再び浮上せよ

憂鬱と膝痛と怠惰な生活からの脱却をめざして

精神科受診

2005-09-16 | 医療関係の人たちあれこれ
自分の症状が鬱っぽいことはネットなどで調べて察しがついていた。
しかし、眠れないということは無かったし、一日の内で辛いのは夕方というのが一般的な鬱の症状には当てはまらなかったが、それは個人差だろう。但し、鬱だったとしてもまだ軽いな、という認識だった。軽ければ早く治るし、薬が効き出せば気分が楽になるそうだから…。

精神科の診療と言うものがどんなものかも下調べした。

 UTU−NET

多くの精神科医が優良サイトとして認めているというここのサイトはとても役に立ったし、精神科を受診することに対しての不安も軽減してくれた。

このサイトに、精神科医の先生からのアドバイスとして「いきなり大病院に行く事はない。まずは近くて行き易いところに、気軽に行けばいい。」とあったので、徒歩5分ほどの所に数ヶ月前に出来たメンタルクリニックに行くことに決めた。そのクリニックのHPには<出来るだけ薬物に頼らない治療>とあったし、カウンセリング・ルームも併設されているというのも魅力を感じた。



朝9時の診療開始時間を少し過ぎた頃に行ったのだが、待合室には誰もいない。出来たばかりだし、予約の患者さんが殆どなのかもしれないと思ったが、それにしては待合室が広いような…。
壁にはそこの先生が師事していると言う某大学の先生が来院した時の記念写真が飾られ、患者用の本棚にはそこの先生が書いたと言う本が十数冊並べられていた(全部同じもの)。こういうの好きじゃない。ちょっとマイナスイメージ。
お水はただらしかったが、<お茶・・・30円 コーヒー・・・50円 お気軽にお申し付けください>の張り紙が。自販機ならわかるけど、何か変な感じ。精神科って、やっぱり普通のお医者さんとは違うののかなぁ・・・と、精神科初体験者は思った。
カウンセリングは10分で2,500円〜〜〜!?・・・ぜ、絶対に受けるのよそう!!! 精神衛生上良くないお値段!(カウンセリングの相場も調べて行ったが、これは最高額に近い部類。しかも、大都市の。)

待つこと10分。呼ばれて診療室に入ると、ラフな服装のおジイちゃんが…。
開業したてだから、若いか、せいぜい同年輩の先生だと思っていたので、ちょっとびっくり。
パステルトーンのストライプのボタンダウンのシャツに明るい色のコットンパンツ。クール・ビズのお手本のようなお洒落だけれど気取らないファッション。細身で品が良く、穏やかそうな相貌は”塩爺”こと塩川正十郎元財務大臣にそっくり。・・・ってことは整形外科の先生にもよく似ているということだ。あの整形の先生、人当たりは良くて如何にも親切そうな話し方なのだが、実際話し出すと患者の言うことは殆ど聞かず、自分の言いたいことばかりをしゃべる。まあ、見た目は似ててもそこまで一緒とは限らないし、整形の先生にしたところで第一印象は悪くは無いのだ。

ところが!
「どうしました?」と訊かれ、話し出した途端に涙が出て来てしまったが、話す内容自体は精神保健センターのカウンセラーさんに2度(その経緯はこちら)、そして旦那にも話したから手短に要点だけ話すのは容易だった。まずはという感じ。そこから先生が気になることを訊いてくると思って…。
でも、それだけ聞いて「軽い鬱だね。薬を出しますから、飲めば楽になりますよ。」・・・おいおい!
「膝のためにもどんどん散歩しなさい。いろんなところ行って気分転換すれば良くなるよ。家事だって、出来ないと思ってないでちょっとずつやればいいんだから。」・・・だからさぁ!そういう話はこれからしようと思ったのに!

歩いて筋肉を付けるのが膝の唯一の治療法なのだが、ちょっと歩き過ぎると痛い。以前一日に7千〜1万5,6千歩歩いていた身には3千歩程度で痛くなってしまうのはとても歯痒く情けない。でも、痛くなったら休養しなければならない。休んでいたら筋肉は付かないどころか増す増す衰え、治りも遅くなる・・・そんなに焦っても仕方の無いことはわかっていながら、そのジレンマから抜け出せないのも落ち込んでしまう原因の一つなのに気軽に言わないで欲しい。
家事だって、ちょっとずつやろうと思ってもそれすら出来ないからここに来たのだ。ちょっとでもやらなきゃ!と思っても身体が言うことをきかない。やらなきゃやらなきゃと思うほど落ち込みも深くなるのに・・・。
第一、そんなことは旦那にも日頃から言われていることだし、言われなくたって自分でも重々承知しているのだ。それが出来ないから頼って来たんじゃないの!!!

そのことを話そうとしたら、こちらの言葉を遮って話し出した。
とにかく気分を明るく保とうと勤めることが大事だと滔々と語る。そして、薬の副作用の説明をちょっとだけしておしまい。正味5分程度。
さめざめと泣いていたはずが、次第にシラケて来て、診療室を出る頃にはムッとしていた。
他の患者さんが待っているのかと(だから短かった)思いきや、相変わらず待合室は無人。後からやって来る様子も無い。

もう少し話を聞いてくれると、精神科に行けばもう少し気分が良くなるかと・・・そんな過大な期待をして行ったのが間違いだったのかも知れないが、出来ないからこそ途方暮れていることをやれと言われても…。
薬の力を借りれば出来ると言うのだが、こういうアドバイスは鬱の患者には一般的にはタブーなはず。それを言うということは、実は単に怠け者が自分を甘やかしてるだけだと思っているんじゃなかろうか。だったら薬なんか出さず、「あんたは怠け者なんだよ。もっと頑張らなきゃダメ!」ってストレートに言われた方がずっとマシだ。
第一、信頼関係が大切なはずなのに、こちらの話を遮って一方的に話すという態度はどうなんだろう。こちらの話を聞いてくれるという感じがしなかったのが一番不満だった
まあ、2,140円の請求だから、10分2,500円のカウンセリング料からするとあんなものなのかもしれないけど…。



公平を規して言うと、中には聞いて良いこともあった。
 ・楽しくなくても笑顔を作る
笑顔を作る表情筋が動くと、脳には「この人は楽しいんだ!」という情報が伝達され、脳内伝達物質が出る。これが減少している状態が鬱状態だから、これが出れば鬱から抜け出せる。薬はこれを出すためのもの。

 ・大きな声で歌を歌う
大きな声を出す事によって笑顔と同じ効果が得られる。気分も発散出来る。

「病は気から」とか「辛い時こそ笑え」とか言うが、これは生理学的にも正しかったわけだ。決して気持ちの問題だけじゃなかったのだ。
これなら簡単に出来る。先生は気に入らなかったけれど、これだけは実践しようと思った。

でも、<怒り>って感情でも脳内伝達物質は出るんじゃなかろうか。
クリニックを出て、処方箋薬局に向かう間にムッとしている程度だったのが、段々とむかっ腹が立って来て、こちらに書いたような心境になって行ったのだ。

あと一つ、あの先生が言った言葉で嬉しかったのは・・・
「変形性膝関節炎が治らない人はさ、物凄く太った人でしょ。あなたは痩せてるんだから、絶対に治るよ!
膝に関して絶対治るという言葉は今の私にとってとても嬉しい言葉なのだ。しかも、分野は違えど医学畑の人の言葉だ。その点は感謝している。

あれから丁度1週間。
4日間有効という処方箋の期限は切れたし、取っておいた今日の診療予約もキャンセルした。もう、あの先生の診察を受けることは無いだろう。もしもこの先、また精神科のお世話になるような事態になってもあそこには行かない。
でも、あれから今までの精神状態を考えると、あの先生、もしかしたら名医だったのかも。(笑)
キーワード
塩川正十郎 クール・ビズ お医者さん メンタルクリニック
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