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敗走:酔者の本能

(画像のプレートは、タリスカー蒸留所のビジターセンターにあったもの)

アニメ放映も、好評だった人気コミック作品、
「ジョジョの奇妙な冒険」の第一部で、
主人公ジョナサン・ジョースター(ジョジョ)と
メアリー・スチュワートに仕えた2人の騎士と対決するシーンがある。
(関連する過去の記事)
(ついでに「ジョジョの奇妙な冒険」 第4部に関する記事)
…とは言え、この人気コミックも、連載から20年以上になるので
分からない人も多いかも知れない。
さて、コミック作品だけに、物語の設定には、
多くのフィクションが含まれているけど、
メアリー・スチュワートは、実在の人物。
スコットランド王家(スチュワート王家)の女王。
マフラー柄で有名なロイヤルスチュアートは、
スチュアート王家のタータンが基にもされているので
日本人にも、そう馴染みのないのものでもない。

後年(1707年)、同君連合のイングランドに
併合されてしまったスコットランドは、
スチュワート王家の復興を願い反乱を起こす。
「ジャコバイトの反乱」である。
とくにスチュワート王家の末裔である
”チャールズ・エドワード・スチュワート”のもと、
1745~1746年に起きた反乱は、かなり大きなものになる。
しかし、この反乱は失敗(敗北)に終わる。
反乱の首謀者であるチャールズ王子の逃避行は、
大変なものだったようで、数々の物語などで語られている。
イングランド軍に追われ、
転々とヘブリディーズ諸島を渡っていた王子を助けたのは、
サウス・ユイスト島で出会った女性フローラ・マクドナルド
(Flora MacDonald 1722~92)である。
彼女のメイド「ベティ・バーク」に化けたチャ-ルズは、スカイ島へと渡る。
※王子は、前回の記事で画像をアップしたダンベガン城にかくまわれ、
そして、大陸へと脱出する。




王子は、大陸で再起の機会をうかがってはいたが、
それは叶わないまま、没することとなる(1788年)。
これ以降、スコットランドへの文化的な圧力が強くなっていく。
伝統文化、キルトの着用禁止、ウイスキーの製造への制限などである。
これが、スコッチウイスキーが密造されていく
歴史的な契機ともなっている。

<2017年6月加筆訂正>
このフローラと王子との逃亡劇は、
6月28日から7月1日までの4日間だったが…。
その後、フローラは、王子を逃した罪を問われ、
8ヶ月もロンドン塔に入れられてしまう。
ご存知かも知れないが…、
ロンドン塔は、大英帝国に関わる歴史上の人物が
処刑される(殺される)前に送られてきた場所。
それなりの覚悟はできていても、相当、恐ろしかったハズ。
釈放後の人生にも、紆余曲折あったもの、
再び、スカイ島に戻り、1792年に亡くなっている。



フローラ・マクドナルドは、
ヘブリディーズ諸島(アウターヘブリディーズ)の
サウスユニスト島にある小さな村で、1722年に生まれている。

インヴァネス城の正面には、フローラ・マクドナルドの像があり。
彼女は、マクドナルド家の当主でもあった。
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