自由民主党 柏市議会議員・円谷のりひと 公式ブログ

千葉県柏市議会議員 円谷のりひとの議会・活動報告、政策提言など。記事には政治活動以外の内容(雑記)も含まれます。

保育の質の均一化を 待機児童と「単願」問題=議会報告

2014年07月14日 15時46分36秒 | 子育て・教育政策
 先般、当ブログにも記したとおり、柏市内おける国基準の待機児童は、平成24年4月に133人でしたが、同26年4月に39人に減少しました。これは、現在取り組んでいる柏市待機児童解消アクションプランの成果といえます(詳細)。一方で、ひとつの問題として特定の保育園、あるいは限定した地域のみを希望しているために入園が決まらない「単願」の保護者が多いことが挙げられます。保護者が単願となるのは、通園距離や園の方針などを考慮してのことなのではと察しますが、子供の保育園が決まらないことによって、保護者が働けなかったり育児の負担が増加したりという状況は、できるだけ避けたいところです。そこで、各園の保育の質を上げることで、どこに預けても安心できる保育環境をつくる(=単願を減らす)ことができるのではないかという考えのもと、下記のような質疑を行いました。以下はその要旨。

――まず、わが市における国基準の待機児童が順調に減ってきていることは、評価をするところだ。一方で「どこどこの保育園以外は入れたくない」「どうしても家の近くの保育園じゃなくては嫌だ」といった特定施設、特定地域のみ希望する保護者もいらっしゃると聞く。全体の保育の質を上げることで、どこの施設に預けても安心できる環境づくりができるのではないかと考えるが、市としての考えは。

こども部長「アクションプランによる各種の取り組みによって、国基準の待機児童数は減っているが、まだゼロにはなっていない。その要因として、共稼ぎ世帯が増えたこと、認可外保育園や幼稚園でも対応できる保育需要が認可保育園に集中していること、定員に空きがある施設があっても通勤に不便などの理由のために希望しない場合があることなどが挙げられる。このような状況の中で、保護者の選択肢を増やすには、議員の指摘のとおり保育の質を均一化することは大切だ。そのため、市では公私立保育園の合同による保育士の技術向上研修やスキルアップ研修、合同の園長会議などの各種研修等を実施している。また、駅前認証保育施設を認可保育園に移行させるなど、保育全体の質の均一化に努めているところだ」

 子供を預けるうえで、保護者がもっとも心配するのは、やはり安心・安全な保育環境が整っているかだと思います。通勤の都合による単願はシビアな問題ですが、もし保育園の質を考慮しての単願があるとすれば、それはなくしていかなければなりません。これは、待機児童の問題から切り離し、単純に「入園後の保育環境の充実」という点にもつながっていきます。各園の保育の質を向上させ、市内の保育園すべてで「安心・安全」を提供できるように、今後も務めて参ります。

■関連リンク
2015年ゼロ達成へ 待機児童解消アクションプラン中間報告
安定した保育環境の整備に向けて 保育士の入れ替わり問題=議会報告


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