ちょこっとGUM

今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

拾い読み★2017-161≪コラム記事≫

2017年06月10日 06時49分17秒 | 千葉ロッテマリーンズ2017
18連敗ロッテ監督の言葉をきけ!
巨人軍、戦犯さがしはまだ早い。


「考えられることは全てやったよ」

 1998年、日本記録の18連敗を喫した千葉ロッテマリーンズの監督だった近藤昭仁さんは、当時を振り返ってこう話していた。

 この年のロッテは4、5月を20勝21敗の借金1で乗り切り、6月攻勢で首位戦線を窺うはずだった。ところが悲劇は、6月13日のオリックス戦に逆転負けを喫したところから始まる。全く投打が噛み合わず、16日の近鉄戦では打線が18安打8点を奪ったものの投手陣が打ち込まれ12失点、18日の同カードでは9回裏に3点差を追いつかれて延長11回にサヨナラ負け……。

「抑えの成本(年秀)と河本(育之)が故障で離脱していて、終盤に逆転される試合が多かった。だから先発の黒木(知宏)を抑えに回すと、その黒木が打ち込まれる。とにかく選手起用から作戦から、できることは全てやり尽くしたけど1つの白星が遠かった」

 7月7日のオリックス戦では先発に戻った黒木が9回まで1失点で連敗ストップ目前まで行きながら、2死から同点本塁打を浴びて延長12回にサヨナラ負けを喫した。そして翌8日も負けて連敗は18となった。

「連敗中はベンチに清めの盛り塩をしたり、神社にお祓いに行ったり……。神頼みも含めて考えられることは全部やった。でも、どんなことをやっても悪い流れを断ち切ることはできなかった。勝負の恐ろしさというのを本当に実感したよ」

 近藤さんはこう振り返ったが、まさに連敗地獄に飲み込まれたチームは、なすすべもなくただその負の流れが止まるのを待つしかないと言うことなのだろう。


高橋監督「なんとか少しでも流れが変われば」

 7日の西武戦で球団新記録の12連敗を記録した巨人が、また負けた。

 8日の西武戦は先発のルーキー池田駿投手が初回に先制点を許すと、3回には西武の7番打者・外崎修汰外野手の満塁弾を含む6失点して序盤で勝負は決した。

 もちろん高橋由伸監督ももがき苦しみ、やれることは全てやっている。

「主力を前に置くことで、なんとか少しでも流れが変わればと思った」

 この試合では坂本勇人内野手を攻撃的2番に起用。1番の陽岱鋼から坂本、ケーシー・マギー、阿部慎之助、村田修一、石川慎吾と勢いのある打者を並べて活路を見出そうとした。しかしその打線も6回に坂本、マギー、阿部の3連打などで2点を奪うのが精一杯だった。


出口は分からないが、光がないわけでもない。

 スタンドには奮起を促す横断幕が掲げられ、名門球団らしくOBからは様々な苦言、提言が連日メディアをにぎわせている。

 連敗を抜け出すのは今日か、明日か、それともまだまだこの地獄が続くのか……。はっきり言って出口は分からない。

 ただ光がないわけではない。

 開幕からふくらはぎなど下半身の故障で戦線離脱していた陽岱鋼外野手が、ようやく戦線に加わった。

 7日の西武戦では「1番・中堅」で先発して2安打。そして8日の試合でも安打を放ち、中前のライナーをダイビングキャッチする美技も見せた。


40億円補強の成否は、まだ分からない。

 連敗中に盛んに言われているのが、昨オフの大型補強の是非だった。総額40億円とも言われる補強をしながら、フリーエージェントで獲得した陽岱鋼と山口俊投手がケガで出遅れ、森福允彦投手も不調でファーム落ちするなど、戦力として機能しなかった。そのため補強の失敗を指摘する声があるのは事実だ。

 ただ陽や山口が試合に出て結果を残せていないならまだしも、ケガは獲得する時点では予想はできず、不可抗力の部分も大きい。

 一方でマギーは開幕からしっかりと結果を出し、開幕当初は左右の別なく起用して失敗した森福も、今は対左打者用の中継ぎとして使えることが分かった。

 そしてケガが癒え、グラウンドに戻ってきた陽はしっかりと働いている。特にあの守備力は、これからの巨人に大きな戦力となるはずだ。6日のイースタン、西武戦で最終テストを終えた山口も、早ければ14日のソフトバンク戦で先発復帰の見通しでもある。

 そういう意味では、補強は失敗だったと結論付けるのはまだまだ早い。

 山口が先発で使えれば、ファームで調整中の内海哲也、大竹寛両ベテラン投手らを手薄な中継ぎに回すという起用もできる。特に大竹は昨年のクライマックスシリーズで中継ぎ起用された際には、シュートを多投してDeNA打線を翻弄した。シュートで右打者の内角をえぐり、試合のリズムを変えるロングリリーフができる可能性もあるだろう。


実は3位DeNAとは3.5ゲーム差しかないという事実。

 今はとにかくチームが一丸になることしかない。

 一人一人が安打を打つということだけではなく、チームとして相手投手をどう攻略するかを徹底することだ。相手の先発投手に1球でも多く投げさせる努力をする。全員で思い切って狙い球を絞って、打者一巡するまでは打つコースや打つ方向を決めてそれを徹底する。

 投手は早め早めに準備して、マウンドに上がったときにフル稼働できるようにする。

「みんな何とかしようというのはね。それがなかなか結果に出ない。結果が全ての世界ですから、そういう風に取られても仕方ないですけど」(高橋監督)

 あのときのロッテ同様に今の巨人だってできること、思いつくことは全てやっているはずだ。だから今はそれを継続することしか連敗脱出への道はないだろう。

 ただ、ここで同時にもうひとつ、考えなくてはならないのは、このトンネルを抜け出した後のことなのである。

 6月8日時点で、チームは56試合を消化して23勝33敗の借金は10。首位広島とのゲーム差は12.5まで広がった。もちろんまだまだ優勝を諦めるわけにはいかないだろうが、ただ同時にきちっとAクラスを確保してクライマックスシリーズへの出場権を手にすることも、これからの大きな命題となる。

 実際問題として3位のDeNAもまだ借金3で、ゲーム差は3.5にしか過ぎないのだ。そのためにもきちっとした野球をもう一度取り戻すこと。それが何より大切なのである。

 ようやく補強の成果が出て戦力が揃いつつある。チームがいまファンに向かってできる最善のこととは1日も早く連敗を脱出し、1つでも上を目指すこと以外にない。そのためには周囲の雑音に惑わされずに、しっかりと地に足をつけて戦うことしかないはずだ。

文=鷲田康


ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 拾い読み★2017-160 | トップ | 拾い読み★2017-161 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

千葉ロッテマリーンズ2017」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL