム、ニワトリなどの鳥インフル感染を確認
2008年12月28日(日)13:33


 [ハノイ 28日 ロイター] ベトナム北部の2カ所の養鶏場で、毒性が強い「H5N1型」の鳥インフルエンザウイルスに感染したアヒルとニワトリが死んでいたことが分かった。国営Tuoi Tre紙が28日に伝えた。


 同紙によると、ベトナム当局が26日、首都ハノイの北80キロに位置するタイグエン市の養鶏場で飼育されていた100羽以上のアヒルのうち、数羽が同ウイルスによって死んだことを確認した。

 

 また、同市内にある別の養鶏場で死んだニワトリからもウイルスを検出。ウイルス拡大を防止するため約4200羽のニワトリを処分したという。


 同国では、ことし報告されたH5N1型の感染例6件のうち、5人のベトナム人が死亡。そのすべてが3月までに同国北部で起きていた。』(REUTERS)


人から人への感染ではない様だが、5人の死者が出ているのが怖い。


 

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2008/12/27 日記 派遣の失職者に「拾う神」あり

2008-12-27 23:05:30 | (2)日記


2008/12/27(土) 旧暦12月1日 朔日 出:6時49分 日没:16時34分 月出:6時39分 月没:16時06分 月齢:29.42 辛丑(しんちゅう,かのとうし) 赤口



今日の花: 茱萸(ぐみ)、秋茱萸(あきぐみ)


 






(野の花より転載)


『アキグミ(秋茱萸、学名Elaeagnus umbellata)はグミ科グミ属の落葉低木。

果実は食用となり、果実酒などに利用される。和名は、秋に果実が熟すことから。


概要
ヒマラヤ山脈から日本にかけての東アジアに分布する。日本では、北海道の道央以南、本州、四国、九州などに広く分布し、日当たりの良い河原や林道脇によく生える。


低木の落葉樹で、樹高は2-3m程度に成長する。葉は白っぽい緑色。初夏に黄色の花を付け、秋に朱から赤色の直径8mmほどの実を付ける。実は食用となるが、タンニンを多く含むため強い渋みを感じさせる。また、実にトマトの7017倍のリコペンを含む。


窒素固定を行い痩せた土地にも生育すること、挿し木による増殖も可能なことから砂防や治山の緑化工事などにも用いられる。


北アメリカでは、各地で帰化しており、侵略的外来種と考えられることがある。』(Wikipedia)



秋茱萸の俳句:


 ・沼茱萸や磐梯低く雲たるる 角川為義


 ・人棲みし名残りの茱萸の島に熟れ 上村占魚


 ・秋ぐみを噛めば海見ゆ奉行塚 手塚美佐



派遣切りの嵐の中で、派遣の失職者に「拾う神」が現れている。
この様なニュースも流れて欲しい。
学究社、居酒屋白木屋チェーンのモンテローザ、第一交通実業、宣伝会議などが採用を開始している。
産経新聞
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/m20081225016.html?C=S


 

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2008/12/26 日記 詩人石垣りんの忌日

2008-12-26 23:48:18 | (2)日記


2008/12/26(金) 旧暦11月29日 日出:6時48分 日没:16時34分 月出:5時49分 月没:15時13分 月齢:28.42 庚子(こうし,かのえね) 先負 一粒万倍日、不成就日



今日の花: 皀角子(さいかち)の実、皀莢(さいかち)の実、

 



(はじめちゃんの勝手気ままな草花写真館より転載)


『サイカチ(皀莢、学名:Gleditsia japonica)はジャケツイバラ科サイカチ属の落葉高木。(新エングラー体系とAPG植物分類体系ではマメ科に分類する。)別名、カワラフジノキ。漢字では皀莢、梍と表記するが、本来「皀莢」はシナサイカチを指す。日本の固有種で本州、四国、九州の山野や川原に自生する。また、実などを利用するために栽培されることも多い。


樹齢数百年というような巨木もあり、群馬県吾妻郡中之条町の「市城のサイカチ」や、山梨県北杜市(旧長坂町)の「鳥久保のサイカチ」のように県の天然記念物に指定されている木もある。


特徴
幹はまっすぐに延び、樹高は15mほどになる。幹や枝にはするどい棘が多数ある。


葉は互生する。1回または2回の偶数羽状複葉で長さ20-30cm。長さ2cmほどの長楕円形の小葉を6-12対もつ。


花は雌雄別で初夏、5~6月に咲く。長さ10-20cmほどの総状花序。花弁は4枚、黄緑色で楕円形をしている。


秋には長さ20-30cmで曲がりくねった灰色の豆果をつけ、10月に熟す。鞘の中には数個の種子ができる。種子の大きさは1cmほど。

 

利用
木材は建築、家具、器具、薪炭用として用いる。


豆果は皀莢(「さいかち」または「そうきょう」と読む)という生薬で去痰薬、利尿薬として用いる。


またサポニンを多く含むため古くから洗剤として使われている。莢(さや)を水につけて手で揉むと、ぬめりと泡が出るので、かつてはこれを石鹸の代わりに利用した。

 

棘は漢方では皀角刺といい、腫れ物やリウマチに効くとされる。


豆はおはじきなど子供の玩具としても利用される。


若芽、若葉を食用とすることもある。

 

昆虫との関係
サイカチの種子にはサイカチマメゾウムシという日本最大のマメゾウムシ科の甲虫の幼虫が寄生する。マメゾウムシ科はその名前と違って、ゾウムシの仲間ではなく、ハムシ科に近く、ハムシ科の亜科のひとつとして扱うこともある。サイカチの種子は硬実種子であり、種皮が傷つくまではほとんど吸水できず、親木から落下した果実からはそのままでは何年たっても発芽が起こらない。サイカチマメゾウムシが果実に産卵し、幼虫が種皮を食い破って内部に食い入ったときにまとまった雨が降ると、幼虫は溺れ死に、種子は吸水して発芽する。一方、幼虫が内部に食い入ったときにまとまった雨が降らなければ幼虫は種子の内部を食いつくし、蛹を経て成虫が羽化してくることが知られている。


サイカチの幹からはクヌギやコナラと同様に、樹液の漏出がよく起きる。この樹液はクヌギやコナラの樹液と同様に樹液食の昆虫の好適な餌となり、カブトムシやクワガタムシがよく集まる。そのため、カブトムシを「サイカチムシ」と呼ぶ地域もある。クヌギやコナラの樹液の多くはボクトウガによるものであるという研究結果が近年出ているが、サイカチの樹液を作り出している昆虫はまだ十分研究されていない。

 

文学
万葉集(巻十六)
かわらふじに 延ひおほとれる屎葛(くそかづら) 絶ゆることなく宮仕えせむ(高宮王) 』(Wikipedia)



皀角子の俳句:


 ・皀角子を拾ふ左千夫の墓ほとり 岩崎健一


 ・さいかちの風に鳴る夜の椎葉かな 東条樹々


 ・さいかちに風からからと乾きゐる 永作美千穂



2004年12月26日は詩人石垣りんの忌日である。


 

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2008/12/26 石垣りんの詩

2008-12-26 22:54:08 | (9)本(文学 その他)



『石垣 りん(いしがき りん、大正9年(1920年)2月21日 - 平成16年(2004年)12月26日)は、詩人。代表作に「表札」。


東京都生まれ。4歳の時に生母と死別、以後18歳までに3人の義母を持つ。また3人の妹、2人の弟を持つが、死別や離別を経験する。小学校を卒業した14歳の時に日本興業銀行に事務員として就職。以来定年まで勤務し、戦前、戦中、戦後と家族の生活を支えた。そのかたわら詩を次々と発表。職場の機関誌にも作品を発表したため、銀行員詩人と呼ばれた。『断層』『歴程』同人。


第19回H氏賞、第12回田村俊子賞、第4回地球賞受賞。教科書に多数の作品が収録されているほか、合唱曲の作詞でも知られる。...』(Wikipedia)
詳細は、以下
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%9E%A3%E3%82%8A%E3%82%93


 


(石垣りん 近現代詩まとめより転載)

 


「崖」
「表札など」(昭和43)所収


戦争の終り、
サイパン島の崖の上から
次々に身を投げた女たち。


美徳やら義理やら体裁やら
何やら。
火だの男だのに追いつめられて。


とばなければならないからとびこんだ。
ゆき場のないゆき場所。
(崖はいつも女をまっさかさまにする)


それがねえ
まだ一人も海にとどかないのだ。
十五年もたつというのに
どうしたんだろう。
あの、
女。

 


「シジミ」
「表札など」(昭和43)所収


夜中に目をさました。
ゆうべ買ったシジミたちが
台所のすみで
口をあけて生きていた。


「夜が明けたら
ドレモコレモ
ミンナクッテヤル」


鬼ババの笑いを
私は笑った。
それから先は
うっすら口をあけて
寝るよりほかに私の夜はなかった。

 


「家」
「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」(昭和34)所収


夕刻
私は国電五反田駅で電車を降りる。
おや、私はどうしてここで降りるのだろう
降りながら、そう思う
毎日するように池上線に乗り換え
荏原中延で降り
通いなれた道を歩いてかえる。


見慣れた露地
見慣れた家の台所
裏を廻って、見慣れたちいさい玄関
ここ、
ここはどこなの?
私の家よ
家ってなあに?
この疑問、
家って何?


半身不随の父が
四度目の妻に甘えてくらす
このやりきれない家
職のない弟と知能のおくれた義弟が私と共に住む家。


柱が折れそうになるほど
私の背中に重い家
はずみを失った乳房が壁土のように落ちそうな


そんな家にささえられて
六十をすぎた父と義母は
むつまじく暮している、
わがままをいいながら
文句をいい合いながら
私の渡す乏しい金額のなかから
自分たちの生涯の安定について計りあっている


この家
私をいらだたせ
私の顔をそむけさせる
この、愛というもののいやらしさ、
鼻をつまみながら
古い日本の家々にある
悪臭ふんぷんとした便所に行くのがいやになる


それで困る。


  きんかくし


家にひとつのちいさなきんかくし
その下に匂うものよ
父と義母があんまり仲が良いので
鼻をつまみたくなるのだ
きたなさが身に沁みるのだ
弟ふたりを加えて一家五人
そこにひとつのきんかくし
私はこのごろ
その上にこごむことを恥じるのだ
いやだ、いやだ、この家はいやだ。

 


「表札」
「表札など」(昭和43)所収


自分の住むところには
自分で表札を出すにかぎる。


自分の寝泊まりする場所に
他人がかけてくれる表札は
いつもろくなことはない。


病院へ入院したら
病院の名札には石垣りん様と
様が付いた。


旅館に泊っても ・
部屋の外に名前は出ないが ・
やがて焼場の鑵(かま)にはいると
とじた扉のうえに ・
石垣りん殿と札が下がるだろう ・
そのとき私がこばめるか? ・


様も
殿も
付いてはいけない、

 

自分の住む所には
自分で表札をかけるに限る。


精神の在り場所も
ハタから表札をかけられてはならない
石垣りん
それでよい。

 


戦争に負けて女性は強くなった。
腕まくりして歩いた。
そして生きていた。


そんな女性が美しかった頃
石垣りんは青春時代を過ごした。
それは暗くつらいものであったかも知れない。
しかし、彼女は珠玉の詩編をなした。


女性が美しかったその頃は
彼女の詩と共に
日本のベル・エポックを証明している。


 

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2008/12/26 日本酒の会有志忘年会 in 加寿也

2008-12-26 22:00:39 |    日本酒の会



定例会が終わり、すべて美しい日本酒を飲む会が終わってしまい、何となく寂しい思いだった。
 毎年ある忘年会のアナウンスもなく、このまま終わってしまうのかなと思っていた時、メールがあった。


例年通り加寿也で忘年会。
よかった。


前日から、持参する4合瓶を用意して、仕事が終わり次第、会場に勇んで駆けつけた。


色々年末は皆さん忙しく、酒の会も多い。
今日集まったのは6名。
紅一点のTさんの尽力で加寿也さんの予約が出来たらしい。
ありがたいことである。


50名の大参加者の定例会も盛んで良いが、6名のこじぢんまりといた親しい会も良い。



【出品酒】
各自が持参した忘年会の酒は以下の通り。


①袋吊り 大吟醸 早瀬浦 歓喜の極致 全国鑑評会金賞受賞酒 三宅彦右衛門商店(福井)

 


I氏の持参酒。
 兵庫県産山田錦40%精米。ALC濃度:18度。
吟醸香あり。軽い入り口の後、口に含むと広がりのある世界が開ける。バランスの取れた偏りのない味わいが快い。後口は苦味系、表面に浮き気味の苦味。やや気になる苦味。
 終盤までの味わい広がりは素晴らしい3冠王の銘酒だけある味わい。後口の苦さが浮いていなければ文字通り「歓喜の極致」完璧である。


②麗人 大吟醸  麗人酒造(長野)
I氏の持参酒。
 香りはない。口に含むと軽めの酸の味があるが、充分開ききらないままに、終わってしまう感じの失速感がある。


③初緑 大吟醸 高木酒造(岐阜)
 筆者の持参酒。
香りはない。口に含むとバランスの取れた味わいだが、余り広がりがない。後口の癖はなく良い。温度が上がるにつれて滑らかさが出て広がる様になった。
 4月の美濃・飛騨酒蔵の集いで利いた時も純米大吟醸の方が香りが良かった記憶がある。この大吟醸は味わい系である。
 温度が上がってから膨らみが良くなった。


④生道井 にごり酒 原田酒造(愛知)
H氏の持参酒。
 軽く甘い入り口で、サッパリとした酸が続きTみ易い。後口は苦味系。
 飲み過ぎてしまいそうな危険な酒。スイスイ喉を通ってしまう。
しろうま菊石もそうだったが、気をつけないと飲み過ぎる、それほどさっぱりとしてTみ易い。


⑤鶴齢 特別純米 山田錦 無濾過生原酒 18BY 青木酒造(新潟)
 バランスの取れた味わいがあり、旨さの厚みがある。18BYだが丁度良い滑らかな口当たり。味は厚いが透明感がある。
 A氏が自宅で2年囲っていたもの。新潟の淡麗辛口の流れの酒ではなく、新潟の酒だが〆張鶴と同じように味を追求している蔵との説明があった。冷蔵庫の余裕があれば、2本ほど囲っておきたい酒である。


⑥房島屋 無濾過生原酒 15BY
これもA氏の持参酒。
香りはカラメルの香り。トロリとした甘い入り口、その後酸の厚みが感じられ、流石に房島屋5年経ってもへたれていない。後口に至っては、ピリリとした発泡感を感じた。
 先日の「春のことぶれ」もそうだったが、生酒は冷蔵しても2年を過ぎると香りはカラメル系に変化する事が多い様だ。


 

【今日の料理】
加寿也さんの今日の肴。

 



 芽大根の醪味噌添え
 大根のパリパリトした歯触りと醪味噌の濃い味わいがマッチして、吟醸酒によく合う。
 この金山寺味噌の様な味噌は、お酒が沢山入っているのか良い香りがする。口の中で、たっぷりとした旨味が柔らかに溶ける大豆・麦がある。恐らく自家製なのだろうが市販のものなら手に入れたいもの。

 

 



 メヒカリの一夜干しの焼き物。
 淡泊な柔らかい身がほくほくして、骨まで柔らかい。
 昨年も食べた様な気がするが美味しいもの。
 白いものは、蒲鉾ではなく、サッパリとした大根の薄切り。
 右下は、「からすみ」。酒の肴の王者。
 熟成酒・味わい系の酒にピッタリ合う。
 房島屋15BY、鶴齢18BYに合わせた。

 

 造り盛り合わせ。鮪、鰤、鯛、甘エビ、サーモン

 


 鰤大根。
 鰤は勿論美味しいが、本当にプロの仕事と感心するのは大根。
 口にれると溶ける様に柔らかいが、角が崩れていない。
 見たところ味が濃く辛そうだが、実際はサッパリとした辛さ。
 A氏の解説では、醤油ではなく溜まりを使っている色とのこと。
 今日の参加者、筆者を除く男性4人は男子厨房に入る人たちで
 ある唯食べているだけではない。


 加寿也の大将に第2回目の料理教室は鰤大根の作り方を指導していただきたくなった。
 帰りにお願いする積もりだったが、大将の姿が見えなくなり果たせなかったのは残念だった。


もう一品、魚寿き、鱈と白子の鍋があったが、写真を取り忘れた。
白菜・葱・鱈・白子は勿論美味しいが、汁が最も美味しい。



目出度く忘年会を終えて、今年の日本酒の座は終わりだが、締めくくりが出来た。気持ちの区切りも付いた様な気がした。


外に出て、栄の方面に歩くと、これから錦のネオン街に繰り出す人たちとすれ違う。呼び込みの担当は通りすがる人にもれなく声を掛ける。
 12月の最後の金曜日、おまけに今日は官公庁の御用納め、不景気風は強く吹いているが、今晩ぐらいいいじゃないと人々は流れる様にすれ違っていく。
 もう時間も結構遅いのだが。


 

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2008/12/25 日記 クリスマス

2008-12-25 23:16:32 | (2)日記

2008/12/25(木) 旧暦11月28日 クリスマス 日出:6時48分 日没:16時33分 月出:4時54分 月没:14時26分 月齢:27.42 己亥(きがい,つちのとい) 友引 一粒万倍日



今日の花: 蔓梅擬(つるうめもどき)、つるもどき


 (狸の溜息より転載)


『ニシキギ科(Celastraceae)は、双子葉綱ニシキギ目に属する植物の科である。世界の熱帯から温帯にかけて約100属千数百種が分布する。


特徴
大半が常緑または落葉の木本で、蔓性植物もある。日本にはニシキギ、ツルウメモドキ、マサキ、ツルマサキ、マユミ、ツリバナなど、4属20数種が自生し、庭木や生け垣などに利用される。


花は小さく、あまり観賞価値はない。しかし、果実が裂開すると赤い仮種皮に包まれた種子が現れるものが多く、美しい。ニシキギは紅葉が美しい。


花は両性または単性で、放射相称、子房上位で、がく・花弁・雄蕊各5個からなる。果実は少数(2-10個ほど)の大型の種子を含み、さく果、液果または翼果となる。


主な属
ツルウメモドキ属 Celastrus
ニシキギ属 Euonymus - ニシキギ、マサキ、ツルマサキ、マユミ、ツリバナ
モクレイシ属 Microtropis
クロヅル属 Tripterygium』(Wikipedia)



蔓梅擬きの俳句:


 ・蔓として生れたるつるうめもどき 後藤夜半


 ・象谷(きさだに)やここだもありし蔓もどき 森澄雄


 ・しぐるるもまた好日の蔓もどき 齊籐美規


 ・蔓擬炸(は)ずる匂ひを身のほとり 青木緑葉



今日は、クリスマス。
『クリスマス(英語: Christmas, Χmas)とは、イエス・キリストの降誕(誕生)を祝うキリスト教の記念日・祭日である。「神様が人間として産まれてきてくださったこと」を祝うことが本質である。12月25日がこれに当たるが、昔の暦では日没を一日の境目としているので12月24日夕刻から朝までをクリスマス・イヴとして祝う。』(Wikipedia)


街に流れるクリスマスの音楽も今年は少ない様な気がする。
ジングルベル、赤鼻のトナカイ、 サンタが街にやってくる...とか。
 今の気分としては、聖しこの夜、もろびとこぞりて、ホワイト・クリスマスといったところだろうか。


久しぶりにフランス映画を見に行くことにした。


 

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2008/12/25 フランス映画「PARIS」

2008-12-25 22:21:29 | (6)映画


バンバン・パチパチのアメリカ映画はもう良いので、フランス映画を見ることにした。
 フランス映画を公開する映画館は多くないので、フランス映画を見る機会は少ないのだ。DVDで旧作を見ることは出来るのだが。


 名演小劇場で「PARIS」が公開されている。

 


(PARIS http://yaplog.jp/paris-blog/archiveより転載)



今日はクリスマス。みんなイルミネーションの街に出掛けたかと思って映画館に着くと、若い女性が意外に多い、しかも一人である。“クリスマスの夜に一人で映画か、...”
 考えてみると、今日は木曜日、女性の日で、入場料が800円安い1000円になる日らしい。“どうして、女性ばかり?...”
“それで、よいのだ”



ムーラン・ルージュのダンサー、ピエールは、ある日突然、医師から心臓が悪いと宣告され、しかも、余命わずかと言われてしまう。どうして自分だけが病気にならねばならないのかと問うても理由はない。それが、運命というもの。人の未来は、何でもありなのである。理由無く不治の病に冒される未来だって、残酷だが、我々全てに用意されている。


生きる為には心臓移植しか方法は無いと宣告されるが、成功の確率は40%しかないとピエールは思っている。
 アパルトマンのベランダから外を見ると、そこにはパリの街の風景がある。通りの前のアパルトマンの窓から見える美しい女子学生も自分の人生を生きている。
 看病の為に同居してくれることになった姉は、毎日どうして生活しているのと聞くと、ピエールは、「パリの街に暮らす人を見て、その人生をあれこれ想像して暮らしている」と答える。


カメラは、パリに住む人たちのそれぞれの日々を追い始める。


姉は、二人の子供がいるがシングルマザー。社会保険の窓口でソーシャルワーカー業務を担当している。
 毎日の日々に追われている彼女は、恋をするにはもう年だと思っている。
 そのような姉に「生きているんだ。人生を謳歌しなければ」とピエールは言う。


ソルボンヌ大学の歴史学者ロランは、どうでもいいような瑣末な歴史を探究することに飽きてしまい、鬱々とした日々を過ごしていた。
 ある日、彼の講義を受ける学生の中に、一際彼の目に美しく映えた女子学生がいた。講義が終わり、男友達との会話を何気なく聞いてしまい、彼女の電話番号を聞いてしまう。
 年甲斐もなく恋をしてしまった彼は、「君は美しい...」と匿名のメールを送る。その瞬間から、彼は、ストーカーに変身する。
 そんな日が続いたある日、いつものようにメールを書いていると、目の前に彼女が立っていた。
 謝り言い訳の言葉を繰り返す教授に彼女は罵詈雑言を浴びせる。しばらくして、教授は「それで気が済んだか」と言う。
 彼女は、「まだよ」と言う。それから...(映画を見る人のためにここから先は書かない。)


姉が買い物に行く市場の八百屋、パン屋の人間模様、 教授の弟の建築家の日常生活、アフリカからの不法労働者パリの生活と郷里カメルーンにいる弟が花の都パリを目指して密入国を企てる話。
 パリの街の同時代を生きる人たちの生活をカメラは追っていく。
 倦怠な変わり映えのない毎日の中で、恋したり、罵り合ったりお互いの接点があるようなないような異なる人生を歩む様々なパリジャン・パリジェンヌたちの姿が描かれる。


死を免れるためには移植手術を受けるしかないピエールに、その日がやってくる。
 ピエールは、見送る姉に「さよなら」は言わないといってアパルトマンのドアを開けて外に出て行く。
 タクシーに乗り、折からデモ隊に巻き込まれ遠回りすることになったタクシーの窓からピエールはパリの街を見ている。


そして、ピエールは一人つぶやく、「これがパリ。誰もが不満だらけで、文句を言うのが好き。皆、幸運に気付いていない。歩いて、恋して、口論して、遅刻して、何という幸せ。気軽にパリで生きられるなんて。」
 かれは、タクシーの後ろ座席に仰向けに横たわり、窓から見えるパリの空に目をやる。
 パリの空は青く輝いている。ピエールはにっこりと微笑む。



【感想】
①見終わった後の気持ちが清清しいいい映画だった。
 イタリア人は、恋して、食べて、歌ってと言われるが、この映画のパリの人たちも同じである。
 仕事、地位、お金も大切だが、自分の人生も大事である。普通であることも大事だが普通でないことも必要なのだ。
 パリに生きる人にとって恋とは仕事のようなもの。


セドリック・クラピッシュ監督の脚本は意表に出る。
最初のうちは少しかったるいが、途中から俄然面白くなる。
 毎日がつまらないと倦怠感のある人には勧められる映画だ。


②パリの群像劇
 パリの同時代を生きる人々の群像を描くことによってPARISを描くと言う手法は、この映画が初めてではない。
 昔TVの放送で見た「巴里の空の下セーヌは流れる」(1951)も同様の群像劇であることを思い出した。


『パリを貫通するセーヌ河区域を中心舞台に、さまざまなパリジャンの織りなす人生図をエピソード風に綴った作品である。そのエピソードは個々に独立した形式をとらず、各々の時間的継起に従って撚り合わされ、全体でパリの二十四時間を描く仕組みになっている。その点これは、パリそのものを主人公としたユナニミスム(合一主義)映画とも言い得るであろう。』
http://search.varietyjapan.com/moviedb/cinema_14178.html


③同時代性
同時代を生きるとはどういうことなのか。
自分が生きる街・人々と関わり合うこと。
 ただすれ違うだけでなく、一瞬、ひと時でも関わり合う事。
セドリック・クラピッシュ監督は主役のロマン・デュリスに黒澤明の「生きる」を観るように薦めたという。死を覚悟した目に映る街も人も美しい。


④アメリカ的感性とフランス的感性
アメリカ人のポールアンカがシナトラの為にシャンソンの「いつも通り」を書き換えて「MY WAY」にしたが。
 歌は全く違ったものになってしまった。それは感性の差による。


『いつも通り“ Comme D'habitude ”


“ Je me leve, je te bouscule ”
(朝、目が覚めて、君を起こそうと揺する)
“ Tu ne te reveiles pas, comme d'habitude ”
(でも、いつものように、君は起きては来ない)
“ Sur toi, je remonte le drap ”
(君の上にボクはシーツをかけ直してあげる)
“ J'ai peur que tu aies froid, comme d'habitude ”
(いつものように、君が風邪でもひかないかと心配しながら)
“ La main caresse tes cheveux ”
(ボクはふと手で君の髪を撫でる)
“ Presque malgre moi, comme d'habitude ”
(いつものように、無意識のうちに)
“ Mais toi, tu me tournes dos, comme d'habitude ”
(でも君は、いつものように、寝返りを打ってボクに背中を向けてしまう)


“ Et puis, je m'habille tres vite ”
(それから、素早く着替えて)
“ Je sors de la chambre, comme d'habitude ”
(いつものように、ボクは部屋から出ていく)
“ Tout seul, je bois mon cafe ”
(一人きりで、コーヒーを飲む)
“ Je suis en retard, comme d'habitude ”
(いつものように、また遅刻だ)
“ Sans bruit, je quitte la maison ”
(バタンと大きな音を立てないように扉を閉めて、ボクは家を離れる)
“ Tout est gris dehors, comme d'habitude ”
(外は、いつものようにドンヨリと曇っている)
“ J'ai froid, je me leve mon col, comme d'habitude ”
(今日も寒いなぁ。いつものように、ボクはコートの襟を立てる)


“ Comme d'habitude, toute la journee ”
(いつものように、日中は)
“ Je vais jouer a faire semblant ”
(猫をかぶって過ごすだろうな)
“ Comme d'habitude, je vais sourire ”
(いつものように、笑顔を作り)
“ Comme d'habitude, je vais meme rire ”
(いつものように、作り笑いを浮かべ)
“ Comme d'habitude, enfin je vais vivre ”
(結局、いつものように、一日を過ごすんだろうな)
“ Oui, comme d'habitude ”
(そう、いつものように)



“ Et puis, le jour s'en ira ”
(それから、一日が終わり)
“ Moi, je reviendrai, comme d'habitude ”
(いつものように、ボクは家へと帰ってくるんだろうな)
“ Et toi, tu seras sortie ”
(そして君は、外出しており)
“ Pas encore rentree, comme d'habitude ”
(いつものように、まだ帰ってきてはいないだろう)
“ Tout seul, j'irai me coucher ”
(たった一人、寝室へと向かい)
“ Dans le second lit froid, comme d'habitude ”
(いつものように、冷え切ったベッドに潜り込むんだろう)
“ Mais la, je les cacherai, comme d'habitude ”
(いつものように、今日一日の出来事を口にすることもなく)


“ Mais comme d'habitude, meme la nuit ”
(でも、夜でさえ、いつものように)
“ Je vais jouer a faire semblant ”
(また猫をかぶって過ごすんだろうな)
“ Comme d'habitude, tu rentreras ”
(いつものように、君が帰ってきて)
“ Oui comme d'habitude, tu me souriras ”
(そう、いつものように、君がボクに微笑みかけ)
 “ Comme d'habitude, on s'embrassera ”
(いつものように、抱き合うんだろうな)
“ Comme d'habitude ”
(いつものように)


“ Comme d'habitude, on fera semblant ”
(いつものように、振りをしながら)
“ Oui comme d'habitude, enfin a l'amour ”
(そう、いつものように、最後は愛し合って)
“ Comme d'habitude, on s'embrassera ”
(いつものように、抱き合うんだろうな)
“ Comme d'habitude ” 』
(いつものように)


これがポールアンカの手に掛かりシナトラに渡された「MY WAY」は以下の通りである。


『“ My Way ”
作詞:ポール・アンカ
・作曲:J・ルボー、C・フランソワ
歌:フランク・シナトラ


“ And now, the end is near, ”
(そして今、最後の時が近づき)
“ And so I face the final curtain ”
(人生の幕を私は迎えようとしている)
“ My friend, I'll say it clear, ”
(はっきりと胸を張ってそう呼べる友人たち)
“ I'll state my case of which I'm certain ”
(自分の意見だってはっきり言えるくらいだ)
“ I've lived a life that's full ”
(この波乱に満ちた人生を私は生き抜いた)
“ I've troubled each and every highway ”
(あちこちのハイウェイで、よくもめ事も起こしたものだ)
“ And more much more than this, I did it my way ”
(だけど、それ以上に、私は自分の思うように生きてきた)


“ Regrets, I've had a few ”
(後悔、そんなものはほとんどない)
“ But then again too few to mention ”
(だが、取り立てて言うほどの人生を送ったわけでもない)
“ I did what I had to do ”
(やらなきゃならないことを私はやって来た)
“ And saw it through without exemption ”
(一つの例外もなくやり通してきた)
“ I planned each charted caurse ”
(人生の設計を計画立てて)
“ Each careful step along the byway ”
(たまにそれる脇道も注意深く進むようにしてきた)
“ And more much more than this, I did it my way ”
(だけど、それ以上に、私は自分の思うように生きてきた)


“ Yes, there were time, I'm sure you knew ”
“ When I bit off more than I could chew ”
(それは確かに、手に余るようなことに関わったこともあったが)
“ But through it all, when there was doubt ”
“ I ate it up and spat it out ”
(でもその全てを通して、納得がいかなければ
議論に熱中もしたし暴言まで吐いたことだってあった)
“ I faced it all, and I stood tall ”
(堂々と胸を張って、全てに正面から立ち向かい)
“ And did it my way ”
(私は自分を貫き通してきたんだ)



“ I've loved, I've laughed and cried ”
(人を愛し、大声を上げて笑い、あるいは泣き叫んだこともあった)
“ I've had my fill, my share of blue jeans ”
(大食いもしたし、作業着に身をくるんで働いたりもした)
“ And now, as tears subside ”
(だが今は、涙も枯れはて)
“ I find it all so amusing ”
(人生に起きた全てが面白く思えてきた)
“ To think I did all that ”
(私がその全てを経験してきたんだと考えることが)
“ And may I say not in a shy way ”
(そして、それを臆面もなく言えることが)
“ Oh no ! Oh no, not me, I did my way ”
(そうだ!私ならはっきり言える、私は自分を貫き通してきたんだと)


“ For what is a man, what has he got ”
(一人の人間であるためには、人は何を手に入れるのだろう?)
“ If not himself, then he has not ”
“ To say the things he truely feels ”
(もしそれが自分自身でないのなら、
本当に感じたことを口にすることさえ禁じられてしまう)
“ And not the words of one who kneels ”
(目の前でひざまいている人の言葉を信用することさえも)
 “ The record shows I took the blows ”
(だが、今までの記録が示す通り、私はそんなものは振り払い)
“ And did it my way ”
(私は自分を貫き通してきたんだと胸を張って言えるんだ)』
(以上の歌詞は~フランスの歌をあなたに~から転載しました。)


「my way」に拘り闘う感性と目の前の人といつも通り愛し合う感性。
 どちらを選ぶかは自分次第、あなた次第だ。


⑤クリスマスの夜
クリスマスの夜、一人で「PARIS」を見ていた若い女性たちに、良い年の瀬と新年が訪れる様にお祈りしましょう。



【データ】

 公開中映画館

 名演小劇場

 http://homepage3.nifty.com/meien/

 映画「PARIS」公式サイト
 
http://www.alcine-terran.com/paris/


 映画「PARIS」ブログ
 
http://yaplog.jp/paris-blog/


 此処には、監督のインタビュー記事が掲載されている。

 

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