菜花亭日乗

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2017/01/04  タイラギの稚貝の大量生産に成功

2017-01-04 21:31:57 | (19)科学・新技術・新製品


国立研究開発法人水産研究・教育機構がタイラギの稚貝の大量生産に成功したそうだ。
稚貝があれば、完全養殖の技術は見通しが立っているそうなので、画期的なことになる。

年末年始の宴の肴には帆立の貝柱は登場するが、タイラギの貝柱は高価なので、簡単ではない。

日本はエネルギーや鉱業の資源小国であり、その制約から逃れるには技術立国をしていかなければならない。

魚を乱獲し根絶やしにし海を荒廃させる隣国が存在する以上、日本は栽培漁業で再生産可能な漁業を作り上げる必要がある。
日本は海には恵まれている。海は資源そのものであることを考ええれば、日本は海洋資源大国と言える。

日本が利用している魚・貝について、必要なものは栽培漁業で作り出す技術を開発していけば、人類に貢献することもできる。

正月早々のこのニュースは、日本に対するお年玉だ。


『タイラギの完全養殖可能に 50年来の難題、稚貝の大量生産に成功
西日本新聞1/4() 11:06配信

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人工種苗から生育したタイラギ(瀬戸内海区水産研究所提供)

有明海で不漁が続く高級二枚貝タイラギについて、国立研究開発法人水産研究・教育機構(横浜市)が稚貝の大量生産に成功した。稚貝にまで成長させられれば完全養殖が可能になるが、これまでの技術では卵から幼生になった段階で死ぬ確率が高く、50年来の難題とされていた。今年から大分県沖などで完全養殖技術の開発を本格化させ、2018年度までに全ての技術を体系化したマニュアルを作成する計画だ。

大分沖などで実証実験
稚貝の生産技術研究は1960年代に各地で始まった。ただ、幼生は水中で粘液を出すため、通常の人工飼育では気泡に付着して水面に浮き、プランクトンを食べられなくなるなどしてほとんどが死滅していた。

大量生産に成功したのは同法人の瀬戸内海区水産研究所(広島県廿日市市)。2011年から人工種苗(人工的に生産する稚貝)の開発に取り組み、幼生の生存率を高めるため、飼育水槽を改良。気泡に付着した幼生に水面上からシャワーを浴びせて水中に沈め、スクリューなどを使って水をかき混ぜ、幼生同士がくっつかずに水槽を漂い続けるように工夫した。

その結果、生存率は当初の500倍に当たる5%に向上。15年には商業化の最低条件とされる「数万個の稚貝生産」をはるかに上回る190万個に達した。昨年9月からは、海水温が高く養殖に適した大分県や西日本5県の関連施設が実証実験などに取り組んでいる。

有明海沿岸4県の漁獲量は、諫早湾を干拓事業で閉め切った1997年以降に激減した。九州農政局によると79年の約29千トンから、2005年には約200トンに。海底の環境改善策も効果が出ておらず、有明海では今季を含めて5季連続で休漁が続いている。

タイラギは幼生から約1カ月で稚貝に、約1年半で出荷サイズの成貝になる。完全養殖が実現すれば、カキと同様、稚貝をいかだから海中につり下げる手法で養殖できるという。同水産研究所の兼松正衛貝類グループ長は「完全養殖だと海底まで潜水する重労働も不要で、漁業の担い手確保にもつながる」と話している。

【ワードBOX】タイラギ
全国の内湾の干潟から水深50メートル程度の海底に生息している二枚貝。国内では有明海のほか、瀬戸内海や伊勢湾、東京湾などが生産地として知られており、漁師は海底に潜って貝を採る潜水器漁法で生計を立てている。殻長30センチ以上に成長し、1キロ5千円ほどの高値で取引されるが、1990年代以降は各地で激減し、現在は環境省の準絶滅危惧種。韓国産などが輸入され流通している。貝柱はシャキシャキした歯応えで、刺し身や塩焼きなどで調理される。
』(=2017/01/04付 西日本新聞朝刊=)





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