myukatの映像記録簿

映画やTVCFなど映像についての感想等を記します。部分的にスト-リーにふれる場合があります。あらかじめご了承ください。

宇宙戦争(スティーブン・スピルバーグ/2005/アメリカ)

2005-07-09 13:11:22 | 映画
【評価】⇒☆☆☆★ 【感想】⇒映像自体はすごく迫力があって、五感に訴えてくる・・・リアルな感覚を持つくらい怖かったぐらいです。映像の見せ方はさすが、スピルバーグといったところです。今回の宇宙戦争はリメイク版ということで、一度同じ原作でバイロン・ハスキンが1953年に映画を作っています。私はその作品を見ていないのですが、時代背景が変わっているにもかかわらず、同じようなストーリー展開のようです。私も部分毎、ラストシーンは「おや?」っと思うシーン(関連:おまけ1)がありました。映像のクオリティには満足だけど、映画としてのストーリー展開の部分に謎が結構ありましてもうちょっという気がします。原作に忠実であることも大事だと思うのですが、時代背景が現代になっているのだから、そのあたりはちょっと考慮してほしかったです。ただ、映像からの迫力はものすごいです。アトラクションに乗っている気分でした。(池袋の方では座席が動く映画館で放映されたそうなのですが・・・非常に怖かったそうです。)それくらい体感度は高いです。かなりそれだけでもドキドキできますので、ぜひ話題作で体感(パニック)してください。引き続き【宇宙戦争おまけネタ】お楽しみください。

【おまけ1】楽しめる日立のキャンペーンサイト
今回宇宙戦争と絡んで気になることが。それは日立のプロモーションです。何度か広告を見て気になったので、キャンペーンサイトを見てみたのですが、結構おもしろい。映画と密に関わってるようなんです・・・。もっと認知があってもいいような気がするのですが(悲笑)・・・面白いのでここでさわりのみ紹介します。グローバルに共通のイメージで広告展開をしたり、プロダクトプレイスメント(映画に商品を忍び込ませる宣伝方法)行ったりして尽力してます。ロンドンの友人は日立の宇宙戦争タイアップ広告を出しているバスを見かけたらしい。日立の商品が映画に入り込んだりもしてます(一部ではそのストーリとの兼ね合いで疑問と言う形で話題になってるのです・・・)。私は本家サイトにない、通常スピルバーグとトムの映画現場で撮るのが難しいメイキングだったり、インタビューなど特別コンテンツで楽しめました。あとはこの「世界をドキドキさせる映像が、好きだ」ってコピーがものすごく気に入りました。(「きれいなお姉さんは好きですか?」と同じくらい返事がしたくなりますw)映画好きな人、宇宙戦争に関心のある人・・・キャンペーンサイト見てみると楽しめます!http://wow.hitachi.com/j/
【おまけ2】そうそうパニックと言えば・・・
宇宙戦争といって有名な話に「アメリカでの宇宙人襲来パニック事件」があります。(まだ映画化される前のトピックですが)1938年10月30日夜に、放送されたラジオドラマ「宇宙戦争」が元となり全米120万人をパニックした事件です。当時、毎週日曜日にアメリカのラジオで「オーソン・ウェルズとマーキュリー劇場」という番組を放映されていました。
この番組で「宇宙戦争」の小説の舞台をアメリカに変え、アメリカ国防長が緊急会見、その後ニュース実況の形にしてドラマ化して放送したところ、これを聞いた人が本当に火星人が攻めてきたと思い込み、大騒ぎになったというものです。
今でも同じ手を使われたら・・・私はパニックになる可能性あるかもしれません。


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【宇宙戦争】

宇宙戦争公式HP
宇宙戦争・日立キャンペーンサイト

製作年度 2005年
製作国・地域 アメリカ
監督 スティーブン・スピルバーグ
製作総指揮 キャスリーン・ケネディ
原作  H・G・ウェルズ 
出演 トム・クルーズ,ダコタ・ファニング,ティム・ロビンス,ミランダ・オットー,ジャスティン・チャットウィン

あらすじ:
アメリカ東部のある町。その異変は突然起こった。雲ひとつない晴天だったのが、何の予兆もなく天候は崩れ、強風がうなり声をあげる。上空では激しい稲光が交錯し、その一つは地上にまで達した。やがて大地は揺れ、そこにはいつの間にか、奈落を思わせるような巨大な穴が穿たれたのだった。その場に居合わせたレイ(トム・クルーズ)は、別れた妻との間の二人の子供、息子のロビー(ジャスティン・チャットウィン)と娘レイチェル(ダコタ・ファニング)と共に、この常識の埒外にある状況を見守っていた。
次々と起きた不可思議な超常現象は、更に想像を超えた形へと変化し人々に襲い掛かってきた。平和な時は一転して失われ、人々の心は恐怖で満ちあふれた。そして今、人類が未だかつて見たこともない恐ろしい“何者”かがレイたちの前にその姿を現し始めるのだった・・・。 (From goo映画)

ペイ・フォワード(ミミ・レダー/2000/アメリカ)

2005-06-19 10:03:23 | 映画
【評価】⇒☆☆☆☆ 【感想】⇒何かある度に見てしまう一本です。何回くらい見たでしょうかね。忙しくなってぎすぎすしてきたなと思うときなどに自分と向き合うために見てます。「pay it forword」つまり自分に施してもらった善意をそのままその人に返すのではなく、外の人にその善意を渡してあげる運動。原作者のキャサリンは、「けして成功するようなものではないけど、試してみる価値はある」と言っているのですが、これに同感です。だから私は試すようにしてます。映画の内容については本当に心が温まる一本です。見終わった後に浄化された気分になります。ラストシーンは本当に心に響きます。ハーレイ君の天才ぶりは相変わらず。この子はどんな大人になるのでしょうか。えなりくんのようにそのままの顔で大人になりそう・・・。きっとこの映画を見て、自分の生き方がちょっと変わった人いる気がします。
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製作年度 2000年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 123分
監督 ミミ・レダー
製作総指揮 メアリー・マクラグレン 、ジョナサン・トレイスマン
原作 キャサリン・ライアン・ハイド
脚本 レスリー・ディクソン
音楽 トーマス・ニューマン
出演 ハーレイ・ジョエル・オスメント 、ケヴィン・スペイシー 、ヘレン・ハント 、ジェームズ・カヴィーゼル 、ショーン・パイフロム


あらすじ:
11歳の少年トレバーは、社会科の授業で「世界を変るために何ができるか」という課題が出されたことをきっかけに、あるアイディアを思いつく。それが"ペイ・フォワード"。親切を受けたらその厚意を他の人へ贈ってゆくことで善意の輪を広げてゆこうというものだった。シンプルかつ奇想天外なこのアイディアは、いつしか複雑な世界に生きる大人たちの心を癒してゆくようになる。

イン・ザ・プール(2005/三木 聡 /日本)

2005-05-22 23:29:54 | 映画
【評価】⇒☆☆☆★ 【感想】⇒拝啓、松尾スズキ様・・・あなた面白すぎです。なんでか、いつもペースに巻き込まれてしまいます。なぜなのでしょう。謎でたまりません。「トリビアの泉」の構成作家もされてる三木さんが監督だけあってトリビアで取り扱ったネタがところどころに。クスクスからゲラゲラまで笑いの種が映画の中にたくさんあります。割と身近にいそうなキャラクター設定も入りやすかったかなあと思います。(田辺誠一が演じるプール中毒の気持ちが若干わかるような気がします。市川実和子が演じる強迫神経症の気持ちもわかるような気がします。)何はともあれ後半に行けば行くほど主演の松尾さんの魅力が滲み出てきます。本で読んで見るとまた別な面白さがありそうなので、本も読んでみたいと思います。あっ、ふせえりさんって三木さんの奥様らしいです。知らなかった・・・。

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イン・ザ・プール公式サイト

イン・ザ・プール (2005/日本)
監督・脚本:三木 聡
原作 :奥田英朗
音楽 :坂口修
出演: 松尾スズキ 、オダギリジョー 、市川実和子 、田辺誠一 、MAIKO


あらすじ:
24時間勃ちっぱなしという“継続性勃起症”の会社員(オダギリジョー)、火元やカギの掛け忘れが心配でなかなか出かけられない“強迫神経症”のルポライター(市川実和子)。ちょっと変わった症状に真剣に悩む彼らは、伊良部総合病院の精神科を訪れる。だがそこで待ちかまえていたのは、ヒョウ柄のシャツとブーツに白衣を羽織った、見るからに怪しげな精神科医・伊良部一郎(松尾スズキ)だった! 治療と称した伊良部のおかしな命令に、患者達は仕方なく従うのだが・・・。
(from goo映画)

スイミング・プール(フランソワ・オゾン/2003/フランス・イギリス)

2005-05-07 22:25:57 | 映画
【評価】⇒★★★★☆ 【感想】⇒まさにオゾン映画ですね。映像が美しい。プールの水の映像だけでもたまらなく、美しいです。オゾンの撮った「まぼろし」「8人の女たち」は結構人気がある作品だと思います。私はどちらも好きな映画だったので相性が良いのでしょう。この映画も楽しめました。・・・この映画もやはりフランス的感性が注入された映画です。好き嫌いが分かれる映画だと思います。二人の象徴的な女性、堅実的なイギリス人中年女性サラと官能的フランス人ピチピチ女性ジュリー。この二人を対照的、さらに隠喩的に表現しながら、一つの方向にストーリを持っていきます。この映画はサスペンスです。(あらすじは後半にありますのでご参照ください。)考えながら、パズルのように物語を解いていくのが好きな方は楽しめる映画だと思います。全体的にゆったりと進む時間が長いです。すべては最後の加速時のわくわくを楽しむためです。前半はゆったりですが、頑張って見てください。サニエ嬢のスタイルは女性が見ても本当に美しく、官能的です。ランプリングもとても美しいです。映画前半と後半の変化とても楽しめます。まさに二人の女性としての(肉体の)美しさがこの映画のスパイスでもあります。カメラワークも良いんですよね。ストーリーは見た人によって解釈が違うように思います。細部までじっくり見ていたほうが、あれこれ言えます。じっくり見ていたほうが楽しめるはずです。(笑)出る映画ごとにとてもいい味を出しているお気に入りの小人の女優さん、ミレイユ・モセもちょこっと出ています。

(私なりの解釈が書かれてます。どう思います?こうでも解釈しないとすっきりしない(笑) ↓ ネタバレ注意:反転させてお読みください。)

●ジュリーは二人の人物が演じている
・・・サニエと最後オフィスですれ違い、ラストシーンでサラが手を振る子の二人。
・・・サニエが演じているジュリーはサラの投影と執筆の上での空想が重ねられている、またトラウマに悩んでいる。
●ジュリーは幼い頃あった交通事故のトラウマに悩み、サラに事故死した母親への思を持っていた。
・・・事故に絡んでいるのか残された父親を許せないでいるところがある?

●ジュリーとサラはお互いに異質な性格だとは理解した上、同じ人物への思いがあることに気付く。
・・・サラは愛する社長に相手にされない悔しさ、ジュリーは事故で残された父に何らか(必要以上に世話を見たがるとか事故を起こしたからなのか)の憎しみがある。

●二人は共通の人物への思いから仕返しをしたいという思いが生じる。

●その思いがサラは家族が絡んでいる殺人小説を書く、そして別な出版社から本を出す。
※ジュリーは殺人はしていないのではないかと思う。ただ父を困らせるために自分が殺人を起こすアイディアを提供したのかな・・・(自信なし)

●ジュリーは別荘の滞在によってサラが母親の小説を生き返らせてくれた、事故へのトラウマ克服、父離れをした。
●サラも新しい小説(ジュリーの母親の小説に影響された)を書くことにより、女性として、作家として新たなスタートをし、社長への思いもふっきった。

こんな風にやや無理矢理解釈しました。でもこう解釈しても謎は残るんですね。

ミレイユ・モセがなぜ、あんなにジュリーの母親が交通事故で死んだことを怯えたように話をしていたのかってところ・・・とか


本で読むと全貌がわかるという言葉を目にしました。気になるので読んでみようと思います。

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Swimming Pool 日本語公式サイト

Swimming Pool(2003/フランス・イギリス)
監督 : フランソワ・オゾン
脚本 : フランソワ・オゾン、エマニュエル・ベルンエイム
音楽 : フィリップ・ロンビ
出演 : シャーロット・ランプリング、リュディヴィーヌ・サニエ、チャールズ・ダンス、ジャン=マリー・ラムール 、マルク・ファヨール

あらすじ:
ミステリー作家サラは、出版社の社長の別荘に招かれる。南仏の美しい自然に囲まれたプール付きの別荘に着くと、次々とインスピレーションが湧き、サラはすぐ執筆を始めた。そこに社長の娘ジュリーが現れ、2人の奇妙な共同生活が始まる。毎夜違う男を連れ込んでは騒ぎ回るジュリー。最初は苛立つが、瑞々しい肢体で男を誘惑するジュリーに、サラは興味を持つようになる。やがてサラは自らがミステリーの主人公になり、現実との区別が曖昧になっていった。そんなある日、サラはプールサイドに残った血痕を見つける。(from goo映画)



CODE46(マイケル・ウィンターボトム /2003/イギリス)

2005-05-05 19:19:20 | 映画
【評価】⇒★★★☆☆ 【感想】⇒何よりも印象的だったのは、画角構成のセンスの高さであった。雑感の映像がとても良かった。ストーリもなかなかうまく出来ていたと思う。イギリス映画らしく、静寂(暗さ?)の中に、クールさと情熱をうまく取り込んでいる作品であった。イギリス映画が好きでない人はちょっと・・・好きでないかもしれない。見ている人に考えさせる部分も残しているために、ただ見せられているという感じがない。集中して見てもらいたい一本である。主人公の女性がとても美しい、そして目力というのでしょうか、パワーがとてもある。個人的には主人公の男性の行動もわからなくはないが、許しがたいところは多々ある。内容が遺伝子問題で今後このような世の中になったらどうしよう・・・と正直思った。

個人的にジュベル・アリの映像がとても好きです・・・。
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製作国 イギリス
上映時間 93分
監督 マイケル・ウィンターボトム
製作総指揮 ロバート・ジョーンズ 、ビンガム・レイ 、デヴィッド・M・トンプソン
脚本 フランク・コットレル・ボイス
音楽 デヴィッド・ホームズ
出演 サマンサ・モートン 、ティム・ロビンス 、ジャンヌ・バリバール 、オム・プリ 、エシー・デイヴィス

【あらすじ】
近未来の上海で“パペル”と呼ばれる滞在許可証を偽造していたマリア(サマンサ・モートン)は、その調査に訪れた既婚のウィリアム(ティム・ロビンス)と恋に落ちる。だが2人は同じ遺伝子を持つ者同士で、その関係は“CODE 46”という法律で禁じられていた。