評価 (3点/5点満点)
アドラー心理学がブームになった2014年9月に刊行され、2016年4月で第9刷。
アドラー心理学の基本は、「人間の悩みはすべて対人関係による」というものですが、この本では人間関係を楽にする方法を提供してくれます。
・アドラー心理学の魅力は、すべての行動を環境のせいにせず、自分の意思しだいで変えられるとするところ。
・「自分からあえて苦手になろうとして苦手になっている」「自分が相手との関係をよくしようと思えば、よくできる」
・肯定できる要素は肯定して、否定すべき要素は否定する。その上で、相手の肯定できる要素とだけつながればよい。
・「尊敬」「信頼」「共感」「協力」「寛容」の5つを守っていくことが、よい人間関係のサイクルを作っていく一番の方法。
人間関係の好き・嫌いや相性の良し・悪しは誰にでもありやむを得ません。ベストにはできないけれどもベターな選択によって、時に仕事と割り切って協力できさえすれば、自分や周囲を害することは減るのではないでしょうか。
「実践に生かせる心理学」、アドラー心理学が身近に学べる1冊です。