火曜日に私が指導している団体、コッラ・ヴォーチェはオペラ物を中心にやっています。
秋の公演に向けて練習中ですが、今度の公演はガラ・コンサートです。
モーツアルトあり、ベルディあり、バーンスタインのTonightもやります。
このところのキャスト練習はコレペティトールの方に任せて音取りが出来て来たら私が行く、
というスタイルを取っていたのですが、昨日はキャスト練習中心でしたが、久しぶりに私が行きました。
音取りや譜読みに四苦八苦しているキャストもいたので、この際なのでそれについての話題を載せましょう。
合唱をなさっている方にも参考になるかと思いますし。
一番オーソドックスな音取り方法はもちろんピアノで音を叩きながら歌うこと。
しかしこれは日本の住宅事情を考えると難しい。
幼稚園や小学生の時に鍵盤ハーモニカをやって、鍵盤が叩ける事を前提に話を進めますが、
今小さなおもちゃのようなキーボードでもちゃんとした音がでますし、大抵ヘッドフォン端子がついています。
だからちょっとしたスペースがあればどこでも音が取れる、ということはわざわざ書くまでもない、事ですよね。
しかし本当はそういう機械に頼らないでいい方法がありますし、
機械に頼っていたのではいつまでたっても正しい音程が取れない、という危険もあります。
ではどうすればいいか
それは「相対音感」を訓練で身に付ければいいのです。
音の高さというのはその音の周波数で決まります。
440Hzはラの音である、ということはご存知だと思いますが、220Hzもラ、880Hzもラです。
つまり1:2の関係。
そして完全8度という関係でもあります。つまりオクターヴ。
完全一度は1:1
完全五度は2:3
完全四度は3:4
長三度は4:5
短三度は5:6
と変化して行きます。
特に「完全系」と呼ばれるものは比率が低いので、調和しやすくなります。
で、「相対音感」ですが、例えば「ド」の音をもらってそこから「ソ」の音を歌う、
「ファ」の音を歌う、ということは比較的簡単なのです。
なので訓練として完全五度上の音を歌う、完全五度下の音を歌う、ということを繰り返すと
相対音感がついてきます。
階段を上がる時に「どれくらい足を上げたらいいか」なんて考えていないと思いますが、
それは階段を上がる事が当たり前になってしまっているからですよね。
フルマラソンを走った次の日などは一段一段階段を上がる事に苦労しますが、
その状態からスタートする、と思って下さい。
音をもらって即座にその完全五度上や下が歌えるようになって来たらしめたものです。
音階というのはオクターヴで考えてその中で処理すればいいのですから、そこから他の音も取りに行けると思います。
ということで私のお薦めの訓練術。
小さなキーボードでいいので購入して、手が空いた時にポン、と音を叩いて完全五度上や
完全五度したの音を歌います。
ただし、この時にやっては行けないのは「考える」ということ。
身体の持っている感覚で歌って下さい。
三日も続ければ放っといても頭の中に音が浮かんでくると思います。
続きはまたの機会に。
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