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北狼:酔者の本能


スコットランド本土の最北にある蒸留所と言えば、
ウィックの街に所在するプルトニー蒸留所だった。
(「漁港:酔者の本能」を参照)
しかし、2012年に、ウィックから、
北西に20マイルほどにあるケイスネス地方の中心地に、
“ウルフバーン”が創業される。
蒸留は、2013年1月末から行われている。
一見、プレハブのような建物に加えて、
ホコリの舞うことも少ない空気の澄んだ冷涼な環境にあることから…。
半導体や精密機器が作られる工場のような印象を受ける。



白い壁に囲まれた室内は、予想していたより、広く。
蒸留設備が、バランス良く配置されている。
初めに感じた精密部品工場という印象が、
大学の実験施設や研究所のような印象へと変化する。
ここで蒸留が行われているという事実が、
妙に期待させる。



何かが、これまで訪問した蒸留所とは異なる?
石やレンガ造りの建物でないからかな?
…しばらくして、気が付いた。
そう言えば、キルン(麦芽乾燥塔)がない。
かつてとは異なり、タリスカーやバルブレア、ダルモアでも、
蒸留所でのフロアモルティング(製麦)など行ってなく。
製麦業者へ発注した麦芽を用いていた。
ウイスキーの蒸留所のシンボルでもあるキルンだけど、
フロアモルティングを行わないのなら、不要だと言える。
まして創業したばかりの蒸留所の運営には、
他に必要なものは多いから、ね(?)。



秩父蒸留所に訪問したこともある方が言われるには、
ウルフバーン蒸留所は、埼玉県にある秩父蒸留所と雰囲気が
似ているとのこと。
オーナーのアンドリュー氏からも、
ウルフバーン蒸留所の創業に際して、
埼玉県にある秩父蒸留所を参考にしたとの言葉があった。



日本贔屓でもあるアンドリュー氏の趣味なのかは不明だけど、
CASIOの電卓に、マキタの電動工具。




アラン・ランドックのモルトミル(麦芽を挽き分けるミル)。
今までの蒸留所にあったもの(ポーティアス)より、
小ぶりでローラの幅を、0.5mm単位で調整できる高級品(高価でもある)。
麦芽の状態は、1年を通じて、均一とも言えない。
それを状態に応じて、挽き分けられる。




ダンネージ式のラック。
温度をキープするため、土の上に置かれている。
(もちろん、直接、樽を地面に置いている訳ではありません)
1度、樽をラックに組んでしまってから、
リーク(液漏れ)があれば、大変なので、
2週間ほど、樽を床に置き、リークがないかをチェックされている。
「酔者の本能:次の旅程へ⇒」
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