都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。論文や講演も。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

日本の夜の公共圏 谷口巧一、スナック研究会: 真面目な先生方のまとまりのないスナック論

2017-09-08 02:45:31 | 都市生活

 東大系と首都大学東京の先生方がとりまとめ。この分野はこれからの都市計画でも着目だ。(東大には色街やヤミ市研究会もできたと聞く、うらやましい、早稲田はなにをしている!!!今和次郎先生の系譜はどうした!!!)

 閑話休題、スナックを多面的に研究している。スナックとは風営法( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E4%BF%97%E5%96%B6%E6%A5%AD )があるが( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E4%BF%97%E5%96%B6%E6%A5%AD%E7%AD%89%E3%81%AE%E8%A6%8F%E5%88%B6%E5%8F%8A%E3%81%B3%E6%A5%AD%E5%8B%99%E3%81%AE%E9%81%A9%E6%AD%A3%E5%8C%96%E7%AD%89%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B3%95%E5%BE%8B )、1959年改正の深夜酒類提供飲食店営業の届出( http://cozylaw.com/fu-teki/kihon/007-02.html )が多いようだ。

 スナックとは深夜営業の「スタンド・バー」が’64のオリンピック前、軽食も出す「スナック・バー」と名乗ったのが起源という説もあるという。わざわざ誰も食べないサンドイッチにラップをかけ摘発の「魔除け」にしていたそうだ。

 未だに地方に「スタンド」があるのはこの名残かとある。

「スナック開店の手引き(’69)」によると喫茶店系の「スナック喫茶」、「軽食スナック」であり酒を出す「深夜スナック」と二大勢力だったのが分かる。この後、‘68に「小さなスナック」(パープル・シャドウズ)のヒットがあった。

 スナックは、人口当たりでは、宮崎、青森、沖縄と地方に多い。市区町村の人口当たりでは京都東山区(祇園か)、名古屋市中央区、大阪市中央区(ミナミか)、北区(新地か)と、「やっぱり」と思わせる。

 地方のスナックは、若い人も来る(他若向きの施設がないためか)

 店名は、さくら(313軒)、あい、はな の順で、ライムライト(来夢来人:119軒)となり、ライムライトが一番多いというのは伝説

 明治のカフェーはチップ制のため売春や美人局の温床、建前の一次会と無礼講好色の二次会の文化、これから飲食店風俗化という仮説は検証に乏しい

 暗いがスナックの多いエリアは犯罪が比較すると少ない→暗い盛り場でも出入りの多いスナックがあると安全という検証か、それともぼったくりなどが少ないということか

 共著でもありまとまりや論旨の骨格がないのが残念、笑える

コメント
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