菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。
散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

2014/03/30  美濃天狗(林酒造) 春の大試飲即売会  お花見弁当(その1)

2014-03-30 23:20:00 |    酒蔵


毎年恒例の美濃天狗(林酒造)春の大試飲即売会が開催された。

期日:
 
平成26329日(土)10:00
16:00
 
平成26330日(日)10:00
16:00

生憎の雨になってしまった。

雨脚が強く、イベントには厳しい天気だ。

林酒造に着き、傘の中で身体を窄めながら、門に入る。
テントが用意されて、新酒の試飲・販売、物品の販売が行われているのは、いつもの通りだ。

昨年の様子は、以下の記事に書いた。
2013/04/07 美濃天狗(林酒造)春の新酒・大試飲即売会(その1)」
http://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/23fa1c677b6d47799ca0e24219568fd2

かなりの雨だが、テントの下のテーブル席は満席で、立っている人も多く、会計のコーナーではお酒や物品を購入する人が、順番を待っている。
雨はイベント泣かせだが、この様子を見て安心した。

このイベントの楽しみは、お座敷でいただけるお花見弁当と大吟醸の利き比べだ。
日程の都合でお花見弁当の予約が遅くなり、29日、30日それぞれ3回合計6回あるのだが、30日の12:00の回しか空いていなかった。
雨に負けること無く、来場者は楽しみに来ている。

時間が来たので、お座敷に入る。
お座敷でお花見弁当をいただきながら、美濃天狗の大吟醸を飲むのは贅沢の時間だ。
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雨は、かなりの雨だが、お座敷に入れば、寧ろ雨の風情も良いものだ。

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指定された場所で、お弁当を待つ。

今年のお花見弁当が運ばれてきた。
蔵元のお姉さんがプロデュースするお花見弁当はお弁当屋さんの弁当とは違ったもの。
<お花見弁当>
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美濃天狗の酒粕や塩麹を使った料理を中心に、春を感じさせる盛り沢山な内容になっている。

・烏賊と筍の和え物木の芽添え
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甘く、ふんわりとした味わいが春の訪れを感じさせる。
烏賊のぬめりとし食感と筍ののサクサクとした食感の違いが面白い。

・糸もずくの酢の物
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もずくが細すぎるのか、カメラのピントが合わなかった。それ程細いもずくだ。
細いが食感は、シャリシャリとしたものでダラリとはしていない。

もずくの本場は沖縄だが、沖縄のもずくは太いもずくが多く糸もずくは少ない。
沖縄のもずくは養殖が多く、みやげ物や一般の居酒屋で出るものは新鮮さがないのでどうしてもダラリとした食感になる。
宮古島で食べた天然のものは細く、シコシコとして美味しかったが、このもずくはそれに近い印象だ。

お膳の右側には、色々乗せられている。
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・卯の花と蛤と人参の炊きもの
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軽く甘い味わい。後口に残る香りは胡麻だろうか。


・鳥の唐揚げ
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味の濃い唐揚げではなく、カリカリとした表面の食感の後、中の肉のふんわりとした旨味が出てくる。肉のつけダレに美濃天狗の塩麹が使われているのだろう。


・キュウリ、蛸、こんにゃくの串物
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海の蛸と陸のキュウリとこんにゃくの食感を楽しむ串。
串の左は、そら豆、右下はミニトマト。


・鰆の焼き物
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食べると魚の旨味が後から追いかけてくる。これは酒粕と塩麹のコラボレーションだろうか。


・だし巻き玉子
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花見弁当には欠かせない出汁巻き玉子。薄塩の出汁の旨味が感じられる上品なもの。


・鰹のたたき
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薬味が生姜・人参・葱・大葉と多彩で、香りの変化が楽しめる。




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2014/03/30  美濃天狗(林酒造) 春の大試飲即売会  お花見弁当(その2)

2014-03-30 23:00:00 |    酒蔵


・粕汁
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中に里芋、人参、花麩が入っている。
汁は甘いふんわりとした食感。
人参はシコシコした食感で、温野菜の感じだ。


・おにぎり
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ゆかりと胡麻の風味。


・スイーツ
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美濃天狗の酒粕を使った酒まんじゅう。
ホカホカのものが出される。
餡はこし餡で切れのよい上品な甘さ。
トッピングの桜の花の塩漬けが、桜の甘い香りを立て、塩味のアクセントを効かせて、とても良い感じだ。



<大吟醸3酒利き比べ>
大吟醸3酒の利き比べは有料だが、試飲の位置づけなので3杯で500円と格安。
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なみなみと注いでいただいた。ありがたし。
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個人の印象を書くが、個人の嗜好によるもので、一般的ではない。
是非、自分で飲んで確認していただきたい。

右から
・美濃天狗 大棟梁 純米大吟醸
立ち香はほのか、甘い入り口、酸は程々でスッキリとした印象。中盤は滑らかで、その後辛味が出る。苦味は底で締める程度で浮かない。後口はピリ辛系。

・美濃天狗 鼻高々 大吟醸
立ち香は軽い甘みを感じさせるバニラ風のもの。甘い入り口の後、大きく膨らむあじわいを感じる。味のバランス良い。含み香に仄かな麹バナのようなものを感じる。終盤にかけ辛味を感じる。後口は癖がなく、余韻も良い。

・美濃天狗 いひょうゑ 純米大吟醸雫取り
立ち香はあまり感じない。入り口からバランスの取れた味わい。注意すると甘い味の後酸が膨らみ、終盤にかけ切れの良い辛味が続く。

全体の印象としては、こちらの体調の問題かもしれないが、例年の味わいに比べ切れの良い辛味を感じた。
そのバランスがややハードな感じで、それが都会的なイメージを感じさせる。飲み会の傾向から考えると、最近の若い人にはこの味わいのほうが向いているかもしれない。


まったりと楽しませていただいたが、13;00からの回の準備が始まる前に、席を立たなければならない。
お座敷+お花見弁当+大吟醸3酒でサービスは、2000円の値段に吊り合わない本当に贅沢なもので、普通の財布しか持ち合わせていない普通人にはありがたい。
来年は、満席の危険を避けるために、もう少し予約を早くしなくては...


【データ】
林酒造株式会社
代表者:林 伊兵衛
所在地:〒509-0222
岐阜県可児市羽崎1418番地

電話番号:0574-62-0023
FAX
番号:
0574-61-2760
営業時間:90018
00
定休日: 土、日、祝、お盆、年末年始

ホームページ: http://www.minotengu.co.jp/
facebook
https://www.facebook.com/minotengu
メールアドレス:
info@minotengu.co.jp



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2014/03/08  2014年 花盛酒造蔵開き

2014-03-08 23:00:00 |    酒蔵


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本当は、3月末のイベントとに参加したいのだが、都合がわるいので、蔵開放に行ってきた。

この蔵は、搾りの違いを商品化しているので搾り方を自分の舌で確認することができるので、面白い蔵開きだ。
日本酒の持つ微妙さを理解することが出来る。
細部に拘るのが日本文化とすれば、日本酒の搾りも日本酒の文化といえる。

毎年、来ているのだが、昨年は記事を書かなかったが、花見には「純米吟醸はなざかり あらばしり」を持参した。
その前は記事にしている。

2011/03/06 花盛酒造蔵開き (その1)」
http://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/e85dbf139d6ff62978cf35820c759364

2012/03/04 花盛酒造蔵開き(その1)」
http://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/6673215af9bb46ecb5e5bcbd470c6501


「花盛 春の酒蔵開き 2014
期日: 38日(土)・ 9日(日)
時間: 10時~15


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入り口では、梅の花がお出迎え。

頂いた案内ハガキを提出して受付を済ませ、奥に向かう。試飲は中庭で行われ、蔵では袋吊りが見学できる。

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今日は、搾り機による作業は行われていない。
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蔵の奥で、袋吊り作業が行われている。
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写真を撮っていると、袋吊りタンクのカバーを外して、中を撮らせてくれた。

静かな蔵内では、耳を澄ますと、雫の垂れる音がする。

タンクの横では、搾りたての雫取りを試飲することが出来、購入することも出来る。
ふな口から出てきたばかりの雫取りは、甘い吟醸香が立ち、新酒らしいピチピチした活発さの後に、雫取りの切れの良さが上品さを感じさせる。

中庭での試飲、販売、粕汁や甘酒の振る舞いは例年通りだ。


蔵開放では新酒を主に試飲することが出来る。

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初舟 純米吟醸はなざかり ふなくち
富山県産五百万石 精米歩合55

特別本醸造は、搾り別に4種類用意されている。
しずく(袋吊り自然垂れ)、ふなくち、あらばしり(うすにごり)なかとり(清澄)。

特別本醸造だが、しずくは中盤からの切れが良く、搾りの効果を感じさせる。
利き比べができるのは、勉強になる。

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「はなもり にごり酒 生」、はスッキリとした飲み飽きしないにごりだ。

菊花盛 普通酒 しぼりたて (からくち) 初しぼり(甘口)
初しぼりのあまくちも切れがよく、べたついた甘さではなく、切れのよい甘さだ。


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特別純米はなざかりも3種類利くことが出来た。
しずく(袋吊り自然垂れ)・あらばしり(薄にごり)・なかとり(清澄)

筆者の嗜好では、特別純米については、あらばしりの方がしずくより丸味ふくらみが感じられて、お花見には良さそうな感じがした。

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最高クラスの、大吟醸と純米大吟醸のしずくも利くことが出来た。
それぞれ立香は吟醸香がかなり立つ。
大吟醸は大吟醸らしくスッキリと切れがよく、純米大吟醸は酸のふくらみがあり純米大吟醸らしさを感じることが出来る。これが大吟醸、これが純米大吟醸と感じられるオーソドックスな世界だ。

新酒を中心とした試飲だが、これは熟成酒だった。
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至福千年というラベルは記憶にないが、矢張り新商品だった。

純米の九年古酒だそうだ「。
滋賀県産玉栄60%精米の純米酒を、平成16年に搾った後、氷温冷蔵庫で貯蔵されたものだそうだ。

立香は老香は全く感じない。
ほのかに甘さを感じる入り口、酸のふくらみは大きくはないが、まろやかで軽やかな印象。味の偏りがなくバランスが良いので食中酒として力を発揮しそうだ。

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価格も1.8L2400円、720ml1200円の蔵開き特別価格だ。
9年の熟成酒でこの価格は、値打ちなので
2
本購入した。

【感想】
・今年は、例年よりスッキリと切れの良い印象を受けた。
・花盛酒造の蔵開きの試飲は、色々利くことが出来、新酒は搾りの違いがわかり、熟成酒も色々利くことが出来るので勉強になる。
お気に入りの蔵開きだが、今年は気になることがあった。
3人のグループが大吟醸のところに立ちどまって話をしており近づけない。割り込んで大吟醸を利こうとしたら空になっていた。
補充は行われているので、どうもこの人達が大吟醸ばかり飲んでいて無くなってしまったようだ。

蔵開きで、参加者のマナーが悪く試飲をやめてしまった蔵もあるくらいで、試飲を飲み放題と勘違いして高級酒ばかり飲み続ける不心得者がいるので困る。
だから、某蔵は樽を置いて手酌で飲めるようにしているが、普通酒クラスの酒だけだ。

花盛酒造の試飲も同じようにならないためには、こうした輩は来ないでもらいたい。
利くだけなら10ccもあれば充分だ。それ以上飲むのなら、買って飲めと言いたい。

・今月末には、古酒まで含めた試飲会がある。
日本酒の勉強ができるイベントなのでマナーの良い人は、是非参加して搾りやら新酒・熟成酒の違いを舌で味わってもらいたい。

「花盛 全新酒試飲会」
期日: 321日(春分の日)22日(土)23日(日)
時間: 10時~15
内容:
・試飲 本年度新酒種類+古酒
・イベント特別価格での販売
・粕汁、甘酒の振る舞い
・まんじゅう、塩麹、粕漬け等の特産品販売


【データ】
花盛酒造
岐阜県加茂郡八百津町八百津4091
Tel, 0574-43-0016
Fax, 0574-43-1120
営業時間:

平日 8時~19
土曜日 9時~18
日曜日 10時~18
祝日 10時~18
HP:

http://www.hanazakari.co.jp/



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2013/04/07  美濃天狗(林酒造)春の新酒・大試飲即売会(その1)

2013-04-07 23:55:00 |    酒蔵

 

林酒造の新酒とお花見弁当を楽しんできた。

「春の新酒・大試飲即売会」
期日:
平成25年4月6日(土)10:00
16:00
平成254月7日(日)10:00
16:00

場所: 林酒造

内容:
<試飲即売>
 
無料試飲---純米吟醸、吟醸、純米、本醸造

有料試飲---いひょうゑ純米大吟醸雫
鼻高々大吟醸雫
大棟梁純米大吟醸
かくれ里 大吟醸 生原酒
3種飲み比べセット 500
追加一種 200



<お花見弁当>
お座敷で弁当をいただきながら、美濃天狗を楽しむことができる。予約1500

<試食>
酒饅頭、甘酒

<販売>
・塩麹 500
・板粕 500g500
・粕漬け
・酒饅頭 ひと箱9個入り 750
一個 80
・甘酒 11,050
・お酒のトリフチョコレート 2個500

お天気は生憎の雨と風になった。
マニアはともかく、一般人にはイベントに雨は辛い。
お天気であれば、駅から野遊びを楽しみながら蔵まで歩くのも楽しいイベントになるが、雨と風では足が重くなる。
今日は、運転手付の車で行くより方法がない。

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林酒造に着くと、雨は降ってはいたが、春雨程度だった。
これなら、外の試飲会上でも大して不便ではない。

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門には紅白の幕が掛けられ、酒林と化粧樽。
目出度い光景だ。

試飲即売会場にはテントが張られているので、弱い雨であれば支障はない。

<新酒の試飲コーナー>
(1)
無料試飲が可能な新酒6銘柄
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右から、印象を書くが個人的な嗜好によるもので客観性はない。

・美濃天狗 本醸造 しぼりたて生原酒
甘味のあるスッキリとした入り口。酸が続き、酸、辛、苦など味が多く濃い味。
仄かな発泡感もある。後口の切れ良い。

・美濃天狗 しぼりたて純米生原酒
 
立香は、麹の香り。本醸造に似ているが比べてふくらみが大きく、とろりとした舌触りが強く、味は苦味が多い。

・美濃天狗 しぼりたて吟醸生原酒
 
立香は吟醸香。含み香に麹の香りを感じる。酸味系の味わい味が濃い。苦味がを感じる。


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・美濃天狗 しぼりたて純米吟醸生原酒
 
立香は軽い吟醸香と麹香。甘い入り口。酸は穏やか。吟醸と比べるとスッキリとしている。

・美濃天狗 美濃のつらゝ酒 純米にごり発泡酒
 
立香は甘い香り。甘い入り口、酸味の後発泡感の辛味が来る。含み香は麹の香り。

・美濃天狗 手造り純米 しぼりたて生原酒
 
甘い入り口。麹の香り。酸はスッキリとしている。中盤から苦味の後辛味。しぼりたての生酒らしい世界。


(2)
有料試飲コーナー
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美濃天狗の最高級銘柄4酒が、31セット単位で500円。
追加は1種類ごとに200円。

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右から
・美濃天狗 かくれ里 大吟醸 袋搾り しずく酒 生原酒
・美濃天狗 大棟梁 純米大吟醸 袋搾り しずく酒 生原酒
・美濃天狗 鼻高々 大吟醸 袋搾りしずく酒 生原酒
・美濃天狗 いひょうゑ 純米大吟醸 袋搾り しずく酒 生原酒

この4酒は、それぞれ火入れ通年商品であるいひょうゑ、鼻高々、大棟梁、かくれ里の袋搾りしずく酒の生原酒であり、期間限定のものである。
  期間限定品を4酒揃えて飲める機会はなかなか無いので、見逃すことは出来ない。



これは、お座敷で花見弁当をいただきながら楽しむことにする。

<試食販売コーナー>
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・塩麹と粕漬け
試食もできる。塩麹はまろやかな膨らみある味わいを演出する。

以下は写真を撮り忘れた。
・板粕
・甘酒
酒を飲めない人には甘酒が振舞われる
・酒饅頭
試食ができる。
・チョコレート


<お座敷で花見弁当と美濃天狗を楽しむ>

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庭に面したお座敷で花見弁当をいただきながら、美濃天狗を飲むのは贅沢なものだ。

美濃天狗上位4酒の利き酒
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右から
・美濃天狗 かくれ里 大吟醸 袋搾りしずく酒 生原酒
  ふわりとした入り口。ふくらみを感じさせる軽い甘味。軽目の大らかな酸。中盤から仄かな苦味が味を締める。後半にかけての切れが良い。後口は辛味系。

・美濃天狗 大棟梁 純米大吟醸 袋搾りしずく酒 生原酒
  まったりとした入り口。ふくらみあり、広がりもある味のバランスが良い。含み香に麹の仄かな香り。後半にかけてやや腰が弱くなる印象。後口は辛味系の押しがある。

・美濃天狗 鼻高々 大吟醸 袋搾り しずく酒 生原酒
  立香は適度な吟醸香。スッキリとした入り口。含み香は麹香。仄かに甘いが味の偏りがなくバランス良い。ふくらみが品位を感じさせる、中盤にかけ良いスピードでふくらみが広がる。中盤から終わりにかけて切れて行く余韻が良い。

・美濃天狗 いひょうゑ 純米大吟醸 袋搾り しずく酒 生原酒
  立ち香はあまり感じない。入り口は軽い甘みのふくらみ。味のバランスがとれたふくらみが広がる。穏やかでのびのびとした余裕を感じさせる世界がある。

この4酒は、通年商品とは違い期間限定のしずく取り生原酒なので無くなり次第終了である。
 林酒造の店頭で在庫があれば購入が可能だ。
オンラインショップには登録がないが、取り寄せ可能かもしれない。


毎年、美濃天狗の大吟醸は美味しいと思うのだが、今年は特に良かった。

山田錦をいひょうゑと鼻高々は35%まで大棟梁とかくれ里は40%迄磨いたもの。
おおらかなスケールのふくらみと広がりのある山田錦の良さが素直に現れている造りになっている。
山田錦を使って苦みばしった渋味を感じさせる酒を造る蔵があるが、それは山田錦の世界ではない。
今年の美濃天狗の大吟醸は、山田錦の大吟醸のお手本のような仕上がりになっていると感じた。
品位とか品格を感じさせる造りは、福井の加藤吉平商店の梵に通じる世界だ。

後で、林伊兵衛蔵元に感想をお話すると、我が意を得たりと話された。
新潟から来られていた杜氏さんが亡くなられたので、今年の造りから蔵元が一人責任をもって造られたとのこと。
ふくらみと広がりのある品格を感じさせる大吟醸は、岐阜でも多くはない。
美濃天狗は、その世界を持っていると言って良いと思う。

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2013/04/07 美濃天狗(林酒造)春の新酒・大試飲即売会(その2)

2013-04-07 23:50:00 |    酒蔵

<花見弁当>
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上:もずく酢
糸のように細いもずく。沖縄の糸こんにゃくのようなもずくと違い、文字通り糸の細さ。つるつる滑らかな舌触りだが、噛むとシコシコとした食感。
浮かべてあるのは、紫蘇の風味をつけたハート型の大根の薄切り。

下:卯の花の焚き物
薄い出汁で炊いてある卯の花の中に入っている蛤を噛むとじんわりと旨味が広がる。

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中: 蕗と筍の煮物木の芽添え 春満開を感じさせる
左上:だし巻き卵
左中:トマトの湯むき 酸味と甘味のあるトマトがフルーティ
左下:鰆粕漬けの焼き物
ほのかに甘く、粕の香りが口に広がる。
鼻高々とよく合った。
口に含み噛むと、鰆の旨みと粕の旨みがじんわりと口に広がる。

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左上:鶏のから揚げ
左下:牛蒡と人参と青菜の胡麻和え

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鰹のたたき
ポン酢の味に大葉の香り。

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粕汁 具は里芋の上に人参
とろりとした舌触りと甘味。酒粕の香りが楽しめる。



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瓜の粕漬けと五平餅。
東濃の五平餅は、わらじではなく団子型だ。
表面は香ばしくカリッと焼かれ、中はもちもち。

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酒饅頭。
皮は仄かな酒の香り。
餡はあっさりと上品な漉し餡。




【データ】
林酒造株式会社
代表者:林 伊兵衛
所在地:〒509-0222
岐阜県可児市羽崎1418番地

電話番号:0574-62-0023
FAX
番号:
0574-61-2760
営業時間:90018
00
定休日: 土、日、祝、お盆、年末年始

ホームページ: http://www.minotengu.co.jp/
facebook
https://www.facebook.com/minotengu
メールアドレス:
info@minotengu.co.jp



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2013/03/24  三千盛  春の感謝祭2013 (その1)

2013-03-24 23:50:00 |    酒蔵


恒例の三千盛春の感謝祭に参加した。
最近は、酒のイベントに浮世の世事が重なり、思うように行かないが、今日は何もなくて良かった。

「三千盛 春の感謝祭
飛躍しよう 萌えて春の新酒」

日時: 2013/03/24(日)10001500
場所: 三千盛

内容:
(1)三千盛楽酒
・純米大吟醸 にごり酒 活性
・嶺萌 無濾過生原酒
・薔薇の誘惑
・超特
・超特原酒
・朋醸
・甘酒
(2)蔵見学
(3)食のエンターテイメント
・松美や 各種おばんざい
・手打ち蕎麦 名人 波多野利和
・吉川 手作りいぶしチーズ


昨日のノロノロ運転の疲れで、今日は昼から出かけた。
12
時に多治見駅に到着、北口の送迎バスの停留所に着くと今出たばかりだった。 次は30分後。
やむなく、近くで腹ごしらえをする。

バス停に戻ると、もうバスは待機していた。
先を歩いていた2人がバスに向かって走りだしたので、合わせて走った。
乗り込むと、声をかけられた。酒の会のH氏だった。昼からの参加は珍しい。

三千盛に到着。
受付を済ませ、会場に入ると、予想通りすでに座る席は人でいっぱい。

今回は会場の配置が変えられていた。
客席を多く取るために、屋台を周囲に分散したようだ。

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今回は、天井に大きなブルーシートが掛けられていた。
西日が当たると、午後からは暑くなるし、日焼けもあるし、少々の雨なら避難することもないし、このシートはありがたい。


<食のエンターテイメント>は、いつも通りだ。
手打ち蕎麦。
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味噌おでん、じゃこ山椒

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焼きそば、フランクなどイベント屋台メニュー。

写真を撮り忘れてしまったが、スモークチーズの吉川の屋台もあった。

<三千盛商品案内コーナー>
商品のラベルとスペックが展示されている。
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入り口右側の、販売コーナーで購入することができる。

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<試飲コーナー>
(1)
純米大吟醸 嶺萌
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試飲完了になっていた。
完了の記憶は三千盛では初めてだ。

(2)純米大吟醸 にごり 活性
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口に含むと辛味の入り口、中に入ると発泡の辛味が来る。中盤以降も辛味が続く、苦味渋味もあるようだが裏に隠れて押しの強さになっている。後半からの切れは良い。
今年の新製品であるこの活性濁りは、三千盛のイメージからすると新しい路線であり、パンチ志向である。


(3)三千盛 純米大吟醸 しぼりたて生酒
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スッキリとした入り口。酸はふくらまず早めに辛味が来る。従来の三千盛の味わいより辛味が表に出る。
あまり自己主張をせず肴に寄り添うイメージが従来の三千盛の辛口なのだが、濁り活性も純米も辛味の主張を感じる。


(4)大吟醸 純米
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スッキリとした入り口。酸味は表には出ない。あじわいは曇りガラスの透明感の厚みがある。中盤からの味わいのバランスもよい。味の厚みはあるが偏りがなく、どの味にも寄り添うことができる三千盛らしい世界だ。


(5)三千盛 大吟醸 超特原酒
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冷を試飲。スッキリとした入り口だが、奥に軽い甘みも感じる。含み香はほのかな熟香を感じる。
味わいは、酸・苦・渋が一体となった偏りのない味で厚みがある。個々の味が重なった厚みが、様々な料理に合う効果をもたらす印象だ。


(6)三千盛 大吟醸 超特
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三千盛の看板銘柄。超特原酒は17度だが、これを15度にに下げたのが超特。
まずは冷:
超特に続けて飲むと原酒との違いが解る。原酒に感じる立香は殆ど感じない。味はスッキリとして、バランスがとれている。敢えて言えば、甘味と苦味をほのかに感じる。
味の厚みは当然原酒のほうが厚いが、超特のほうが喉越しが良く滑らかな舌触りで飲み易い。
味はバランスが取れて偏りがなく、自己主張をあまりしない。肴に寄り添う三千盛らしい世界。
冷では、単独で飲んでも飲み飽きしないし、勿論食中酒としても適応範囲が広い。

次にぬる燗:
立香は無く、入り口は滑らかな舌触りが先になる。スッキリとした入り口は変わりないが、冷に比べて味のふくらみが増す。舌で探ると、ふくらみの中に甘・辛・苦を感じる事ができる。後口は冷に比べると辛味がやや増す印象。


(7)朋醸 純米大吟醸 5年熟成酒
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冷:
立香は熟香。かすかなエチル香とカラメルの甘い香り。
スッキリとした入り口。やや甘い。酸はふくらまず、こなれているいるので、中盤からの引きが早い。舌触りは滑らか。

ぬる燗:
立香は冷と変わらない。味わいは甘くなる。中盤は冷と同じでふくらみは大きくはない。終盤、やや渋味を感じる。
食中酒としては、ぬる燗のほうが適応範囲が広そうだ。



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2013/03/24  三千盛  春の感謝祭2013 (その2)

2013-03-24 23:30:00 |    酒蔵


一通り、試飲が終わったので、中庭の宴会スペースに行く。
満席だった宴会スペースもお客が帰り始めたので、少し席が空き始めた。

プラケースをテーブルにして、H氏とミニ宴会を始める。
例によって、スモークチーズの盛り合わせを肴にと屋台にいったが、先程まで山のようにあった盛り合わせが全て売り切れていた。甘かった。
やむなく、H氏がスモークチーズの串焼きを買う、小生が牛すじのどて煮。
試飲コーナーに足を運ぶのも大儀なので、冷でもいける超特を販売コーナーで購入。

酒の話はあれやこれや尽きることはない。
途中から、日本酒の会のメンバーも話に加わった。
彼の話では、午前中は日本酒会のメンバーが5人程いたそうだ。

超特ですっかりいい気分になったところで帰ることにする。

バスの待ち時間を利用して、精米工場を見学した。
三千盛は、立派な自社精米工場を持っている。

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酒米を、自社精米することは品質管理に大きな効果がある。加えて、コスト的にも意味がある。三千盛の酒が良心的価格なのも、自助努力によっている。

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各地から購入された酒造好適米。

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精米後の完成品。放熱や慣らしのため一定期間精米工場に保管してから、仕込み蔵に運ばれる。

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精米により、発生する米糠・米粉も大量に積まれている。

米糠は、漬物用。米粉は外側から3段階くらいに分けられて、菓子の材料に使用されているそうだ。
展示されていた米糠・米粉を舐めさせてもらった。
米糠は少し茶色がかった色、米粉は白い。
味は、米糠がやはり一番うまい。栄養価も高い。
こんな美味しい部分を削り取らなければ、美味しい酒が出来ないのは、不条理だが、仕方ない。
日本酒は贅沢なものだとつくづく思う。


【感想】
感じたことを2,3記録しておきたい。
(1)「ひなたぼっこ」の世界
残念なことに「ひなたぼっこ」が廃番になってしまった。
毎年、花見に持っていった酒なのだが、今年はできなくなってしまった。
聞いてみると、「ひなたぼっこ」を止めて、今年は「純米大吟 にごり 活性」になったそうだ。
造りは同じなのだろうが、味わいはかなり違う、正反対といっても良いかもしれない。

「にごり活性」は、醪が白濁し、とろりとした舌触り。辛味が効いた、発泡感のある辛味が押してくるパンチのある世界。
「ひなたぼっこは」は、透明な酒の中を、かすかな澱が風に散る桜のように見える風情の通り、バランスの良い味わいに上品さがあり、中盤からの切れは余韻を残すものだった。

ビールもドライが流行ったように、日本酒も最近は、酸味や辛味を全面に出したパンチの有る酒が流行だ。
誤解を恐れず書けば、無濾過生原酒の流行と言える。

食中酒として酸味や辛味を効かした無濾過生原酒を出す蔵は多い。
だが、無濾過生原酒は女性で言えばスッピンだ。お化粧無しの生まれたままの素顔。余程生まれに恵まれなければ、生まれつきの美人は誕生しない。
矢張り、人前に出て人の目を引くにはお化粧が必要だ。酒も同じで人前に出すには、味わいや度数の調整などによるお化粧が必要だろう。

最近は、無濾過生原酒を飲むことが多いが、粗い酒が多く、またかと思うことが多い。
造ったそのままを良いと思うのは、自分の子供が天才だと人に認めさせようとする我儘のような気がする。

「にごり活性」も中盤からの切れが良く、こってり系の肴に合いそうなので、これはこれでよい。
だが、「ひなたぼっこ」が無いのは寂しい。
この二つは、あれかこれかではなく、あれもこれもが良い。
「ひなたぼっこ」の世界は、他の蔵にはない三千盛らしさを感じさせる世界だ。

日本文化の特質は、微妙さを大切にするところにある。
色合いでも、原色を愛する文化ではなく、中間のグラデーションを愛する文化だ。
押し付けがましく派手な原色ではなく、淡い中間色の微妙な色合いを愛し、それが上品さに繋がっている。

「ひなたぼっこ」の世界は、そうした日本文化の上品さを感じさせるものだった。
お花見の季節に、盃の中で優雅に舞う花びらのような澱を見ていると透明な美しさが感じられた。

この世界は、「ひなたぼっこ」という牧歌的な語感より、もう少し切れのある言葉の方が似合っていると思う。
「花影」とか「風花」というような名前になって、来春のお花見の季節に復活してくれると嬉しいのだが...

(2)PSの放映
菜花亭日乗の「三千盛感謝祭」と「チーズの吉川」の記事のアクセス数が多くなった時期があった。
どうしてかなと思ったが、背景は判らなかった。

H
氏と三千盛K氏と話していて、TVPSが三千盛を取り上げていたことを知った。
3013/2/24
放送のPSの中で、「居酒屋あさこ2」のコーナーで取り上げたそうだ。
PS
公式サイト
http://www.ctv.co.jp/ps/2013/0224/04.html

残念ながら、今年は吉川のスモークチーズの盛り合わせが売り切れてしまった。
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やむなく、おみやげに超特と吉川のチーズを買って、帰った。
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超特は、勿論スモークチーズにもよく合う。

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今回のパッケージには「いぶし香房」という屋号が記載されているのでわかりやすくなった。
電話・FAXで取り寄せが可能だそうだ。
TEL
090-4269-4175
FAX
0572-22-0622




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2013/02/17  日本泉蔵見学-その1

2013-02-17 23:30:00 |    酒蔵


N
酒店の特別な計らいにより、日曜日なのだが岐阜の日本泉酒造の蔵見学にお邪魔することが出来た。

岐阜駅に9時半過ぎに到着したので集合時間までには少し時間がある。
岐阜駅に来た時は、毎回信長公に参拝することにしている。

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今日は、冷たい北風の吹く、曇り空だが、岐阜駅北口の信長公は、寒さに負けることもなく傲然と世界を睥睨している。

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全身金尽くしの姿は、普通の人間ならば成金趣味の品の悪さを感じさせるものだが、信長公に関してはそれは当たらない。
信長公ほど金の似合う男は居ない、秀吉は2番煎じでしか無い。
生涯戦闘に明け暮れながら、古い中世の時代の中で、新しい社会構造・経済構造を創りあげるため果敢に革新を実行した信長公は、真の英雄ということが出来る。

この象の前に立ち、信長公を見上げると、少し元気を頂けそうな気がする。

そのような思いを持つ人は多いはずだ。
精神的な拠り所として、位置づけるのも必要ではないか。
岐阜市が行うおとは無理にしても、観光協会とか有志とか関係神社とか、信長公神社でも作り幟でも立てたらどうだろうか。
賽銭箱と御神籤を用意し、すべて大吉にすればご利益は間違いないのだから。

元気を頂いた所で、日本泉に向かう。
日本泉は、岐阜駅のすぐ近くにある。

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南口に出ると、目の前に聳えるビルが日本泉だ。
建物壁面に日本泉の銘柄「織田信長」「濃姫」の文字が目に入る。

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ビルの前に、人が立っているので見学の人達かと思い近づくと、そうではなかった。

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ビル入口には、日本泉の化粧樽が積み上げられ、大吟醸粕ができましたと書かれている。人気ですぐ売り切れるそうだ。
写真を撮っていると中から、日本泉の武山兄弟の弟さんが中から現れ、入れ替わり道路の方からは主催者のN店主が登場した。
全員集合した所で蔵見学の始まりである。

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まずは、ビルの奥にある店舗スペースに伺う。

中には武山兄弟の他に、品のいいご婦人がおられた。
蔵元当主ご婦人だった。
美味しい日本茶を出していただき、暫く歓談。

日本泉は、創業は江戸末期にさかのぼり、歴史のある蔵である。
十年ほど前までは、広い敷地内に歴史のある日本酒蔵の外観であったが、岐阜駅前周辺の区画整理のため、ビルを建て、その地下1階に酒造設備を移したとのことだ。

地下1階の蔵のため、温度管理が可能であることを利用して、夏を除く春・秋・冬の三季醸造を行なっている。


蔵見学が始まる。
蔵は地下1階にあるので、階段を降りる。

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階段を降りると、壁面に酒造工程の説明図が貼り付けてある。
造りの全体を図で見ると、蔵内に入った時の理解が速くなる。

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網ガラス越しに、槽が見える。

扉を開け、蔵内に入ると、まず靴をスリッパに履き替える。

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壁の上部には、日本酒蔵の作法通り神棚が設置され、松尾大社の御札が貼られている。


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壁際に酒米が積み上げられている。
蔵は広くはないので、蔵内での精米は出来ないようで、推測だが自社精米では無さそうだ。

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洗米機。
完全な手造りによる、少量仕込みのため、洗米機も小型である。
吟醸酒を中心とした造りなので、時間を管理した限定吸水を行なっている。

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甑は大小2機あり、造りの量によって大小を使い分けている。ステンレス製である。
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大きい甑。100kgを仕込む時に使用。

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小さい甑。25kgの時に使用。

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蒸しあがった酒米を冷ます放冷機。
ステンレス製で清潔だ。

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2
日目の酒母を見せていただいた。
現在、酵母は、まろやかな味わいと華やかな香りが特徴である1801号を中心にしているとのことだ。
1801は、変化が早く取り扱いが難しいそうだ。

造りを担当しておられるのは、武山兄弟のお兄さん。
初対面の際、何処かで会ったような気がしたのは、村上龍に似ているからだろう。
そう言えば、営業担当の弟さんも、今では世界の第一線で活躍中のインテルの長友に似ている気がする。

製麹は、専用の麹室で行われている。
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プレハブの冷蔵庫を改造したものだそうで、内部は総ステンレスにしてあり、清潔が保たれている。
紫外線の殺菌装置もあるとのこと。

温度管理は完全に行われている。

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麹造りは、麹箱を使用している。
25kg
単位の麹箱による造り。
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仕込み水は、地下水である。
この地区は、旧名清水町という名が示すように、水に恵まれた土地であり、今でも長良川の伏流水が地下に豊富に流れているそうで、水には恵まれている環境にある。

仕込み水は、ホースから湧き出るように出ていた。
柄杓で汲んで飲ませていただいたが、柔らかな口当たりと大きなふくらみを感じるおいしい水だった。
ご飯を炊いたり、水割りに使ってみたい気がした。

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仕込みタンクは、温度管理用の流水ジャケットが巻いてある。

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ジャケットだけでは足りない場合に、仕込みタンクの中に入れる冷却器(エルフィン)。
冷却水を通して、醪を冷やす仕組みだ。昔風に言えば蛇管と言ったら良いのだろう。

搾りは、木槽。
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搾りは、伝統的な槽。
ヤブタは使用していない。
すべて槽により搾られている。

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搾り作業中であった。

搾りたての新酒を利かせていただいた。
吟醸酒・純米吟醸酒・35%精米の大吟醸。

吟醸酒は立香は吟醸香の香り高く、アルコール添加にしては肉感があり後半までパンチの有る味わい。

純米吟醸は、吟醸に比べると立香は少なめ、甘味の後フルーティーな酸、中盤に辛味も感じる。

大吟醸は、立香は甘い香りの適度な吟醸香、味のバランスが良く偏りがない、中盤からの引きが速く、後口に余韻が残る。

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蔵の奥に、冷蔵庫が2基ある。
一つは0度、もうひとつは4度で完全な温度管理がされている。

吟醸の生酒を看板にしているので、造りから保管まで温度管理は徹底されている。




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2013/02/17  日本泉蔵見学-その2

2013-02-17 23:25:00 |    酒蔵


蔵見学が終わり、1階の店舗に戻り、試飲をさせていただいた。

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入口正面に昔の看板が展示されている。
右の徳利も、武山の文字入り通い徳利だ。
左は日本泉になってからの1斗瓶。

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昔の武山酒造場時代のもので、右端に武山酒造場と書かれている。

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入り口右は、商品展示スペース。
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冷蔵庫に商品が保管されているので、搾りたての日本泉を購入することができる。


5種類の日本泉を試飲させていただいた。
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左から
・吟醸にごり原酒 ふなくちとり(槽口採)
・吟醸 無濾過生原酒 ふなくちとり
・純米吟醸 無濾過生原酒 ふなくちとり
・日本泉40%大吟醸 無濾過生原酒 ふなくちとり
・純米大吟醸 無濾過生原酒

<個人的感想>
以下感想を書くがあくまで個人の嗜好によるもの。実際には評価は個人個人の好みによるので、各自飲んで日本泉の良さを実感して貰いたい。

・吟醸にごり原酒 ふなくちとり(槽口採)
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醪がすりこまれている。

パンチの有る旨い酒。含むと甘味と酸味を感じ、シュワっとする発泡感もある。終盤にかけ苦味・渋味も底にあるので味の厚みが厚く・原酒でもあり濃い酒である。


・吟醸 無濾過生原酒 ふなくちとり
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立香は、甘い仄かな吟醸香。
甘い入り口、酸はスッキリとした印象(パンチの有る吟醸の後に利いたのでそう感じたのかもしれない)。
後半にかけても味が続き押しがある。
残り香に吟醸香を感じる。


・純米吟醸 無濾過生原酒 ふなくちとり
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立香の香りはあまり高くない。
甘い入り口、軽目の酸がスッキリとした印象。
後半にかけ甘味と酸味が穏やかに減衰する。
パンチの有る吟醸に比べると穏やかな感じ。


・日本泉40%大吟醸 無濾過生原酒 ふなくちとり
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立香は仄かな吟醸香、甘く穏やかな感じの香り。
酸はなめらかで上品なふくらみを感じる。
中盤からスッキリとして切れがあり、辛口の印象を与える。

・純米大吟醸 無濾過生原酒
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立香は仄か。口に含むと、特定の味に偏らず、バランスのとれた味わいでスッキリとしていながらふくらみを感じる。中盤以降も味わいがあり、後口も癖を感じない。
ふくらみのある穏やかな味わいだ。


【感想】
・以前来た時は、時間外だったのか見学できなかったので、今日は良い機会だった。
・日本泉の吟醸酒は、日本酒のイベントで何度も美味しいと思ったことがあり、岐阜の吟醸酒でおすすめの銘柄だ。
・実際、酒が生まれる蔵を見学することは、味で持っているイメージを裏付けすることが出来る貴重な体験だ。
・自分の目で見て耳で聞いて、日本泉の造りは、完全な手造りであることがよく解った。造りのロットを小さくして手造りを行い、完全な温度管理をして丁寧に造られていることがよく解った。
・近代的なビルの地下1階の蔵というとイメージが掴みづらいが、現場に入ると神棚があり、ステンレスの清潔な器具で、空調・温度自動制御などの電気も使用しているが、洗米・蒸し・種付け・製麹・仕込みすべて造りはすべて手作業で、搾りにいたっては木槽による伝統的な造りだ。
大手の自動化された機械が稼働している設備ではイメージが掴みにくい日本酒の造りが此処では手に取るように解る。
・日本泉の吟醸酒のイメージは、スレンダーな美人タイプではなく、豊かさを感じる吟醸酒と言える。
見学をしてみて、もう一つ欲望を感じたのは、荒ばしり・中取りを飲んでみたいということだ。
中取りは豊かなふくらみの後、スッキリと切れ、後味の余韻を感じさせるものになりそうな気がするのだが、どうだろう...。


【データ】

日本泉酒造株式会社
所在地:〒500-8429
  岐阜県岐阜市加納清水町三丁目八番二号

Tel.
058-271-3218
Fax:
058-271-3209
平日 900
17:00
休日: 日曜・祝日


蔵見学: 3日前までに予約が必要なので、公式HPを読んで連絡を取る必要がある。

公式HP
http://www.nihonizumi.co.jp/

蔵見学しなくとも、岐阜駅南口の目と鼻の先にあり、店舗で購入することも可能であり、電車であれば試飲も可能のはずなので、お薦めの立ち寄りスポットだ。




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2012/11/25   三千盛新酒誕生・秋の感謝祭「集う」 (その1)

2012-11-25 23:55:00 |    酒蔵


素晴らしい天気になった。
こういうのを小春日和というのだろう。

三千盛の秋の感謝祭に出かけた。
イベントは、天気が一番大事。
感謝祭が、このような日に恵まれるのは、参加者は勿論蔵元も幸せだ。


<三千盛 秋の感謝祭「集う」>
日時: 20121125() 午前10:00~午後3:00
場所: 三千盛酒蔵

出品酒:
純米大吟しぼりたて
・純米大吟にごり
・朋醸
・まる尾
・超特
・薔薇の誘惑

酒蔵見学: 5
初回 11:30 2回目12:10
3回目12:50 4回目13:30
5
回目14:10

入場料金: 500円 ( 三千盛オリジナル酒猪口付)
送迎バス: 多治見駅北口と酒蔵館を2台のバスで送迎サービスあり


多治見駅に着き、送迎バスの発着場所である北口に向かう。
慌てて飛び出したら、カメラを忘れてしまった。
携帯で撮るしか方法はない。

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送迎バスは9:30から運行されているが、着いたのは10:00。すでに長蛇の列ができていた。
2台の無料送迎バスでピストン輸送しているが、乗り込んだのは3台目、時間は10:55になっていた。
日本人は忍耐強いと言われるが確かだ。

表口には笠原へ行く路線バスもあるはずだが、送迎バスをひたすら待つのは、倹約精神ではなく送迎バスには、ハレの空気が詰まっているからだろう。

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三千盛に到着。
開場から1時間を過ぎているが、母屋の前は、静かだ。
道路の反対側の新工場の方には人影がある。

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母屋の右の門から入ると、受付があり、入場料500円を支払うと、利き猪口が渡される。

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今回の利き猪口は、「三千盛」のロゴ。
真っ赤な紅葉色、季節の色だ。

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入り口右側では、三千盛の酒が販売されている。
宴会コーナーで飲む人、おみやげに買う人それぞれである。


<宴会コーナー>
旧蔵の前の中庭が宴会コーナーだが、1時間後なのにというか1時間後だからというか、もう満席で座る余地もないほどだ。

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酒は、旧蔵の中に行けば、出品酒を何度でも利き猪口でもらうことが出来る。
いちいち行くのが面倒な人は、入り口で有料の製品をを購入すれば良い。グループ出来た時は、このほうが便利だった。
肴は屋台の東濃ローカルフードを購入すれば良い。

屋台は、色々出店されている。
・ゆば工房 きみ
刺身湯葉や暖かいゆば料理

・ごはん工房
特殊セラミック釜の艶やかご飯

・手打ち蕎麦 名人 波多野利和
打ちたての香り高い新蕎麦

・屋台 わたなべ
東濃のフードいろいろ

・吉川 手作りいぶしチーズ
スモークチーズいろいろ

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2012/11/25 三千盛新酒誕生・秋の感謝祭「集う」 (その2)

2012-11-25 23:50:00 |    酒蔵




<楽酒三千盛>
中にはの奥の旧蔵内で、三千盛の主力製品を試飲することができる。
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旧蔵に入ると、三千盛の酒の説明コーナーがあり、各銘柄の内容を知ることができる。

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中庭に座れない人たちは、このコーナーに肴を持ち込んで、立ちながら...
右の皿はその人たちのものであり、筆者のものではない。

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・純米大吟しぼりたて
「甘い香りとさわやかな旨みがのどをかけぬけます」

・純米大吟にごり
「ただいま発酵中 刺激的」

・まる尾
「山田錦の深い味わい」

・小仕込純米
「超からくち大吟醸 切れ極む」

・朋醸 純米大吟醸 5年熟成酒
「芳醇にして滑らか ふくらみそしてさっときえていく」

・超特
「上品なからくち 最高の食中酒」

・超特原酒
「上品でたくましいからくちの王様」

・薔薇の誘惑
「薔薇リキュール 甘く妖艶な味、香り」


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奥が試飲会場になっている。
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出品酒を、お猪口で受け取って試飲する。
三千盛の場合は、利き猪口に並々と注いでくれるので、注意が必要だ。弱い人は酔っ払ってしまう。強い人は飲み過ぎる。

今回は、試飲コーナーの位置が変わり、広くなったので、銘柄間の間隔が開いたせいか、雑踏が少なくなって良かった。
時間が早いためだったかもしれないが、酒を受け取っても長話をして後ろで待っている人に迷惑をかける人も見当たらなかった。

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会場の一角には、薔薇の生け花。
薔薇の誘惑のイメージ。

<朋醸とスモークチーズ>
今日も三千盛を試飲し、三千盛の酒らしさを感じることが出来た。
矢張り最も三千盛らしさを感じるのは、超特だと思う。スッキリと飲み飽きしない素性の良さがある。

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今日一番良かったのは、5年熟成の純米大吟醸朋醸の燗酒とスモークチーズの取り合わせ。

硬い普通のスモークチーズ
滑らかなクリームチーズ
桜の葉のクリームチーズ
鴨肉のスモーク
などの個性を殺さず朋醸は寄り添って、旨みをふくらませる。

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三千盛の感謝祭では、この屋台のスモークチーズを必ず肴にしている。
個別に揃えると大変だが、盛り合わせは5種類で300円とお値打ち。
三千盛の肴としてピッタリだ。

薄いクリームチーズを食べていて、甘い香りがするのに気づいた。
何の香りだろう。バニラのかおり?
確かに記憶にある香りだがと色々思い浮かべたが、最期に思いついた。
これは桜餅の香りだ。と言うことは桜の葉だ
よく見てみると、下の底に黒い部分がある、最初は判らなかったがこれが桜の葉だと思う。
外の屋台に行って見ると、「さくらチーズ」と書かれていた。今回の新製品なのだろう。


午後にすることが待っているので、今日は早目に引き上げることにした。
12時の送迎バスで、多治見駅へ...


ポカポカとした日当たりの中を歩くと、酔がふんわりと身体とこころを包んで来る。
陶然という言葉は、この時のためにある。

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家への道筋、住宅の庭木も、晴れ上がった青空のもと紅葉している。

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日本は美しい。
紅葉は美しい。
日本酒は穏やかで上品だ。

ほろ酔いで見上げる紅葉は、一段と美しく光のなかに輝いている。

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足元を見ると、日頃は無味乾燥なアスファルト舗装が、今日はとても美しい。

無味乾燥な無機質のアスファルトが、紅葉の輝く赤を引き立てていた。

帰りの送迎バスの中、酔に任せて句を詠んでみた。
李白様には及びもないが、陶然なれば句もできる。


・満天下紅葉の日や感謝祭



・ピチピチと弾けて新酒蔵開き


・燗酒のしみじみ温し三千盛



・昼酒に陶然として小春かな



・小春日や座るベンチの温かし


社長・夫人・役員以下全従業員が三千盛の法被を着て、参加者に三千盛を注ぐ年2回の感謝祭は本当に気持ちのよい蔵開きだ。
スッキリと嫌味のないおもてなしが感じられる蔵開きは、ピッタリと料理に寄り添う食中酒としての三千盛そのものだ。

プンプン、キンキラ、酸味、辛味、パンチ、無濾過、原酒といったトレンドを追うことはせず、飲み飽きしないスッキリとした酒を一貫する三千盛は、下手な化粧をしない気立ての良さを追っているのだろう。


【データ】
(株)三千盛
岐阜県多治見市笠原町

2919
Tel(0572)43 43-3181
Fax(0572)43 43-3183
http://www.michisakari.com/
E-mail: info@michisakari.com





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2012/04/29  小左衛門  新酒お披露目会(その1)

2012-04-29 23:35:00 |    酒蔵


昨年は、実施されなかった瑞浪の中島醸造の試飲会が復活した。
一昨年までは、中島醸造が醸すほぼ全銘柄が無料で試飲できる試飲会が春行われていたが、昨年は開催されなかった。
事情はよくわからないが、今年の開催案内に「アルコールが入りますため、ご自身で責任をもっての飲食でお願いいたします。万が一泥酔者や救急車などの出動があった場合はこの会は即刻中止いたします。」の記載があることから、飲み過ぎて蔵に迷惑をかけた参加者がいたようだ。
今年からは、やり方を変え有料制にし、銘柄数も選別したようだ。

「小左衛門新酒お披露目会」

時: 421()22()
  428()29()30(
)
各日12:0015:00まで

内 容:
・小左衛門15銘柄前後の試飲
・蔵見学


昨日もそうだったが今日も絶好のイベント日和になった。
瑞浪駅を出ると、遠回りだが、土岐川の方へまっすぐ進む。
会は12:00からなので、その前に鵜舟のランチで腹ごしらえだ。

カウンターで食事をしていると声をかけられた、日本酒の関係者3人だった。
確かに、この春の日に家に居るより外に出たほうが幸せに決まっている。

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食事を済ませ、土岐川堤防を歩く。
桜は余花も過ぎ、すでに葉桜だ。

町並みを歩いていると、各家の前には、植え込みやプランターに花が咲いている。
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芝桜も咲いている。

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パンジーも咲いている。

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時過ぎたばかりで、門前には人影はない。
中に入ると、左試飲会場の方には人が既に集まっている。

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庭の中央の榎の大木は、若葉を吹いていた。
春らしい光景だ。

この庭の主である榎は、以前聞いた話では、2代目だそうだ。初代の榎は伊勢湾台風のために倒れてしまったそうだ。
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代目だが、もうすっかり大きくなって庭の中央で頑張っている。

蔵の奥の方には銀杏の大木もある。
秋になると銀杏の雨を降らせる枯木だ

以前見た光景を思い出した。ブルーシートに受けられた実は、近くを流れる水路に設けられた水車の中に入れられ、種の果肉が回転によって綺麗に除去されていた。
銀杏の樹も芽吹いていることだろう。

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榎と蔵の白壁が、春の光の中で明るく輝いている。
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落ち着いた空気が流れており、のんびりと酔いを覚ますことも可能だ。

樹の下にはベンチが置いてあり、座っていると、上から何か降ってくる。
見ると花蕊だった。

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地面には蘂が降り積もっている。

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枝を見ると若葉の陰に蘂を散らした後、小さな実をつけている。



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2012/04/29  小左衛門  新酒お披露目会(その2)

2012-04-29 23:35:00 |    酒蔵

 

<試飲>
試飲コーナーに入り、試飲を開始。
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先客たちはもう始めていた。

今年からの、スタイルはチケットによる試飲になっている。
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300
円を支払うと、5杯まで試飲ができる。

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5
杯飲み終われば、もう1枚購入し、次の5杯を試飲することになる。

<利き酒>
出品酒は、前週とは違うそうだが、今日はリキュールを含め16銘柄だ。
そのうち以下の10銘柄を試飲した。
印象を記載するが、個人の嗜好によるものであり、嗜好は元より客観性があるものではない。

(1)
小左衛門 純米 貴々醸酒 23BY 生酒
試飲テーブルの上を一通り見ていくと、見慣れない銘柄があった。貴々醸酒と書いてある。貴醸酒は知っているが貴々醸酒は飲んだことがない。
聞いてみると、矢張り今年から造ったものとのこと、まずはこれから試飲することにする。

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立香は甘い香りだがかすかに熟れたような香りを感じる。口に含むと甘いフルーティーな酸が感じられる。滑らかな厚みのある酸だ。この辺りまでは貴醸酒らしいが、中盤から押しが強くなる。

貴醸酒は、仕込みの際に仕込水の代わりに日本酒を使用して造る酒だが、貴々醸酒というのは、仕込み水の代わりに貴醸酒を使ったものだそうだ。
スペックは、
酒度 : -65
酸度 :
3.9
酒米 : 雄町

アルコール度数 : 15.5
精米歩合 : 70

今まで飲んだ貴醸酒とは違う印象だ。造りの拠るものなのか生酒だからなのか、中盤までの甘さとフルーティーな酸は同じだが、後半が活発で押しが強い。貴醸酒の穏やかさ・切れの良さとは違う世界だ。


(2)
小左衛門 純米吟醸 山田錦 直汲み生酒 十三号 H23BY
中島醸造の看板である直汲みシリーズ。

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立香は軽い吟醸香。甘い入り口、活発なフルーティーな酸の後直ぐ発泡感があり、シュワっと舌を刺激する辛さが来る。後半も発泡感と絡みが続く、底に渋味も感じられる。後口も絡み系。発泡感と辛味から山田というより雄町の世界か

直汲みらしい新鮮さが際立つ世界だが、秋あがりとか1年熟成になれば印象が変わりそうだ。

(3)
小左衛門 純米大吟醸 赤磐雄町 H23BY

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立香は涼し気な仄かな吟醸香。軽く甘味入り口。酸はスッキリとして厚くはない。広がりはあまり感じないが舌触りは丸い。後半にかけて底に雄町らしい苦・渋味がある。後半辛味を感じる。

(4)
小左衛門 純米六割五分 播州山田錦 生酒 H22BY

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立香はあまり感じないが、かすかに枯れたような香りを感じる。中盤ははスッキリとしており厚みはない。味のバランスは良い。含み香は熟香が鼻に抜ける。試飲温度は冷蔵だが、もう少し温度を上げると良いチューニングになりそうだ。常温からぬる燗ぐらいが良さそうだ。

(5)
小左衛門 純米六割五分 播州山田錦 無濾過生酒 H23BY新酒

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立香はあまり感じない。甘い入り口の後、厚目の酸を感じる。トロリとした舌触りがある。後半も厚みのある味わいで、辛味・渋味の押しがある。透明感はあまり感じられない。

(6)
小左衛門 純米吟醸 20号 美濃瑞浪米 H22BY

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立香は感じない。甘い入り口。フルーティーな酸。トロリとした舌触りがある。味のバランスが良く尖った味わいではない。後半軽い辛味があり、切れが良い印象。

(7)
小左衛門 純米吟醸 備前雄町 無濾過・生 H23BY

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甘い立香。入り口は酸味があるが甘さもあり味のバランスが良い。滑らかな舌触りを感じる。含み香も吟醸香。後半底に苦味があり吟醸酒らしい爽やかさがある。雄町にありがちな渋味・苦味の浮きもなく飲み易い。

(8)
小左衛門 純米生酛造り 備前雄町 H21BY

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立香は軽い熟香、乳酸のような香りも感じる。入り口は甘いが、すぐ酸の厚みとドロリとした舌触りを感じる。冷蔵してある温度帯のためかも知れないが重い印象。どれくらいの温度が良いか判断が難しく想像できない、試行錯誤すると肉料理に合わせられるかもしれない。

(9)
小左衛門 特別純米 信濃美山錦 無濾過生 H23BY

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立香は感じない。甘い入り口。味のバランスが良く偏りのない味わい。舌触りはトロリとまでは行かないが、ふくらみを感じる。スッキリと切れるがふくらみもある。中盤からやや辛味があるが、切れに繋がっている。

(10)
小左衛門 特別純米 信濃美山錦 辛口 無濾過生 H23BY

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立香は感じない。トロリとした舌触り。味のバランス良い。含み香も爽やか。舌で探っても味の偏り・嫌味はない。含み香も爽やか。後口はかなり遅くなり辛味を感じる。


<おつまみ>

試飲コーナーの奥にはおつまみのコーナーがあった。

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おでんは、一種類100円。

その奥にあった、筍の田楽と、椎茸との炊合せは振る舞いだった。
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なんでもこの筍は、知り合いの人が差し入れてくれたものだそうだ。
旬のものなので、エグ味がなく、スッキリと美味しい筍だ。
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筍の田楽は、赤味噌で頂いたが、伏見の油長の蕗味噌とは違い、癖はなく各小左衛門の出品酒によく合った。


よろ酔の気持ち良い帰り道は、土岐川の反対側の堤防を帰る。
歩くには、少し暑いくらいだ。
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川の反対側から中島醸造の始禄の文字が見える。

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駅前の大通りに出ると、桜の花はなくなったが、今はアメリカハナミズキが満開だ。

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色と赤両方共満開だ。

今日は良いイベント日和だった。



【感想】
16銘柄の内10銘柄を利いただけだが、幅の広いラインアップであることが判った。
直汲みピチピチの新酒から生酛の熟成酒までの幅があるし、昨年と今年の利き比べもある。
小左衛門の蔵人たちは、色々な酒を楽しんで・面白がって造っているように思われる。
・色々な味わいの酒があるので、道案内さえしっかりされれば、自分の好みの酒を探し当てることができる。
小左衛門の酒を幅広く取り扱う店に相談すれば、好みの酒を見つけることだ出来るだろう。
・筆者は、酸がブリブリ・辛味がガツンのようなメリハリの効いた原色のような酒より、バランスの取れた穏やかな酒のほうが好きだ。
その意味では、小左衛門は熟成酒があるし、今日の出品酒では、以下の3銘柄がバランスが良かった。
いずれも23BYの新酒だがバランスが良い酒だった。
(6)
小左衛門 純米吟醸 20号 美濃瑞浪米 H22BY
(9)
小左衛門 特別純米 信濃美山錦 無濾過生
H23BY
(10)
小左衛門 特別純米 信濃美山錦 辛口 無濾過生
H23BY



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2012/04/21  浦野酒造(菊石)蔵開き  (その1)

2012-04-21 23:18:00 |    酒蔵


今日は、菊石(浦野酒造)の蔵開き。
心配された天気だが、心がけが良いせいか雨の間をぬいて今日だけお天気だ。

染井吉野はもう盛りを過ぎたが、歩いている公園の道の老木の幹から花が咲いている。

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花がなければ桜の老木の幹は寧ろ醜い。だが、美しい花を咲かせて、老いた幹が花の美しさを際出させている

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花弁が散り始めた花に代わって、若葉が開いている。
葉桜の季節も近い。
虫に食われた若葉は、近寄ると桜餅の甘い香りがする。

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染井吉野に代わって、里桜が満開だ。
白い淡い花弁が清楚だ。

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道端には、誰が植えたのだろう?
鈴蘭水仙(スノーフレーク)が小さな花を鈴なりにしている。

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ミヤマキリシマも紫の花を開いている。
この春は、厳しい寒さのため遅れた花と急に暖かくなって、急いで咲いた花と、百花繚乱だ。


愛知環状鉄道に乗ると、日本酒仲間のN氏と逢い、瀬戸駅ではH氏が乗り込んできた。
打ち合わせたわけでもないのに当然のごとく同じ列車に乗る呼吸が、面白い。

四郷駅で降り、浦野酒造までの道は、田んぼの中の道を歩いて行く。
菊石の蔵開きの季節には、丁度穀雨の季節。
毎年、耕運機が耕した土の匂いの中、道路に散乱した田の泥を避けながら歩いて行く。

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この日を打ち合わせたように耕運機が水田を掘り返している。
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折から、菜の花がいつも咲いている季節。

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今年も菜の花の黄が鮮やかだ。

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田の畦道では、たんぽぽが咲いている。
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春の風を待っている。

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道路近くの幼稚園の桜は、殆ど散っていた。

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桜は日々刻々と変わる。
桜蘂降る季節になっている。

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道路を渡る時、交差点の脇に観音様の石像が建っているのに気づいた。何度も通っている道だが初めて気づいた。
以前、交通事故でもあったのだろうか。


浦野酒造に近づくと、菊石の幟が見える。
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この緑の菊石は初めてお目にかかるような気がする。

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化粧樽、暖簾、酒林は毎年の通りだ。

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漆喰の細工も変わることはない。

蔵開きの開始までには、まだ少し時間がある。

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蔵の前の、住宅の植え込みには、手入れされたスミレたちが花を咲かせている。
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黒のパンジーもある。

時間があるので、「そこ知りリサーチ」で取り上げたという、菊石の蔵横を通る旧飯田街道を見に行く。

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蔵の横を通る細い道、路地といっても良いような幅だが、古は街道だったとのことだ。

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側溝横の桜は花を散らし、花筵を敷いている。

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蔵は歴史のある建物だから、蔵周辺を回ると歴史を感じることができる。
管理する蔵は維持管理が大変なのだが...

開始時間が近づいたので、玄関に戻る。




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2012/04/21  浦野酒造(菊石)蔵開き  (その2)

2012-04-21 23:15:00 |    酒蔵


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玄関に戻ると、離れている間に長蛇の列ができていた。
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来た時は、こんな状態だった。

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受付が始まり入場。

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中庭の桜の古木も今年は花が散って花蕊状態。

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近づいてみると、花もチラチラ残っている。

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<蔵見学>
受付を済ませて、右へ行くと蔵見学ができる。
浦野酒造は、新酒鑑評会でも評価が高い蔵で、手造りのこだわった酒を造っている。

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地釜と甑が見られる。

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地釜を見ることができる蔵は少ない。

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機械も導入されているが、手造りが基本だ。

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タンク。

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酒造道具の展示。

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菊石の蔵人新井氏と神谷氏のメッセージ。


<試飲コーナー>
見学が終わると中庭の試飲コーナーで試飲が出来、気に入った酒を購入することができる。

試飲は6銘柄
(1)
山さくら 純米 兵庫山田錦55%精米
蔵開放限定酒
(2)
夢さくら 純米 富山五百万石60%精米
蔵開放限定酒
(3)
菊石 大吟醸 兵庫山田錦35%精米
通年商品
(4)
菊石 純米酒 夢ゆたか 富山五百万石60%精米
(5)
菊石 山田錦 純米酒 兵庫山田錦55%精米
(6)
菊石 五百万石純米吟醸 富山五百万石55%精米

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蔵開放限定の(1)と(2)は、ピチピチとした弾ける新酒の世界。
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(3)
(6)は通年商品。
こちらは、口当たりなめらかな穏やかに落ち着いた世界。
限定酒には人気があるが、通年商品の安定感は安心できる。

菊石からのお願いが掲示されている。
試飲時にはお酒を受け取ったら一時その場を離れて次の人に席を譲るように書かれている。

試飲のマナーだが、立ち止まったまま長く話し続ける人がいる。他人の迷惑を顧みない酔っぱらいと・立ち止まりと・知ったかぶりは試飲のマナー違反だ。

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外に出ると、菊石の仕込み水が、自由に飲める場所がある。
和らぎ水を飲みながら、新酒をゆったりと楽しむ気持ちのゆとりが必要だ。
試飲は酔うためのものではない。

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