菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。
散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

2017/07/03  加藤楸邨の俳句  その1

2017-07-03 22:04:45 | (5)俳句


楸邨忌に当たって、利用できる俳句を調べてみた。
2,000
句もありすべてを掲載するのも適当ではないので、四分の一程にしてみた。


『加藤 楸邨(かとう しゅうそん、1905年(明治38年)526- 1993年(平成5年)73日)は日本の俳人、国文学者。本名は健雄(たけお)。水原秋桜子に師事、はじめ「馬酔木」に拠ったが、苦学する中で同誌の叙情的な作風に飽き足らなくなり、人間の生活や自己の内面に深く根ざした作風を追求、石田波郷、中村草田男らとともに「人間探求派」と呼ばれた。戦後は戦災や社会運動への参加などを経て幅の広い作風を展開、また主宰した「寒雷」では伝統派から前衛派まで多様な俳人を育てた。
...』(Wikipedia



・寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃(『寒雷』)
・鰯雲人に告ぐべきことならず
・蟇(ひきがへる)誰かものいへ声かぎり(『台風眼』)
・隠岐やいま木の芽をかこむ怒涛かな(『雪後の天』)
・火の奥に牡丹崩るるさまを見つ(『火の記憶』)
・雉の眸(め)のかうかうとして売られけり(『野哭』)
・鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる(『起伏』)
・木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ
・おぼろ夜のかたまりとしてものおもふ
・おぼろ夜の鬼ともなれずやぶれ壺
・かなしめば鵙金色の日を負ひ来
・こがらしや女は抱く胸をもつ
・さえざえと雪後の天の怒濤かな
・さむきわが影とゆき逢ふ街の角
・しづかなる力満ちゆきばつたとぶ
・その冬木誰も瞶めては去りぬ
・つひに戦死一匹の蟻ゆけどゆけど
・どこやらに硝子がわれぬ桐の花
・はたとわが妻とゆき逢ふ秋の暮
・ふくろふに真紅の手毬つかれをり
・まぼろしの鹿はしぐるるばかりなり
・みちのくの月夜の鰻あそびをり
・チンドン屋枯野といへど足をどる
・バビロンに生きて糞ころがしは押す
・パン種の生きてふくらむ夜の霜
・二人して楤たらの芽摘みし覚えあり
・今も目を空へ空へと冬欅
・伊勢海老の月にふる髭煮らるると
・冬の鷺あな羽搏たんとして止みぬ
・冬嶺に縋りあきらめざる径曲り曲る
・冬生に家なし死に墓なし
・冴えかへるもののひとつに夜の鼻
・十二月八日の霜の屋根幾万
・原爆図中口あくわれも口あく寒
・吹越に大きな耳の兎かな
・四角な冬空万葉集にはなき冬空
・天の川わたるお多福豆一列
・天の川怒濤のごとし人の死へ
・天の川法螺吹き男ふとなつかし
・天の川鷹は飼はれて眠りをり
・寒卵どの曲線もかへりくる
・寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃
・屋上に見し朝焼のながからず
・年賀やめて小さくなりて籠りをり
・恋猫の皿舐めてすぐ鳴きにゆく
・日本語をはなれし蝶のハヒフヘホ
・春愁やくらりと海月くつがへる
・木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ
・枯れゆけばおのれ光りぬ枯木みな
・梨食ふと目鼻片づけこの乙女
・死にたしと言ひたりし手が葱刻む
・死ににゆく猫に真青の薄原
・死ねば野分生きてゐしかば争へり
・死や霜の六尺の土あれば足る
・毛糸編はじまり妻の黙はじまる
・水温むとも動くものなかるべし
・浅蜊椀無数の過去が口開く
・満月やたたかふ猫はのびあがり


【データ】

加藤楸邨
Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E8%97%A4%E6%A5%B8%E9%82%A8



ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 2017/07/03  加藤楸邨の俳句... | トップ | 2017/07/04  日記  夕顔 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

(5)俳句」カテゴリの最新記事