菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。
散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

2016/05/27  日記  玉葱

2016-05-27 20:39:52 | (2)日記

2016/05/27(金)旧暦: 421日 祝日・節気: 日出:428分 日没:1848分 月出:2259分 月没:859分 月齢:20.31 干支:己酉 六曜:赤口 九星:四緑木星

今日の季語: 玉葱

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(びお
http://www.bionet.jp/2015/03/tamanegi/
より転載)



『玉葱: 葱頭
三夏
中央アジア原産。春蒔、秋蒔した苗を畑に植えて夏に収穫することが多い。明治初年に渡来し、西洋料理、肉料理の普及により、一般の家庭に大いに利用されている。』
(季語と歳時記)



玉葱の俳句:



・新玉葱ふり分けにして軒に吊る  笠嶋陽子



・新玉葱肌白じろと売られをり  木村迪子



・さくさくと新玉葱の朝餉かな  須賀敏子




新玉葱が店頭に多く並べられている。
一個売だったものが袋詰で売られている。

新玉葱は甘くて美味しい。
煮たり炒めたりも美味しいのだが、新玉葱はスライスして生を食べるのが季節感があって良い。

醤油に鰹節、胡麻ドレッシング、ツナ・マヨネーズどんなものと和えても玉葱のフレッシュな甘さを楽しむことが出来る。

血液サラサラになれそうだし、伸び盛りの生命を頂いて元気になれそうだし、新玉葱を生でいただこう。




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2016/05/26  日記  白鷺

2016-05-26 20:45:28 | (2)日記

2016/05/26(木)旧暦: 420日 祝日・節気: 日出:428分 日没:1847分 月出:2216分 月没:802分 月齢:19.31 干支:戊申 六曜:大安 九星:三碧木星

今日の季語: 白鷺

「田植えと白鷺(1)」

https://youtu.be/OlbZQMkBhbM



『白鷺
三夏
              .
サギ科シラサギ属の総称。大鷺、中鷺、小鷺がいて、大鷺と中鷺は秋に南方へ去る渡り鳥である。小鷺は留鳥として冬も残る。浅瀬に入って立つ姿が印象的だが、飛ぶ姿も優雅である。』
(季語と歳時記)



白鷺の俳句:



・白鷺のはるかな白に居りにけり 不破



・見てゐたる田の白鷺の二羽となる 深谷雄大



・白鷺がとび立つ水を窪ませて 紀代




郊外を走ると、風景が変わった。
耕された田に水が、次々と張られ、代田に変わっていた。

代田に眼をやっていると、白いものが目に入った。
白鷺だった。
目立つ白は、身を守るには適当ではないように思えるが、危険より美しさの方が白鷺は、大事なのだろう。

この辺りにはまだ白鷺がやって来る。
こちらが気づかない内に、白鷺はちゃんと水が張られたことを知っていて、予定通りやってくる。

代田の中を歩いているのだが、もう水の中にはあわてんぼうの獲物がいるのだろうか?




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2016/05/25  日記  代田

2016-05-25 21:12:35 | (2)日記

2016/05/25(水)旧暦: 419日 祝日・節気: 日出:429分 日没:1846分 月出:2130分 月没:708分 月齢:18.31 干支:丁未 六曜:仏滅 九星:二黒土星

今日の季語: 代田

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(老いも若きも楽しく暮らせるコミュニティへ・・・日野市三井台南窓会(老人クラブ)のブログ
http://blog.canpan.info/nsk/
より転載)



『代田(しろた)
水を張って田植えの準備のととのった田。田植え前の田。 [季] 夏。』
(三省堂大辞林)



代田の俳句:



・近江いま代田の水に浮びけり  市村健夫



・遠つ嶺の映りて澄める代田かな  大橋伊佐子



・堰いくつ越えきて今日の代田水  茂木なつ



・橋一つ越えれば代田ばかりなる  中野匡子



・月うつる本番を待つ代田かな  霜嵜恵美子




郊外を走ると、景色が変わっていた。
水田に水が引かれ、代田ばかりた。

つい先ごろ耕運機が土を耕していた記憶だが、時は速い。
沖縄はもう梅雨入りだというし、九州南部も来週には梅雨入りとの予報も出ている。

水が張られた代田は、水以外は何もない。
準備された水面には、これから始まる夏の狂宴の緊張感が漂っている。

これから田植えが行われ、蝦蟇が鳴き、稲が空を目指し伸び上がる。狂おしい夏の暑さの中、猛烈に稔を目指して駆け抜ける。
日々刻々と演じられる劇は、古くて新しい1回限りの劇だ。

霜嵜言うように、代田は本番の幕開きを告げている。




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2016/05/24  日記  あいの風

2016-05-24 21:52:06 | (2)日記

2016/05/24(火)旧暦: 418日 祝日・節気: 日出:430分 日没:1846分 月出:2041分 月没:618分 月齢:17.31 干支:丙午 六曜:先負 九星:一白水星

今日の季語: あいの風

「北前船、悠々と展帆航行」

https://youtu.be/BCZzxWsPwkU



『あいの風: あえの風、あい
三夏
四月から八月ごろ、日本海沿岸に吹く北または東からの風のこと。
大伴家持の歌に、東風(あゆのかぜ)として詠われている。』
(季語と歳時記)



あえの風の俳句:



・箱詰にされし烏賊鳴くあいの風  水原春郎



・口中に砂のざらつくあいの風  内山芳子



・一斉に帆をくる男あいの風  石塚ユリ





あいの風という季語は知らなかった。
日本海側で使われる言葉だそうだが、新潟に住んだことがあるが聞いたことがない。海の関係者でなければ使わないのだろうか。

あいの風は、藍の風と書いたりすればロマンチックになるが、漢字では東風と書くそうだ。
東風(こち)は春に吹く風だが、東風(あいのかぜ)は初夏から夏に吹く風だ。


例句でも、あいの風はロマンチックなものではなく、悲鳴だったり、違和感だったり、立ち向かうべきものであったりしている。
決して、優しく癒やしてくれる風ではなく、現実の厳しさと立ち向かうべき雄々しさを奮い立たせる風のようだ。

ニュースでは、NASAが今年は今までにない暑い夏になると予想していると報道している。

辛い自然現象は、地震だけで十分なのだから、灼熱地獄は来ないで欲しい。



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2016/05/23  日記  夏の月

2016-05-23 20:11:22 | (2)日記

2016/05/23(月)旧暦: 417日 祝日・節気: 日出:430分 日没:1845分 月出:1950分 月没:532分 月齢:16.31 干支:乙巳 六曜:友引 九星:九紫火星

今日の季語: 夏の月

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(鞍馬寺 五月満月祭
日本のパワースポット
http://power-spots.jp/Wesak/
より転載)


『夏の月 : 月涼し
三夏
夏の夜といっても暑苦さに変りはないが、古来より暑い昼が去って、夏の夜空に煌々と輝く月に涼しさを感じるというのが本意である。』
(季語と歳時記)



夏の月の俳句:



・更くる夜を雲遊ばせて夏の月   青木陽子



・いつまでも楽しき思ひ夏の月  水田清子



・夏の月あびて近くのポストまで  橋場千舟



・夏の月さよなら勝ちよタイガース  西村咲子



・夏の月シャネルの枕匂ひけり  岸田爾子




昨日は、5月の満月だった。
宗教的には、エネルギーに満ちた月だそうだ。

京都の鞍馬寺では、五月満月祭(ウエサク祭)が21日(土)に開催された。

「五月満月祭 5月の満月の夜>
新緑の五月の満月の夜は、全てのものの目覚めのために天界から強いエネルギーが降り注ぐと言われ、満月に清水を供える五月満月の秘儀が鞍馬山で執り行われていました。遥かヒマラヤでもこの夜に釈尊の徳を讃えてウエサクの祭りが敬虔に営まれている事がわかり、戦後、五月満月の秘儀を「ウエサクさい」  とよんで広く公開し、全ての目覚めと平安を祈ります。」

(鞍馬寺)

夏の夜の月は、春や秋の月とは違う。
寝るには惜しい月。
まだ何か残されている月だ。

俳人たちも、それぞれ弾けた夜を月の光に導かれながら過ごしている。




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2016/05/22  第311回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その1)

2016-05-22 23:58:00 |     季節の美味しさと日本酒を


久し振りの岐阜酒の中島屋さんの「季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い」に参加した。
3月までは時間の自由がなく、特に土・日は殆ど自由がなかった。従って、お酒のイベントにも出られなかった。

今回は、日曜日の昼からの宴会で欠かすことが出来ない企画だ。
しかし、気づくのが遅くなり、申し込んだ時は満席になっていた。残念だが已むを得ない。キャンセル待ちでお願いしたが、人気の酒の会、常連が参加しており、会場も18名程度なので参加は諦めていた。

ところが、20日の朝電話があり、キャンセルが出たとのことで、急遽参加できることになった。
(後で、お聞きすると、sake nagoyaでお世話になっているA ご夫妻の奥様が都合が悪くなり欠席されることになった席が小生に回ってきたとのこと、これもお酒のご縁というもの、感謝の他はない。)

欣喜雀躍、勇躍、岐阜駅に到着、信長公に拝謁を終えれば、只管会場へ歩くばかりだ。


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御瑠草は、初めての店だ。
オルソウとは、イタリア語で熊だそうだ。

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なんでも、店の大将が熊のような風貌で豪快な人で、そのような店名にしたとのこと。

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ところが、料理はイタメシではなく、和風の居酒屋の粧いだ。
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三千盛の菰樽が店頭にあり、良い雰囲気だ。


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店内に入り受付を済ませれば、後は開始を待つばかり。
店は左がカウンター席、奥がテーブル席になっている。
手前のテーブル席に座る事になった。



この会は、中島屋店主のシナリオにそって、各コーナーが設けられ、コーナーごとにテーマの酒が登場することになっている。
受付時に渡される「利き酒メモ」にコーナーと出品酒一覧を見る時、どのような趣向なのか心が弾む。

今日は、瑞浪の蔵元ご夫妻が参加されており、乾杯酒から若葉の銘酒にスポットが当てられている。

定刻の1時になり、中島屋店主の挨拶の後、乾杯して宴が始まった。


【今日の出品酒】
以下、利き酒の印象を記載するが、個人の嗜好によるもので元より客観性はない事を申し上げておきたい。

<乾杯酒>
1) 若葉 夏の純米 生原酒 27BY 若葉(株) (岐阜)
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酒米は、朝日の夢と飛騨誉、60%精米。
爽やかな甘い香り。甘い入り口。トロリとした舌触り、滑らかでスピード感のある広がりの中にハードな感じもある。中の方に辛味が詰まっている。後半渋味の押しがある。中盤の膨らみと滑らかさに特徴がある。夏の酒だが軽い酒ではない、味の厚みもあり。度数も1718度なので飲み応えもある。


<『若葉』の逸品>
2) 若葉 おおいばり 特別純米 生原酒 27BY 若葉(株) (岐阜)
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酒米は五百万石、60%精米。
立香はあまり感じない。甘いトロリとした入り口。滑らかな舌触り、透明な膨らみが長く続く。後半渋味の押しがある。(1)に似ている世界だが、(1)の方がフレッシュさと香りがあり生らしさが強い。


3) 若葉 特別純米 若葉(株) (岐阜)
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酒米は五百万石、60%精米。
仄かな甘い香り。トロリとした舌触り。滑らかさを感じる。(1),(2)に比べ軽い舌触り。酸の膨らみは早く終る、早く終る分だけ相対的に淋しさがある。この差は度数が1516度と1度低いので相対的な関係と言える。


4) 若葉 純米吟醸 若葉(株) (岐阜)
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酒米は雄町、50%精米。銘柄名は純米吟醸となっているがスペック的には純米大吟醸である。
立香は仄かに甘く、穏やかなもの。甘い入り口トロリとした舌触り。透明な膨らみがゆったり感を感じさせる。広範囲掛けてトロリ、滑らかさが続く。後口は苦味系だが浮かず締めている。吟醸酒らしい味の展開で快い。


5) 若葉 大吟醸 三年蔵囲い 秘蔵酒 若葉(株) (岐阜)
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酒米は山田錦、45%精米。
立香はあまり感じないが、仄かに甘い。甘い入り口、酸は滑らか、だが膨らみは大きくなく小さめ。中の方に渋味を感じる。3年熟成だが、まだ固い感じ、この酒のベストチューニングはもう少し先のように感じられる。5年位囲っても確りとした味わいを考えれば大丈夫だろう。


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2016/05/22  第311回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その2)

2016-05-22 23:50:00 |     季節の美味しさと日本酒を



<純米酒 飲み比べ>
6) 千代菊 純米吟醸 無濾過原酒 う 千代菊(株) (岐阜)
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酒米は夢山水、55%精米。度数16度。
立香は甘い吟香。甘い入り口。酸の膨らみは大きくなく透明感を感じさせるもの。辛味が早く来る。含み香が少しシャビつく感じがある。後口の切れはもうひとつ。


7) 鯨波 純米吟醸 袋吊り 生 恵那醸造 (岐阜)
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酒米は飛騨誉、50%精米。スペック的には純米大吟醸。
立香は明確な吟醸香。甘い入り口、トロリとしている。膨らみを感じる。酸の広がりはあるが長くは続かない。後半苦味・渋味を感じるが気になる程ではなく、吟醸酒の味の展開に収まっている。若葉の純米吟醸と同じような印象で比較の対象になる。


8) 墨廼江 純米吟醸 雄町 墨廼江酒造 (宮城)
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酒米は雄町、55%精米。
立香は仄かな吟香。辛味のある入口。酸は膨らまず、中に集まる印象。辛味が中心にある味わい。後半広がらない。全体として固さを感じる味わい、雄町らしいといえばいえる。ステーキとかどて煮とかこってりとしたものに合うかもしれない。


9) ゆきの美人 純米吟醸 山田錦 秋田醸造 (秋田)
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山田錦、50%精米、スペックは純米大吟醸。
立香は仄かな吟香。シュワシュワの発泡感を感じさせる味わいがあり、酸の膨らみがあるが、発泡感の爽やかさが切れの良さを演出する。後口も良い。


10) 東一 純米吟醸 山田錦 五町田酒造 (佐賀)
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山田錦、49%。純米大吟醸のスペックだが、これも純米吟醸の表示。
甘い立ち香。甘い入り口。酸は膨らみがありフルーティーなもの。微かな発泡感の名残のようなものを感じる。辛味の後、苦味・渋味と展開するが浮くものではなく気にならない。


11) 奥能登の白菊 純米 熟成酒 白藤酒造店 (石川)
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石川門と五百万石、60%精米。5年熟成酒。H284月詰。
立香は老香。甘い入り口。酸は膨らむ、甘さもある。含み香にも老香が続く。後半、渋味も浮く。後口、残香にも老香を感じる。豚肉と新じゃがの煮物の濃い目のタレに合わせてみたが老香は消せなかった。燗をつけるしかなさそうだ。



<大吟醸の逸品>
12) 初緑 大吟醸 斗瓶囲い 高木酒造 (岐阜)
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山田錦、35%精米、大吟醸斗瓶囲い。
立ち香穏やかな吟醸香。入り口は透明で酸の膨らみ大きく味のバランス良い。大きな世界である。苦味は浮かず底で締めている。含み香がタブつかないのが純米大吟醸より好ましい。


13) 初緑 純米大吟醸 斗瓶囲い 高木酒造 (岐阜)
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山田錦、35%精米、大吟醸斗瓶囲い。
立香は仄かな吟醸香。トロリとした舌触り、酸の膨らみあり、透明感もある。含み香も吟醸香、かなり持続し主張する、苦味は浮かず底で締めている。


14) 白岳仙 特仙 純米大吟醸 安本酒造 (福井)
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酒米は吟の里、40%精米の純米大吟醸。
立香は、吟醸香が立つ。甘い入り口。酸の膨らみはあり、含み香は続く。ただし、中盤過ぎて苦・渋が浮く。後口も切れが今ひとつ。



<熟成酒も楽しみます>
15) 白岳仙 純米吟醸 あらばしり 平成23年詰 安本酒造 (福井)
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山田錦、55%精米。純米大吟醸の5年熟成酒。
立香は、軽い干し物の香り。5年の熟成酒だが発泡感を感じる、シュワっとした酸の切れが快い。、後口の切れも良い。今まで経験したことがない一つの世界がある、新酒のようでありながら熟成酒のように後口の切れが良い個性的な世界。


16) 芳水 特別仕込み大吟醸 平成4年詰 芳水酒造 (徳島)
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山田錦、35%精米の大吟醸。中島屋の低温保管庫で24年熟成された熟成酒の極み。
冷や: 口元に近づけると、不思議な事に老香の香りが全く無い。だが無臭ではなく、24年間閉じ込められた香りがある、ある人は埃臭いと表現し、ある人はビンテージワインの香りと言い、ある女性は檜の香と表現した。口に含むと、酸の膨らみは感じない、甘さの後辛味を感じる、含み香も立ち香の香りが続く、中盤渋味と辛味が続く。長期熟成酒は味がこなれて枯れた味わいになるものがあるが、この酒は違う、ヘタレは無くまだ生きている。24年の果てに日本酒の地平線が開ける想いを起こさせる。
燗: 燗も頂いた。冷やより立香が高くなる。膨らみも増し辛味を感じなくなる。燗も良い。



出品酒全体の利き酒の感想は、(その3)に記載する。




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2016/05/22  第311回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その3)

2016-05-22 23:45:00 |     季節の美味しさと日本酒を


【今日の料理】
今日の会場の御瑠草さんは、「季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い」では、お馴染みの店のようだが、筆者は初めてなのでどんな肴が出るのか楽しみである。

オルソウ(orso)はイタリア語だそうだが、料理はイタリアンではないのも面白い。まだ、判断ができないが、和食をベースにした創作料理のようだ。

席に着席すると5人掛けテーブルに、御つまみの三点盛りは各人ごといなり寿司と海苔巻きはお盆で五人前が用意されている。

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料理の品書きはないので、以下出された順に適当な名前で書いてみる。

<御つまみ三点盛り>
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見たところは何かわからないが、食べてみると、そうか! だった。

・豆腐の味噌漬と胡瓜
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胡瓜が下にあるので、上に乗っているのは味噌と思ったら、違っていた。
とろり、ねっとりとした舌触りで味噌にしては滑らかな舌触りと思ったら、旨味が口中に広がる、味わいはチーズだ。日本酒の肴にピッタリで旨い。説明では、豆腐の味噌漬けとのこと。
この舌触りとチーズのような旨味は、すぐに沖縄の豆腐ようを連想させる。
お腹にたまる料理は酒の邪魔と考えるような呑助には、必須の肴といえる。

取り皿にこれは保存し、チビチビと色々な酒にあわせてみた。
豆腐ようは、ベースは泡盛と紅麹だがこれは味噌と麹のようだ。
その分日本酒との合性は良い。

宴が終わり、帰る時に大將に自家製かどうか訊ねてみた。
答えは、石川県から取り寄せているが、常にあるものではないとのこと。
(帰宅後調べてみた。
金沢市の「うめさのおみそ」と言う店が販売している「とうふの味噌漬」がこれに該当しそうだ。
同店の説明には、『古来、中国や沖縄より伝承される「とうふの発酵食品」を参考に当社は秘蔵の味噌に白山麓の堅豆腐(国産大豆使用)を半年以上漬込み自然で風味豊かな珍味「とうふのみそ漬」に仕上げました。
柔らかさの中にコクがあり、とろんと口中に広がっていく味わい深い逸品です。』と書かれている。
矢張りルーツのひとつに豆腐ようがあるようだ。


・卯の花の煮物
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これも見たところよく判らなかったが、口に入れて、卯の花と判った。
卯の花は、料理が難しい。パサパサした食感になり、味がまとまらないことが多い。
だがこれは、全くパサパサが無くしっとりとした食感で柔らかい。出汁がかなり濃く取られており愛想がない卯の花に旨味をたっぷり含ませている。日本酒の肴にチューニングがされている。

最初の2点で、この店が気に入ってしまった。

・ぜんまいの花鰹醤油和え
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伝統的な日本の食べ物。サッパリ感が身上。
醤油の柔らかさが感じられる。


<メヒカリと練り物の唐揚げ>
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赤いものは、見たところ沖縄でポークと玉子でよく登場するポークランチョンミートの揚げ物のように見えた。
食べてみると違っていて、水産加工品の練り物、甘いはんぺんだった。

メヒカリの唐揚げは、カリカリとした食感の後塩味。噛んでいると次第にメヒカリの旨味が広がる。残香に乾物風の香りが感じられる。
このメヒカリは生ではなく、一夜干しのものを揚げてあるのだろうか、後で聞いてみようと思ったが、酔ってしまって訊くのを忘れた。


<味醂干しの焼き魚>
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味醂干しだがあまり甘味が先行するのではなく、旨味を感じさせる入り口、魚はシコシコとした食感、癖、臭みのない味わいで上品。
後の説明では、魚は三重のハタだそうだ。


<皮付き豚肉と新じゃがとスナップエンドウの煮物>
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見たところ醤油味が濃そうに見えるが、そうでもなく醤油は柔らかく丸みがあり、塩の尖った味ではない。

豚肉は皮付きを使っており、皮の表面のモチモチ感とその下の脂肪のトロリ感を楽しむ事ができる。沖縄のラフテーを想い起こさせる食感と味だ。

ジャガイモは見かけほど煮こまれてはおらず、新じゃがのあっさりとした食感がある。

スナップエンドウは後で合わせただけで、本来の野菜の甘さとシャキシャキの食感。

段階を追って手間がかけられている事がわかる料理だ。


<いなり寿司と海苔巻き>
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いなり寿司は、柔らかい味で油抜きがしっかりされており、ふんわりとした味わい。何か香りが残るが、何の香りだろう。

海苔巻きは、中身が具沢山。
人参、高野豆腐、かんぴょう、穴子、玉子、青菜(ほうれん草?)。
中身の食感と旨味のコラボレーションと展開が面白い。


<烏賊、胡瓜の酢の物>
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烏賊は醤油味の旨味、噛んでいると茗荷の香りがする。
花鰹がかかり、胡麻の味もする。


<手打ちそば>
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この店は、手打ちそばが有名だそうだ。
出された時は、シコシコの蕎麦のコシがあり、蕎麦のタレは丸みのある醤油で枯らしてあり切れが良い。甘さは抑えて旨味を感じさせるタレ。
麺が細いので、飲んだりメモを書いている内に、見る間に柔らかくなった。この店では、出されたらすぐ食べる事が肝要だ。



【全体の感想】
1)久し振りに参加した日曜日の「季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い」は、中身が濃くこの会ならではの内容で満足した。

2)お酒
・今回の華は、「芳水 特別仕込み大吟醸 平成4年詰 芳水酒造 (徳島) 」。
平成4年製造の大吟醸が酒の中島屋で23年間低温庫で囲われていたもの。
<熟成酒も楽しみます>のコーナーでの店主の説明は、長時間熟成させたリスクのあるものとの説明があった。
飲んでみると20年超の時間は感じられなかった。言われなければ、冷やおろしぐらいの感じを受ける程生きている酒だった。
今回の出品酒では最も高価で18400円の最高クラスの大吟醸。
それを23年間寝かすというのは何だろう。
民事法定金利5%で23年間の利息を計算すると、間違いがなければ、3.0715倍になる→8400円?3.071525800円となる。
熟成酒の場合、結果は蓋を開けてみなければわからない。25800円のコストが無駄になることも十分起こりうる。
この好奇心というか実験精神の所産であるこの酒を口にすることが出来るだけでも有り難い。
今日の結果を見ると、造りが良く、管理が良ければ日本酒の20年ものビンテージの世界は存在する事がわかる。商売として成り立つかどうかは別にして。

・印象に残った酒
若葉では夏の純米が、薄い夏酒ではなくパンチのある夏酒で良かった。値段も2500円とリーズナブル。純米吟醸のバランスも良かった。
純米酒飲み比べでは、鯨波袋吊り、ゆきの美人が良かった。
大吟醸の逸品では、初緑の2銘柄、先日下呂の帰りに高木酒造に寄り利いた奥飛騨の大吟醸も良かったが今日の初緑も良かった。
岐阜の酒蔵の出品酒のレベルが高かったのは良いことだ。
白岳仙の5年熟成酒も面白い世界を持った酒だった。

(3)
御瑠草の料理
大將は豪快な印象の人で、大声高笑いの濃い人なのだが、料理は尖らず柔らかいものだった。
この大將と料理の関係が面白さと魅力を感じさせるものかもしれない。



午後4時をまわり、宴は終わったが。
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次会はまだ続く。

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後から御瑠草の大將ご夫妻も参加して、飲み直し。
漸く日が暮れ始める頃、中締め。
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外に出ると、夜の街はまだまだこれからだ...


今日も、良い一日だった。




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2016/05/22  風薫る信長公は金色に

2016-05-22 23:02:43 | (13)散歩・お出かけ


今日は、久しぶりに岐阜の酒の会に参加した。
岐阜駅に到着すると、件の如く駅前の信長公像に参拝した。

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今日30度を超えた岐阜市。
公園の日陰のベンチには、涼しさを求める人達が憩っている。
子どもたちは噴水の水と遊んでいる。


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雨の日も、冬の北風の日も雪の日も、信長公は凛として前を向いている。


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そして、いつもの様に金色に輝いている。


・風薫る信長公は金色に



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2016/05/22  日記  滝

2016-05-22 22:27:30 | (2)日記

2016/05/22(日)旧暦: 416日 祝日・節気:望 日出:431分 日没:1844分 月出:1857分 月没:451分 月齢:15.31 干支:甲辰 六曜:先勝 九星:八白土星

今日の季語:

「御岳山 綾広の滝 、瞑想、滝音 CD」

https://youtu.be/mp4jUwMAdDQ



『滝:    瀑布、瀑布、飛瀑、滝壺、滝しぶき、滝風、滝の音、男滝、女滝、滝見、滝涼し、滝道、滝見茶屋
三夏
年中滝はあるが涼気から夏の季語とされた。人工的に庭園などに作られたものを作り滝という。季語として認められたのは近代以降である。江戸期は別の季の詞を必要とした。』
(季語と歳時記)



滝の俳句:



・釜滝の溢るる飛沫浴びにけり  田中喜久子



・荒行や鋼となりて滝を割る  小林朱夏



・行く水や瀧のあたりはすでに過去  今瀬剛一




今日は、東海地方でも気温が30度を超した。
ジリジリとする太陽の下は歩かず、日陰を選んで歩いた。
この暑さには、かき氷が恋しくなるし、精神的には滝の音でも聞きながら心を洗いたくなる。

滝は、修行の場でもあり、修行者ではない観光客まで、心を洗うことが出来る。

滝壺に近づくと、空気がひんやりとし、暑さを忘れることが出来る。
この涼しさには音と滝により下がる気温の効果が含まれる。

よく言われるように、滝壺に満ちる、マイナスイオンがそうさせるのかもしれない。




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2016/05/21  日記  芍薬

2016-05-21 17:25:06 | (2)日記

2016/05/21(土)旧暦: 415日 祝日・節気: 日出:431分 日没:1843分 月出:1803分 月没:413分 月齢:14.31 干支:癸卯 六曜:赤口 九星:七赤金星

今日の季語:芍薬

 
(芍薬(しゃくやく)
http://www.eshibo.mobi/
より転載)


『シャクヤク(芍薬)はボタン科の多年草。学名 Paeonia lactiflora。高さ約60cm。葉は複葉。初夏、大形の紅・白色などのボタンに似た花を開く。アジア大陸北東部の原産。品種も多い。

概要
牡丹が「花王」と呼ばれるのに対し、芍薬は花の宰相、「花相」と呼ばれる。ボタンが樹木であるのに対して、シャクヤクは草本である。そのため、冬には地上部が枯れてしまい休眠する。ボタンの台木として使用されるが、シャクヤク自体の花も美しく、中国の宋代には育種が始まった。江戸時代には「茶花」として鑑賞され、品種改良も行われた古典園芸植物でもある。また熊本藩では武士の素養として園芸を重要視し、奨励された。特に六種類の植物が盛んに栽培、育種され、これを「肥後六花」と総称するが、キク、朝顔、椿等と共にシャクヤクもそこに加わっている。この熊本で育種された系統を「肥後芍薬」と呼ぶ。これを含め日本のシャクヤクは一重咲きが中心で、特に雄蕊が大きく発達して盛り上がり花の中央部を飾るものが多く、全般にすっきりした花容である。この花型を「金蕊咲き」と呼び、海外では「ジャパニーズ・タイプ」と呼んでいる。

歴史
中国で、宋代には育種が始まっている。

近代に入り西洋にも紹介され、19世紀には特にフランスで品種改良がなされ、豪華な千重咲き大輪の品種群が生まれた。明治時代以降の日本では、神奈川県農事試験場がこれらを導入し従来の日本の品種群との交配を重ねて、新たな一群が作られた。その後日本でも切り花用品種の育成が続いているほか、伊藤東一によりボタンの黄花品種との交配により濃黄色の品種がいくつか生まれ、世界的にも注目された。また20世紀後半にはアメリカでの育種が進み、いくつかの近縁種との種間交雑も試みられ、従来にない花色を備えたものもいろいろと現れている。外国での品種は「洋芍」とよばれる。

薬用
シャクヤクまたは近縁植物の根は、消炎・鎮痛・抗菌・止血・抗けいれん作用がある生薬であり[2][3]、日本薬局方に収録されている[4]。生薬名「芍薬」(シャクヤク)。初出は『神農本草経』[2]。漢方ではポピュラーな生薬で葛根湯、十全大補湯、芍薬甘草湯、大柴胡湯、当帰芍薬散など多くの漢方方剤に配合される[5]。根には配糖体であるペオネフリン、アルカロイドであるペオニンが含まれる[6]
...
』(Wikipedia



芍薬の俳句:


・芍薬の蕊をあらはに真昼時  西村純一


・芍薬やつくゑの上の紅楼夢永井荷風


・芍薬を嗅げば女体となりゐたり山口誓子




 
「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」と言われるように芍薬は美しい女の代名詞であり、連想も美女に結びついている。

その所為か五月という季節の所為か、芍薬を詠む男の句は、狂おしい。
荷風の句は、彼らしく自然だが、西村、山口はどんな人生を送ったのか知らないから、男なのだからと理解する他はない。

妄想というものは、男の性だから避けて通ることは出来ない。
突然の妄想には、為す術がない。

危ないことに、芍薬は男を妄想に落としこむものらしい。



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2016/05/20  日本酒の会sake nagoya 5月例会 (その1)

2016-05-20 23:55:00 |    日本酒の会sake nagoya

 

今月のテーマは、「搾り」。
興味深いテーマだが、搾りの違いを比較するのは難しい。
同じ醪を搾り方によって区分して製品化された銘柄が必要だが、なかなか揃えるのが難しいからだ。

開始にあたって主催者のI氏から説明があった。
「あらばしり、中取り、せめ」3種類を揃えた銘柄が、2銘柄だそうだ。残りの6本は銘柄の異なるもので醪は別々で、搾り方はそれぞれだそうだ。


【今月の出品酒】

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ブラインド評価後の出品酒の勢揃い。
今月も12本を利き比べた。


以下個人のブラインド評価の結果を記載する。
元より個人の嗜好によるもので客観性はない。



(1)
まんさくの花 純米吟醸 生原酒 「荒ばしり」 日の丸醸造 (秋田)
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甘い立香の後、厚みのある味を予想させる香り。甘い入り口、酸がスピードよく広がりフルーティーな感じでフレッシュさを感じさせる。次第に辛味がくるがやがて収まり、切れが良くなる。舌触りは滑らか、苦味・渋味は浮かず、適度。 評価8.0

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(2)
まんさくの花 純米吟醸 生原酒 「中ぐみ」 日の丸醸造 (秋田)
 
立香は甘いお菓子を感じさせるもの。甘い入り口、トロリとした舌触り。酸は滑らかで膨らみを感じさせる。辛味も適度、後半にかけての切れも良い。苦渋は感じない程度。後口は辛味系。味わいは(1)に似ているが、(1)よりバランスが良く滑らかで肌理の細かさがある。評価9.0

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(3)
まんさくの花 純米吟醸 生原酒 「責めどり」 日の丸醸造 (秋田)
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立香はあまり感じない。入り口はスッキリとして味の主張はあまりない。良く言えばバランスが良いが、やや寂しい。酸は膨らまず、軽い感じ。苦・渋は感じない。切れは良い。評価7.0


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(4)
松の司 純米吟醸 あらばしり 生 2015 松瀬酒造 (滋賀)
 
立香は感じない。入り口丸い、酸の膨らみがあり、味のバランス良い。酸の膨らみの後、底に苦味を感じる。トロリとした丸みがあって良いが、後半奥の方にコツンとした固まりを感じ、切れが良くない。後口は苦味系。評価7.0


(5)
宮の松 特別純米 あらばしり 生 松尾酒造場 (佐賀)
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仄かな香りだが、個性的な香りで、何か香ばしさを感じさせる。甘い入り口。酸は中程度の膨らみ。含み香に立ち香と同じ香り。ワインの解る同席者はこの香りを白ワインの香りと表現してくれた。後半苦渋の味が締める。評価7.0


(6)
北島 美山錦 純米吟醸 直汲み 中汲無濾過生原酒 北島 (滋賀)
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入り口シュワっとした辛味がフレッシュな感じを与える。酸は甘くなく、切れの良いもの。含み香に麹香のようなものを感じる。中盤以降の切れも良い。癖が強くないので食中酒として適性がありそうだ。評価8.0


(7)
仙禽 初槽 直汲み あらばしり 2015 せんきん (栃木)
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霞酒。立香は柑橘系の香り。シュワっとする発泡感があり蜜柑の味わい。含み香も立つ。酸のシュワ感の後の切れが良い。苦・渋はなく、切れが良く。スーっと切れる。個性的な展開がある酒だ。単独で飲む酒か食中酒か判断に迷う酒だ。評価8.0


(8)
仙禽 初槽 直汲み 中取り 2015 せんきん (栃木)
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霞酒。スッキリとした香り。スッキリとした入り口。含み香は立香と同じ。(7)を薄くした印象。軽い酸、膨らみは大きくはなく、切れは良い。苦渋は浮かず適度にある。(7)と同じ醪で香り・味わいを薄くした印象を受ける。評価7.0


(9)
仙禽 初槽 直汲み せめ 2015 せんきん (栃木)
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澱はなく透明。立香は黒糖のような香り。甘い入り口。含み香に立ち香の香りが持続する。中盤以降、苦味・渋味が浮き気味になる。残香も同じ香り、黒酢の香りかもしれない。評価7.0


(10)
雁木 純米無濾過生原酒 槽出あらばしり 八百新酒造 (山口)
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立香はあまり感じない。トロリとした舌触り、甘さの後すぐ酸味と辛味が来る。広がりが大きくなく中に集まる。世界が小さい。広がりがなく固い。評価6.0


(11)
東洋美人 一歩 おりがらみ 澄川酒造場 (山口)
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軽い霞酒。立香は甘い、蜂蜜の香り?甘い入り口、酸は軽く膨らまないが味のバランス良い。含み香が甘く快い感じ。バランスの良さに説得力がある。苦渋は浮かず適度に締めている。後口も甘い。評価8.0


(12)
早瀬浦 純米滓酒 浦底 三宅彦衛門酒造 (福井)
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濁り酒。立香は甘さを感じる。トロリとした入り口舌触り。味は渋く、苦く良く言えば男らしい味わい。甘くもなく、膨らみもない、骨っぽい無骨な世界。後半に苦味・辛味を感じる。後口も苦味系。評価7.0


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2016/05/20  日本酒の会sake nagoya 5月例会 (その2)

2016-05-20 23:50:00 |    日本酒の会sake nagoya



個人のブラインド評価結果は以下の通りとなった。

1
(2) まんさくの花 純米吟醸 生原酒 「中ぐみ」 日の丸醸造
2
(1) まんさくの花 純米吟醸 生原酒 「荒ばしり」 日の丸醸造
5
(11) 東洋美人 一歩 おりがらみ 澄川酒造場
3
(6) 北島 美山錦 純米吟醸 直汲み 中汲無濾過生原酒 北島
4
(7) 仙禽 初槽 直汲み あらばしり 2015 せんきん
6
(3) まんさくの花 純米吟醸 生原酒 「責めどり」 日の丸醸造
7
(4) 松の司 純米吟醸 あらばしり 生 2015 松瀬酒造
8
(5) 宮の松 特別純米 あらばしり 生 松尾酒造場
9
(8) 仙禽 初槽 直汲み 中取り 2015 せんきん
10
(9) 仙禽 初槽 直汲み せめ 2015 せんきん
11
(12) 早瀬浦 純米滓酒 浦底 三宅彦衛門酒造
12
(10) 雁木 純米無濾過生原酒 槽出あらばしり 八百新酒造


<搾りの利き比べの感想>
(1)
最初の説明で「あらばしり、中取り、せめ」の揃った銘柄が2組あることが判っていたので、ヒントになった。
No
1〜No3No7No9がそうだろうと考えたが、後の発表で正しかったことが確認できたので我が意を得たりだった。

(2) No
1〜No3は、No1がフレッシュ・フルーティーなのであらばしりNo2が同じ味わいだが落ち着いた味わい、滑らかな舌触りがあり中取りと判断できた。難しかったのはNo3、味わいがNo1No2とは違う、同じ醪と判断はできなかった。
せめの段階では、出てくる酒の味わいは大きく変化する事が実感できた。酸は膨らまず、フルーティーさはない、スッキリとしているがやや淋しい、枯れた感じといえば表現が良いがもう少し色香がほしい。
だが、せめのスッキリ感も好きな人は多いはずだ。

(3)
初めての経験だったのが、No.12 早瀬浦の浦底。
ラベルの説明によれば、異なるタンクの底の滓酒を集め純米生酒とブレンドしたものと書かれている。
一般的な搾りの概念とは違うが、タンクに保存した底の部分は、沈殿を利用した搾りと考えられなくもない。
印象は、渋く苦みばしったいい男の印象。艶めかしいのが嫌いな人にはピッタリの味わいだ。滓酒だけではなく生酒とブレンドされていることもあり味わいが調整されているのだろう、これもありの世界だった。
さすが、早瀬浦、販売価格1800ml3,456円もする滓酒だが、ファンにはたまらないのか、完売している。



【今日の料理】

旬菜処かのうさんの今日の料理は、5月、春の季節の旬のもの。
蛤と鯛。
そして、今年の5月といえば、伊勢志摩サミット。
伊勢志摩といえば三重県。
サミットにちなみ、蛤も鯛も三重県産のものという趣向だった。

・枝豆
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これは、毎月の定番。
プリリとした食感。軽い塩味の後枝豆の旨味。


・豚肉のしゃぶしゃぶ風
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湯がいた薄切りの豚肉に甘みのある酢ベースの胡麻ドレッシングが掛けられている。
豚肉の旨味と甘酸っぱいドレッシングがよく合う。


・三重の蛤鍋
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三重県産の蛤、葱、豆腐。

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蛤は、口に入れた直後はおとなしいが、噛む内に蛤の旨味が滲み出してくる。浅蜊とは違った上品さのある旨味だ。
豆腐は、確りとした食べごたえのあるもので、島豆腐に近い印象。中に大豆の旨味が詰まっている。


・三重の黒鯛
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三重県産の黒鯛のシンプルな塩味の姿煮。沖縄風に言えばマース煮になるだろう。
豪快な姿煮は、家庭では難しい。人気の料理だ。


・漬物
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胡瓜の塩漬け、大根の粕漬け
胡瓜はアッサリと爽やかに大根は甘い粕の味。
どちらもシャキシャキの歯ざわりが気持ち良い。


・蛤鍋の雑炊
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蛤鍋の旨みたっぷりな出汁を使って、〆の雑炊。

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蛤の旨味一杯の出汁を使った雑炊は、旨い。
これも家庭では難しい。



新企画のテーマ「搾り」の利酒は、面白かった。
お酒の切り口も、まだまだ色々考えられる。
来月のテーマは、酒米。山田錦といったメジャーなものではなくローカルなものにスポットを当てることになるらしい。

今月も、新人参加者が多かった。相変わらず若い女性が多い。

一方、今日は、この会の常連参加者だったNさんが久しぶりに顔を見せた。かれこれ6年ぶりだとのことで、歳月の速さを感じさせるが、変わりなく元気に活躍されているそうだ。
お酒の縁は楽しく、良いものだ。


2次会に向かう二人と別れて、帰宅する道をたどる。
五月の夜空を見上げると、朧月が居た。
今夜の月は、別れ難い月だ

 

確か、明後日が満月だ。




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2016/05/20   信なくば立たず

2016-05-20 23:00:00 | (16)時事・世相


政治家の信条として、「信なくば立たず」とよく言われる。

前小泉首相の座右の銘も、この格言だったそうだ。

『座右の銘は 「無信不立」
  
▼座右の銘
小泉総理の好きな格言のひとつに「無信不立(信無くば立たず)」があります。論語の下篇「顔淵」の言葉で、弟子の子貢(しこう)が政治について尋ねたところ、孔子は「食料を十分にし軍備を十分にして、人民には信頼を持たせることだ」と答えました。

子貢が三つの中でやむを得ず捨てるなら、どれが先か問うと「軍備を捨てる」、さらに残った二つのうちではどちらかと問うと、「食料を捨てる。」と答えました。

その理由を問われて、「食料がなければ人は死ぬが、昔から誰にも死はある。人民は信頼がなければ安定しない(民無信不立)」と語ったといいます。

このほか、佐藤一斎(さとういっさい)の言志四録(げんししろく)の「少(わか)くして学べば壮にして為すことあり。壮にして学べば老いて衰えず。老いて学べば死して朽ちず。」があります。』
(首相官邸
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiprofile/1_sinnen.html


今日もまた、政治活動資金や行政の費用の公私混同を指摘された都知事が記者会見を開き釈明している。
聞くに堪えない釈明内容になっている。

この行政のリーダーには、法律の知識はあっても、政事とか民の観念はないようだ。

出処進退は自ら決断するのが、良識ある世界なのだが、それもなければ、次の方法を考えなけれなならないだろう。


【データ】

顔淵第十二

子貢問政。子曰、足食、足兵、民信之矣。子貢曰、必不得已而去、
於斯三者何先。曰、去兵。曰、必不得已而去、於斯二者何先。
曰、去食、自古皆有死、民無信不立。
 
読み下し
子貢、政を問う。子日わく、食を足し、兵を足し、民之を信にす。子貢日わく、必ず已むを得ずして去らば、斯の三者に於て何れをか先にせん。日わく、兵を去らん。日わく、必ず已むを得ずして去らば、斯の二者に於て何れをか先にせん。日わく、食を去らん。古自り皆死有り、民信無くんば立たず。




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2016/05/20  日記  風薫る

2016-05-20 18:20:00 | (2)日記

2016/05/20(金)旧暦: 414日 祝日・節気:小満 日出:432分 日没:1843分 月出:1709分 月没:338分 月齢:13.31 干支:壬寅 六曜:大安 九星:六白金星

今日の季語: 風薫る

clip_image002
(山男フォト木曽御嶽山
http://blog.goo.ne.jp/08070718472/e/2080d5029aaf228b0655368b8dbf0d11
より転載)



『薫風(くんぷう)
初夏、
新緑の間を吹いてくる快い風。
《季 夏》
「薫風やいと大いなる岩一つ/万太郎」』
(デジタル大辞泉)



風薫るの俳句:



・風薫る木曽路は全て山の中  菅原孟



・木曽駒のたてがみ黒し風薫る  永田万年青



・命つなぐ朱鷺の誕生風薫る  中村喜美子



・留袖を子に譲る日や風薫る  真木早苗



・珈琲のサイフォンのぼり風薫る  山本喜朗




良いお天気が続いている。
梅雨に入る前の風薫る季節だ。

五月は海より山だろうか。
空の青、新緑の緑、爽やかな風がある。
だから、木曽路の美しい季節だ。
休日になれば、妻籠、馬籠は人で溢れている。

この季節には、揃って外に出掛けたい。
風薫る中、美しい山、緑を目にしたい。
そうするのが一番だ。

出来なくても、方法はある。
子供を愛したり、家族を愛したり。
することも風薫る。

家族のいない人は、一人ゆっくりコーヒーをゆったりと楽しめば良い。




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