菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。
散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

2017/11/27  蚊の不妊虫放飼による駆除が始まった

2017-11-27 21:33:02 | (19)科学・新技術・新製品


蚊の不妊虫放飼による駆除が始まった。

日本は冬なので、今は蚊の被害から開放されているが、また夏がやってくれば厄介な蚊に刺されることは避けられない。

昔は日本脳炎を媒介するので問題とされたし、最近は外国人の来日も多いし、日本人が外国から持ち帰った病原菌が、日本の蚊により媒介される危険も増している。

日本の公園には池があり、蚊は生息しやすい、万一蚊が病原菌を持てば、子供たちは公園で遊べなくなってしまう。

蚊の対策は、殺虫剤を散布するのは対症療法で、根絶はできない。もっと根源的な対策が必要だ。
虫の駆除は放射線を使い雄を無精子化する方法だそうだが、蚊の雄は放射線に弱く、大量生産はできないと言われていた。

今回の方法は、放射線ではなく、ボルバキアという細菌を使うそうだ。
この細菌に感染した雄と交尾した雌が卵を産んでも、孵化しなそうだ。

今回実施したのはアメリカだが、ブラジルでは今年の8月に既に実施している。

実験が成功し、蚊が駆除されれば人が蚊に打ち勝つことになる。
素晴らしいことだ。



『「蚊で蚊を駆除」米で承認 子孫残させず群れの数減らす
11/27(
) 10:24配信 朝日新聞デジタル


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ヒトスジシマカ(米疾病対策センター提供)

米環境保護局(EPA)は、ジカウイルス感染症(ジカ熱)などを媒介する蚊を駆除するために、人工的に細菌感染させた蚊を「生物農薬」として自然界に放すことを承認した。細菌感染した蚊は交尾しても子孫を残せず、繰り返し放すことで蚊の群れを減らすことができる。殺虫剤を使わない新たな駆除法になると期待される。

【図解】蚊を使った「生物農薬」のイメージ

この蚊は、米バイオベンチャー「モスキートメイト」(本部・ケンタッキー州)が開発。カリフォルニアやニューヨークなど全米20州と首都ワシントンで5年間の販売が認められた。ネイチャー誌(電子版)によると、同社は来夏以降、一般家庭やゴルフ場、ホテル向けに販売を始める予定。

実験室で育てたヒトスジシマカ(ヤブ蚊)に、昆虫に感染する細菌「ボルバキア」を感染させた上で、ヒトを刺さないオスを選んで自然界に放つ。自然界のメスがこのオスと交尾して卵を産んでも、染色体の異常で孵化(ふか)しない。繰り返し放すことで蚊の数が減り、最終的に駆除できるという。

ボルバキアは、ヒトには感染しない。ハチやチョウなども殺してしまう化学農薬に比べ、蚊だけを狙いうちできて生態系への影響も少ないとされる。モスキートメイト社は、ケンタッキー州などで細菌感染した蚊を試験的に屋外に放ち、効果や安全性を確かめた。ブラジルや中国でも、別の企業や研究機関などが蚊を使った同じ駆除法の導入を進めている。(ワシントン=香取啓介)
』(朝日新聞社)




『デング熱対策に有効な細菌感染させた蚊を大量放出 ブラジル
2017
83012:20 発信地:リオデジャネイロ/ブラジル

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ブラジル・リオデジャネイロのゴベルナドール島で、蚊の放虫を行うフィオクルーズ研究所の専門家(2017829日撮影)。(c)AFP/Apu Gomes

830AFP】ブラジルのリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で29日、蚊を媒介したデングウイルスのヒトへの感染を防ぐために、細菌に感染させたネッタイシマカを多数、自然界に放出する1回目の試みが行われた。

フィオクルーズ研究所(Fiocruz Institute)の研究員らは記者団の前で、共生細菌「ボルバキア」に感染させたネッタイシマカを大量に放虫した。狙いは、繁殖によってこの細菌が拡散され、デング熱やジカ熱、チクングンヤ熱などのウイルスをネッタイシマカが伝播する力が弱まっていくことだ。

同研究所は昨年から、ボルバキアを蚊に感染させるプロジェクトの準備に取り組んできた。もともとはオーストラリア人研究者らが始めたプロジェクトだ。

フィオクルーズ研究所のデング熱対策計画を率いるルチアーノ・モレイロ(Luciano Moreiro)氏は、ボルバキアを保持するネッタイシマカを調べてみると、デング熱やジカ熱、チクングンヤ熱といったウイルスを感染させる能力が阻害されているか、減少していることが分かったと説明。「つまり、(ボルバキアを保持している)蚊を放虫すれば、これ(ボルバキア)が伝播する。まるで他の蚊に免疫力を与えるように。その結果、(デング熱ウイルスなどの)伝染自体が減少することになる」と語っている。

フィオクルーズ研究所の計画では、ボルバキアに感染させた蚊を週に160万匹ずつ放虫していき、ゆくゆくは週300万匹に増やす予定。

デングウイルスに感染すると、発熱や発疹、吐き気といった症状を呈し、死に至る例もある。ジカウイルスは重篤な出生異常の原因とされてきた。2016年、ジカ熱の拡大を受け、世界保健機関(WHO)は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言。11月に終息宣言した。(c)AFP
AFP





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2017/10/19  日記  人工知能 アルファ碁ゼロの登場

2017-10-19 19:50:00 | (19)科学・新技術・新製品

2017/10/19 (木) 旧暦:830日 祝日・節気:  日出 :550分 日没:1700分 月出:456分 月没:1658分 月齢:28.9 干支: 己卯 六曜: 先勝 九星: 九紫火星

今日のあれこれ: 人工知能 アルファ碁ゼロの登場

今日は、アルファ碁ゼロの登場を取り上げなければならない。
自己学習する人工知能の登場で、どんな近未来が人間を待っているのか、期待と不安が交錯する。


プロ棋士たちに完勝して、人工知能が人間の能力を上回ったことを実感させたアルファ碁の登場は我々を驚かせた。

そのアルファ碁を世に送り出した英国のディープマインドが新しく最強のアルファ碁ゼロを開発したそうだ。
この新人工知能は、アルファ碁に100戦して100勝したというから怖ろしい。

従来は、人間の棋譜を学習することによって強くなったが、新しいアルファ碁ゼロは、自己対局に拠る自己学習だけで能力を向上させると言う。
人工知能は疲れとか感情を持たず、指し続けることができる。
アルファ碁ゼロは40日間に2900万回の自己対局を行い強くなったそうだ。

ルールだけ教えれば、後は自己学習して強くなるAIが産業応用され、活躍する場も増えるだろう。

人間に敵対するルールだけは教えないようにしなければ人間の破滅につながる。
だが、人間は愚かな者がいるから、そんなルールを教える馬鹿がいないとも限らない。



『アルファ碁、さらに進化=自己学習のみで最強に―グーグル
10/19(
) 2:06配信
時事通信

昨年3月、世界最強とされる韓国人棋士に圧勝した囲碁人工知能「アルファ碁」の改良版「アルファ碁ゼロ」が開発され、旧アルファ碁との対局で100100勝の成績を挙げた。

旧アルファ碁は過去のプロ棋士の対局を学習し、アルファ碁同士の対局(自己対局)を繰り返して進化を遂げたが、アルファ碁ゼロは「お手本」を必要とせず、自己対局だけで世界最強の能力を身に付けた。論文は19日付の英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。

人工知能(AI)はさまざまな分野で目覚ましい進化を遂げているが、最初の学習には人間の専門家による知識が必要で、データ化や入手が難しいなどの問題があった。

米グーグル傘下の英グーグル・ディープマインド社が開発したアルファ碁ゼロは、過去の対局などの学習用データ入力なしに、白紙の状態から自己対局を繰り返して、指し手や盤面の評価を自ら学んでいくプログラムを搭載。旧アルファ碁では、人間の指し手の学習と訓練に数カ月かかっていたのに対し、アルファ碁ゼロは数日間、約500万回の自己対局で性能を向上させた。プログラムの改良により、計算に用いるコンピューターチップの数も少なくて済むという。 』
JIJI.com



『最強AI「アルファ碁ゼロ」、人間の棋譜頼らず強くなる
10/19(
) 3:05配信
朝日新聞デジタル

世界最強の人間の棋士より強い囲碁の人工知能(AI)を開発した英ディープマインド社が、さらに腕前を上げたAI「アルファ碁ゼロ」を開発した。人間の棋譜は学ばず、AIどうしが対局を繰り返して上達し、独自の「定石」も見つけたという。18日の英科学誌ネイチャーで発表する。

同社の囲碁AIはこれまで、人間の棋士による過去の膨大な棋譜を学習したうえでAIどうしが繰り返し対局する「強化学習」という手法で腕を磨いてきた。2016年には韓国の李世
(イセドル)九段を4勝1敗で下し、注目を集めた。

アルファ碁ゼロは、棋譜のデータに頼らず、人間の初心者以下の状態から強化学習だけで上達する。490万回の自己対局の後、李九段に勝ったAIと対局して、100戦全勝。2900万回の自己対局の後では、今年初めまでに日本の井山裕太・現七冠を含むトップ棋士らに60戦全勝したAI「アルファ碁マスター」も圧倒した。

(朝日新聞社)



『囲碁AIが「独学」で最強に グーグル、産業応用探る
    2017/10/19 2:01

【ワシントン=川合智之】米グーグル持ち株会社のアルファベット傘下の英ディープマインドは、新しい囲碁用の人工知能(AI)「アルファ碁ゼロ」を開発した。世界トップ棋士に勝った際は大量のプロの対局データを学習して強くなったが、今回は人が手本を示さなくてもAI同士の対局を繰り返し、独学で勝率の最も高い打ち方を編み出した。

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世界トップ棋士に勝った「アルファ碁」は大量の対局データを学習した=共同



以前のアルファ碁も圧倒し、人間を含めて史上最強になったという。大量のデータから電力の需給調整などのヒントを自動で見つけるといった将来の産業応用にもつながる成果だ。

19日付の英科学誌ネイチャーで発表する。AIには碁のルールだけを教えた。AIは2つの既存の学習方法を組み合わせて学んだ。それぞれの方法で次の手を考えるが、互いの検討結果を参考にするように工夫した。

当初はランダムに石を並べていたが、自己対戦を繰り返すことで急速に上達。実験3日後には、2016年3月にトップ棋士に勝った際のアルファ碁に100戦全勝をあげた。

人間が長年の囲碁の歴史の中で考案した「定石」とされる常とう手段も独自に発見。実験40日後には自己対戦数は2900万局に達し、17年5月に世界最強棋士、柯潔(か・けつ)九段に3連勝した時のアルファ碁を上回る強さとなった。未知の定石も操るようになったという。

米国囲碁協会のアンディ・オークン会長らは同誌への寄稿で「AIの中盤戦の判断のいくつかはまさに謎だ」と指摘。一方、AIと人間が同じ定石に到達したことで「数世紀にわたる人間の囲碁の営みは全くの誤りではなかった」と述べた。

アルファ碁は世界最強棋士に勝利した際に「人間と対局するのはこれが最後」(ディープマインドのデミス・ハサビス最高経営責任者)としていた。その後もAIの改良を続けたのは「人間に一切頼らないAI」という目標があったためだ。

従来は、人間の対局データを「教師」として学習したため、人間の積み重ねた知見の延長線上の強さにすぎないとの指摘があった。そこでゼロからAIが独学する「教師なし学習」と呼ぶ手法を追求することで、人間の発想にとらわれない革新的なAIを作り出した。

ハサビス氏は「AIは人間の知力を前進させ、全人類に前向きな影響をもたらす可能性がある」と語る。

ディープマインドは英国で公共医療を提供する国民保健サービス(NHS)と提携し、難病の早期発見にAIを活用するほか、電力の需給調整などに取り組む。将来は新素材の開発や、生物を形づくるたんぱく質ができる仕組みなど、人間の力では解けない難問の解明にAIが貢献すると期待している。

新技術は将来、産業に貢献する可能性がある。大量のデータの中から人が気づかない効率化などに役立つ重要なヒントを見つける働きが期待されている。様々な電力使用のデータをもとにした省電力などに役立つという。教えるデータがなくても学べるため、宇宙や海洋など測定データの不足した分野にも役立つ可能性がある。

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人とコンピューターの対決では、1997年に米IBMの「ディープ・ブルー」がチェスで世界チャンピオンに勝利。将棋ソフト「PONANZA(ポナンザ)」も17年4~5月に佐藤天彦名人に連勝した。局面数が10360乗と桁違いに複雑な囲碁で人間を追い越すのは10年後とみられていたが、アルファ碁は深層学習(ディープラーニング)の応用で急速に力を付けた。』
(日本経済新聞)





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2017/10/12  マハタの養殖の時代が始まっている

2017-10-12 23:27:56 | (19)科学・新技術・新製品


NHK
の番組で、福井県がマハタを新たな福井の特産にする取り組みを行っていることを紹介していた。
福井県水産試験場が、水温を高くする必要があるマハタの養殖技術を完成し、大規模な養殖施設の建設を始めている映像が流された。
          
マハタは、天然ものの数が少なく幻の高級魚いわれ、価格が鯛やハマチより高値で取引されている。

調べてみると、福井の取り組みは昨年から準備されていた。

『マハタ、ブランド魚に 養殖技術確立、本格出荷へ 福井
2016.12.2 07:07

■30店で提供、フェアでPR

高級魚、マハタの試験養殖を進めている県は、若狭湾での養殖技術が確立されたとして、平成29年度から県内の民宿旅館などに本格的に出荷することを明らかにした。生まれも育ちも福井の魚として新たなブランドを目指し、29年度から日本海側で初の稚魚の生産施設を整備する計画だ。試験養殖のマハタは、県内民宿旅館や飲食店など30店で料理にして提供する「マハタフェア」(1~25日。一部14日まで)でPRしている。

◆全長1メートル大型魚

マハタ(スズキ目ハタ科)は温かい海に生息し、全長1メートルにもなる大型魚。福井でもわずかに生息している。太平洋側の温かい海域で養殖され、刺し身や焼き物、揚げ物、鍋物などに使われている。

若狭ふぐの価格の低迷で、若狭地方の漁家民宿などから目玉となる養殖魚を求める要望があったほか、7年まで2万トンほどあった魚介類の漁獲量(養殖除く)が26年には1万4872トンに減少しているため、県は新たな養殖魚として1キロ3千円以上の高値で安定しているマハタに着目した。

県海水養魚協会の敦賀、小浜、若狭、高浜の4地区の養殖業者と連携して27~29年の3カ年計画で、三重県などから入手した1歳魚と2歳魚の試験養殖に取り組んでいる。27年から育てた2歳魚約千匹が今年、1・5キロ以上の成魚となり、最大は2キロに成長した。2地区の業者から「飼いやすく、順調に成育する」などの評価を受け、生産技術が確立できたとして今夏から出荷を順次開始した。

◆稚魚生産へ整備

29年度は試験養殖の成魚約3千匹を出荷する予定。県は生産量を増やすには良質な稚魚の安定供給が必要として、県水産試験場での稚魚の生産試験や養殖業者からの需要などの要望を踏まえて、稚魚の生産施設の規模などを決めて整備する計画だ。

西川一誠知事は「旅館民宿などでマハタを懐石やしゃぶしゃぶなどの料理にして、若狭ふぐと並ぶ誘客の食材として定着させたい」と意欲を見せている。県水産課は「ブランド名は今後決めるが、フェアでは『若狭マハタ』の名称を使っている。将来は餌に県産果実などを混ぜて独自の味を出すこともできる」としている。』
(産経ニュース)


今までは、三重から稚魚を購入していると記載があるので、調べてみると、三重県は昭和60年代から養殖に乗り出し、30年を超える歴史を持っていた。

平成28年現在、年間約30万尾を生産し、三重県のマハタ種苗生産量は全国シェアの約8割。養殖生産量では日本一を誇っている。

尾鷲は、クエで有名だが、マハタの養殖でも全国のリーダーになっている。

以下のサイトに詳しく紹介されている。

尾鷲まるごと観光物産WEB
http://owasekankou.com/feature/shun/mahata.html


日本海側は、蟹や寒ブリ、ふぐなどブランド化戦略が得意で、全国PRの経験も豊富だ、三重県は安心できない。

三重の場合は、地域性が強すぎるようだ、天然のクエは尾鷲に来なければ食べられないで良いのだが、養殖の場合は供給できるのだから、地元での名物料理に加えて、全国の魚屋、料理店に三重のマハタを浸透させる戦略がほしい。

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WEB魚図鑑
https://zukan.com/fish/internal191
より転載



マハタの旬は春から夏だが、一年中味が落ちないので、年間を通して好まれる。
料理法も刺し身、焼き、煮る、蒸し・茹で、鍋物、洋風料理にも合うので万能選手だ。

特に刺し身は、白身で肉質が密で確りとしているため、ふぐのように薄造りが好まれる。

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(めぐるめく四国
http://www.shikoku.gr.jp/gourmet/?c%5B%5D=26
より転載)


記事を書いているうちに、ひやおろしを片手にマハタを楽しみたくなってきた。




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2017/09/23 光量子コンピューター 実現への新方式 東大

2017-09-23 21:05:30 | (19)科学・新技術・新製品


光量子コンピューターの話は、難しくて理解できないが、兎に角実現すれば高速だそうだ。

ノーベル賞シーズンになり、科学技術に付いての関心が高まり、今年のノーベル化学賞に、桐蔭横浜大の宮坂力教授が候補者になっているとの報道がある。
宮坂教授はペロブスカイトと呼ばれる結晶の太陽電池を発明した。従来の太陽電池より安価に製造でき、膜状にでき、曲げることもできるため、実用化が期待されている。

東大の光量子コンピューターの新方式も、10年後にはノーベル賞かも知れない。
そうなって欲しい研究だ。


『大規模計算、効率良く=新方式の光量子コンピューター―東大
9/22(
) 13:11配信

時事通信

光のパルスを操作して大規模な計算を効率良く高速で行う光量子コンピューター方式を考案したと、東京大の古沢明教授と武田俊太郎助教が22日、米物理学誌フィジカル・レビュー・レターズ電子版に発表した。現在の装置は大き過ぎて多数をつないで計算するのが難しいが、計算の種類を瞬時に変えて光パルスを次々に周回させることで、多数の装置に匹敵する性能を生み出すという。

古沢教授は「計算の誤りを自動的に訂正する仕組み以外は、全て解決した。今後、実際の装置の開発に取り組む」と話している。

現在のコンピューターは半導体で電気信号を制御し、2進法で01の「ビット」を情報の単位とする。一方、量子コンピューターは01を重ね合わせた「量子ビット」を単位とするため、計算処理性能が飛躍的に高くなる。

古沢教授らが2013年に開発した光量子コンピューターの基本的な仕組みは、入力光と補助光のパルスを特殊な鏡に通して混合した後、再び二つに分けた光の一方を測定器で測定し、その結果に応じて他方の光を操作して計算する。

4枚分のスペースに鏡やレンズを500枚以上配置した装置のため、同じ装置を多数並べて接続するのは難しかった。 』
(時事通信)




『究極の大規模汎用量子コンピュータ実現法を発明、東大古澤明教授ら
9/22(
) 13:24配信
EE Times Japan

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今回発明した光量子コンピュータ方式。一列に連なった多数の光パルスが1ブロックの量子テレポーテーション回路を何度もループする構造となっている。ループ内で光パルスを周回させておき、1個の量子テレポーテーション回路の機能を切り替えながら繰り返し用いることで計算が実行できる 出典:東京大学

1つの量子テレポーテション回路を繰り返し利用
東京大学工学系研究科教授の古澤明氏と同助教の武田俊太郎氏は2017922日、大規模な汎用量子コンピュータを実現する方法として、1つの量子テレポーテーション回路を無制限に繰り返し利用するループ構造の光回路を用いる方式を発明したと発表した。これまで量子コンピュータの大規模化には多くの技術課題があったが、発明した方式は、量子計算の基本単位である量子テレポーテーション回路を1つしか使用しない最小規模の回路構成であり、「究極の大規模量子コンピュータ実現法」(古澤氏)とする。

【「実際の量子テレポーテーション装置」などその他の画像はこちらから】

現在のコンピュータは「0か、1か」で表されるビットという情報単位を用いるが、量子コンピュータは「01の重ね合わせ」で表される量子ビットという情報単位を用いる。01が同時並行で存在するような一種の中間状態である量子力学特有の「重ね合わせ」をうまく利用することで高い処理性能を実現できる。

なお、古澤氏らは、量子ビットを用いた量子コンピュータと呼ばれるものには2種類あるとする。1つは、量子アニーリングと呼ばれる組み合わせ最適化問題を解くもので、多数の量子ビットを集合体として制御するもの。量子アニーリング装置としては、カナダのD-Wave Systems2000量子ビットを扱う装置を開発、実用化している。もう1つの量子コンピュータは、11つの量子ビットを個別に制御し、あらゆる計算を実行できる汎用の量子コンピュータとし、古澤氏らは、この汎用量子コンピュータの実現に向けて研究開発を進めている。

■大規模化が困難だった汎用量子コンピュータ
そうした中で古澤氏らは、量子テレポーテーションを用いた汎用量子コンピュータの実現を目指す。量子テレポーテーションとは、量子ビットの情報をそっくりそのまま別の場所に移動する通信手法で、この手法を少し改良することにより量子ビットに何らかの計算処理を施した上で、別の場所に移動できる。加減乗除のような基本的な計算の1ステップを行う量子テレポーテーション回路を1ブロックとして連ねれば、量子ビットにさまざまな計算処理を実行できるようになり、汎用量子コンピュータが実現できる。

汎用量子コンピュータの基本計算回路となる量子テレポーテーション回路については、20138月に古澤氏らが、光パルスで光量子ビットを転送する完全な量子テレポーテーションを行うことに成功している。また、古澤氏らは、量子テレポーテーションに不可欠な量子もつれ状態にある多数の光パルスを発生させることにも成功しており、2013年に16000個以上の光パルス、2016年には100万個の光パルスでの量子もつれ状態を観測している。

これまでの研究で、汎用量子コンピュータの実現に着実に近づいてきたが、現状、4.2×1.5mサイズに及ぶ1ブロック分の量子テレポーテーション回路を何ブロックも連ねて大規模化することは現実的ではなく、大規模化が困難という課題が存在した。古澤氏によると「数十量子ビットの計算が限界だった」とする。

1つの量子テレポーテーション回路を繰り返し利用
今回、古澤氏と武田氏が発明したのは、従来のように量子テレポーテーション回路を空間的に並べるのではなく、時間的に一列に並べた光パルスを1ブロックの量子テレポーテーション回路で処理するもの。光ファイバーなどで光パルスを周回させるループを構成し、1つの量子テレポーテーション回路の機能を「ある時は乗算、ある時は除算」というように都度切り替えて、所望の処理を行うという方式である。

古澤氏は「アナログコンピュータに例えれば、量子テレポーテーション回路がオペアンプに相当する。アナログコンピュータはオペアンプの周辺回路を変えてさまざまな演算を行ったように、量子テレポーテーション回路の周辺をアドフォックに切り替えて処理を行うもの」と説明する。

この方式であれば、1個の量子テレポーテーション回路とループ構造だけで構成でき、最小限の光学部品だけで済む上、光パルスをループで周回させ続ければ、回数無制限で使用でき、どれほど大規模な計算でも実行できることになる。古澤氏は「100万個以上の量子ビットを何ステップも処理するような大規模な量子計算が実行できる」とする。

■汎用量子コンピュータ実現へ、課題は誤り訂正のみに
古澤氏は「今回の発明によって、量子コンピュータ実現の課題は、誤り訂正をどのように実現するかに絞られ、われわれは誤り訂正の問題に集中できるようになった」とする。汎用の光量子コンピュータの実現時期については「トランジスタ発明前に、コンピュータはいつ実現できるのかを問われているようなものであり、全く分からない」とした上で、「量子コンピュータ実現まであと20年ほどとすれば、今回の発明で5年ほど縮んで15年になったのではと思う」と今回の成果を評価した。』
EE Times Japan
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170922-00000050-it_eetimes-sci




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2017/09/19  カラスの糞害対策 新しい方法

2017-09-19 23:50:00 | (19)科学・新技術・新製品


カラスは厄介な動物だ。
何か人間にとって役立つことをしているのかもしれないが、知らない。

ゴミをあさり、不潔だ。
時期・状況によっては、人を襲ったりする。
集団で行動し、糞を撒き散らす。
追い払いたいが、頭が良いので難しい。

今回の方法は、カラスの鳴き声を聞かせ、カラスを誘導するもの。
カラスの声の録音なのでカラスも理解できる。

一寸考えると、カラスは頭が良いので、すぐ慣れて偽物だと解ってしまいそうな気がする。

ただ、計画ではドローンを使い、誘導する。
AI
も取り入れるそうだ。

鳴き声を収集するにはカラスの言葉を理解する必要があるが、人間には難しい。
AIならデータを沢山入れれば、カラス語を理解し、自由に話させることもできるだろう。
そうなれば、カラスの慣れも防げそうだ。



『カラスを「鳴き声」で誘導=ふん害対策で実験成功―AIドローン活用も目指す・山形
9/18(
) 14:28配信 時事通信

山形市で、カラスの「鳴き声」を使ってカラスを移動させる実証実験が行われ、誘導に成功した。

将来的には、人工知能(AI)を搭載したカラス型のドローンを飛ばし、人間の生活を妨げない場所まで誘導することを目指しており、実用化への期待が高まっている。

実験をしたのは総合研究大学院大(神奈川県葉山町)で動物行動学を専門とする塚原直樹助教(38)ら。塚原さんは15年以上前からカラスの生態を研究し、鳴き声を録音。サンプルを2000余り集めてきた。

実験は、以前から市街地でのカラスのふん害に頭を抱えてきた山形市が依頼。これまでも鷹匠(たかじょう)やレーザーポインターによる追い払いなどの対策を講じてきたが、決定打には欠き頭を抱えていた。

「キッキッキッ」。13日午後6時半ごろ、山形市中心部の市役所に設置されたスピーカーから、天敵オオタカの高く乾いたサンプルの鳴き声が響いた。同時に、「グワッグワッ」という敵と応戦するカラスの鳴き声も流すと、市役所前の木にとまった数十羽のカラスは突然騒ぎ始め、中には上空を旋回するものも現れた。

その後、約200メートル離れた郷土館でカラスがねぐら入りする際の鳴き声を流すと、群れの多くが郷土館に向かって飛んでいった。安全な場所を求めたとみられる。塚原さんは「予想以上にうまくいった」と話す。

市は今後、結果を詳しく検証し追加の実験を行うか検討する。市の担当者は「カラスで困っている人は相当数いる。山形市で有効な策ができ、全国に広がって被害減少につながれば」と期待した。

塚原さんはAIを搭載したカラス型ドローンがカラスと自動で対話をして、誘導することを目指す。「これまではカラスを敵と見なす対策が多かったが、カラスの賢さを逆手に取った解決策になれば」と話している。 』
(時事通信)





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2017/08/10 ゴカイの血液のヘモグロビンを人の代用血液にする!?

2017-08-10 19:50:00 | (19)科学・新技術・新製品


科学の世界は、奇想天外なことが起きる。
科学者の発想は、常識を超えている。

りんごが落ちるから万有引力とかアインシュタインの相対性理論とか、どうしてそんな発想が出てくるのか理解できない。

人間の血液は、人間の間でさえ血液型があり、簡単には輸血できないことは誰でも知っている。
「ゴカイの血液が人間に使えるわけはない」が常識だ。

ところがこの研究では、アレルギー反応は起きないそうだ。
ゴカイの場合、ヘモグロビンは血中に溶けて存在するので、ヒトのように赤血球に含まれているわけではない。
このため血液型が問題とならないそうだし、ゴカイのヘモグロビン成分はヒトとほぼ同じだそうだ。
加えて、酸素の運搬能力はヒトの40倍もあるそうだ。

臨床研究も2006年から始まり、2015年には代用血液の臨床試験が始まっている。
2016年、フランスの病院で腎移植10例に使用されている。


何か感覚的には気持ちが悪いが、ヒトの血液だからと言って安全ではない。エイズや様々な病気が輸血の副作用として存在する。
ゴカイのヘモグロビンが安全であることが証明されれば、気持ちの問題を除けば、安全といえる。

科学者の発想は、奇想天外だから、面白い。


『釣りエサから奇跡の担い手に? ゴカイがヒトの代替血液に貢献の可能性
8/7(
) 15:58配信 AFP=時事

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フランス西部プロムールにある養魚場「アクアストリーム」で顕微鏡観察された海ゴカイ(201768日撮影)。【翻訳編集】AFPBB News

AFP=時事】暗いピンク色のぬめぬめした食べられない生き物──ゴカイの使い道といえば、何世紀にもわたって釣りエサだけだった。しかしフランスの研究チームによって、その血液に類いまれな酸素運搬能力があることが判明した。活用すればヒトの血液の代用物として、人命を救ったり、手術後の回復を速めたり、移植患者の役に立ったりする可能性があるという。

【関連写真】「アクアストリーム」で養殖されているゴカイ

フランス西部ブルターニュ(Brittany)地方の海岸線にある養魚場「アクアストリーム(Aquastream)」の生物学者グレゴリー・レイモン(Gregory Raymond)氏は「ゴカイのヘモグロビンはヒトのヘモグロビンの40倍以上の酸素を肺から各組織に運ぶことができる」「また、すべての血液型に適合できるという利点もある」と語る。

レイモン氏率いるチームは2015年、バイオ技術企業Hemarinaと提携した。今ではこの養魚場で毎年130万匹以上のゴカイを生産している。

医療の世界がゴカイに関心を持ったのは2003年。欧州で狂牛病が大流行し、世界中でHIV(ヒト免疫不全ウイルス)がまん延したことで血液の供給に影響が出始めた年のことだった。

動物のヘモグロビンをヒトのヘモグロビンの代用とする際の問題点は、アレルギー反応を引き起こし、腎臓を損傷する恐れがあることだ。しかしゴカイの場合、ヘモグロビンは血中に溶けて存在し、ヒトのように赤血球に含まれているわけではない。つまり、血液型が問題とならない。一方でその成分は、ヒトのヘモグロビンとほぼ同じだ。

2006年には大掛かりな研究が行われ、ゴカイの可能性が実証された。酸素を豊富に含んだゴカイの血液が人体に安全なことが証明されれば、敗血性ショックに対処でき、移植用臓器の保存にも役立つ。

2015年、この代用血液の臨床試験が始まった。2016年、ゴカイのヘモグロビンはフランス西部ブレスト(Brest)の病院でヒトの腎移植10例に使用された。現在フランス全土で60人の患者がこの臨床試験に参加している。

ゴカイのヘモグロビンの秘密は、波打ち際の砂の中に潜るなど極限環境でも生き延びることができるゴカイの能力にある。ゴカイは体長約25センチにまで成長し、体の側面にはえらが複数ついている。満潮時に海の底に沈んでいる間に多量の酸素を蓄え、干潮で水から出ても8時間以上も生き延びることができる。

ゴカイのヘモグロビンの潜在力に研究者らは沸いている。その一方で人体に安全かつ有効と認めるには厳格な試験を経なければならないとも指摘した。

レイモン氏は「ゴカイから抽出した細胞外ヘモグロビンの特性は、移植した皮膚の保護や骨再生の促進に役立つばかりか、万能血液の誕生につながる可能性もある」と述べている。

この構想が実現すれば、ゴカイの血液を使って、移植用臓器を体外でより長い時間生かしておくことが可能になり、大勢の移植患者を救う可能性もある。いつの日か凍結乾燥されたゴカイの血液が、通常の輸血用血液の重要な代替品となり、戦場や災害現場で役立つかもしれない。【翻訳編集】AFPBB News
(時事通信)





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2017/07/24  血液一滴で13種類のがん早期発見

2017-07-24 21:12:20 | (19)科学・新技術・新製品


がんは早期発見が大切だ。
早期発見のためにいろいろな方法が考えられている。
麻薬探知犬のように犬の嗅覚を使って犬に判定させる。
線虫という生物に尿を加えて判定させる。
まだ他にも色々研究がされている筈だ。

血液を使うこの方法は、数年前から報道されているが、漸く臨床段階に入り、3年後には事業化が開始されるという。

判定できるがんは、大物が対象になっており、13種類すべてが判定されれば、それで大方は大丈夫と考えることができる。
判定結果も95%以上の確立で判定できたそうだから素晴らしい。

医学に関することは、手続き等に時間が掛かる。
やむを得ないことだが、もう少し早くできないものかと思う。
早く判定できれば助かる人も多い。


『血液1滴、がん13種早期発見…3年めど事業化
7/24(
) 6:07配信

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(写真:読売新聞)

国立がん研究センター(東京都)などは、血液1滴で乳がんなど13種類のがんを早期発見する新しい検査法を開発し、来月から臨床研究を始める。

同センターの研究倫理審査委員会が今月中旬、実施を許可した。早ければ3年以内に国に事業化の申請を行う。

一度に複数の種類のがんを早期発見できる検査法はこれまでなく、人間ドックなどに導入されれば、がんによる死亡を減らせる可能性がある。

検査法では、細胞から血液中に分泌される、遺伝子の働きを調節する微小物質「マイクロRNA」を活用する。がん細胞と正常な細胞ではマイクロRNAの種類が異なり、一定期間分解されない。

同センターや検査技術を持つ東レなどは、がん患者ら約4万人の保存血液から、乳房や肺、胃、大腸、食道、肝臓、膵臓(すいぞう)など13種類のがんで、それぞれ固有のマイクロRNAを特定した。血液1滴で、がんの「病期(ステージ)」が比較的早い「1期」を含め、すべてのがんで95%以上の確率で診断できた。乳がんは97%だった。』
Yahoo!-読売新聞)




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2017/07/20  醤油の「フレーバーホイール」

2017-07-20 23:35:00 | (19)科学・新技術・新製品


キッコーマンが、醤油の「フレーバーホイール」を公表した。
フレーバーホイールを用いて、醤油の「色・味・香り」を評価する基盤にしたい考えがあるようだ。

記事によると、フレーバーホイールによる体系化とされているが、見た限りでは、評価項目の羅列に留まっているような気がする。
もう少し、具体的な利用方法の開示が必要だ。

キッコーマンのサイトには、「フレーバーホイール」の活用が書かれている。

『「フレーバーホイール」の活用

和食にとって欠かせない調味料であるしょうゆは、現在では世界100カ国以上で愛される調味料になりました。和食のみならず、現地の食材や食事に合わせた使われ方も浸透しています。
しかし、ひとことでしょうゆと言っても、日本国内はもちろんのこと、世界中で使われているしょうゆの原材料や製造方法にはそれぞれ違いがあり、用いるしょうゆの種類や品質によって料理の仕上がりが大きく変わります。

これまでは、しょうゆの品質の違いや使い分け方を説明する際に、それぞれが異なる言葉を用いた表現を行うことが多く、評価軸が曖昧になり、必要な情報が十分に伝わらないこともありました。
今回、しょうゆの「フレーバーホイール」を作成したことにより、様々なしょうゆの味や香りを共通の言語を用いて表現できるようになることが期待されます。また、当社を含めた食品メーカーをはじめ、料理人、研究者など、しょうゆに関わるさまざまな方が「フレーバーホイール」を用いることで、しょうゆの品質について共通認識を持ち、商品開発や品質管理などに活用することも期待されます。

当社では今後、お客様にしょうゆに興味を持っていただき、その魅力である「色・味・香り」を楽しんでいただくため、しょうゆの「フレーバーホイール」をコミュニケーションツールとして活用し、しょうゆをより身近に感じ、よりおいしく楽しんでいただく方法や、上手な使い方などの情報発信を継続して行ってまいります。

(*1QDAQuantitative Descriptive Analysis
香りや味を敏感に感じることのできる専門の評価者に、製品から感じられる特徴を具体的な言葉として表現してもらい、評価者全体で合意が得られた特徴について、その強度を数値化する官能評価手法です。QDAにより得られる情報量は、既存の官能評価手法の中で最も多いと言われています。

(*2)火入れしょうゆ/生しょうゆ
大豆と小麦に麹菌を混ぜ合わせてつくったしょうゆ麹に、食塩水を混ぜて発酵・熟成させたものをもろみといいます。このもろみを布に包んでしぼったものが生(なま)しょうゆです。通常のしょうゆは、この生しょうゆを火入れ(加熱殺菌)し、色、味、香りを整えてできあがります。
なお、当社の「いつでも新鮮シリーズ」の生しょうゆは、濾過することにより醸造に使用した微生物を取り除いています。

(*3)本論文中における「香り/風味」の定義
香り:食品を口にする前に食品から直接感じるにおい
風味:食品を口にしたときに、口に広がるにおい』
(キッコーマン
https://www.kikkoman.co.jp/news/17041.html



口に入れるものを分析評価することは難しい。
客観的なそのもの自体の物性と合わせて評価者の嗜好の問題を避けて通れないからだ。
この問題を乗り越えるツールとして、フレーバーホイールが考えられたことは理解できるが、実用面ではそう簡単ではない。

キッコーマンの宣伝戦略からだろうが、生醤油が火入れ醤油より本当の醤油のようなCMになっている。
だが、日本酒でもそうだが、生と火入れの評価は難しい。
生の良さはフレッシュさで味は硬く広がり厚みはない、熟成により味の丸味・膨らみ・厚みが育まれる。
醸造の世界では、火入れ熟成が本道と言える。

日本酒も含めて、体系化を実現するツールを業界が用意することは必要なことで、このフレーバーホイールもその第一歩と考えたい。



『キッコーマン、しょうゆの香りや味の特徴を「フレーバーホイール」で体系化
早川厚志 [2017/07/19]


キッコーマン、しょうゆの特徴を表現する用語を体系化したしょうゆの「フレーバーホイール」を作成したことを発表した。この成果は、米国科学雑誌「Journal of Sensory Studies(201688日発行)および日本食品科学工学会誌の20177月号(715日発行)に掲載された。

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世界の149銘柄のしょうゆを元に作成された「フレーバーホイール」(火入れしょうゆのみ)(出所:キッコーマンWebサイト)

「フレーバーホイール」とは、ある食品から感じられる香りや味の特徴を、類似性や専門性を考慮して円状かつ層状に並べたもの。その食品に関わる人や愛好者が、香りや味について共通認識を持ち、コミュニケーションを行うためのツールとして用いられる。

同社では、官能評価のひとつの手法であるQDAを用いて、世界中から集めた149銘柄のしょうゆ(火入れしょうゆのみ)の詳細な官能評価を行い、88種類の特徴を見出し、「フレーバーホイール」として体系化した。また、すべてのしょうゆに共通し、"しょうゆらしさ"の形成に寄与する19種類の特徴を明らかにした。

世界で流通しているしょうゆの多くは"火入れしょうゆ"だが、近年、日本では、火入れをしていない"生しょうゆ"の市場規模が年々拡大している。そこで、生しょうゆと比較対象とした通常のしょうゆ(火入れしょうゆ)を含めた12銘柄について、さらにQDAを行い、48種類の特徴を用語として得た。

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すべてのしょうゆに共通する特徴(出所:キッコーマンWebサイト)

そして、新たに得られた用語と、日本のしょうゆ(126銘柄)から得られた特徴(74種類)を合わせることにより、138銘柄のしょうゆから91種類の特徴を表現し、生しょうゆも含めた現在の日本のしょうゆ市場を反映したしょうゆの「フレーバーホイール」の体系化を実現した。

しょうゆは現在、世界100カ国以上で使われ、和食のみならず現地の食材や食事に合わせた使われ方も浸透しているが、その原材料や製造方法には違いがあり、しょうゆの種類や品質によって料理の仕上がりが大きく変わる。これまでは、しょうゆの品質の違いや使い分け方を説明する際に、それぞれが異なる言葉を用いた表現を行うことが多く、評価軸が曖昧になり、必要な情報が十分に伝わらないことがあった。

今回、しょうゆの「フレーバーホイール」が作成されたことで、さまざまなしょうゆの味や香りを共通の言語を用いて表現できるようになる。また、食品メーカー、料理人、研究者など、しょうゆに関わるさまざまな人が「フレーバーホイール」を用いることで、しょうゆの品質について共通認識を持ち、商品開発や品質管理などに活用することも期待されるということだ。

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日本の138銘柄のしょうゆを元に作成した「フレーバーホイール」(生しょうゆ含む)(出所:キッコーマンWebサイト)
(マイナビニュース
http://news.mynavi.jp/news/2017/07/19/055/





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2017/05/04  4年振りメタンハイドレート産出試験成功

2017-05-04 21:00:28 | (19)科学・新技術・新製品


日本が資源小国から脱出できるかもしれないメタンハイドレートの産出試験に4年ぶりに成功した。
前回は6日間しか算出できなかったが、今回は1ヶ月の連続運転を目指すそうだ。

先ずは、地上に取り出す技術の確立だが、商業化・実用化にはまだ遠い道程がある。

1.今回の太平洋側(愛知県・三重県)と日本海側では地層が違っている。

日本海側では、塊が点在する形になっている。

これについては、テスト段階ではあるが、気泡回収技術が考えられている。
「メタンハイドレート利用に光 新潟大などが気泡回収技術 発電用燃料として活用へ」
http://www.sankei.com/life/news/160908/lif1609080024-n1.html


2.技術は確立できても、商業化にはコストの問題が生じる。
原油、天然ガス、シェールオイル、自然ネルギーと同程度のコウトで算出できなければ商業化は実現できない。

課題はあるが、原子力とは違い未来の夢がある技術だから取り組む価値はある。



『天然ガスの採掘成功…愛知沖のメタンハイドレート産出試験 3~4週間の連続産出目指す 経産省

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商業化に向けて本格的な産出が確認されたメタンハイドレート=4日、愛知県沖(経済産業省提供)

経済産業省は4日、愛知県沖の東部南海トラフで行っていた「燃える氷」と呼ばれる次世代燃料メタンハイドレートの産出試験で、天然ガスの採掘に成功したと発表した。洋上でガス産出に成功するのは、平成25年の産出試験に続き2回目。30年代後半の商業化に向け、3~4週間にわたる連続産出を目指す。

産出試験は、地球深部探査船「ちきゅう」を使い、メタンハイドレートのある地層まで、水深約1千メートルの海底を約300メートル掘り進めた。同日未明からメタンハイドレートを水とメタンガスに分解し、午前10時ごろにメタンガスの産出を確認したという。

今後は約1カ月間、連続運転を行い、天然ガスを安定して生産できるかを確認する。試験結果を踏まえて、民間主体の開発への移行を検討するほか、31年度以降の開発工程表を作る計画だ。

同試験は国の委託を受けた独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)などが実施した。前回の試験では約2週間の連続産出を目指したが、海底の砂などが採掘時に巻き上がって設備に詰まるトラブルが発生し、6日で打ち切っていた。』
(産経ニュース)




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2017/01/11  iSC細胞の発見

2017-01-11 22:00:00 | (19)科学・新技術・新製品


iSC細胞は、日本語では虚血誘導性多能性幹細胞で、iPS細胞や日本では消えてしまったSTAP細胞と同じ多能性幹細胞だ。

昨年、ノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典教授は細胞が自ら持っているタンパク質を分解してリサイクルする「オートファジー(自食作用)」の仕組みを解明した。
教授は誰も手がけない分野を開拓し、新しい領域を開いた。

この研究も、同じような側面を持っている。
脳梗塞で死んでしまった細胞の中に、再生能力を持った幹細胞を発見した。
何もない死んだ世界の中に、人工的ではなく自然に幹細胞が存在することを発見した。

これは、今後の展開に拠っては、大きな新しい領域を開く可能性がある。
新年早々夢のある新発見は、嬉しいニュースだ。

STAP
細胞問題に懲りたのか、日本の報道は扱いが小さすぎる。
もっと大きく夢を見る報道をする必要がある。



『脳梗塞で死んだ細胞再生 兵庫医科大、定説覆す発見

神戸新聞NEXT 1/5() 7:30配信

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神戸新聞NEXT

兵庫医科大(兵庫県西宮市)のグループが、脳梗塞の組織の中に神経細胞を作る細胞があることを発見し、それを採取、培養して移植することで、脳梗塞で死んでしまった脳細胞を再生させる研究を始めた。死んだ神経細胞は再生しないという定説を覆す発見で、グループは「今後2年余りで、臨床試験の前段階まで持っていきたい」と話す。(武藤邦生)


脳梗塞は脳の血管が詰まり、脳の神経細胞が死んでしまう病気で、後遺症が出ることも多い。その組織の中に神経細胞を作る細胞があることを、同大先端医学研究所の松山知弘教授、中込隆之准教授らが2009年、マウスの実験で発見。15年には、血管の周囲の細胞が脳の一大事を受け、神経細胞などに変化できる「多能性」を獲得していることが分かった。

体のさまざまな細胞を作れる多能性幹細胞といえばiPS細胞が有名で、それに比べると発見された細胞は多能性が低いと考えられるが、体内で自然に生まれる。グループは重症の脳梗塞を起こしたヒトの脳でも存在を確認し、「iSC細胞(虚血誘導性多能性幹細胞)」と名付けた。

この細胞の移植によって脳の再生も期待できることから、既に培養したマウスのiSC細胞をマウスの脳に移植し、ある程度、正常に機能している状態を確認。さらに昨年11月、日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受けて始めた研究では、ヒトのiSC細胞をマウスに移植した場合の効果を確かめる。

マウスで効果があれば、ヒトへの応用の可能性も開けるといい、「iSC細胞はもともと体内で作られるもので、移植しても、がんなどの危険性は低い」と中込准教授。研究責任者で、脳神経外科の高木俊範助教は「脳梗塞の脳には再生させようとする働きがある。そのメカニズムを生かした治療につなげたい」と話す。』
(神戸新聞)





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2017/01/04  タイラギの稚貝の大量生産に成功

2017-01-04 21:31:57 | (19)科学・新技術・新製品


国立研究開発法人水産研究・教育機構がタイラギの稚貝の大量生産に成功したそうだ。
稚貝があれば、完全養殖の技術は見通しが立っているそうなので、画期的なことになる。

年末年始の宴の肴には帆立の貝柱は登場するが、タイラギの貝柱は高価なので、簡単ではない。

日本はエネルギーや鉱業の資源小国であり、その制約から逃れるには技術立国をしていかなければならない。

魚を乱獲し根絶やしにし海を荒廃させる隣国が存在する以上、日本は栽培漁業で再生産可能な漁業を作り上げる必要がある。
日本は海には恵まれている。海は資源そのものであることを考ええれば、日本は海洋資源大国と言える。

日本が利用している魚・貝について、必要なものは栽培漁業で作り出す技術を開発していけば、人類に貢献することもできる。

正月早々のこのニュースは、日本に対するお年玉だ。


『タイラギの完全養殖可能に 50年来の難題、稚貝の大量生産に成功
西日本新聞1/4() 11:06配信

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人工種苗から生育したタイラギ(瀬戸内海区水産研究所提供)

有明海で不漁が続く高級二枚貝タイラギについて、国立研究開発法人水産研究・教育機構(横浜市)が稚貝の大量生産に成功した。稚貝にまで成長させられれば完全養殖が可能になるが、これまでの技術では卵から幼生になった段階で死ぬ確率が高く、50年来の難題とされていた。今年から大分県沖などで完全養殖技術の開発を本格化させ、2018年度までに全ての技術を体系化したマニュアルを作成する計画だ。

大分沖などで実証実験
稚貝の生産技術研究は1960年代に各地で始まった。ただ、幼生は水中で粘液を出すため、通常の人工飼育では気泡に付着して水面に浮き、プランクトンを食べられなくなるなどしてほとんどが死滅していた。

大量生産に成功したのは同法人の瀬戸内海区水産研究所(広島県廿日市市)。2011年から人工種苗(人工的に生産する稚貝)の開発に取り組み、幼生の生存率を高めるため、飼育水槽を改良。気泡に付着した幼生に水面上からシャワーを浴びせて水中に沈め、スクリューなどを使って水をかき混ぜ、幼生同士がくっつかずに水槽を漂い続けるように工夫した。

その結果、生存率は当初の500倍に当たる5%に向上。15年には商業化の最低条件とされる「数万個の稚貝生産」をはるかに上回る190万個に達した。昨年9月からは、海水温が高く養殖に適した大分県や西日本5県の関連施設が実証実験などに取り組んでいる。

有明海沿岸4県の漁獲量は、諫早湾を干拓事業で閉め切った1997年以降に激減した。九州農政局によると79年の約29千トンから、2005年には約200トンに。海底の環境改善策も効果が出ておらず、有明海では今季を含めて5季連続で休漁が続いている。

タイラギは幼生から約1カ月で稚貝に、約1年半で出荷サイズの成貝になる。完全養殖が実現すれば、カキと同様、稚貝をいかだから海中につり下げる手法で養殖できるという。同水産研究所の兼松正衛貝類グループ長は「完全養殖だと海底まで潜水する重労働も不要で、漁業の担い手確保にもつながる」と話している。

【ワードBOX】タイラギ
全国の内湾の干潟から水深50メートル程度の海底に生息している二枚貝。国内では有明海のほか、瀬戸内海や伊勢湾、東京湾などが生産地として知られており、漁師は海底に潜って貝を採る潜水器漁法で生計を立てている。殻長30センチ以上に成長し、1キロ5千円ほどの高値で取引されるが、1990年代以降は各地で激減し、現在は環境省の準絶滅危惧種。韓国産などが輸入され流通している。貝柱はシャキシャキした歯応えで、刺し身や塩焼きなどで調理される。
』(=2017/01/04付 西日本新聞朝刊=)





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2016/12/23 人類はエボラ出血熱に勝利した!?

2016-12-23 20:49:42 | (19)科学・新技術・新製品


2016
120日付けのデータでは、エボラ出血熱の総患者数は28,638人、内死亡者数は11,316人だそうだ。

治療法のない病気は、恐怖の対象だが、このワクチンで防御ができれば、流行地に行く人はワクチンの接種を受ければ命を落とさなくても済む。

2015
年、エボラ出血熱が流行していた頃、日本の富山化学が開発したアビガンが治療薬として、注目された。
マウス実験では、感染後6日目から投与すれば、投与後4日(感染後10日)以内に血液中のウイルス消滅し、効果が確認されている。

アビガンは、ウイルスの細胞内での遺伝子複製を防ぐことで増殖を防ぐ機能を持っている。
インフルエンザウイルス、ノロウイルスにも効果が確認されている。
また、最近注意が喚起されているマダニ感染症にも効果があるそうだ。

ワクチンで予防し、万一発病しても、アビガンの早期投与により治療が可能になれば、エボラ出血熱を征服できる。

アビガンの適用範囲は広そうなので、今後の研究が期待される。



『エボラ熱予防で効果的ワクチン=18年にも投与可能に―WHO
時事通信12/23() 15:19配信

【パリAFP=時事】世界保健機関(WHO)は23日付の声明で、西アフリカを中心に拡大したエボラ出血熱の予防に向け、カナダで開発されたワクチンが「極めて効果的」とみられると発表した。

順調なら、新薬承認のファストトラック(優先審査制度)を経て、2018年にも投与が可能になる。

このワクチンはカナダの公衆衛生機関が開発に着手し、製薬大手メルクが引き継いだ。英医学誌ランセットによると、ギニアで昨年行われた治験では、投与された約6000人に感染者が出なかったのに対し、投与されなかった対照集団では23人が感染した。

WHOの担当者は、AFP通信に「ゼロ対23人という結果は、ワクチンに100%の効果がある可能性を強く示唆している」と指摘。別の研究者はランセット誌に「(初の感染確認から)40年を経て、われわれはエボラ熱ウイルスに効くワクチンを手にすることになりそうだ」と記した。』
JIJI.com




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2016/11/23  iPS細胞で特定の癌を狙い撃ち

2016-11-23 20:40:26 | (19)科学・新技術・新製品


iPS
細胞の実用化への新しい道が1本見えてきた。
キラーT細胞をiPS細胞で増殖し、がん細胞を狙い撃ちにする医療だ。

試験管、マウス実験では効果が確認されたので、今後人体への適用が計画されている。
上手く行けば、白血病の患者に有効な治療法が確立する。


『<iPS細胞>がん殺傷免疫細胞を作製成功
毎日新聞11/22() 2:00配信

◇京大ウイルス・再生医科学研究所グループ
京都大ウイルス・再生医科学研究所の河本宏教授(免疫学)らのグループは、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、がん細胞を殺傷する免疫細胞「キラーT細胞」を作製することに成功し、血液のがんである白血病への治療効果をマウスで確認したと発表した。これまでの方法に比べ、高品質のキラーT細胞を効率良く増やすことができるといい、実用化を目指す。22日に米医学誌「キャンサー・リサーチ」(電子版)に掲載された。

キラーT細胞には、がん化した細胞だけを認識して破壊する性質があり、患者に投与すると、がん治療に有効であることが確認されている。これまでは、患者の体内にあるキラーT細胞を体外で培養して患者に戻す方法があったが、なかなか増えないうえ、長期間培養すると細胞が疲弊して使えないこともあった。

このため、さまざまな細胞や組織に変化するうえ増殖する能力があるiPS細胞に着目。健康な人の血液から採取したキラーT細胞をiPS細胞に変え、これを基にキラーT細胞を再び作ったところ、元のキラーT細胞よりも増殖能力があることが判明した。

グループによると、この「再生キラーT細胞」は、試験管での実験で元のキラーT細胞と同等の能力を発揮。マウスを使った実験でも治療効果が確認でき、体内の正常な細胞を過って攻撃することもなかったという。

グループは今後、他人から作ったiPS細胞を患者が利用する「他家(たか)移植」への応用を目指す。【宮川佐知子】』
(毎日新聞)





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2016/09/20  伝統の鷹匠が鳩の糞害を退治

2016-09-20 21:32:31 | (19)科学・新技術・新製品


今年は、熊が人を襲ったニュースが良くあった。
猪や鹿の食害は、年々被害が増えている。
昨日だったかゴルフ場の猿の集団がプレーヤーを襲い、その際バンカーに足を取られ重傷を負った事件が報道された。

今日のニュースでは、野生動物の被害対策の成功例が紹介されている。

金沢駅では住みついた鳩の糞害が問題になっていたが、20156月から鷹匠に依頼し、週2回鷹を飛ばしたところ、2カ月ほどで鳩がいなくなり、糞害も発生しなくなった。

猿対策に、犬猿の仲を利用して犬を警備に使う話は聞いたことがあるが、もう少し犬の利用を考えたほうが良いのではないか。
殺処分される犬が、猿の番犬業務を担当すれば、犬のためにもなる。


『ハトのふん害、タカでゼロ=「迫力ある」観光客にも人気―金沢駅
時事通信 920()444分配信

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ハトのふん害対策で、JR金沢駅前の「鼓門」でタカを飛ばす鷹匠(たかじょう)の吉田剛之さん=7月21日

米国の大手旅行雑誌で「世界で最も美しい駅」の一つに選ばれ、人気のJR金沢駅。

長らく悩みの種だったハトのふん害を防ごうと、金沢市が導入したタカの駅前パトロールが成果を挙げている。鳥類の「食物連鎖」の頂点に立つタカを駅前で飛ばしたところ、ふん害はゼロに。勇壮な姿に、観光客にも「見栄えがする」と評判になっている。

〔写真特集〕イヌワシ、ハヤブサ~天空の覇者たち~

「かっこいい」「迫力ある」。平日の朝、北陸新幹線で訪れた観光客でにぎわう金沢駅前の「鼓門」と「もてなしドーム」。勢いよく空を飛ぶタカに、人々の視線が一斉に集まった。かつては周辺に約100羽いたとされるハトはおらず、ふんも見当たらない。20156月から導入した「タカ狩り」の成果だ。

市にとって、ハトのふん害はドームの設計当初からの悩みだった。04年に完成したドームは、08年ごろから外敵や雨風から身を守る格好のすみかに。市は侵入防止のネットやワイヤ、ハトが嫌いな臭いを発する忌避剤などの対策を講じたが効果は限定的。駅出口周辺にふんがへばり付き、観光客らに落ちてきたふんが当たるなどした。

「イメージダウンになる」。153月の北陸新幹線金沢開業が迫り、危機感を募らせた金沢市道路管理課の藤田正浩係長が新聞記事にヒントを得て、鷹匠(たかじょう)が経営する害鳥駆除の企業に相談。駅前でタカを週2回飛ばしたところ、2カ月ほどでハトがいなくなった。費用は13万円で、今年度の予算は年間50万円弱。藤田係長は「大きい工事は要らず、人1人とタカ1羽だけで済む」と費用対効果の高さを感じている。

外国人観光客にも人気で、写真を撮る人や「何をしてるのか」と尋ねる人が増えたことから、英語表記付きで「ハトを追い払ってます」と書いた看板を立てた。東京都江戸川区の川内覚さん(36)は「駅の雰囲気と合っていて良い」と話す。

NPO法人「日本放鷹協会」によると、工場のふん害や、飛行機のエンジンに鳥が衝突するバードストライクの防止などタカの活躍の場は広がっている。起業する鷹匠も出ているという。 』(時事通信)



今日のニュースで読んだのだが、この鷹匠の話は有名で、YouTubeにも登録されていた。

「【スゴ技】鷹を使って害鳥駆除する『鷹匠』 ハトでもカラスでもかかってこんかい! いや、どこか行け!


https://youtu.be/AYd975k3SkE




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2016/07/12 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の研究成果2件

2016-07-12 21:22:09 | (19)科学・新技術・新製品


不治難病と言われるALS攻略の突破口に繋がる研究成果が2件発表された。

素人なので解らないことばかりだが、ALSといっても1種類ではなく、遺伝性のものと孤発性のものがあるらしい。

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件の研究成果は、遺伝性のALSの基礎研究で、慶応大学が原理を解明した。

ALS原因、一部解明=治療薬開発に期待―慶応大
時事通信 712()958分配信

運動神経の障害が進み、日常動作ができなくなる難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」について、似た症状を示すマウスを遺伝子操作で生み出し、メカニズムの一因を解明したと、慶応大の伊東大介専任講師らが12日までに発表した。論文は英科学誌ブレーン電子版に掲載された。

遺伝性のALS患者で2009年に見つかった原因遺伝子の一つ「FUS」をマウスに導入した。

解析の結果、FUSが生み出すたんぱく質が細胞質に異常に蓄積して毒性を生じ、神経細胞が障害を受けることが分かった。研究成果は治療薬開発の手掛かりになると期待される。

このマウスの脳組織で働く遺伝子群の変動の一部は、患者と同様のパターンを示しており、診断にも応用できる可能性があるという。』(時事通信)


もう一つの研究成果は、東大のもので現実の治療に直結する研究成果だ。
ALSは遺伝性のない孤発性のものが大多数だそうだが、孤発性のALSの治療の道を開くものだ。

『難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療法開発 東京大学ほか
大学ジャーナルオンライン編集部

国際医療福祉大学臨床医学研究センターの郭伸特任教授(東京大学大学院医学系研究科講師)らと東京大学の研究グループは、有効な治療法がなかった筋萎縮性側索硬化症(ALS)について、発症原因に根ざした新規治療法の開発に成功したと発表した。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)は中高年に多く、進行性の筋力低下や筋萎縮を特徴とする神経難病で、有効な治療法がない。ALSの大多数は遺伝性のない孤発性ALSで、研究グループは、ADAR2という酵素の低下が過剰な細胞内カルシウム流入を生じて、孤発性ALSの運動ニューロン(運動神経細胞)死に関与していることを突き止めていた。

孤発性ALSでは異常にカルシウム透過性が高いAMPA受容体(グルタミン酸受容体の一種)が発現している。ペランパネル(製品名「フィコンパ」エーザイ株式会社)は抗てんかん薬だが、グルタミン酸によるAMPA受容体の活性化を阻害し、神経の過興奮を抑制することから運動ニューロン死の抑制が検討された。

今回、研究グループは、ペランパネルをALSモデルマウスに90日間連続で経口投与した。その結果、運動機能低下の進行とその原因となる運動ニューロンの変性脱落が食い止められた。しかも、運動ニューロンで引き起こされているALSに特異的なTDP-43タンパクの細胞内局在の異常(TDP-43病理)が回復・正常化した。また、発症前のみならず発症後に投与した場合でも、運動ニューロン死による症状の進行が抑えられた。

モデルマウスでの結果だが、ペランパネルは既承認のてんかん治療薬であり、ヒトに換算した場合にてんかん治療に要する用量以下でマウスに有効性が確認出来たことから、臨床応用へのハードルも低いと考えられ、ALSの特異的治療法になるものと期待される。』(大学ジャーナル)


症例の多い非遺伝性のALSの臨床治療の道を開く研究は世界に対する貢献といえる。
順調な展開が可能なように、国も財政的な面に加えて行政的な面での支援を行う必要がある。



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