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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

拾い読み★2017-192≪コラム記事≫

2017年07月11日 06時57分22秒 | 千葉ロッテマリーンズ2017

球道雑記BACK NUMBER
引退決断の井口が最も目をかける男。
“言われやすいタイプ”の清田育宏。


 井口資仁、引退――。

 清田育宏がそれを知ったのは、井口が引退表明した今年6月から約半年前の2017年1月。今春の自主トレの時期だった。

 これから戦いの準備を始める時期だけに、井口はその場で多くを語らなかった。清田も「そうですか……」とだけ答えた。8年に渡る付き合いから、井口がその先に何を伝えたいのかを理解した。

 だから交流戦が終わって間もない6月20日に、井口が引退表明の会見を開いてからも清田はそれまでと変わらずにその事実を淡々と受け止めていた。

 井口の花道を飾ろう、これまで以上に必死にやろうなど、そうした力みも一切ない。最後の瞬間まで中心選手として戦おうとする井口に対する彼なりの礼儀でもあった。

「ちょうど壁にぶち当たっている時期ですけど……」

 清田が沖縄で井口と自主トレをともにするようになったのは2012年のことだった。2人はかつて千葉ロッテの打撃コーチを務めた金森栄治氏を共に師と仰ぎ、打撃理論にも共通する点が多い。この6年間の清田の変化について、井口はこのように話す。

「ウエイトもだいぶやるようになりましたね。それ以外にもサプリメントだったり、食事の面だったり、体には凄く気を遣うようになりましたね。同じ自主トレのメンバーに鳥谷(阪神)という素晴らしい選手、お手本がいるので、そこから影響を受けていることもあると思いますが、実際に(清田は)サプリメントだったり、トレーニングだったりを積極的に取り組んでいる。今は、シーズンでちょうど壁にぶち当たっている時期ですけど、これを克服すればチームの主軸として、再びやっていく力はあるんじゃないかって思っていますね」

人知れず悩む清田の姿が井口の目には映っていた。

 清田は2015年に130試合出場、打率.317、15本塁打を記録し一躍ブレイクを果たした。しかし、昨年と今年は思うような結果を残せていない。結果や周囲の声を気にしないように振舞ってはいるが、結果が出ないという現実がある中で、ネガティブな情報を全てシャットアウトすることは難しい。人知れず悩む彼の姿が井口の目には映っていた。

「切り替えとかをちゃんとした方が良いという話をよくしました。どうしても悩んだりメンタルに左右されるタイプなので、そこで大切なのは気持ちの切り替えだったりするので、それでも調子が悪いときは、わざとくだらない話を振ったりしてね。それでリセットできたら良いなって目で見ていました。

 技術はね、一軍で3割打つようなバッターですから、今さら言うこともないですし、ポイント、ポイントではあっても、やっぱりメンタルだったり気持ちの持って行き方だったり、そっちの方が彼の場合は大きいので」

 清田自身もメンタルトレーニングの知識はそれなりに持っている。清田からメンタルについてアドバイスを受けたという話も、若手選手からチラホラと聞く。それでも当事者となると気づけなくなるのも、人の性でもある。

“言われやすいタイプ”だから気をつけてほしいこと。

 井口はさらにこう話を続けた。

「首脳陣に“言われやすいタイプ”っていると思うんです。清田もそのタイプなので、相手の話を聞きながら、聞き流すと言ったらおかしいんですけど、言われたことを引きずらないようにすることが大事だよ、って話をしました。もちろん言われたことを自分の頭でちゃんと理解することは大事です。

 ただ、理解の仕方も十人十色で違いますし、言われたことを良いように自分が受け取っていけばいいだけの話だと僕は思っている。そこで“言われたから、注意されたから”という受け取り方するのではなく、それをプラスの方向に持って行けるような考え方を持ったが良いんじゃないかって話しをしました」

 井口は技術的なアドバイスを自ら進んで他の選手にすることはしない。彼が話すのはあくまで自分の経験談であり、それを鵜呑みにしないように参考程度にとどめ、あとは自分の頭で考えるようアドバイスをしている。

「その場でも決して偉ぶらないというか……」

 アドバイスを受ける側の清田は言う。

「自主トレも毎年一緒にやらせてもらっていますけど、その場でも決して偉ぶらないというか、どんなことでも井口さんが率先してやってくれていた。僕もそこで気付かされることが数多くありましたし、僕が同じくらいの立場になったら、そういう人間になりたいです」

 まさに先輩の背中を見て育つ。清田と井口の関係はそうしたものだった。

 ここ2年間、清田は度重なる怪我に泣かされた。

 昨年は右足脹脛の肉離れを起こして、痛み止めを飲みながら試合に出場。今年もオープン戦でスライディングキャッチを試みた際、左肩を脱臼。開幕にはなんとか間に合ったが調整不足は否めず、4月の月間成績は43打数4安打、打率.093と苦しんだ。

 それでも彼は怪我を言い訳にはしなかった。

「左肩の影響というよりは……ただ打てなかっただけですね」

 怪我をしていても試合に出られる怪我なら試合に出る。自分から「出られない」とは言わない。

肉体、精神が厳しくても、耐えて戦うこと。

 そこには試合に出れば、必ずグラウンドに何か良いことが待っているという井口の教えがあった。だから肉体的にも精神的にも厳しい状況にもそれに耐え、日々戦った。

「井口さんは『怪我をしていても出る』ということを当たり前のように言っていますし、一緒に自主トレをやらせてもらっている阪神の鳥谷さんも怪我をしていても痛いそぶりを見せない選手なので、僕もそういうところを真似しなきゃいけないなとは思っています」

 今季2度目の再調整を言い渡された6月下旬、清田はロッテ浦和球場にいた。赤銅色に日焼けしたその額からは大量の汗が噴き出していた。

井口の想いに応えるためにも……マリンの打席へ。

 ファームでは大村巌二軍打撃コーチの指導の下、インサイドアウトの技術修正に取り組んだ。それについて清田も手応えを掴んでいる。

「一時期は疲れでバットが少し重く感じるときもありましたけど、そういうことは1年間戦っていれば必ずあることなので、別にそこまで深く考えてはいないですけど、ただ打てなかった時期に比べると感覚的にはだいぶ良くなってきているとは自分でも感じています。(6月下旬に)ファームに落ちてきてからも変な感じもないですし、(2015年の好調時と)近いものはあります」

 残り3カ月となった共に戦う日々。完全燃焼を決めた井口の想いに応えるためにも清田育宏はマリンの打席で進化した姿を見せるしかない。そして1つでも多くの勝利と1人でも多くのファンをスタンドに。それが井口への一番の恩返しになるはずだ。

文=永田遼太郎

(Numder)

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引退発表の井口資仁が、少年野球から
MLBまで貫いた「超マイペース」


「神様、仏様、井口様!!」

 千葉ロッテマリーンズの井口資仁に関して筆者が真っ先に思い出すのは、彼を応援していた父兄たちの叫びだ。プロ入りしてから、あるいはメジャー移籍後に大観衆のスタンドから発せれたものではない。今から約30年前、少年野球のフィールドでベンチ裏から飛んできた掛け声だった。

 6月20日、井口は今季限りでの現役引退を発表した。日本とアメリカの両方で優れた実績を残し、合計21年にわたるキャリアを過ごした上での見事な幕引きだ。

 MLBでは、渡米1年目の2005年に2番セカンドに定着し、シカゴ・ホワイトソックスの88年ぶりの世界一に貢献したことが印象深い。ルーキーイヤーで打率.278、15本塁打、15盗塁という堂々たる成績を残し、翌2006年も.281、18本塁打、11盗塁と、2年連続で結果を出したことは特筆されるべき点だ。

 これまで、MLBで活躍することができた日本人野手は数えるほどしかいない。特に入団当初は、打撃面ではツーシームをはじめとする慣れない球種に、守備面ではフィールドの芝の長さなどに苦しむ選手が多かった。松井秀喜、松井稼頭央といった、日本で輝かしい成績を残した野手ですら、それは例外ではなかった。この点で、メジャーキャリア開始直後から当たり前のように活躍し続けた、井口の順応の早さは際立っている。

 フィールド上で誇示した適応能力と共に、筆者の取材の中で記憶に残っているのは、井口がクラブハウスでも”自分らしさ”を貫いていたことだ。メジャーリーグに来た他の多くの日本人選手のように、少しでも早くチームに馴染もうと躍起になっているようには見えなかった。いい意味でビジネスライクに、淡々と自分の仕事をこなしていた印象がある。

 言葉で言ってしまえばシンプルだが、異国の新たな環境の中での”割り切り”は簡単ではなく、その上で結果を出すのはもっと難しい。しかし持ち前の”強心臓”で渡米直後にそれをやり遂げた井口の姿に、少年時代の記憶があらためて鮮明に蘇った。

 筆者は井口と同じ東京都の田無市(現在の西東京市)出身で、小学生時代は「ビクトリー」という地元の軟式少年野球チームでプレーした。年齢は井口が1つ上だったこともあって、親しい友人関係だったわけではない。しかし、当時キャッチャーだった井口と、1学年下でチームのエースピッチャーだった筆者が、バッテリーを組ませてもらったことが何度かある。

 未成熟な小学生同士のゲームの中でも、類まれな井口の勝負強さには驚嘆させられた。井口が中心となった1986年のビクトリーは、小さな田無市の代表として、初めて東京都学童軟式野球大会でベスト4に進出。都の王者を決める大会は接戦の連続になったが、終盤イニングや延長戦などで、決まって快打を飛ばしたのが井口だった。

最近では「クラッチヒッター(勝負強い打者)というものは存在しない」という論調もあるが、それは間違いではないように思う。存在するのは、普段よりもチャンスの場面のほうがヒットを打てるようになる選手ではなく、身も凍るような状況でも平常心を保ち、普段通りにプレーできる選手だ。それが”クラッチプレーヤー”と呼ばれるのであり、少年期の井口は、まさにそんな選手だった。

それから約20年が過ぎ、ホワイトソックス、のちにフィラデルフィア・フィリーズの取材時に見たのも、当時と同じく、どんな状況でも常に自分らしくプレーできる意志の強いパフォーマーだった。

「井口みたいに野球を深く理解している選手はいない」

 ホワイトソックスがワールドシリーズを制覇した際に、オジー・ギーエン監督(当時)が残したこのコメントは有名だが、筆者の取材時にもギーエン監督は盛んに井口の活躍を讃えていた記憶が残っている。

 攻守両面で貢献した井口への評価は、2005年のチーム内で抜群に高かった。ポストシーズンの実績も加味して、MLBで成功を収めた日本人野手として、イチロー、松井秀喜に次いで井口の名前を挙げる野球ファンも少なくない。

 それほどのプレーができたのは、揺るがぬ強心臓と、自分を信じ抜く強い意志があればこそ。必要以上にMLBに適応しようとしなかったからこそ、順応が早かった部分もあるだろう。そんな井口のメジャーでの足跡は、アスリートが海外で成功するための、ひとつの条件を物語っている。

(Sportiva)

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抹消のロッテ岡田、40打席33打数で打率.000 0安打のシーズンワースト記録は?

NPB屈指の守備範囲を誇る岡田、決して「専守防衛」の選手ではないが…

 ロッテの岡田幸文外野手が10日に出場選手登録を抹消された。9日のオリックス戦では8回に代打で出場して二ゴロ。今季は40打席33打数0安打。四球は5つ得ているが、打率は.000となっていた。

 岡田はNPB屈指の守備範囲を誇る外野手であり、2011、2012年には連続してゴールデングラブ賞に輝いている。打っても2011年は.267(18位)、12年は.262(19位)をマーク。通算打率も.255と決して「専守防衛」の選手ではなかったが、今季は出場機会に恵まれないこともあって、シーズン半ばを過ぎた現在まで無安打だ。

 このまま無安打のままシーズンを終えることは考えにくいが、ここまでヒットが出ないのは、深刻な事態だ。

【シーズン0安打の打数ワースト5傑】

大崎隆雄(大洋)1961年 39打数0安打 6四球2犠打
高橋尚成(巨人)2001年 39打数0安打 0四球5犠打
円子宏(南海)1955年 37打数0安打 4四球6犠打
西村龍次(ヤクルト)1994年 36打数0安打 2四球2犠打
鈴木孝政(中日)1982年 33打数0安打 0四球5犠打
吉見一起(中日)2008年 33打数0安打 0四球3犠打

 5傑6人はすべて投手。投手には投球という重大な任務があり、一般的には打てなくても看過される。野手では、シーズン通じて30打数以上で無安打に終わったのは1例だけだ。

昨年は岡田の同僚が30打数無安打を記録

吉田裕太(ロッテ)2016年 30打数0安打 1四球4犠打

 岡田幸文の同僚、吉田裕太は捕手。正捕手の田村龍弘らとポジション争いを繰り広げていたが、昨年は30打数0安打。今季の吉田は50打数8安打、打率.160を記録している。

 岡田幸文は実績のある打者でもあり、いつかは安打は出ると考えるのが自然だ。今季は先発出場が7試合しかなく、守備固め、代打などで使われていた。じっくりと投手と対峙する機会に恵まれないことも、無安打を長引かせるきっかけになっている。

 岡田幸文は、2軍では皮肉なことに54打数20安打、打率.370と大当たりしている。1軍でも使い方次第で安打は出るだろう。

 今季のロッテは5月中旬までチーム打率が1割台に低迷するなど、深刻な貧打に見舞われている。ロッテ首脳陣にとって、いまだ無安打の岡田は使いにくいだろうが、数少ないチャンスを活かして、何とかこの不名誉な記録をストップさせてほしいものだ。

(広尾晃)

(フルカウント)







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