菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。
散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

2015/10/24 咲元酒造(沖縄・那覇)の限定酒

2015-10-24 23:45:00 |     泡盛酒造所


朝9時過ぎ、雲が切れ、青空がのぞき始めた。
天気が回復し始めたので、旅行の予定を変更した。

レンタカーの手配をする。
喜屋武商店に電話、咲元酒造の無濾過44度の在庫確認と取り置きを申し込み。
島豆腐の工場見学を豆腐のひろしに申し込んだが、品質管理の基準を厳しくしたので見学はお断りしているとの話でできなくなった。繁多川も同様とのこと。

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旅行の全期間が曇りまたは雨の予報もいい加減だが覚悟はしていた。一昨日以来の雨ばかりにはうんざりしていたので、嬉しい。

今日は動きまわる予定にした。
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ゆいレール県庁駅前で、1日乗車券を購入し、首里方面に向かう。

咲元酒造は9月の連休に蔵開きを行ったが、その時の限定酒を利かせていただくのが目的だ

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咲元酒造入り口には、青い色の幟が経っている。
消費者受け入れの想いが現れている。
事務所で挨拶を済ませ、酒蔵にまわる。

咲元酒造は、定番の酒のほか限定酒も利酒ができるので、自分の好みに合わせて、選択して購入ができるので、便利だ。
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奥の方は定番酒が中心。

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手前の方は限定酒が中心においてある。

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左は3年古酒の30度、1836円が感謝特価の1500円。
真ん中は咲元酒造の柱である粗濾過44度。
9月の蔵開きでは、無濾過の44度が発売された。
ただ、これは喜屋武商店の企画酒なので、蔵元にもなく喜屋武商店でしか購入できないので、先ほど電話予約をした。

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手前の限定酒のコーナー。
右は、粗濾過の九年古酒。これは蔵元のみの限定販売なので、蔵に来なければ入手できない。
43度360mlが2700円。これはタンク熟成だが、香ばしい香りがあり、九年の歳月を感じさせる。

真ん中は、九年古酒25度1800ml 7500円。
立香は甘い香り、口に含むと膨らみを感じる。25度なのでストレートで飲むと丁度香り・味わいがバランスが良い。
これは、常温でグラスに注ぎ、時間を掛けてゆっくり飲むのに適している。

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25度限定混和酒が目に入った。
9年古酒が54%、残り46%が25度古酒のブレンドである。
8月までは古酒表示の経過措置があり、古酒として販売されたが現在はブレンド酒としての販売になる。9年古酒表示は100%のものしかできなくなった。
9年古酒100%は価格7500円、9年古酒54%のブレンドは2500円。在庫限りで終売となる54%ブレンドのほうがお得感が強い。

利き比べると、古酒の香ばしさが確かに100%の方が高いが、比べて分かる程度で、54%ブレンド酒も古酒の風格を楽しむことが出来る。今日は、限定の54%を購入することにした。

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左端が、無濾過44度600ml 1500円。
喜屋武商店の企画酒で、7月までの製造分。
8月以降は蒸留機の手入れのため、無濾過44度が製造されていないので、短期的には喜屋武商店在庫分のみになる。
秋から蒸留機が稼働すれば、逐次製造が復活する予定だそうだ。

蔵人さんから耳寄りな情報を聞いた。
9年古酒粗濾過はタンク熟成だが、1年前に甕に仕込んだものがあり、11月に10年古酒(タンク8年、甕2年)として発売される予定とのこと。11月22日より発売開始で、蔵元で予約が可能らしい。
今回は、9年古酒は見送り、10年古酒を入手する方針とした。


【データ】

<咲元酒造合資会社>
住所:   沖縄県那覇市首里鳥堀町1-25
電話:   098-884-1404
FAX:   098-884-1404
施設見学: 見学時間
    9:00-16:00
※第1・3土曜は11:00迄
事前の問い合わせが必要。

見学所要時間: 20分
定休日: 日・祝祭日、第二・四土曜


<喜屋武商店>
〒900-0016 沖縄県那覇市前島3丁目4番16号
電話番号:098-868-5270
FAX番号:098-861-5295

通販サイト: 泡盛横丁
http://www.e-awamori.co.jp/index.php

咲元無濾過44度は、現在は喜屋武商店でしか購入できない。
今日時点で残り在庫18本程度。




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2013/10/25  沖縄本島旅行2日目  太平感謝祭 in 津波古酒造所 (その1)

2013-10-25 23:38:00 |     泡盛酒造所


台風のお陰で、今日の沖縄の産業まつりが中止になり、琉球の祭典のイベントも取りやめになってしまった。

津波古酒造の月末恒例の太平感謝祭はどうか?
電話をかけ、様子を聞いてみると、台風くらいで止めたりしませんよとの話。

暴風に吹かれながら、自転車を漕いで楚辺から城岳小学校を通り与儀交差点に出る。
昨年も同じ道をたどったので迷うことはない。

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(泡盛百科 より転載)

ここの感謝祭は、充実している。
津波古酒造の定番酒、感謝祭限定酒もすべて試飲ができ、感謝祭価格で購入ができ、通常は公開されていない酒造所見学も可能だ。
加えて杜氏さんが会場にいて、太平の造りについて詳しく話を聴くことができる。

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この写真は、昨年のものだが、今年も同様の配置になっている。
入り口左が定番酒、正面が新商品、右側酒造所への通路には古酒を中心にした感謝祭の限定酒が並べられている。

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左側の定番酒。

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正面は、新商品。
品切れになっていた、サイトイ菌とアワモリ菌の44度。

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通路のコーナーは、感謝祭限定酒のコーナー。

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上段は、記念酒。
来年の正月の初酒の予約。
誕生、入学、卒業などを記念しての泡盛。

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下段には感謝祭用の限定酒がズラリ並んでいる。
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感謝祭でしか入手できないものが多いので、最も面白いコーナーだ。

ワイングラスに汲み置きしたものが用意されており、香りを利くこともできるし、利き猪口で試飲もできる。
後ろのタンクに冷水も用意されているので、任意の濃度で割り水も可能だ。

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2013/10/25 沖縄本島旅行2日目 太平感謝祭 in 津波古酒造所 (その2)

2013-10-25 23:35:00 |     泡盛酒造所


右端から利いてみることにした。

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右端赤いラベル:
沖縄の美 2006蒸留 古酒 沖縄限定 351300720ml
香りが古酒らしく甘く香ばしい。


真ん中:
首里城 古酒 431200720ml
ストレートの印象では、トロリとした舌触りで刺激的ではないが、後半やや渋みを感じる。

水で割ると良さそうだ。


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太平 5年古酒 55号タンク 4425001800ml
ストレートの印象:トロリと甘い、含み香は古酒の香り、終盤にぴりりとした辛さがある。これは度数が44度だからだろう。割り水をすれば変わりそうだ。


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太平 5年古酒 35号タンク 44度 仕次ぎ有り 25001800ml
ストレートの印象:甘いトロリとした入り口。後半のピリ辛は55号タンクより少ない。ストレートならこちらのほうが好み。



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太平 6年古酒 34号タンク 4430001800ml
ストレートの印象: トロリとした舌触り、中盤の酸味・ふくらみが速く終わり、終盤に苦味・渋みを感じる。

割り水で印象が変わりそうだ。


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太平 8年古酒 59号タンク 4430001800ml
ストレートの印象:立ち香は香ばしい古酒の香り。トロリとした舌触り、まったりとして刺激的なところがない。終盤にかけ甘み。酸味を感じる。後口に軽い渋み。



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太平 10年古酒 58号タンク 4435001800ml
ストレートの印象:トロリとした舌触り。酸のふくらみがあり、刺激的なところはない。8年古酒と比べ、後口の渋みとピリ辛感を感じる。


これは水割りにしてみたが、後口のピリ辛感は消え良い感じになった。

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年古酒と10年古酒との味の違いについて、杜氏さんに訊ねてみたところ、こんな答えが帰ってきた。

8年と10年では使用した蒸留器が違っている。10年前は蒸留器の筒の立ち上がりを長くして香りにポイントを置いていた。8年の時にはそれを元のスタイルに戻し、味わいにポイントを置くようにした。」

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津波古の宴 10年古酒 58号タンク直詰 441800720ml
ストレートの印象:トロリとした舌触り。酸・ふくらみは速く、後半に渋みを感じる。ややドライ・ハードな感じ。

太平10年古酒と同じ58号タンクなのだが、味わいが少し違う気がするが、聞き漏らした。


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杜氏の晩酌 古酒 301200720ml
お一人様1本限りの感謝祭限定酒。

ストレートの印象:トロリとした入り口。ふくらみが有り、味のバランスが良い。ピリ辛感も感じない。
度数が30度でもあり、常温ストレートが美味しい。

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杜氏さんに質問したところ、答えは。
「定番酒の太平古酒25度に20年物の古酒をフレーバーとしてブレンドしたもの。」だそうだ。
ブレンドという方法の魅力を感じさせる話だ。


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正面には昨年欠品になっていた「太平 アスペルギルス・アワモリ菌 粗濾過 44度」と「太平 アスペルギルス・サイトイ菌 粗濾過 44度」が並べてあった。
昨年聞いた時は、再び造るかどうかわからないとの事だったが復活していた。

泡盛を造る黒麹菌は一種類ではなく、イヌイ菌・ウサミ菌・アワモリ菌・アウレウス菌・サイトイ菌など7,8種類の菌があるそうだが、一般に使われている泡盛菌は、アワモリ菌とサイトイ菌である。

この2種類の黒麹菌をブレンドして、単独て使用するよりよい泡盛を造ることができるようになる。
一般的にはサイトイ菌60%、アワモリ菌40%の混合比率だそうだが、酒造所ごとにこの割合は変えているそうで、沖縄の種麹屋さんの石川種麹では酒造所の注文に応じて混合割合を変えて出荷している。

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種類の黒麹菌を混ぜる効果として、古酒にした時にバニラのような甘い香りを持つ成分バニリンや酢酸イソアミル、酢酸エチルの生成能力がアップするそうだ。
杜氏さんの話では、サイトい菌の麹は作りやすいが、アワモリ菌の麹は難しいそうで、両方混ぜることで麹造りの安全度が上がるそうだ。

太平の粗濾過44度は、サイトイ菌60%、アワモリ菌40%の混合割合で造られているが、この2銘柄はそれぞれ一方を90%、もう一方を10%にして造ったものだ。

写真左の緑と黄色のラベルが今年蒸留された新酒で、右の白と黄色のラベルは2007年蒸留のもので中味は古酒になる。
瓶熟成であるがやはり2007年の方が丸みがある。


去年は1升瓶1本だったので自転車に乗せて引いて帰ったが、今年は本数が増えたので宅急便で送ってもらうことにした。
限定の10年古酒が1升瓶3500円で購入できるので、送料を考えてもお得だ。


太平感謝祭は、毎月末の金・土曜日に開催されるが、泡盛好きな人にはおすすめできる内容になっている。
工場見学も可能であるし、限定酒の利き酒もできるし、一番は杜氏さんに直接話しができ、色々な疑問が解消できることだ。


会場内で利き酒をしている時、熱心に利き酒をしているカップルが来ていた。
最初は気づかなかったが、会計をしている時、気がついた。kanaの店主ご夫妻だった。
ご挨拶をして、昨日電話した話をしたところ、単に開店の19時より1時間近く早く電話をしたためつながらなかっただけであったことが判明した。 今夜訪問することをお話した。
泡盛という縁があることを感じた一瞬だった。


【データ】
  
株式会社津波古酒造

住所:               沖縄県那覇市与儀2-8-53
電話:
              098-832-3696
FAX
              098-835-9375
創業年:           1898

施設見学:       不可
施設:               製造工場、貯蔵庫
お取り寄せ:   不可

アクセスは、安里からも近いので大人数ならタクシー利用が良い。
感謝祭は、毎月末金・土曜日開催だが、沖縄は行く前に必ず電話で確認したほうが良い。



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2013/05/31  宮古島旅行第4日目(6)   沖之光酒造訪問記

2013-05-31 23:35:00 |     泡盛酒造所


宮古地区7つの酒造所の最後の沖之光酒造に向かった。
午後2時を過ぎているので、業務への支障も少ない時間だ。

沖之光酒造は、酒造所見学を認めていない。
宮古島に着いてから、念のため電話をしたが、にべもなく断られてしまった。
それでも、現場に行くのが方針だ。

ナビで場所を設定して到着したところは、広い駐車場。
なだらかな勾配の未舗装の駐車場の先に建物が見える。

建物に近づくと、機械の清掃作業中であった。
間違いなく酒造所スペースだ。

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作業中の人に声をかけ、見学について話してみる。
蔵人は、にこやかに表の方に事務所があるので、そちらに行ってくださいとの事だった。

奥の機械は蒸留機だろうか。


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酒造スペースの隣は、瓶詰め、出荷スペースのようだ。

その先は、道路に面している。
回り込んだ右の方の別棟が店舗兼事務所だった。

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こちらの道路に面したほうが、正面で、ナビが教えたのは、裏の駐車場の入口だった。

ドアを開けて中に入ると、正面の棚に沖之光の商品が展示販売されており、右側に机が置かれ事務スペースになっている。

挨拶をすると手前に座っていた若い人が席をたって来た。
見学の話をすると、わざわざ来たのかという表情で仕方がないなという感じで座っていた責任者の方を見た。

話を引き継いだ責任者らしき人は、作業中なので見学はできないと話した。
作業中の理由で断られたのは、これで3度めだが、今通りかかったように確かに作業中だった。

見学が駄目なら、造りの話だけでも聞かせて欲しいとお願いすると、左の方の応接テーブルと椅子のスペースに案内してくれた。

この方は、蔵元の古謝社長だった。
話している内に、良く研究していと思われたのか、詳しく説明していただいた。

<造りについてお聞きしたこと>
・酒米
昔から丸米を使用している。最近からではない。

・洗米・蒸しは回転ドラム(1.5t
2回、月・木の日に行う。

・麹造り
三角棚 750kg2本使用。
此処で麹を1晩置く。

・仕込み
製麹の翌日に仕込む。
醪期間の基本は16日。
タンクはウオータージャケットを巻いて温度管理。
醪の撹拌は、エア(空気)の吹込みによる撹拌。
(ノズルが複数あり、吹きこむことにより、醪が回転し撹拌される)
この方法は、今まで聞いたことがない方法だ。いつか一度見てみたい。

・蒸溜
縦型蒸溜機による常圧。
4回蒸溜する。(月・火・木・金)

・熟成
タンクは、ステンレスとホーロー
地下室に置かれている。

・濾過
一般酒は、冷却してから濾過。
古酒は常温で濾過する。

・熟成期間
一般酒も最低1年間熟成させる。
うちが最も早くから1年の熟成を始め、今ではどの酒造所も行うようになった。
古酒は3年以上。古酒には力を入れている。

気になっていたことを一つ質問した。
屋号のカネコについてである。
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のマークは、最古の酒造所新里酒造のマークに似ているが、親戚関係にあるのか?

答えは、親戚関係にはない。
姓が古謝のため、カネコにしている。新里酒造の了解は貰っているとの話だった。


話を終わり、販売コーナーで4号瓶を1本購入した。
沖之光古酒 435年古酒100%


見学はできなかったが、詳しくお話をお聞きし造りについてイメージをもつことが出来た。

清潔な工場内で、手造りによる古酒に適した造りを行なっている。
繊細さを感じさせるものがある。
25
度の古酒月桃の花のラベル・箱のデザインはおしゃれだ。

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25度古酒月桃の花 公式サイト より転載)

この泡盛は、映画「GAMA~月桃の花~」にちなんで名付けられた名前だそうだ。

沖之光は、宮古島のスーパーの酒コーナーで多くの銘柄が並べられていた。
43度の古酒はなかったが、店頭の品揃えが多いのは宮古島の人に愛されているからだ。



【データ】

 
沖之光酒造合資会社
住所:               沖縄県宮古島市平良字下里1174
電話:               0980-72-2245
FAX
              0980-73-7793
創業年:           1948
施設見学:       不可
施設:               製造工場、貯蔵庫、販売店、試飲コーナ
お取り寄せ:  

<酒造所の理念>
宮古島創世神話の残されている漲水御嶽や人頭税墓、ドイツ皇帝博愛記念碑などを擁し、国指定の重要港湾の平良港を臨む西里地区で、沖縄を代表する泡盛造りを目指し品質を第一に考えながら、感謝の気持ちをこめて沖縄らしい泡盛造りを行っています。

<酒造所のこだわり>
文字通り「沖縄の星」となることを目指して、1948年に珊瑚礁に囲まれた宮古島で創業した「沖之光酒造」。伝統的で丁寧な手法の泡盛造りを続け、その泡盛らしい風味豊かな味わいは、宮古島の居酒屋を中心に飲まれています。また、古酒造りにも力を入れており、古酒用の貯蔵割合は、全体の70%と高い割合を占めています。「熟成」を泡盛造りの大切な要素として考え、新酒でも一年以上大事に貯蔵熟成して出荷を行っています。

沖之光酒造HP
http://www.okinohikari.com/




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2013/05/30  宮古島旅行第3日目(3)  多良川酒造所見学(その1)

2013-05-30 23:48:00 |     泡盛酒造所


多良川は、宮古島の酒造所の中で最も酒造所見学に前向きである。
事前予約すれば、問題なく見学が可能だ。

うえのドイツ文化村を出て、東に走る。
宮古島市内と違って、自然が豊かな地域になるので、空気も明るく穏やかな気がする。

道路から大きな多良川の文字が見えるので、そちらにハンドルを切る。

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赤いハイビスカスが咲いていた。

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違う花のように見えるのは、八重のハイビスカスだからだ。

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人気がなく、静かだ。

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駐車場に車を置き、事務所に向かう。

(以下写真が無いのは、カメラの不調のため)
事務所は広く、商品の展示コーナー、ビデオの視聴スペースなどが配置されている。
最終消費者に対する志向性が、宮古の酒造所の中で最も高いことが目に見える。

見学担当のSさんに挨拶して、見学に来た経緯をご説明する。

見学は、コースが設定されているようで、ビデオの見学から始まった。

<ビデオの見学>
・約15
・井戸水による洗米。
・回転ドラムによる洗米と種付け、1日の工程。
・三角棚によるひろげ作業、製麹に1晩の工程。
・翌日朝、かえし作業(日本酒で言えば切り返し)
・タンクに仕込み、酵母を投入
1日に3度の櫂入れ
・約15日の醪期間
・蒸溜 横型定圧
・原酒のアルコール濃度は70度から始まり、次第に濃度が下がり、平均して約43度になる。
・熟成期間は最低1年。
・地下貯蔵を行なっている。

ビデを見学が終わり、次は外に出て、お客様用の地下洞窟による古酒貯蔵見学に向かう。
事務所からは少し離れた場所に洞窟はある。

S
さんは熱心な方で、マニュアル通りの説明ではなく、色々な話をされるので面白い。
途中咲いている花の説明が良かった。

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コスモス畑があった。
本土からすると季節が半年ずれている。
コスモスは夏の終わり秋の始まりの花だが、此処では夏の始まりの花だそうだ。
もうコスモスは終わりで、ここはこれから向日葵畑に変わるそうだ。


小さな白い花が咲いていたが、花びらが4枚のものがアメリが軍が持ち込んだ外来種、5枚のものが宮古島在来種の話。
名前は覚えていないが、アワユキセンダングサ(泡雪栴檀草)、方言名:サシグサ 宮古ではムツウサだろうか?

面白かったのが、月桃の花。
月桃は有用な植物で葉は抗菌作用があり、本土で言えば柏餅のように餅をくるんだりする。
抗菌作用の他に良い香りがするのも同じだ。



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(サイバー女将の気まぐれブログ より転載)

月桃の花は蘭のように美しい。
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(宮古の風便り より転載)

Sさんがまだ咲いていない花の房を取り、渡してくれた。
握るように言われたのでそうすると、指の間から花液がこぼれ落ちた。
月桃の花は、水分を大量に含んでいる。液に濡れた指は良い香りがし、ツルツルになった。
花から作られる化粧水が人気があることが理解できる。


お客様用洞窟に着いた。
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入り口には鍵がかけられ、保存されているお客様の古酒を守っている。

宮古島は地上戦闘が行われなかったので、防空壕やガマは無く、天然の鍾乳洞だそうだ。

中には、お客様が保管依頼した多良川の古酒がズラリと並んでいる。
1年を通じて温度が一定している鍾乳洞は古酒の熟成に適しているそうだ。
撮影が許可されたので、写真を撮ったがカメラの不調で保存されていなかった。

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残っていたのはこの甕の写真のみ。




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2013/05/30  宮古島旅行第3日目(3)  多良川酒造所見学(その2)

2013-05-30 23:45:00 |     泡盛酒造所


洞窟見学が終わったので、丘を降りて次は製造工場の見学に行く。

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製造工場は、高さのある鉄骨建物。

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地上の酒米保管場所。
開かれた窓からは、涼しい風が吹き抜けている。
この場所は、地下水に恵まれた場所で、涼しい風も吹いて、酒造には適した場所だとのことだ。


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タイ米のと黒麹、麹米のサンプル。

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大型の回転ドラムが並んでいる。

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製麹中の三角棚。

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天井には蔵付きの黒麹。

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仕込みはステンレスタンク。

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内部には温度管理用の蛇管が設置されている。


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蒸溜は横型常圧蒸留機。

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台併置されている。

酒造所見学が終わり、お願いして杜氏さんに質問させていただいた。
・甕の古酒の仕次ぎについて
10年をはるかに超えるようなものは、一度取り出し、容量の半分くらいを残して種にして、仕次ぎをした方が良い。その場合も43度くらいの度数の高いものが良いが、新酒ではなく古酒にすべきだ。新酒だとバランスが崩れることがある。
・サトウキビ酵母MY17の酒
2013/04/17 サトウキビ酵母「MY17」香り生産性に特徴」の記事で取り上げた。
http://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/7c94d76cc6c02d205cd0cacdadaff9eb

現在熟成中で、商品化は未定との事だった。


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熟成はステンレスタンクと甕。

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甕の熟成室には、年代物の古酒が並んでいる。
お宝物の光景だ。

事務所・商品紹介コーナーに戻った。
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多良川の商品が、ひな壇に並べられており、試飲用のボトルもあるので試飲することができる。
(写真は撮ったが保存されていなかった。)

運転があるので、試飲はできない。
香りだけで決めることにした。
JTA
の機内販売を行なっていた蔵酒や久遠など数種の香りを利いて、十年原酒43度を選んだ。375ml3000円。
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立香が、甘いバニラの香りが高かった。


【感想】
・宮古島の中では、最も消費者志向が強い酒造所であることを感じた。
沖縄本島にも支社を置き、玉城には熟成・瓶詰め工場を持っている。
本土の各種泡盛のイベントにも積極的に参加して、消費者の対面に心がけている。
・酒造所は郊外の自然豊かな場所にあり、水も豊かで、爽やかな風も吹いている快い場所だ。
・商品構成は紙パックから限定古酒まで幅が広いが、個人的には仕次ぎ用の43度前後の原酒が常時用意されると良いと思う。
・見学は、担当者が熱心に説明してくれるので、楽しく見学することができる。ある程度の人数でも可能な感じがあり、宮古の酒造所を見学する場合は、お薦めの酒造所だ。


【データ】
泡盛百科より
http://www.okinawa-awamori.or.jp/brewer.php?id=38


             
株式会社多良川
住所:沖縄県宮古島市城辺字砂川85
電話:  0980-77-4108
FAX
0980-77-7705
創業年:1948
ホームページ: http://www.taragawa.co.jp

見学時間: 10:00-17:00
見学所要時間: 30
定休日: 日曜日
施設:               製造工場、貯蔵庫、販売店、試飲コーナー
お取り寄せ:  

<酒造所の理念>
先人達が残してくれた伝統の泡盛造りを守り伝承しながら泡盛の素晴らしさを伝え広げています。また「天・自然の恵みを活かし、人と時代に生きる」をモットーとし、宮古島の水と風土と地域にこだわりを持ちながら、教育文化や様々なイベント等での地域貢献、ボランティア活動にも積極的に参加しています。

<酒造所のこだわり>
創業は1948年。宮古島の城辺一帯の地下には上比屋根森の麓から豊富に湧き出る伏流水・多良川が流れています。その自然の利を生かして泡盛造りをすることから、その湧水の名を採って酒造所名としました。業界初のアルミ缶容器の起用や、水割泡盛を先駆けて販売するなど、新製品の開発と品質向上にも努めています。1998年には沖縄本島南城市玉城に第2
工場を新設。沖縄本島や本土出荷用のため、宮古島で原酒を造り玉城の名水・垣花樋川で割水した、宮古島生まれ玉城育ちの泡盛を誕生させるなど、新しい取り組みにも積極的に挑戦しています。




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2013/05/30  宮古島旅行第3日目(5)  池間酒造所見学

2013-05-30 23:30:00 |     泡盛酒造所


東平安名崎を出て、北へ向かう海岸線を走る。
吉野海岸、新城海岸などのスポットもあるが、時間の都合で寄らずに先を急ぐ。

池間酒造には宮古島についてから、電話を入れて、見学の予約をした。
あまり色よい反応ではなかったが、責任者らしき男性に代わり、了解をもらっている。

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この辺りには松の並木がある。

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ナビに導かれていくと、→池間酒造の看板が見えた。
狭い道を入って行くと、左側に池間酒造はあった。


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構内は広く駐車には困らない。

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構内には色々な花が咲いていた。

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月桃の花も咲いている。




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開口部左側のドアが事務スペースになっている。

ドアを開けて中に入ると、奥の事務机に女性が一人座っており、手前左の机に男性が一人座っている。
男性は、濃度計のようなガラス製の器に入った液体(おそらく熟成中の原酒だろう)を5本ほど見ていた。検査中なのだろう。黙って見ている。
耳から下は無精髭ではないが、均一の長さの髭に覆われており、少し怖そうな風貌だ。

奥の女性に、電話で予約した旨を話す。
女性は、身内の方であろう。
責任者は、酒造組合の用があり出かけており、案内は出来ないという。

渡久山酒造でも同じ事が起きたが、予約しても安心はできない。
此処で引き下がってはいけないので、施設だけでも見せて欲しいとお願いする。

女性は、隣の入り口をし示したので、開口部から入ると、其処は出荷場のようで、製品の瓶やら箱詰めなどが置かれている。奥の方には機械らしきものはあるが、仕込みタンクや蒸留機は見当たらない。

事務所に戻り、女性に此処で造っているんですかと訊いた。
すると、黙って座っていた男性が、女性を振り返り、何か話した。
言葉は聞き取れなかったが、見せてやればいいいじゃないかというようなことだったのだろう。
女性は黙って、任せるというような感じだった。

男性は立ち上がり、“高いよー”と言いながら、付いておいでという素振りをした。

隣の出荷場の奥に、酒造場の入口があった。
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男性は案内してくれた。
米の話やら、洗米の話をすると、こちらが泡盛の造りに関心があることが判ったのか、具体的に案内を始めてくれた。

酒米は、丸米を使っている。

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洗米、蒸し、種付けは回転ドラム。
オーソドックスな工程。

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ドラムは綺麗に手入れされている。

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製麹は三角棚。
温度管理用のダクトが付いている。

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三角棚には、製麹中の麹がある。

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仕込みタンクはステンレス。
踏み台を昇り、中を覗かせてもらった。

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仕込んだばかりの醪。
盛んに発酵の泡を出している。

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完成段階の醪。
酒米は酵母に消化されている。
醪期間は3週間が基本だそうで、長目だ。

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天井には蔵付き黒麹。

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蒸溜は、横型常圧蒸留機。

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蒸留後の原酒が流れ込むタンク。

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男性が姿を消したかと思うと、グラスに入れた出来立ての原酒を持ってきてくれた。

見るとかすかに白濁している。
油性分が拡散しているからだろう。
立香を嗅ぐとこってりとした酸味の香りがする。
舐めさせてもらうと、思ったよりフルーティーな酸が膨らみ、ピリピリ感はあまり感じない。味の厚みがあり旨味がある印象だ。
古酒にするとよさそうな新酒だ。

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甕が置いてあったが、今は使っていないとのこと。

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熟成用のステンレスタンクが並んでいる。

池間酒造の泡盛は、二日酔いのもととなるアセトアルデヒドの発生を抑えているのが造りの特徴だと言われている。
企業秘密に関わることだが、どの工程の話か訊いてみた。
熟成段階の処理であることだけ説明してくれた。

事務所に帰り、泡盛をわけていただくことにする。
池間酒造の代表銘柄は「ニコニコ太郎」と「瑞光」。
商品の展示コーナーは無いので、4号瓶を訊いてみると、瑞光の30度が出てきた。
値段を訊いてみると700円。
安い。
だが、度数30度の一般酒だ。
もう少し度数が高いのはないか、男性に訊いてみると、倉庫に行き瑞光古酒40度を持ってきてくれた。
値段を聞くと4000円、先の瑞光とは飛びつきが大きい。

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ラベルを見ると2002年醸造のラベルが貼ってある。
11
年ものの古酒なら高くはないし、沖縄限定なのでこれを購入することにした。

他の泡盛や食料品を送りたいので、ダンボールを使用済みのもので良いのでわけてもらえませんかと話すと、男性は出荷場の2階まで行き、720ml12本用のダンボールを持ってきてくれた。しかも、使用済みではなく新品だった。
見かけによらず優しい人だ。


【感想】
・面白い見学だった。
・理由は、酒造所の佇まいとか、造りとか、酒質とか色々あるが、一番は、杜氏と思われる男性だ。
・見学が始まり、話をするにつれて、泡盛好きの旅行者として認められたためか、取り扱いが優しくなった。
この人も、造るだけではなくて飲むことが好きそうだった。飲み助には通じ合う心がある。
チョイと見は怖そうだが、話すに連れての人間味のあるほのぼのとした面白さは、今は酒造所を辞めてしまった神谷酒造の嘉数さんを思い出させる。
また宮古島に来る日には、この人の話を聞きに来ることにしよう。


【データ】
泡盛百科より
http://www.okinawa-awamori.or.jp/brewer.php?id=32

             
池間酒造有限会社
住所:               沖縄県宮古島市平良字西原57
電話:               0980-72-2425
FAX
              0980-72-4383
創業年:           1946
施設見学:       不可
施設:               製造工場
お取り寄せ:  

<酒造所の理念>
地元の人々に支えられながら、心から「旨い」といってもらえる泡盛を目指し、他にはない香りと味を求めて日々努力と挑戦を重ねています。また宮古島の澄んだ空気と自然のなか、池間酒造ならではの味を継承しつつ、コミュニケーションドリンクとして多くの人に愛されるよう、県内はもちろん関東方面へも直接出荷しており、泡盛ファンの拡大に取り組んでいます。

<酒造所のこだわり>
宮古島市平良の中心街から少し離れた西原、緑豊かなこの場所に工場を構えるのが池間酒造です。創業は戦後間もない1946年。泡盛の販売ルートを商店のみならず当時としては珍しかった繁華街の飲食店へも展開したことによって、地元で広く知られる酒造所となり現在に至ります。池間酒造の泡盛造りは、モロミを仕込む際に低温でゆっくり熟成させることと、徹底した温度管理が特徴。また、一般酒は飲みやすさを、古酒においては100
%古酒を追及し、ナンバーワンよりもオンリーワンを目指し、個性を大切にした商品づくりと品質向上に努めています。




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2013/05/30  宮古島旅行第3日目(7)  千代泉酒造訪問

2013-05-30 23:25:00 |     泡盛酒造所


昼食を済ませたので、少し狩俣まで引き返し、千代泉酒造に向かった。


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場所はすぐわかり、千代泉の看板があり、車も停められた。

車を降りて、道に出ると、道路の右側が酒造所で、左が住宅のようだ。

歩いて行くと、住宅の方から若い女性が出てきた。
こちらを見てお辞儀をすると、申し訳なさそうに、話した。
“今、忌中なので、何もできません。”

予想外の話に、
“ご愁傷さまでございます。”と話して、帰る他はなかった。

様子からすると、重要な人が亡くなられた沈痛さがあった。

帰ってから、宮古島のお悔やみ情報を見ると、狩俣地区蔵元さんの名前があった。
亡くなられたのは蔵元の当主だった。
見学どころか営業も休みで当然だった。

大黒柱の急逝で、今後の千代泉の造りが心配されるが、以前読んだ情報では東京農大卒のナイチャーの蔵人がいるそうなので、大丈夫だろう。
またいつの日か、千代泉を訪問することにしたい。


住宅地から道路に戻る途中石積みがあった。

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アーヌカー(東の井戸)と言う史跡だった。

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先に進むと今度は、石積みの石門があった。
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アーヌヨジャー(東の大門)と言う史跡だった。

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住宅地区が昔の町並みで、由緒ある地域のようだ。
今の道路は、旧市街の外に作られたバイパスなのだ。



【データ】

千代泉酒造所
住所:               沖縄県宮古島市平良字狩俣1572
電話:               0980-72-5115
FAX
              0980-72-5164
創業年:           1948
施設見学:       不可
施設:               製造工場、試飲コーナ
お取り寄せ:   不可

<酒造所の理念>
宮古島先端に位置し、祖神祭(ウヤガン)や豊年祭など古来の伝統祭祀が今も行われている歴史ある狩俣の地で、先代より受け継いだ泡盛の製法を守り、消費者にいつも変わらない安定した品質の泡盛が提供できるよう心掛けています。

<酒造所のこだわり>
戦後間もなく7人の共同事業として泡盛製造を始め、1948年に初代渡口徹夫氏個人の事業となりました。仕込み水と割り水に隆起サンゴ礁からなる宮古島の琉球石灰岩の地層から染み出した硬水を使用しているため、やわらかい甘さとコク、すっきりとしたキレのある飲み口に加え、素朴な手作り感のある酒質が特徴です。酒造りに勤しむ父親のそばに付いて見様見真似で覚えた製法を守り、ただ懸命に酒造りを続けてきた2代目当主渡口清司氏の醸す泡盛は「懐かしい味わいの酒」「狩俣の酒」と親しまれ、ほとんどが島内で消費されています。近年、蔵を慕って来た県外の若者を受け入れ、伝統の製法を受け継ぐ世代を育てています。





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2013/05/29  宮古島旅行第2日目(4)  渡久山酒造所見学

2013-05-29 23:45:00 |     泡盛酒造所


今回の旅行の最初の酒造所見学は、渡久山酒造だ。
本土でも、豊年はよく見かける。
昨夜、飲んだ「藍色ゆら」は、爽やかな飲み易い泡盛だった。

宮古地区(宮古島・伊良部島)には、酒造所が7箇所もある。人口は多くはない地域に、これだけの酒造所が成り立っているのは、地域の人達が、泡盛を愛しているからだ。

ビーチから市街地に入って行くと、渡久山酒造はあった。

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住宅のブロック塀に渡久山酒造の看板が掲げられている。
見学は要予約と書かれている。
予約はしてあるので大丈夫だ。

中の方に入って行くと、酒造所の建物がある。
入り口から、若い男の人が出てきた。
声をかけると、そのまま通りすぎてしまった。
やむなく入り口から、中を除くと、若い女性が目に入った。
黒のTシャツに赤文字で渡久山酒造と書かれている。

見学を予約しました○○○のxxxですと名乗る。
困ったような表情をして、解る者が今でかけているので案内できないとのこと。
予約はしてあったのだが、こうしたことは沖縄ではよくあること。
タクシーを待たせてあるので、お帰りを待てないので説明は要しない、酒造所だけ見せてもらうことにした。

造りはオーソドックスなものだった。
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洗米・種付けは回転ドラム。

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かなり大きめのドラムだ。

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製麹は、三角棚。
麹が中で造られている。

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仕込みタンク。

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ボイラーだろう。

蒸留機が見当たらないので、再び女性のところに戻り、尋ねる。

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蒸溜、熟成は隣の建物で行われているとのこと。
閉められているスライドドアを、開けていただいた。


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蒸溜機、神谷酒造のものと似ている。
縦型の常圧蒸留のようだ。


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冷却器だろう。

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中間タンク。

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熟成は、ステンレスタンク。


説明は聞けなかったが、オーソドクスな造りが行われていることが理解できた。
手造りで丁寧な仕込みが行われている。

住宅の横の酒造所で、大規模ではないが手造りで丁寧な造りが行われている様子をみて、石垣島の宮之鶴の仲間酒造を思い出した。
よく似た印象で、好ましい佇まいだ。

あまり時間をとれないので、女性のところに戻り、泡盛をわけていただく。
「藍色ゆら」は度数が25度なので、度数が高い豊年古酒35度を購入した。


【データ】
泡盛百科より
http://www.okinawa-awamori.or.jp/brewer.php?id=33

             
株式会社渡久山酒造
住所:               沖縄県宮古島市伊良部字佐和田1500
電話:               0980-78-3006
FAX
              0980-78-3050
創業年: 1948
施設見学:見学時間:
   
10:00-15:00
見学所要時間: 15

定休日:土・日・祝祭日
留意点:少人数で要事前予約をお願いします
施設:               製造工場、貯蔵庫


<酒造所の理念>
渡久山酒造所は「常に感謝。そして真心。」をポリシーに、伊良部島のミネラル豊富な地下水が育んだ、風味豊かな泡盛を造り続けています。これまでの、宮古島伊良部島内だけの流通にとどまらず。沖縄県内そして、県外の方々にも広く認知され、愛されるよう努めてまいります。

<酒造所のこだわり>
宮古島平良市の北西4km
に浮かぶ隆起珊瑚礁からなる伊良部島は、ダイビングスポットとしても名高く、全国からダイバーたちが訪ねてくる憧れのスポット。そんな豊かな自然のなかで、黒麹で造り出される麹米をじっくり育て、ミネラル豊富な伊良部島の地下水で仕込む渡久山酒造の泡盛は、初めて泡盛を飲む方にも親しみ易い優しい口あたりです。出来上がったもろみがバナナのようなフルーティーな香りを醸し出すときを見極め、常圧でじっくりと蒸留した味わいは繊細で、甘味を感じさせる仕上がり。時間をかけて熟成を経た泡盛のみを出荷するなど、こだわり抜いた製法と味わいを大切に守り続けています。




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2013/05/29  宮古島旅行第2日目(7)  宮の華酒造訪問記

2013-05-29 23:35:00 |     泡盛酒造所


株式会社宮の華は、泡盛百科でも各種情報誌でも見学可能であったので、旅行出発半月前にメールで見学申し込みを行ったが、何も返事がなかった。
1週間後問い合わせの電話をすると、担当者から電話させるとの事だった。
男性から電話があったが、メールを確認していない様子だった。杜氏に確認して連絡するとのことだった。
暫くして、見学はできないとの電話があった。

沖縄の酒造所は、現地に行けば見学させてくれることもあるので、寄ってみた。

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門を入って左が、事務所兼販売コーナー、その奥が瓶詰め出荷コーナー。
門の右の建物が酒造スペースのようだ。

事務所に行って、話をすると、見学はできないとのこと。
話だけでも聞かせて欲しいというと受付の女性は、出荷場側の窓を開け、その旨話した。

出荷場に回ると、包装された寿の1升瓶2本セット出荷中だった。
女性中心の酒造所といわれるだけあって、車の運転をする人以外は、全て女性だった。

BOX車の荷台に積み込み中であった男性に、事情を話し、話だけお聞きした。
立ち話の短い時間だけの話である。

<内容>
・酒米
以前から丸米を使っている。
良い麹を造るために二度蒸しを行なっているが、
破砕米では難しい。
・蒸し・種付け
回転ドラムで行う。
1日回転ドラムに置き、三角棚に移す。
・製麹
三角棚は、サーモスタットを使い温度管理を
自動制御している。時間は1日かける。
麹造りには温度管理に気を使っている。
・醪期間
基本2週間だが、冬場は3日程伸びる。
・蒸溜
単式常圧蒸留。
上記の温度が上がり過ぎると、焦げ臭くなるので
圧力に注意している。
・熟成
最低でも1年間寝かせてから出荷している。
・製造量
製造日に、1日当たり1tの酒米を使用する。
菊の露のほぼ10分の1


話をお聞きしている間にも、仕事の邪魔をしている感じが伝わってくるので、泡盛を購入することもなく早々に引き上げることになった。
出来れば見学記にしたかったが訪問記になってしまったのは残念だった。


【データ
泡盛百科より
http://www.okinawa-awamori.or.jp/brewer.php?id=37

             
株式会社宮の華
住所:               沖縄県宮古島市伊良部字仲地158-1
電話:               0980-78-3008
FAX
              0980-78-3359
創業年: 1948
ホームページ: http://www.miyanohana.co.jp

施設見学: 見学時間:
  
10:30-11:30/13:30-14:30
見学所要時間: 20
定休日: 土・日・祝祭日
留意点:要事前予約
施設:               製造工場、貯蔵庫


<酒造所の理念>
「人と自然 小さな華でもいい ゆっくりと咲き続ける華でありたい…人と人がもっとつながる社会へ」をモットーに、泡盛を通じて人と人との思いを繋ぐ架け橋になれるよう努力しています。また、泡盛は人が口にするもの、つまり人の命に関わるものを造っているということを常に認識して、責任がもてる商品造りを心がけ、「清潔な酒蔵」を信条に酒造所内はすべて防水コーティングを施し、品質管理を徹底しています。

<酒造所のこだわり>
「宮の華」は1948年、宮古島の伊良部島で共同事業としてスタートし、その後、下地盛昆氏によって個人経営になりました。社名は「宮古の枯れない心の華」という意味を込めたもの。現在の社長は三代目の下地さおりさんで、お酒造りに専念する杜氏は社長の母親の洋子さん。「酒造りはよく赤子をそだてるように」といわれることから、酒造りをはじめとするスタッフの8
割が女性という酒造所です。女性ならではのこまやかな心配りと愛情こめて風味豊かな泡盛造りを行い、その感性を生かしたネーミングや美しいデザインのボトルを生み出しています。また、原料にもこだわっており、国内の米作り農家と契約し、農薬や肥料を使わない米を社内で精米して泡盛を造っています。




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2013/05/29  宮古島旅行第2日目(10)  菊之露酒造所見学(その1)

2013-05-29 23:28:00 |     泡盛酒造所


ホテルに帰り、洗顔して汗や汚れを洗い流し、エアコンで涼気を取りリフレッシュしてから菊之露酒造に向かう。

向かうといっても、菊之露酒造はホテルから徒歩1分圏内の交通至便なところにある。
西里の夜の繁華街の中に酒造所があるのは珍しい。

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右側が店舗兼事務所。

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左側が製造工場のようだ。

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店舗の方に入ると、右側が商品の展示コーナー。
奥が事務スペースになっている。

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左側には各種賞状が掲げられている。

事務室受付で、見学の窓口になっていただいた西垣さんにご挨拶。
背が高くスラリとした方で、色白な方だ。前にも書いたが沖縄で色白な方は本当に白い。完全な日焼け管理をされているに違いない。

大手の酒造所では、見学をさせないところもあるし、観光用に作られた施設だけ見せるところもある。
菊の露は本物の工場を見学できるのでありがたい。
泡盛百科には、工場見学不可になっているが、4人程度の人数で個人であれば認めているとの事だった。


<酒造所見学>
酒造場に入る前に、団扇を渡された。
“うちの工場は暑いですから”
と話があった。


工程の最初である酒米の保管場所に案内され、造りの現場の責任者に引き継ぎを受けた。
黒いTシャツ姿のこの方は、顔に玉の汗を浮かべていた。

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1
1tの酒米が並べられている。
1
日にこの袋を9個処理をするそうだ。

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貯蔵所から、洗米の回転ドラムへの移送は、機械化が行われ自動化されている。

洗米と蒸し、種付けまでは回転ドラムで行う。
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回転ドラムは1100kgの大型のものが5台ある。

製麹は、三角棚で行われている。
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手造りによる手間を掛けた造りが行われている。

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管理中の麹。
基本、36度で24時間かけて麹が作られる。


仕込みタンクはステンレスタンク。
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タンク内に蛇管が入っている。
仕込んだばかりの醪。

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2
日目の醪。

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櫂を入れると、ガスが吹き上がってくる。

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発酵最終段階、蒸溜直前の醪。
醪期間は、基本18日。

蒸溜は横型常圧蒸留機が2台。
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蒸溜された原酒が流れこむタンク。
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蒸留機もタンクも清潔に整備されている。


酒造場の奥に入ると、製造ラインがもうひとつあった。
こちらも洗米から種付けまでは、回転ドラム。
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1500kg
の大型の回転ドラムが2台ある。

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種付けが終わった麹米はコンベアで、製麹機に運ばれる。

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このラインの、製麹は回転円盤式の自動製麹機が使われている。

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蒸溜は縦型蒸溜機が2台。
確認しなかったが、減圧蒸留も可能だろう。


一通り酒造工場内を拝見して団扇の意味が判った。
宮古島の中心部にある酒造所は、広大とはいえない。
そこに、製造ラインを2系統持ち、回転ドラム7台、蒸溜機4台を、毎日稼働させている。
機械装置の発する熱が充満し、暑いのは当然だ。

考えてみると、狭い敷地を有効に利用し、必要な機械化をしながら、手造りの良さを保つ工程になっていた。
非常に生産性の高い酒造所といえる。

2工場の方は、工場の都合により見学できなかったが、第1工場で製造された泡盛が、毎日運ばれ、600本のステンレスタンクが立ち並び熟成の時を待っているそうだ。
またいつか、見学してみたい。



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2013/05/29  宮古島旅行第2日目(10)   菊之露酒造所見学(その2)

2013-05-29 23:25:00 |     泡盛酒造所


<試飲>
見学から店舗販売コーナーに戻り、希望の銘柄を試飲させていただいた。
ホテルまで徒歩なので何の心配もない。

試飲させていただいたのは3銘柄。
(1
菊之露 古酒 VIPゴールド
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8年古酒をベースにした看板銘柄。
30度、若麹 、常圧蒸留
 

(2)
菊之露 古酒

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5年古酒100%
40度、若麹 、常圧蒸留


(3)
菊之露 島(しま)古酒 30
宮古島島内限定販売
30度、若麹 、常圧蒸留 
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ストレートと氷無しの水割りで利いた印象:
(1)
菊之露 古酒 VIPゴールド
・ストレート
バニラ系の立香。丸いふくらみの後酸味がある。
ピリ辛は感じない。中盤に軽い苦味。
・水割り
水で割っても、ふくらみが残り割負けしない。
後口癖がなく良い。

(2)
菊之露 古酒 40
・ストレート
立香は軽い揮発型の香り。
酸のふくらみがある。
度数が高いので口中で軽いピリ辛がある。
・水割り
ふくらみがあり、味のバランスもよい。
後口もバランスが良く飲みごたえがある。
割負けしないので水割りが良い。

(3)
・ストレート
爽やかな立香、酸味の後ピリ辛の押しが強い。
後口もピリ辛。
・水割り
ふくらみが出て、ピリ辛感が収まる。
後口に程よい苦味があり、切れが良い。
ストレートより水割りが良い。

(1)
(2)も良かったが、度数の高い「菊之露 古酒 40度」
を購入することとした。


【感想】
・菊之露は宮古島という離島にありながら、昔から本土でも名の通った銘柄であり、積極性のある酒造所だ。

2012
811 沖縄タイムスの記事では、
帝国データバンクの焼酎・泡盛メーカーの2011年売上ランキングは以下の通り泡盛酒造所では3位である。
売上高
1
位 三和酒類(いいちこ) 501億円(4.1%減)
2
位 霧島酒造(黒霧島) 486億円(2.9%増)


19
位 久米島の久米仙 31億円(11.2%減)
28
位 比嘉酒造(残波) 19億(変わらず)
29
位 菊之露酒造 18億円(変わらず)
42
位 瑞泉酒造 13億円(変わらず)
49
位 比嘉酒造(まさひろ) 11億円(10%増)

大手の酒造所は、透明性に疑問を感じる面があるが、菊の露は透明性を感じる。
大手でありながら、個人の旅行者も大切にする体質があり好感が持てる。

・菊の露の宮古島での存在感は大きかった。
夜、居酒屋の店先で光を灯している赤ちょうちんはほとんどが菊之露だった。徹底した営業が行われているはずだ。

・菊之露の味の特色は、割負けしない味の厚さだ。
オトーリの習慣にもよるのだろうが、水に負けてしまっては飲みにくい。
見学の翌日居酒屋で飲んだ泡盛3種類のロックでは、菊之露の厚みが一際光った。男らしい世界である。


【データ】
泡盛百科より
http://www.okinawa-awamori.or.jp/brewer.php?id=34

             
菊之露酒造株式会社
住所:               沖縄県宮古島市平良字西里290
電話:               0980-72-2669
FAX
              0980-73-4379
創業年:           1928
ホームページ: http://www.kikunotsuyu.co.jp

施設見学:       不可
施設:               製造工場、貯蔵庫、販売店、試飲コーナ
お取り寄せ:  

<酒造所の理念>
「地域に密着した酒に」という方針のもと、宮古島で不動の地位を築き上げた菊之露酒造は、琉球文化の一角を担う泡盛の製造技術を伝承し、更なる品質の向上を図り、県内はもとより県外、海外にも営業展開を推進を積極的に展開しています。

<酒造所のこだわり>
1928
年、「中尾酒造」として創業。1994年に「菊之露酒造株式会社」と社名を変え、現在に至っています。2008年に創業80
周年を迎え、常にアグレッシブな商品開発や営業展開で、沖縄だけではなく全国でも知名度が高い酒造所となりました。宮古島の大らかな自然がつめ込まれたような豊かな風味を醸しだすため、原料や製法にこだわり伝承の技に更なる改良を重ね、一切の添加物を加えない天然の材料だけで仕込まれる本物の泡盛を目指しています。洗米から蒸留までの全作業を個別に分けることで徹底的に品質管理を行うなど、「もっと美味しい泡盛を」との気持ちを念頭において、全社一丸となって更なる向上を目指します。




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2013/05/29  宮古島旅行第2日目(11)  沖縄ファミリーマートで春雨を入手

2013-05-29 23:23:00 |     泡盛酒造所


泡盛愛好者のブログを見ていた時、春雨の限定酒の記事があった。
沖縄ファミリーマートと宮里酒造の共同企画の春雨で、香りが良く、30度の一般酒なのだが古酒に匹敵すると言う。
筆者より泡盛についての造詣の深い方の評価なので間違いないだろう。

宮古島に行くのなら、ファミリーマートで購入しようと、旅行前に宮古島市役所に近いファミマ店に電話をしてみた。
そうした商品は店にないし、取り扱った記憶もないとの話。

宮古島では取り扱っていないのか?
沖縄ファミリーマートの沖縄本社に電話してみた。
話を聞いてみると取り扱っているはずという。
事情を説明し、529日宮古島の店で購入できるようにお願いした。

後から電話があり、宮古島のなかまつ店で用意しておくとの事だった。


夕食に出かける前に、この春雨を受取になかまつ店に出かけた。

レジに行き、用意していただいている春雨を受け取りに来ましたというと、首を傾げている。
事情を話すとそんな話は知らないという。

沖縄だから、色々あることは承知で、驚くことはない。
少し年配の女性が出てきた。
この人は判断の速い人で、お酒のコーナーに案内してくれた。
棚には17度の春雨はあるが、30度のものは無い。


この商品のプレスリリースの印刷を見せると、得心が行ったようで、彼女は本部に照会しますと言って、奥に消えた。

暫くすると、帰ってきて今から担当者が持ってきますので、お待ちいただけますかという。

今からといっても、沖縄本島から飛行機で飛んでくるのでは待っては居られない。
“どれくらい時間がかかりますか?
1時間も2時間もでは待てない。”
と聞いてみる。

宮古担当者が今宮古に居て、他の店に30度があるので、この店に持ってくるのでそんなに時間はかからないという。
では待つことにした。

待つこと、暫し。
若いスマートな青年が現れた。
薄いブルー地の爽やかなかりゆしウェアを着ている、制服だろうか。

大変ご迷惑を掛けましたと丁重な挨拶だ。
申し訳ななそうな表情の顔は、ナイチャーの顔ではなくウチナンチューの顔だ。
沖縄の人のこうした時の表情は素直で心情が表に出ている。

ベテラン社員も若いルート担当も、ミスのリカバリーに努力してくれた。
商品が手に入れば異存はない。

30
2本と171本を購入してホテルに帰った。



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<余談>
待っている時、お酒のコーナーを覗いてみた。

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棚に視線を流していくと、ホテルと同じように清洲城信長鬼ころしの紙パックが置いてある。

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数ある日本酒の紙パックの中で、清須桜醸造を選ぶのは納得できる。
酒好きの宮古島の人たちの舌の確かさが理解できる。




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2012/10/29  沖縄旅行5日目(その3)  石川酒造場見学(その1)

2012-10-29 23:38:00 |     泡盛酒造所


泰石酒造を訪問したが、不在のため、海中道路で時間を潰した。
その後連絡は取れたが、見学はできず、今日のもう一つの目的地である石川酒造場に向かう。
石川酒造は、那覇に帰る途中にあるので気が楽だ。

ナビで簡単に設定できたのだが、現地に行って、まごついた。
場所は工業団地のようなところで、コンクリート製品製造や鉄鋼関係の工場が立ち並んでいる。
場所をナビが誤解したのか、移転したのかと思い始めると、建物が目に入った。
ところが、近づき方がわからない。広い道路を走ると、どちらに行っても遠くに行ってしまう。
試行錯誤を繰り返した挙句、車1台漸く通り抜けられる路地を入って行くと、近づくことが出来た。


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門の正面が工場棟になっている。
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石川酒造の特色は、甕仕込みの伝統を守っていることだ。日本酒で言えば木桶仕込にこだわる蔵という事になるが、ホーロータンクで仕込むのが一般的であるので珍しい仕込み方になる。
泡盛業界でも、今では甕で仕込むのは石川酒造だけだ。

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左に方に、駐車場があり、その前が事務所になっている。

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入り口右には、甕仕込みの石川酒造らしく、大きな甕が置かれている。

車を降りて、事務所に向かうと、前を歩いている人がいた。見ると営業担当の銘苅氏だった。
銘苅氏は、イベントで2,3度お会いしたことがある。
こんにちはと声をかけると、顔を覚えていただいていた。営業の人は、流石だ。
見学希望だが、予約はしていないというとお待ちくださいと言い、見学の担当者と打ち合わせをしていただき、話がスムーズに行ったのはラッキーだった。

入り口を入ると、左側に商品の展示用の棚。
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正面には、テーブルが置かれている。
来客はこのテーブルで応接するようだ。
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氷が入った黄色い飲み物が出された。
さんぴん茶かと思って口にすると違った。
甘味があり酸味もある爽やかな飲み物だった。
迷って少しうろついた後でもあり、爽やかさに落ち着きを感じた。
後で聞くと、これはもろみ酢だった。


【酒造所見学】
テーブルで一息ついていると、見学担当の島袋さんが登場した。
飛び込みだったので迷惑をかけたはずだが、快い応接をしていただいた。
酒造場に入る前に、まずはビデオ見学をする。

大体の流れを書く。
1.
酒米のタイ米
2.
洗米輸送
3.
洗米
4.
浸漬
5.
蒸米
6.
製麹
7.
出麹
8.
甕仕込み
9.
蛇管の設置
10.
発酵
11.
醪撹拌
12.
蒸留
13.
熟成
14.
製品化

よく出来たビデオで、全体の造りの工程が簡潔明瞭に紹介されている。観光用に作られた表面的なものではなく、石川酒造場の造りに踏み込んだ内容になっていた。

ビデを見学が終わると、次は酒造所に入り、造りの工程を目で見ながら説明をしていただいた。

1.
酒米のタイ米
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石川酒造場では、破砕米ではなく、以前から全粒米を使っていたとのことだ。

石川酒造場では、26までの工程、洗米輸送・洗米・浸漬・蒸米・種付け・製麹までを回転ドラムで行なっている。
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製麹中であったので扉の中は見られなかったが、大きな回転ドラムのようだ。

石川酒造場の製麹で特色があるのは、三角棚が使われていないことだ。
酒造場の多くは、回転ドラムで種付けまで行い、製麹は三角棚に移して行うところが多いが、石川酒造場では製麹まで回転ドラムで行なっている。

7.
出麹
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完成した麹は、容器に入れられる。
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天井に設置されたクレーンで、容器を場内に並べられた甕の上まで運び、容器の下部の開閉部を開き、麹を甕に入れる。

8.
甕仕込み・9.蛇管の設置
石川酒造場の造りの特色は甕仕込みである。
戦後他の酒造場が、ホーローやステンレスの仕込みタンクに切り替える中、石川酒造場は自社の泡盛の味を守るという観点から、甕仕込みを守っている。
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甕は80個あり、これを20個づつ4交代にして、1300kgの麹を20個の甕に仕込む

各甕には移動式の蛇管が設置されており、醪の温度管理が行われている。

10.
発酵・11. 醪撹拌
醪期間は約3週間、最終段階で1718度のアルコール濃度になる。
10日目の醪を舐めさせてもらったが、かなり酸っぱい。
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醪の撹拌は、手をかけており、毎日手作業で行なっている。
島袋さんが、実際の櫂入れの作業を実演して見せていただいた。



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2012/10/29  沖縄旅行5日目(その3)  石川酒造場見学(その2)

2012-10-29 23:35:00 |     泡盛酒造所


12.
蒸留
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横型蒸留機。常圧で間接蒸気である。
九州の焼酎は蒸気の直接吹き込みだが、間接方式のほうが醪の味わいが残るとの説明だった。

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配管の立ち上がりは高い。

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蒸留原酒のタンク。

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検定タンク。

13.
熟成
蒸留された後、すべての原酒は甕に一定期間貯蔵される。
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新酒は1年、古酒は3年熟成される。

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熟成室の一角には、秘蔵の古酒があるとのことだ。
特に貴重なものは、社長自身が管理されているそうだ。

14.
製品化
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すべての原酒は甕に貯蔵されるが、その後ステンレスタンクに貯蔵されるものもある。
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洗瓶機だそうだ。


<酒造器具の展示>
建物の一角に、昔の酒造道具の展示室があった。
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麹蓋がもう役目を終えたものとして、保管されている。
日本酒では、まだ現役の蔵も多いが。

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地釜蒸留機。
右の樽に醪を入れ、下から直火で加熱する。
蒸気はパイプで蛇管に導かれる。
水中で冷やされている蛇管の中で、蒸気だった原酒が液体に生成される。
蛇管には、白いものが付着していたが、これは水の中の石灰分が付着したものだそうだ。

この地釜蒸留機は、石垣島の酒造所ではまだ現役として活躍していた。

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この木の箱は、封印器だそうだ。
本土復帰以前の琉球政府の役人が、酒造の検査をする場合、針金を回して封印していたそうだ。


酒造所見学を終え、事務所のテーブルに戻る。
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石川酒造場は、1949年首里寒川で創業し、1990年に業容拡大のために現在の西原町小那覇に新工場を建築し移転した。
首里時代の写真が展示されてる。手狭な首里の酒造場の写真が見えるが、甕の並ぶ様子は今も変わらない。

<もろみ酢の製造>
もろみ酢工場は、品質管理状見学できないが、パネルが展示されている。
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蒸留後の醪は、クエン酸だけでなく、必須アミノ酸類、ビタミン類、ミネラル類を豊富に含むので、今ではもろみ酢が作られ健康飲料として人気がある。

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蒸留後の醪を、ヤブタのような機械で圧縮し、出来た液体はカシジェーと呼ぶ。
これを濾過すると黄色の液体が取れる、これに黒糖等を加え飲みやすくしたものが、もろみ酢である。

このもろみ酢を、最初に開発したのが石川酒造場の石川信夫社長だそうだ。1973年のことである。

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ディスプレイの下のショーケースには、玉友の昔の商品が展示されていた。
空瓶・ラベルではなく中身入りである。水位は、瓶ごとに微妙に違う。瓶とはいえ、長い年月の間には蒸発しているのだろう。


【感想】
・充実した内容の酒造所見学で、満足感があった。
泡盛のイベントで酒造所の営業担当の方に見学の話をすると、どうぞと言われるが、行ってみるとそうでもないこともある。
石川酒造場は、話の通りで来てみて良かった。
イベントで何度かお会いしている銘苅氏に丁度酒造所内で顔を合わせたのも幸運だった。
見学担当の方に話を通していただくことが出来た。
・見学担当の島袋さんの案内が素晴らしかった。
酒造所の見学の担当者が女性であることは多い、那覇、南部の酒造所の経験では、見学業務の担当として説明をしていると言う印象で、酒造所の特色とか造りに対する実務とかの裏打ちが感じられないことが多い。
最初に、島袋さんが登場した時、またかと言う感じもあったが、酒造所の中に入るとその印象は間違っていた。
洗米から始まる造りの工程で、色々質問をさせていただいたが、丁寧に答えていただき、答えも質問に対する的確さが感じられた。
一般的によくあることだが、担当でありながら、質問に答えない人も多い、ズレた答だったり、はぐらかしだったり、すり替えだったりすることがある。島袋さんはそうではなく、帰ってくる答えは納得できるものであった。
特に、石川酒造場の特色である甕仕込みの説明で、ビデオにも登場した櫂入れ作業について質問すると、櫂を取りに行き実際に櫂入れ作業を実演して見せてくれた。まさに百聞は一見にしかずである。
見学者のレベルに合わせて、自由に話の内容を変えられるのは、力がないとできないことだが、島袋さんはそれができる。造りの現場を良く体験されているのだろう。
事務所に帰り、名刺をいただくと肩書きは研究員になっていた。酒造の研究をされている人なのだろうか。
最期に、泡盛を購入する際に、ビデオの下に置かれている工場見学記念ボトルではなく入り口左のショーウインドウにあった寿のラベルの1升瓶を購入すると、コレクターではなく飲み派ですねと笑われた。
日本酒でもそうだが、コレクションは置き場に困るのだ。泡盛は日本酒に比べれば冷蔵庫を占領する問題を引き起こさないが、それ故に安心して飲まないものを買いすぎて、家の中が泡盛に占領される危険が大きい。
酒は飲むものなのである。

<念のため>
石川酒造場は、工場見学は可能であるが、事前予約が必要である。
この記事は、飛び込みになっているが、飛び込みの場合は、見学ができないことも起きるので、予め予約が必要である。
話が違うと言われても責任は取れない。


【データ】
             
株式会社石川酒造場
住所:  沖縄県西原町字小那覇1438-1
電話:
  098-945-3515
FAX
  098-945-3997
創業年: 1949

ホームページ:              http://www.kamejikomi.com
ブログ: http://ishikame.blog46.fc2.com/
施設見学: 可能、ただし予約が必要。
施設:  製造工場、貯蔵庫、販売店、試飲コーナー
お取り寄せ:    オンラインショップで可能

http://ishikawa-syuzojo.net/




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