菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。
散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

2016/10/29  今日の泡盛  島風(石川酒造所)

2016-10-29 22:35:41 | (4)泡盛・酒一般


今日は、寒いのでビールの感覚ではないので、泡盛をお湯割りで飲むことにした。

前回の沖縄旅行で買ってあった石川酒造所の島風の封を切ることにした。

clip_image001


島風は、古酒ではなく、泡盛の一般酒で、度数は30度。
蒸留後、タンク貯蔵約1年してから出荷されているようだ
詰口日は2016410

ストレート、水割り、お湯割りで利いてみた。

ストレート:
立香は甘いものだが、エチルルコール系のものはあまり感じない。奥の方に、香ばしさも感じる。
口に含むと甘い。舌触りは滑らかで刺すようなピリ感はない。酸の膨らみは大きくはなく、スッキリとしている。中盤以降辛味を感じる。後半の苦味はあまり感じない。後口の切れも良い。
刺激的な味わいではないので、ストレートも楽しめる泡盛だ。

水割り:
立香は仄かに甘い、香ばしさも僅かにあるような気がする。加水することによって、膨らみが出る。中盤以降、苦味もなく、切れが良い。
味のバランスが良く、偏りがないので、食中酒としての適性の幅が広そうだ。

お湯割り:
立香甘い。甘い入り口。水割りに比べ、酸は透明感があり、スピード感のあるものになる。中盤、水割りに比べ辛味系に変わる印象がある。後半は、再び膨らみを感じる。
味のバランスの良さは変わらず、食中酒に合う。


石川酒造所は、甕熟成の古酒を柱にしているが、この島風は、その甕熟成泡盛本来の伝統的な味わいとは別に爽やかな飲みやすさをイメージして商品設計がされているようだ。

バランスが良く、飲みやすいので、食中酒として使いやすく、ジュースで割ってみたりしても楽しめる。

ガッツリとした泡盛の香りや辛味・渋み・苦味のパンチを求める人には、物足りないかもしれないが、バランスが良いので多くの人に合いそうだ。



コメント
この記事をはてなブックマークに追加

2015/12/01  “酒飲み番組”の魅力

2015-12-01 20:00:00 | (4)泡盛・酒一般


下記の記事「ハシゴの旅、イチゲンさん…“酒飲み番組”急増の背景とは?」を読んだ。

記事の目的は、“酒飲み番組”が増えた理由を探し、それは制作費がかからないことがTV局の利益になるからだとしている。

ただ、製作コストをいくら安くしても視聴率が上がらなければ、番組として成功とはいえない。
だから、制作側の分析だけではなく、視聴者側の分析も必要だ。

記事では、簡単に述べているだけ。
「ただの呑兵衛がただ楽しそうに呑んでいるだけの番組なのだが、そのユルさが同じ酒好きにはたまらないらしいのだ」。

このところをもう少し考えてみたい。
“酒飲み番組”の魅力は、旅番組と同じで疑似体験といえる。
遠くを旅するには、時間もお金もかかる。旅番組はいながらにして、世界の旅を疑似体験できる。

お酒の世界も、夜の世界を飲んで歩くには、時間もお金もかかる。加えて、一人ではなかなか行く勇気も無い。
居酒屋には常連だ居る。居酒屋と常連の間には共有された空気・雰囲気が存在する。その中に入ることは一見さんには許されないが、TVのリポーターとカメラなら入り込むことが許される。
番組を見れば、居酒屋の常連になる疑似体験が出来る。

絡む酔っぱらいは別にして、普通の呑助はお気に入りの酒を飲み、いつもの肴で楽しく語れば、幸せだ。100%の笑顔で居ることが出来る。

今の世の中は、個人が孤立している。
深い付き合いは煩わしい。
その場だけで、酒好き同志が、飲み食べ語り一時の宴を楽しむことが出来る。
馴染みの店であれば、常連は笑顔で迎えてもらえる、自分居座る椅子もある。話すことが出来る相手もいる。

義務も責任も利害関係からも自由な世界で、人と話を楽しむことが出来る、幸せを共有することが出来る。

このような世界に、入る疑似体験を提供してくれるのが、“酒飲み番組”の魅力なのだ。

TVのお手軽疑似体験も良いのだが、勿論、自分の足で夜の街に出かければ、実体験も出来る。
それが、外飲みの本道といえる。


『ハシゴの旅、イチゲンさん…“酒飲み番組”急増の背景とは?
オリコン 12月1日(火)8時40分配信

clip_image002
今の“酒飲み番組”のルーツとも言える『吉田類の酒場放浪記』(BS-TBS)は、放送13年目にして“新・月9”として注目を集める(写真はDVD『吉田類の酒場放浪記 其の拾』)

『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』(日本テレビ系)の「朝までハシゴの旅」や、ジャニーズタレントがメインの『~突撃!はじめましてバラエティ~ イチゲンさん』(テレビ東京系)、マツコ・デラックス“のみ”がレギュラーの『夜の巷を徘徊する』(テレビ朝日系)といった“夜のお散歩番組”とでもいうべき番組がやたら増えている。そしてその多くが、「お酒を飲んで一般人と楽しくトークする」といったパターンが中心であり、今や“酒飲み番組”という新しいジャンルができつつあるようなのだ。なぜ今、酒飲み番組が増えているのだろうか?

【画像】佐藤栞里ら…『笑コラ』の「朝までハシゴの旅」出演美女たち

■「新橋駅前のサラリーマン」パターンの応用編

こうした酒飲み番組のルーツと言えば、間違いなく『吉田類の酒場放浪記』(BS-TBS/毎週月曜日21時~)になるだろう。放送開始から13年目を迎える長寿番組であり、若い女性ファンも多く、今や“新・月9”とも一部でささやかれる存在。ナビゲーターの吉田類は予想以上にダラしなく、行く店も下町などの気取り感ゼロのリアルな居酒屋で、余計なウンチクは語らないし偉ぶりもしない。「ここのオススメは何?」と隣の常連に気さくに話しかけては乾杯し、最後に一句読みながら(吉田は一応詩人・俳人でもある)、「あと2、3軒冒険して帰ります」的なキメ台詞を吐いて夜の街に消えていく……。ただの呑兵衛がただ楽しそうに呑んでいるだけの番組なのだが、そのユルさが同じ酒好きにはたまらないらしいのだ。

冒頭にあげた番組なども基本は同じで、酔っている一般人とのユルいコミュニケーションが中心。実はコレ、昔からテレビでは定番の“新橋駅前で酔っぱらいサラリーマンにコメントをとる”パターンの応用編とも言え、いわゆる“素人イジリ”の系譜に入るだけに、人材=ネタの宝庫だとも言える。「朝までハシゴの旅」では、カワイイ系の女子がそうしたオジサンたちと絡んで、打ち解けたりする意外性がウリで、モデル・佐藤栞里を人気タレントにのし上げた(現在は『笑ってコラえて!』のサブMCに昇格)。『イチゲンさん』も同様だが、散歩する人間がジャニーズのアイドルというギャップが最大の特徴だし、『夜の巷~』では、マツコ・デラックスの想像を上回る酒豪ぶり(休日に350ml缶ビールを20本飲む)などが披露されたりする。

■コスト削減の内情の表れ? 飽和状態の感も

酔った人間だからこそできる行動とコメントは、はたから見ていても何となく許せるものだし、実際に面白い。芸能人が酔っぱらいの一般人に絡まれても、あるいは自らが酔っぱらっていても、その芸能人の素顔に触れたような気がして親近感も湧く。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)の「本音でハシゴ酒」などはその最たるもので、あまり酒を飲むイメージのないダウンタウンだが、悩みを持った芸能人などと酔っぱらいながら本音でトーク。ダウンタウンの思わぬコンビ愛なども垣間見られたりして、微笑ましいのだ。

ただこの酒飲み番組、最近ではあまりに増えすぎて飽和状態の感もある。そもそもは故・地井武男さんの『ちい散歩』(テレビ朝日系、現在は高田純次の『じゅん散歩』)で火が付いた“散歩系番組”の設定を夜にしたものとも言え、制作費削減の昨今にしてみれば、スタジオ代などのコストもかからず、酒が絡むぶんハジケたりもするので、各局が企画するのも当然だろう。いわば酒飲み番組の隆盛は、今のテレビ業界の不況ぶりを表わしているとも言えるのだ。

先の元祖・酒飲み番組『酒場放浪記』が人気になった際には、各BS局がこぞって類似番組を制作放映したが、今では居酒屋探訪家・太田和彦の一連の居酒屋番組が残るのみ(居酒屋紀行シリーズは酒場放浪記より前に開始)。おそらくこれら地上波の酒飲み番組もBS同様、今後は淘汰の段階に入っていくと思われる。果たしてどの番組がマスト化していくのか、と一杯やりながら見るのも、冬の夜長の一興かもしれない。
(文/五目舎)』
(Yahoo!ニュース-オリコン)




コメント
この記事をはてなブックマークに追加

2014/04/12  Amazonが酒の直販を開始

2014-04-12 23:10:21 | (4)泡盛・酒一般


Amazonが酒の直販を48日から始めている。
従来も、酒販店が出品していたが、今回はAmazonの直販なので影響が大きくなりそうだ。

Amazon
直販の強力な武器は、送料無料である。
お酒のような商品は、かさばり、瓶は割れやすく送料が高くなる事は避けられない。
一般消費者にとっては、1クリックで送料無料で送付してくれればかなり便利になる。
一方、酒販店にとっては、強力な仕入れと流通システムを持ったAmazonが直販することになると太刀打ち出来ないことも考えられる。

clip_image002
Amazon直販でお酒の取扱いを開始

Amazon.co.jp
は、201448日(火)より直販による酒類取扱いを開始いたします。

直販での酒類取り扱いを開始したことにより、Amazonプライム、お急ぎ便、お届け日時指定便、当日お急ぎ便などの対象商品が増え、 より便利で迅速な配送サービスでお客様にお届けすることが可能になります。

お客様は、豊富な商品から、ブランド、産地、大吟醸や純米吟醸などの製法、ギフトなどの用途に合わせて、お好みの商品を簡単にお選びいただけます。
Amazon
食品&飲料ストアで取り扱う、おつまみやお菓子などと合わせて、ワンストップショッピングをお楽しみください。』

http://www.amazon.co.jp/b/ref=amb_link_70146589_2?ie=UTF8&node=3070699051&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=merchandised-search-2&pf_rd_r=1M99S0KBC6K19A8S0VBE&pf_rd_t=101&pf_rd_p=171956829&pf_rd_i=71588051

酒のカテゴリの出品者、Amazon FB Japanを選択すると直販商品を見ることができる。
問題は品揃えだが、日本酒に関しては、大手の酒造会社、紙パックなどが中心で、現状ではこだわりの地酒の品揃えはない。
こだわりの地酒は、品質管理が難しく限定品も多く、取扱店も限定されている場合が多いので、Amazonといえども取り扱いは難しいかもしれない。
一方、泡盛については酒造所数が少ないこともあり、結構こだわりの商品があり、価格も安い。

一例を見てみると、
忠孝酒造 忠孝3年古酒431800mlの価格は3069円。
通常配送無料となっている。

沖縄の品揃えの良い通販の酒販店を調べてみると、価格は2700円(税込)と安い。
送料は2本まで1100円となっている。

1
本買う場合で比較すると、大幅にAmazonが安い。
Amazon
直販 3069円(送料込み)
沖縄の通販 2700円+1100円=3800

2
本の場合は、差は縮まるがまだAmazonが安い。
Amazon
直販 3069×2=6138円(送料込み)
沖縄の通販 2700×2円+1100円=6500

4
1222:00現在では、「一時的に在庫切れ;入荷時期は未定です」の表示のものも散見されるが、取り扱い銘柄数・在庫量が増えれば沖縄の酒販店にとっては影響が大きいかもしれない。




コメント
この記事をはてなブックマークに追加

2013/11/1  平成25年度(2013)  泡盛鑑評会審査結果

2013-11-01 23:25:25 | (4)泡盛・酒一般

 

平成25年度(2013) 泡盛鑑評会審査結果が公表され、表彰式がANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューで行われた。

 

沖縄国税事務所長優等賞は、以下の通り。

 

 

 

 

clip_image002

 

 

clip_image004

 

沖縄国税事務所長 優等賞は、以下の14銘柄。

○・神泉(上原酒造)

・忠孝(忠孝酒造)

○・甕仕込み(石川酒造場)

○・瑞泉(瑞泉酒造)

・瑞穂(瑞穂酒造)

・菊之露(菊之露酒造)

・常磐(伊是名酒造所)

・芭蕉布(伊平屋酒造所)

○・龍(金武酒造)

・松藤(崎山酒造廠)

○・国華(津嘉山酒造所)

○・珊瑚礁(山川酒造)

・久遠(多良川)

・鸇(さしば)(池間酒造)

・○印が県知事賞受賞酒である。

 

clip_image006

 

clip_image008

 

clip_image010

 

clip_image012

 

clip_image014

 

clip_image016

 

 

clip_image018

 

 

clip_image020

 

 

昨年(平成24年度)の、県知事賞、沖縄国税事務所長賞は以下のとおりであった。

○・神泉            上原酒造株式会社

・古酒忠孝    忠孝酒造株式会社

○・春雨            宮里酒造所

・菊之露VIPGOLD            菊之露酒造株式会社

・華翁            株式会社宮の華

○・おもと 3           有限会社高嶺酒造所

・瑞泉古酒    瑞泉酒造株式会社

・ロイヤル 古酒 瑞穂        瑞穂酒造株式会社

○・海乃邦        沖縄県酒造協同組合

○・古酒琉球    合名会社新里酒造

・守禮古酒    有限会社神村酒造

・残波1999(限定古酒)       有限会社比嘉酒造

・松藤四年古酒          崎山酒造廠

 

県知事賞の連続受賞は、神泉(上原酒造)のみで、入賞酒も北部地区、離島の銘柄が増えている印象だ。

地方でしっかりとした造りを行っている酒造所が評価されるのは、良いことだ。

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

2013/06/21  泡盛の原料米を調査分析

2013-06-21 20:30:00 | (4)泡盛・酒一般


以前は、泡盛の酒米といえばタイ米の砕米が一般的だった。
丸米を使うのは、コストが高くなるので砕米を使用していた。

ところが、最近丸米を使う酒造所が増えてきている。
理由は、価格の逆転現象が起きているからだ。
今では丸米のほうが安い。
現在は、品質管理上の問題から、丸米が輸入されて組合が窓口になり酒造所に渡る。もし、砕米を入手する場合は、輸入した丸米を国内で砕米に加工する必要がある。この加工賃だけ砕米が高くなる。

原料の調達先を多様化するのは良いことだし、これまで積極的に調査研究する必要があった。寧ろ、遅かったぐらいだ。


『泡盛の原料米を分析へ データ蓄積し品質向上
             
2013
619 0940
(8
時間42分前に更新)

県酒造協同組合(大城勤理事長)は本年度から県工業技術センターなどと共同で、泡盛の原料となるタイ米の成分を測定する事業に取り組む。同じタイ産のインディカ米でも品種や生産地によって異なる原料米の特性を明らかにして、泡盛の品質の維持向上につなげたい考え。分析したデータは蓄積し、近赤外線による簡易な測定で成分を把握できる技術の確立を目指す。併せてタイを含む東南アジアの4カ国で、インディカ米の作付け状況や検査体制などを調査。仮にタイからの調達が難しくなっても、原料米を安定的に確保できるよう輸入先として可能性を探る。(粟国雄一郎)

泡盛の県外出荷を支援する県の一括交付金を活用した「琉球泡盛調査研究支援事業」で、事業費は1500万円。

泡盛の原料米は国がタイから輸入したインディカ米を県酒造協同組合が一括購入し、各酒造所に卸しているが、原料米としての性質は必ずしも毎回同じではないという。

県工業技術センターによると、原料米は洗米後に水に浸し、蒸してから黒麹(こうじ)菌を種付けするが、蒸し米の出来具合が重要となる。同じタイ産のインディカ米でも、タンパク質やアミロースと呼ばれる成分の含有量が水の吸い方に影響することが分かっているが、仕込みは各酒造所の経験則に基づいているという。

同センターで原料米の水分量や吸収率、タンパク質やアミロース含有量を測定。製造工程ごとに水分量を測る。日本で食されているジャポニカ米は成分の分析値が蓄積されていて、近赤外線を当てれば約1分で品質を表示できる装置を沖縄食糧が保有している。この装置でインディカ米の分析もできるよう取り組む。

また原料米の輸入先として可能性を探るのは、タイ、ベトナム、ラオス、ミャンマーの4カ国。農水省の協力を得て各国から1トン~500キログラムを購入し、成分の分析を進める。

併せて各国の原料米で泡盛を試験製造し、泡盛への相性や古酒になり得るかの経年変化などを見る。

同センターによると、タイの米生産量は年間2千万トンで、うち1千万トンを輸出しているが、2011年の洪水では450万トンが被害を受けたという。

泡盛の原料米の調達に支障は出なかったが、経済発展に伴い価格が上昇傾向にあることも踏まえ、タイ以外の国から輸入できる可能性についても検討することにしている。』(沖縄タイムズ)



コメント
この記事をはてなブックマークに追加

2013/06/19 泡盛の香り成分解明

2013-06-19 20:05:40 | (4)泡盛・酒一般


泡盛には、古酒の文化があり、昔から甕を使って100年を超えるような古酒が造られてきた。
太平洋戦争以前には、そのような貴重な泡盛が存在していた。

最近では、甕による熟成だけではなく、ステンレスタンク、樫樽、硝子瓶等による熟成も一般的になっている。

古酒の香りと味わい(味や舌触りや膨らみや官能的なものを含む)を科学的に分析することは重要なことだ。

分析データの標本数が、一酒造所の新酒4酒と古酒4酒の計8酒だけなので、一般的に妥当する結論なのかは速断できない。

分析結果で、古酒特有の香り成分として知られる「バニリン」や「ソトロン」が、今回の分析では確認されなかったというのは理解しづらい内容だ。

泡盛酒造所の杜氏や泡盛ファンの利き酒の官能検査との比較・整合を行うことも必要と思う。

全酒造所の個別分析をすべて行うことがまず第一だろう。


『泡盛の香り成分解明 初の常温分析
             
clip_image002
常温の泡盛の香り成分を分析した装置=国立沖縄高専

2013
614 1002

国立沖縄高専の平良淳誠教授(生物有機化学)がこのほど、常温の泡盛から立ち上る香り成分を新酒と古酒でそれぞれ分析し、熟成に伴う成分構成(プロファイル)の変化を明らかにした。温度を上げたり、抽出したりして特定の成分を検出・解析した研究は多いが、人が飲んでいる時と同じ状態での分析は初めてという。平良教授は「古酒の香りは特定の成分のみに由来するものではない」と指摘。酒造所ごとに特徴がある泡盛を、香り成分の構成の違いで分かりやすく説明できれば、泡盛の差別化、ブランド化につながると提案している。(粟国雄一郎)

2012年6月、英語の研究論文が「Food Science and Technology Research」(日本食品科学工学会誌)に掲載された。

分析に用いたサンプルは、同じ酒造所の新酒4種(貯蔵1年~1年半)と古酒4種(同8~18年)。

大気に含まれる揮発性の有害物質の測定にも使われる装置を使用し、常温の泡盛から自然に立ち上がる主要な「初期揮発成分」をフルーティーな香りを持つ「短鎖エステル化合物」と特定。鼻をつくような「刺激香気成分」も含まれていた。

また古酒からは、新酒にはなかったエーテル類の「テトロヒドロフラン」やケトン類を検出。古酒になると増加している別の成分も確認された。「悪臭香気成分」として知られる硫黄含有化合物は、減少している成分とともに保たれている成分もあった。

一方で古酒に特有の香り成分として知られる「バニリン」や「ソトロン」は、今回の分析では確認されなかった。温度を上げたり抽出したりしないと得られない重い成分で、こうした手法で特定の成分を探し出す分析では、実際に人がかいでいる状態とは異なる結果になる可能性があるという。

平良教授は「香りはさまざまな成分の組み合わせによって変化するもので、一つの指標にこだわるべきではない。悪役がいてからこそのヒーローで、古酒の香りは嫌な香りも混ざり合うことで心地よい香りが引き立っている」と話している。』(沖縄タイムズ)



コメント
この記事をはてなブックマークに追加

2013/04/28 2013年泡盛の女王

2013-04-28 22:32:03 | (4)泡盛・酒一般


泡盛の女王は、毎年選出される。
今年も選ばれて、活動を開始している。

4
3日に開催された「日本のお酒を味わう会 ~夜桜風情~」(秋田屋主催)には、国吉さんが参加しているそうだ。

残念ながら、当日は参加できなかったが、いずれどこかのイベントでお会いできるだろう。


『泡盛の女王が制服お披露目
             
clip_image002
2013年泡盛の女王の(左から)親盛明佳里さん、国吉真理さん、大山万里奈さん=24日、沖縄タイムス社

2013
425 0929

琉球泡盛の魅力を県内外に伝える「2013年泡盛の女王」の大山万里奈さん(23)、国吉真理さん(27)、親盛明佳里さん(22)が24日、制服姿のお披露目を兼ねて沖縄タイムス社を訪れ、1年間の活動の抱負を語った。

大山さんは「歴史ある泡盛を一人でも多くの人に勧めたい」と話し、国吉さんは「泡盛が苦手という人にもおいしい飲み方があることを伝えたい」。親盛さんは「泡盛は沖縄各地の味と香りが楽しめる、それぞれの地域や酒造所を訪ねてみたいと感じてもらえるよう多くの人に親しんでもらいたい」などと語った。

3人が交代で海外を含めた約70のイベントに参加する。』(Wikipedia








コメント
この記事をはてなブックマークに追加

2013/04/17  サトウキビ酵母「MY17」  香り生産性に特徴

2013-04-17 22:06:05 | (4)泡盛・酒一般


日本酒でも、造りにおいて酵母の選択は重要な要素となる。
蔵付き酵母とよく言われるが、良い蔵だから良い酵母が生まれるのか、良い酵母が住んでいるから良い蔵になるのか、その両方なのか、何れにしても重要なことだ。

泡盛の造りは、日本酒と基本的には同じだ。麹が黒麹であることが違うだけだ。
酵母は、一般的には泡盛101号という泡なし酵母が用いられる。
蔵によっては、蔵の個性を酵母に求めることが増え、研究が盛んに行われ、商品化もされている。
花酵母、吟香酵母、黒糖酵母、マンゴー果実酵母などが実用化されている。

今回の酵母は、宮古島のサトウキビの搾りかすから抽出された酵母だそうだ。
38度の高温下でも発酵し、古酒香の成分の生産性が6倍あるとのことなので期待できる。

古酒の世界は、6倍成分があれば、1年熟成させれば6年古酒ができるというものではないので、熟成過程がどうなるのか10年間はトレースする必要があるだろう。

一度、利いてみたいものだ。


『宮古原生酵母で香り高い泡盛に 商品化目指す
             
clip_image002
宮古島でサトウキビの搾りかすから採取した酵母「MY17株」の特徴について説明する酒類総合研究所の藤井力氏=12日、那覇市・ホテルロイヤルオリオン
             
2013
414 1224

泡盛製造の多良川(宮古島市、砂川拓也社長)は12日、酒類総合研究所(東広島市)などとの共同研究で、サトウキビの搾りかすから抽出した宮古原生の酵母「MY17株」が、古酒に特徴的な甘い香りのもとになる成分「4VG」を多く生成することが分かった、と発表した。小仕込みの試験で一般的に使われている酵母の約6倍となり、実地試験でも、蒸留から半年後の鑑定で味や香りに高い評価を得た。多良川は宮古原生の酵母で仕込んだ香りが特徴の古酒として約2年後に商品化を目指す。

蒸留から半年後、酒類総研の職員12人が鑑定したところ、「味がきれい」「後味がすっきり」の2項目で半数以上の審査員が特徴的と指摘。一般的な酵母の泡盛より、泡盛らしさの指標となる「原料特性」ではやや評価が低かったが「香り」「味」「総合評価」でいずれも高い評価を得た。

4VGは貯蔵されることで甘い香りの成分「バニリン」に変化する。蒸留から半年でも香りや味に高い評価が得られており、酒類総研・醸造技術応用研究部門の藤井力副部門長は「脈があると考えている」と話す。現在、多良川で1万1千リットル(44・5度換算)が貯蔵されており、さらに1年半後の鑑定で酒類総研が変化を確かめる。

MY17はサトウキビの糖蜜を発酵させてバイオエタノールを作る事業の過程で採取された。耐塩・耐温性があり、亜熱帯気候の宮古島に最適という。38度の高温でも発酵能力があるとして特許を出願中。DNAの識別で宮古原生であることも確認されていて、12日に那覇市内で記者会見した多良川の砂川社長は「宮古島にこだわった酒造りをしてきたが、もう一歩何か特徴がほしいと考えていた。宮古島産の酵母で、風味ともに特徴ある泡盛ができつつある。経過を見ながら商品化に取り組みたい」と意欲を語った。』(沖縄タイムズ)



コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加

2012/11/02  平成24年泡盛鑑評会審査結果公表

2012-11-02 16:28:31 | (4)泡盛・酒一般


昨日、沖縄ハーバービューホテルクラウンプラザで開催された平成24年泡盛鑑評会の表彰式で審査結果が公表された。

以下参照。

『5酒造場に県知事賞 県、国税が鑑評会で表彰
2012
112        

clip_image002

泡盛鑑評会で表彰を受けた酒造場の代表者ら=1日、那覇市の沖縄ハーバービューホテルクラウンプラザ

「泡盛の日」の1日、泡盛に関するイベントが那覇市の沖縄ハーバービューホテルクラウンプラザで開かれた。県と沖縄国税事務所(新谷逸男所長)は2012年度の泡盛鑑評会表彰式を開いた。
表彰式では県内の36酒造場の古酒64点から、良質な古酒を製造した13酒造場に沖縄国税事務所長賞、その中からさらに県知事賞に5酒造場を選出し、代表者と製造責任者に賞状を送った。泡盛の古酒表示に違反した9酒造業者に関しては本年度の選考対象から外した。表彰式で新谷所長は、古酒表示違反に関して「信頼を失う極めて遺憾な行為。今後とも厳正、的確に対処していく」と述べた。
一方、県酒造組合(平良正諭輝会長)は、「きき酒会」や「感謝の宴」などを開いた。約400人が出席した感謝の宴では泡盛業界の発展を誓うとともに、泡盛の普及拡大に尽力したとして、元北海道泡盛同好会会長の今井利賢氏に「琉球泡盛賞」を贈った。
泡盛鑑評会の受賞銘柄と酒造場は次の通り。


【県知事賞】
▽神泉(上原酒造)
▽春雨(宮里酒造所)
▽おもと3年(高嶺酒造所)
▽海乃邦(県酒造協同組合)
▽古酒琉球(新里酒造)


【沖縄国税事務所長賞】
▽古酒忠孝(忠孝酒造)
▽菊之露V.I.P―GOLD(菊之露酒造)
▽華翁(宮の華)
▽瑞泉古酒(瑞泉酒造)
▽ロイヤル瑞穂(瑞穂酒造)
▽守禮古酒(神村酒造)
▽残波1999年(比嘉酒造)
▽松藤4年古酒(崎山酒造廠)
』(琉球新報より転載)






コメント
この記事をはてなブックマークに追加

2012/10/19  泡盛 甕熟成の香り「ソトロン」

2012-10-19 21:30:00 | (4)泡盛・酒一般


泡盛は瓶貯蔵でも、熟成が進み古酒になると言われている。
常温で日陰に置いておけばよいので古酒づくりといっても沖縄らしくおおらかなものだ。

しかし、従来は泡盛はで熟成させてきたので、何か瓶で熟成した古酒とは違うのではないかと言われてきたし、実際の味・香りも同じとはいえないのが実感だった。

今回の沖縄県工業技術センターの研究は、と瓶の熟成には香りの違いがあり、それはの古酒にはソトロンという香り成分が存在することを明らかにした。

日本酒でも、酸味系の古酒には、老酒に似た香ばしい香りがあるが、これもソトロンによるものだそうだ。


『古酒の香り 貯蔵で違い 「ソトロン」初確認
2012
1011 1002
                                                                                                 
clip_image002
泡盛古酒の特徴的な香り

県工業技術センター(うるま市)はこのほど、20年貯蔵した泡盛の香気成分について検査・分析し、甕(かめ)に貯蔵した泡盛中にメープルシロップや黒糖、はちみつなどに存在する香気成分「ソトロン」が含まれていることを初めて明らかにした。一方、ガラスやステンレスに貯蔵した泡盛にも古酒香があり、その香りを感じる要素には甘くクリーミーなバニラのような香り成分「バニリン」の量が大きく関与していることも分かった。(座安あきの)

同センター研究グループの玉村隆子、望月智代、仲本健吾、比嘉賢一の4氏が担当し、9月27日に東京都内で開かれた日本醸造学会で研究成果を報告した。

泡盛の古酒香成分の一つに「バニリン」があることは知られているが、貯蔵条件との関係性や、その量と香りの相関関係を示す研究事例は少なかった。バニリン以外の泡盛古酒香成分に関する報告もあまり例がなく、「ソトロン」の発見は初めて。

醸造所や貯蔵容器の異なる泡盛を20年貯蔵したサンプル112点を分析。14人の評価員に香りや味など度合いを評価してもらう官能評価と成分分析を実施したところ、密閉性の高いガラスやステンレス貯蔵泡盛はバニリンが、通気性のある甕貯蔵ではソトロンが、それぞれの古酒香に影響していることがわかった。

バニリン量はガラス、ステンレス、甕貯蔵の各泡盛で同程度含まれていたが、ソトロンはガラスやステンレス貯蔵泡盛には少なく、同センターは「甕貯蔵泡盛の特徴とみられる」としている。さらに、清酒で確認されているソトロン量よりも多かったという。

比嘉氏は「古酒の特徴を科学的に明らかにすることでメーカーの醸造技術の向上につながる」と期待。

玉村氏は「現在の醸造技術も伝統的な技術も科学的な意義が裏付けされれば、泡盛の魅力を情報として発信することができる」とした。今後、ソトロンが生成されるメカニズムや、このほかの香気成分について研究を続ける方針。』(沖縄タイムズ)


コメント
この記事をはてなブックマークに追加

2012/07/24  泡盛「古酒」新基準

2012-07-24 22:17:49 | (4)泡盛・酒一般


今年3月に表面化した古酒表示違反を踏まえて、沖縄県酒造組合連合会が新しい基準を公表した。

新しい基準は、「古酒」表示にはブレンドを認めず、100%を条件とする厳しい内容だ。

『泡盛「古酒」新基準 来年4月から
2012
720 0939

泡盛古酒の不当表示問題で県酒造組合連合会が来年4月1日から、「古酒」表示の業界基準を現行の3年以上貯蔵酒「51%以上」から「100%」に引き上げる方針を固めたことが19日、分かった。各メーカーで製造体制や商品構成の見直しなどを進める。ただ、基準見直しで経営悪化の影響を受ける事業者が出る可能性もあることから、救済策として一定の猶予期間を設ける方向で調整を進めている。

当初は厳格化に伴い、古酒の不足や売上高の大幅減につながる恐れがあるとして一部メーカーから反発の声があった。だが、業界全体で協議を重ね、消費者の信頼回復のためには避けられない対応との考えでまとまった。

見直し案は、現在の景品表示法に定める「公正競争規約」の基準(50%超)を上回るため、独占禁止法に抵触しないか、小規模事業者への影響がどの程度あるのかといった見極めが課題だった。同組合は、国や県、消費者庁など関係機関から見解を聞き、規約見直しの手順などを相談してきた。

泡盛業界は現在、古酒表示の基準で「自主基準」と「公正競争規約」の二つを運用しているが、今後は公正競争規約に一本化する方針。規約の改正手続きには時間を要するが、4月1日の実施を消費者に明示することで、早期の信頼回復に道筋をつけたい考え。(座安あきの)
』(沖縄タイムズ)

個人的には、100%は厳しすぎるように思う。
価格数万円以上の20年を超えるような古酒は、それは必要なことだと思うが、数千円の価格帯の古酒であればブレンドもあって良いのではないか。

飲み方の問題もある。
盃に注いで舐める様にいただく古酒は100%が必要だが、ロックにしたり水割りであれば古酒の香味があればそれで良いのではないか。

古酒を出荷していない酒造所もある。
見学した経験では、見識のある酒造所がそうしている。
理由は、製造量、古酒に適した酒質、熟成場所の不足などだ。
古酒でなくとも美味しい酒は売れるし、消費者は分かっている。

泡盛の文化の中には、古酒は自分で育てるという考え方が含まれている。
熟成過程の予測が難しい日本酒と違って、泡盛の場合は酒質が安定しているので、龜でも瓶でも熟成可能だ。
日の当たらない場所さえあれば、置いておけば自然にお好みの古酒が出来上がる。勿論飲む誘惑に勝てればの話だが。

厳しさのあまり、古酒が高嶺の花になり、飲まれ無くなってしまう結果になれば本末転倒だし、あまり本土のお役人の考え方に合わせる必要は無いと思う。

おおらかに楽しむのが泡盛だから。




コメント
この記事をはてなブックマークに追加

2012/03/13  泡盛  古酒表示違反

2012-03-13 20:53:46 | (4)泡盛・酒一般


泡盛の古酒表示違反の事実が表面化した。
沖縄県酒造組合連合会は、該当する9酒造所に警告もしくは指導を行ったと報じられている。

ルール上は、3年以上熟成した泡盛が50%以上混入していなければ古酒と表記できないが、これが守られていなかった。
ブレンド後に、古酒の割合を推定することは難しく、紳士協定で行わざるを得ないルールだ。

蔵見学に訪問した蔵も含まれており、残念なことだと思う。


『古酒不当表示 6社警告、3社に指導
2012
38 0942

県酒造組合連合会(佐久本武会長)は7日、泡盛古酒の不当表示で、日本酒造組合中央会(東京)が県内9メーカーに違反行為の排除などを求める警告や指導の処分を出していたことを公表した。「泡盛の表示に関する公正競争規約」では、3年以上熟成した泡盛が50%以上混入していなければ古酒と表記できないが、要件を満たさない泡盛を古酒として販売するなどしていた。

不当表示での警告は初めてという。佐久本会長は「常日ごろ法令順守について注意してきたが、残念。再発防止を徹底したい」と話し、会員メーカーの代表らを対象にした研修会を月内に開く考えを示した。

不当表示品の販売は、沖縄国税事務所による調査で判明し、2010年12月、国税側が中央会に違反発見を報告。中央会は11年、県内二十数社の帳簿調査や各社の代表者から聞き取りをした。違反品の数量や規約についての認識などに応じて、6社に警告、警告より軽い処分の指導は3社だった。

規約違反は、酒税法で定める酒類製造免許の取り消しの要件にはあたらず、免許の取り消しはない。

警告を受けたのは、久米島の久米仙(久米島町)、伊平屋酒造所(伊平屋村)、咲元酒造(那覇市)、池原酒造所(石垣市)、多良川(宮古島市)、米島酒造所(久米島町)。山川酒造(本部町)、石川酒造場(西原町)、入波平酒造(与那国町)の3社は指導を受けた。

処分対象企業は違反商品の回収や規約順守を含む再発防止策などを報告しなければならない。各社は、消費者へのおわびとともに、自主回収の対応をとっている。

佐久本会長らは公表後の7日午後に急きょ上京し、財務省をはじめ関係省庁などに説明、謝罪した。国からは法令順守の徹底などを厳しく指摘されたという。

中央会は「表示は消費者の選択の目安で、最も頼りにする情報。違反行為は消費者を裏切る行為で、再発防止に取り組んでもらいたい」と注文した。』(沖縄タイムズ)


詳しい内容は、泡盛百科にも掲載されている。

http://www.okinawa-awamori.or.jp/topics/info/?p=1432




コメント (4)
この記事をはてなブックマークに追加

2011/04/16 「古酒の郷」の着工始まる

2011-04-16 20:33:22 | (4)泡盛・酒一般


長らく懸案となっていた古酒の郷が、愈々着工されることになった。


貯蔵施設で熟成される泡盛が古酒となって、販売されるのは早くとも5年先、本格的には10年先とのことだ。
 息の長い話しだが、喜ばしいことだ。


泡盛の博物館も併設されるそうだが、完成すれば観光スポットになるだろう。
 完成すれば、早く観てみたい。


『泡盛古酒の貯蔵施設、月内着工


 



古酒の郷の建設開始を発表する(写真右から)国場組の玉城徹也副社長、協同組合琉球泡盛古酒の郷の佐久本武理事長、県商工部長の平良敏昭部長=15日、県庁


経済  2011年4月16日 09時44分 


 協同組合琉球泡盛古酒(クース)の郷(理事長・佐久本武瑞泉酒造会長)は15日、泡盛メーカーが共同で古酒を貯蔵する施設「古酒の郷」を今月から、うるま市の特別自由貿易地域で建設すると発表した。年度内に完成予定で、参加酒造所から集めた泡盛を当初は年間250キロリットル貯蔵。毎年、タンクを増やし10年間で2500キロリットル貯蔵し、古酒にする。


 構想から3年と着工が遅れたが、付加価値の高い古酒を造り、販売量の低下が続く泡盛の反転攻勢を狙う。県庁で記者会見した、佐久本理事長は「質の高い古酒を安定的に造り、琉球泡盛を広くアピールしたい」と語った。


 施設は特自貿地域で6400平方メートルを県から賃借し、初年度は貯蔵施設1棟(50キロリットルタンク5本)、管理棟1棟を建設。貯蔵棟(タンク10本収容)は2年ごとに増設し、10年間で5棟建設。投資額は初年度が1億5000万円で、泡盛博物館建設を含め最終的には総額9億円を予定している。


 貯蔵方式は参加組合員(43社)からの「買い取り方式」か、一定の料金を設定した「預かり方式」で原酒を集める。買い取り方式はブレンドして販売、預かり式では希望に応じて個別貯蔵にも応じる。


 貯蔵期間は原則10年間とするが、運営コストなど施設の収支計画を勘案し、5年貯蔵後に一部販売も検討する。貯蔵が長期のため、収支計画は当面赤字を想定しているが、12年目に単年度黒字化、13年目以降に累積赤字の解消を目指す。


 博物館では各社保存の泡盛に関する文献や器具を集め、酒造りが学べるコーナーや体験学習スペースも設ける。


 県は10年間の土地買い取り特約付きで賃貸。賃貸料は1平方メートル当たり年290円と通常の半額程度とし、施設運営負担を軽減する。施設の設計、施工は国場組と国建設が担う。
』(沖縄タイムズ)


うるま市の特別自由貿易地域は、中城湾に面した臨海地域にあると思われるが、今回の大震災を考えると長期貯蔵施設の立地としてはやや不安な気がする。
 山の手、高台の方が良い様に思うがどうなのだろう。



 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加