指揮者 神尾昇の一言

「前の日にあったこと」や、自身の考え、問題提起などを中心に「毎朝」行進、いや更新中!!

「音取り」訓練術

2012年05月23日 | Weblog

火曜日に私が指導している団体、コッラ・ヴォーチェはオペラ物を中心にやっています。

秋の公演に向けて練習中ですが、今度の公演はガラ・コンサートです。
モーツアルトあり、ベルディあり、バーンスタインのTonightもやります。
 
このところのキャスト練習はコレペティトールの方に任せて音取りが出来て来たら私が行く、
というスタイルを取っていたのですが、昨日はキャスト練習中心でしたが、久しぶりに私が行きました。
 
音取りや譜読みに四苦八苦しているキャストもいたので、この際なのでそれについての話題を載せましょう。
合唱をなさっている方にも参考になるかと思いますし。
 
一番オーソドックスな音取り方法はもちろんピアノで音を叩きながら歌うこと。
しかしこれは日本の住宅事情を考えると難しい。
幼稚園や小学生の時に鍵盤ハーモニカをやって、鍵盤が叩ける事を前提に話を進めますが、
今小さなおもちゃのようなキーボードでもちゃんとした音がでますし、大抵ヘッドフォン端子がついています。
だからちょっとしたスペースがあればどこでも音が取れる、ということはわざわざ書くまでもない、事ですよね。
 
しかし本当はそういう機械に頼らないでいい方法がありますし、
機械に頼っていたのではいつまでたっても正しい音程が取れない、という危険もあります。
ではどうすればいいか
 
それは「相対音感」を訓練で身に付ければいいのです。
 
音の高さというのはその音の周波数で決まります。
440Hzはラの音である、ということはご存知だと思いますが、220Hzもラ、880Hzもラです。
つまり1:2の関係。
そして完全8度という関係でもあります。つまりオクターヴ。
完全一度は1:1
完全五度は2:3
完全四度は3:4
長三度は4:5
短三度は5:6
と変化して行きます。
 
特に「完全系」と呼ばれるものは比率が低いので、調和しやすくなります。
 
で、「相対音感」ですが、例えば「ド」の音をもらってそこから「ソ」の音を歌う、
「ファ」の音を歌う、ということは比較的簡単なのです。
なので訓練として完全五度上の音を歌う、完全五度下の音を歌う、ということを繰り返すと
相対音感がついてきます。
階段を上がる時に「どれくらい足を上げたらいいか」なんて考えていないと思いますが、
それは階段を上がる事が当たり前になってしまっているからですよね。
フルマラソンを走った次の日などは一段一段階段を上がる事に苦労しますが、
その状態からスタートする、と思って下さい。
音をもらって即座にその完全五度上や下が歌えるようになって来たらしめたものです。
音階というのはオクターヴで考えてその中で処理すればいいのですから、そこから他の音も取りに行けると思います。
 
ということで私のお薦めの訓練術。
小さなキーボードでいいので購入して、手が空いた時にポン、と音を叩いて完全五度上や
完全五度したの音を歌います。
ただし、この時にやっては行けないのは「考える」ということ。
身体の持っている感覚で歌って下さい。
三日も続ければ放っといても頭の中に音が浮かんでくると思います。
 
続きはまたの機会に。
 
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読書感想文

2012年05月22日 | Weblog

先日「空腹が人を健康にする」と本を買ったという事を話題にしましたが、

読んでみて納得の部分も多いので、著者の南雲吉則さんのオススメの生活術をいくつか実践してみようと思います。
糖尿病の事も書きましたが、読み進めて行くともっと怖い事がわかって、
糖尿病になると「獲物をとらない」ために目が見えなくしたり、腎臓機能を破壊したり、足を腐らせたりする、というのは、
「身体がこれ以上栄養を摂らない」ための防衛本能だ、ということらしいのです。
それから、アルコールは水銀などと同じ「蓄積毒」なので、一生の間に飲める量が決まっているのだとか。
男性の場合で500kg、女性の場合で250kgだそうです。
そして心臓という臓器は子供の時に完成して、その後は細胞分裂をしない、「終末分裂細胞」。
だから、一生の間に打つ心拍数もあらかじめ決まっている、そうです。
それはあらゆる動物において20億回だそうです。
スポーツを続けている人は「スポーツ心」といって、普段の脈拍が少ないから、スポーツをしてもそんなに上がらないのですが、
普段スポーツをしていない人が急に激しい運動をするとかえって危険、
だから普段からスポーツをするか、できないのならやらない方がいい、ということです。
やるならウォーキングがお薦め。

無理をしてまで長生きしたいとは思いませんが、それで人生が楽しくなるんだったらやってみてもいいかな?
と思える事が沢山書かれてあり非常に参考になりました。

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金環日食

2012年05月21日 | Weblog

曇り空でしたが金環日食が見られましたね。

何年か前に日本のどこぞの南の島に行ったら見られる日食があった時、
その瞬間は暴風雨で、日食の映像よりテントが吹き飛ばされてる映像の方が生々しく記憶に残っています。
それを考えると、自宅の窓から見られた、というのは本当にラッキーだったように思います。
昔、日食なる物がナンなのか知らない時代に生きた人は、本当に驚いたでしょうね。
とても恐ろしかっただろうな、と想像がつきます。
 
何となく撮影が出来たので、載せておきます。
 
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その涙の訳

2012年05月20日 | Weblog

私はなぜか涙もろく、何かと言えばしょっちゅう(人知れず)涙を流しています。

映画を観に行ったら、予告編で号泣してしまう事もしばしば・・・(笑)
先日もうちでラフマニノフの交響曲二番をかけたとたんに感情がわーっと来て、号泣してしまいました。
演奏会を聴きに行ってもそういうことは良く起きるのですが、
変な泣き声が聞こえないように、また肩が震えないように気を遣って大変です。
でもいつも不思議に思うのは、なぜ人間は感情が高ぶったりすると泣いてしまうのでしょうか。
赤ん坊が泣く、というのはお腹が空いたとか、オムツが濡れた、とかの訴えですし、
赤ん坊の泣き声は周波数的には「ラ」の音だそうです。
「ラ」の音は人間には何か異常な状態を知らせる周波数らしく、
ブザーやサイレン、踏切の警報機、そして時報などに使われています。
だから子供を持った事のない人が赤ん坊の泣き声を聞くとイラッとするのは仕方のないことなのです。
そしてちょっと大きくなってくると、痛い事があったり、悲しいことがあったりすると、子供は泣きます。
思春期にかかってくると悔しい事があって泣いたり。
そしていつの頃からか感動したり、嬉しかったりして泣くようになります。
他の動物に一切見られないこの「行動」は本当に不思議です。
 
以前にプッチーニの「ラ・ボエーム」のミミのアリアをレッスンしている時に、
ミミの気持ちになって、教えながら泣いてしまっていました。
美空ひばりが「悲しい酒」を歌いながら号泣していました。
でもこの時の涙はなんでしょう。
悲しいから泣く、というのとはまたちょっと違う気がします。
人間とはつくづく、不思議な生き物です。

 

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またひとり・・・

2012年05月19日 | Weblog

バリトン歌手のディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウさんが亡くなられたそうです。

私も学生時代にオペラやリートの録画、録音を沢山観ましたし、聴きました。
私が一番好きなのは、伯爵役で出ている「フィガロの結婚」です。
フィガロはヘルマン・プライ、スザンナはミレッラ・フレーニ、夫人はキリ・テ・カナワ
指揮はカール・ベーム、ウィーンフィル
演出はジャン=ピエール・ポネル
というめちゃくちゃな豪華キャストの映像版の物です。
私はじつはこれでオペラの面白さにハマったのです。
 
それから一昨年に「冬の旅 全曲リサイタル」をやりましたが、
その時にiPodでディースカウさんと、イアン・ボストリッジの演奏を入れ、交互に聴いていました。
 
学生時代に、シューベルトの「魔王」について、先輩からこんな意見を聞いてナルホド!と思った事があります。
「魔王」には「語り部」「魔王」「お父さん」「息子」が出て来て、伴奏は馬の蹄の音を表しているのですが、
歌い手はそれらを歌い分けないといけません。
そしてジェシー・ノーマンの歌う「魔王」と、ディースカウさんのそれを比べて、
ノーマンさんの歌うそれぞれの役は、「その役になり切っている」もの。
いわゆる、「真に迫る」演技な訳です。
一方ディースカウさんのそれは、あくまでも「語り部」が演じているものとしての表現をしている。
つまり「朗読型」なわけです。
1992年に歌手活動を引退された後は詩の朗読に力を入れられていた、
ということですから納得です。
ひと時代の牽引者がまた一人いなくなったのは残念です。
 
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一日一食!?

2012年05月18日 | Weblog

電子ブックで〈「空腹」が人を健康にする〉、

という本を買いました。
著者の南雲さんによると、一日一食で良いそうです!
電車の広告で見つけて、そんなバカな! と思い買ってみたのですが、
納得できる部分が多々あります。
例えば、飽食の時代になってからせいぜい100年にも満たないので、人類の進化がそれに追いついていない。
ということや、
男性は内臓脂肪をためて飢えと寒さに耐えて来た。
女性は皮下脂肪。なぜならお腹には子供が入るスペースが必要だから。
だから閉経すると内臓脂肪がつきやすくなる。
その内蔵脂肪を燃焼するからカーッとなる。
とか。
 
そして糖尿病が現代人に多いのは、ある意味「進化」なのだとか。
獲物を捕まえる必要がないから視力が落ちる。
獲物を捕まえる必要がないから手足が壊死してく。
という事なのです。
つまり飽食である、ということは絶滅につながっている、という事なんですって!
飢餓の多い国は出生率が高い。
それは生きよう、とする遺伝子が働いて子孫を残そう、とするからで、
飽食の国の出生率が低いのは、その遺伝子の働きが弱まっているから、
ということらしいです。
 
もともと一日三食になったのはエジソンが発明したトースターを売るために、
「人間は一日三食食べなければいけない」
と発表したからだとか。
エジソンが言うんだから間違いない、
ということでトースターが飛ぶように売れたそうです。
炭水化物を食べなくても一切健康に問題のない私も含めて、
「常識」と思っている事を考え直さないといけないですね。
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辻端幹彦さんのテノールリサイタル

2012年05月17日 | Weblog

昨日は、東京トロイカ合唱団の団員で、テノールのソロ部分もやって頂いている、

辻端幹彦さんのリサイタルでした。
場所はルーテル市ヶ谷ホール。
ここはホールとしては有名ですが、恥ずかしながら初めて訪れたホールでした。
響きも、雰囲気もとても良く、リサイタルを行うにはとても良いホールだと思います。
辻端さんは芸達者で、「水車小屋の娘」でも演技を入れながら歌っていらっしゃったので、
ドイツ語がわからない、内容を知らない人にも良く伝わったのではないでしょうか。
特筆すべきは日本歌曲で、これも恥ずかしながら知らなかった作曲家、今川節の曲がとても良かったです。
今川節は明治生まれの作曲家。肺結核で25歳という若さで亡くなったそうですが、
260曲以上を残しているそうです。
そして「箱根八里」(日本古謡)は多くの人が絶賛していました。
二部はオペラアリア、カンツォーネの舞台。
つまり、テノール歌手の醍醐味を一晩で味わえたわけです。
辻端さんの発声はとても柔らかく包み込むようで、ブレスの技術力が素晴らしかったです。
決して身体に負担をかけない。
満員のお客様は辻端さんが指導されている合唱団員が多い、という事でしたが、
みなとても堪能されていたように思います。
そして昨日が辻端さんの50歳のお誕生日でもあったようですので、
ご本人にとられても、とっても良い記念日になったのではないでしょうか。
「最初で最後」と仰っていましたが、きっとまた虫が疼いてやらないわけにはいかなくなるのでは、
と思います(笑)
私もソロソロ…

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返還から40年も経ちましたが

2012年05月16日 | Weblog
 

昨日は沖縄返還40年を迎えた日でしたね。

沖縄の人は、日本に返還はされたけれど、基地が無くならない限り、本当の返還はない、
とテレビのインタビューに答えていました。
本土の方から見たら、遠いところの土地の話であまり実感も湧かないのが現状でしょうが、
昨日のテレビの映像で、アメリカ軍のヘリコプターが飛び交っているのを見たレポーターが、
地元の小学生に「凄いね!!」と驚いたら、小学生は
「何がですか?」と答えていました。
つまり日常的な事なので異常である、という認識がないのです。
その返還記念式典に鳩山さんが出ていたのには度肝を抜かれましたが、
沖縄の人は、実際に基地がなくなる事はあり得ないだろう、と諦観されていました。
 
それにしても、なぜこの進んだ人間社会にまだ戦争など必要なのでしょうか。
昔は領地を広げるため、とか資源を獲得するため、
などの実質的な部分もあったでしょう。
人の上に立つ、という人間の厭らしい欲望を満たす部分もあったでしょう。
宗教上の理由から、という事もあったでしょう。
それから文明が発達し、科学技術の競争という一面もあったでしょう。
 
しかし今の時代にはそのどれもが馴染まない感じがします。
 
日本にも尖閣諸島問題、何てものがありますが、海産物や地下資源があるんだったら、
仲良く分け合えば良いじゃないですか。
なぜ現代人はそれができないのでしょうか。
私は不思議でなりません。
被災した国や地域には援助をするのに、そういうところで争っている、
となるとその善意も薄らいで感じられてしまいます。
戦争なんて無くなれば沖縄の基地もなくなるし、大切な自然はそのまま残るでしょう。
それが良い事だとはどうして思えないのでしょう。
昨日の式典の映像を見ていて、悲しくなりました。
 
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自動車、なのだから・・・

2012年05月15日 | Weblog

今年はどういうわけか、悲惨な交通事故が多いですね。

自動車、と書くんだから自動運転に完全になれば、少なくとも居眠りで事故を起こす、
とかは無くなると思うのですが・・・
実際に先日Googleが自動運転自動車を22万キロを走らせた、というニュースも聞きましたし、
スバルの車で前の状況で自動的にブレーキをかける、というシステムがついている車は販売されています。
街中はともかく、高速道路はみんな同じ方向、同じスピードで走っているんだから、
料金所を通ったら後は寝ていても目的の出口まで行ってくれる、
というシステムにすれば、事故はおろか、渋滞も起きないと思うのですが。
それとか子供のランドセルに電波を発する機械がついていて、その近くを通ろうとする自動車は、
30キロ以上のスピードは出ないようにするとか。
そうすると通学路を抜け道にして爆走する車そのものもいなくなると思うのですが。
 
音楽の世界にも自動演奏、というものはあります。
例えばキーボードの類いにはデモモードというのがあって、ボタン一つでショパンが流れたりします。
しかし「感心」することはあっても「感動」することはあり得ない、
とまでは、元々の曲に力がある場合があるので言いませんが、
やっぱり生身の人間が、その人の魂を込めて演奏するから感動するのだと思います。
昔つくば万博で、自動演奏するロボット、というのがいて、指で鍵盤を叩いてオルガンを奏していました。
このロボットの「売り」は、人間なら一秒間に最大7回しか打鍵できないのに対して、
このロボットは10回叩ける。
ということでした。
当時私はSF物とかが大好きな中学生でしたので、「すげえ!」
と思った記憶がありました。
そしてそのロボットがオーケストラにあわせて曲を演奏する、
という映像がテレビで流れましたが、やはり「感動」した憶えは全くありません・・・
指揮をするロボット、なんかもあったと思いますが、
正直負ける気は一切しません(笑)
将来身体に障害を負って、目や耳の代わり、或は腕を機械に替えてしまう、なんて事になったとしても、
音楽を奏でる感性の部分は、どんな優秀なチップを脳に埋め込んでも無理、と思いますし、
そうであって欲しい、と思います。
 
 
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一期一会合唱団、その弐

2012年05月14日 | Weblog

昨日も以前にここで載せた、柏合唱連盟の6月10日に行われる「柏合唱の集い」での、

青木一恵作詩、大中恩作曲の

「あなたが歌うとき」の練習でした。

女声、混声とやりました。
以前にも書きましたが、本当に良い合唱団です。
このまま一回で終わってしまうのは本当に惜しい!
と思う合唱団です。

でもそれは不思議な事で、例えば一つの製品や、一人の人をもってしてそう思うのでは無く、
沢山の人が集まって出来た団体、という事を考えれば、どんなメンバーが集まってもおかしくないわけだし、
実際のところ、前回集まった人と今回集まった人は若干の違いがあるわけで、
例えばオーディションをやって、選ばれた人たちでもないわけです。
それなのに、この合唱団は素晴らしいから存続させて行きたい、
と思うのは本当に不思議な事です。
正確にいえば合唱団の名前すらないのですから。

でもだからこそ、合唱は面白いな、音楽って面白いな、
と思うのでしょう。

6月10日は作曲された大中恩先生ご本人が指揮をされます。
この記事をお読みの方はもちろんご存知だとは思いますが、
「いぬのおまわりさん」や、「さっちゃん」を作曲なさった方です。
どなたでもご入場できますので、ぜひ会場にいらしてください。
情報はこちらです。

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