評価 (3点/5点満点)
この本は、ズレをなくして問題を解決することがテーマです。自分と相手の重なりを発見するという考え方は、普遍的であり、様々な問題解決に役立つのです。
・自分の立場だけではなく、相手の立場も考え、擦り合わせて重なりを作ることが、問題解決には欠かせない。
・相手の切実な問題を捉えて、自社のできることをそこに重ねて、問題を解決する。
「ユニバーサルスタジオジャパンはどのようにV字回復させたのか?」「近畿大学がなぜ偏差値以外の理由で全国でいちばん受験者数が多い大学になれたのか?」「ニューヨーカーが嫌いな明太子をどのようにして人気メニューとしたのか?」など、30の具体的かつ最近注目の事例をもとに、「企業の強み・思い」と「生活者の本音」から重なりを発見し、新サービスの開発・顧客満足といった問題解決を図っていきます。
物事を難しく捉えるのではなく、人間本来のやわらかな思考こそ、問題解決につながることを本書から感じとりました。
マーケティング担当者や経営企画の方だけではなく、営業マンや社内でコミュニケーションに悩んでいる新入社員をはじめとした幅広い方にも役立つ1冊です。