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右と左の補助輪


私は、先天性の心疾患を持って生まれてきました。
小さい頃は、ちょっと運動するだけで、
唇が紫色になりチアノーゼが出ていて、すぐ運動中止に。
5歳の時に、半日かかり心臓を2回止めて大手術をしました。

数年前、実家の倉庫を片付けしていたら、当時の保育園の連絡帳がでてきました。

“何でこの子なんやろ。本当、代わってあげたい。ゴメンね。本当、ゴメンね。”と母の言葉。

それを読んで、ただ、ただ涙がとまりませんでした。
そんな私も術後は、元気にスクスク育ち、2011年4月に元気な男の子を出産しました。

出産して3日目に心雑音が聞こえるとのことで、他の病院で調べることに。
産後だったので私は行けず、看護師さんと私の父が行ってくれました。
待ってる間、気が気じゃなく、悪い方に悪い方に考えてしまい
自分を責めて、涙が止まりませんでした。
そんな時、気分転換にと出たばかりのアルバムに入っていた“右と左の補助輪”を聴き、
ぐーっと胸があつくなりました。

父と息子が検査から帰ってきて、結果は『異常なし』。
ずっと肩に入っていた力が抜け、安心して涙が出てきました。
そして、私と同じくらい心配してくれた母に、すぐ電話で報告。
電話の向こうで、涙ながらに『良かった。本当、良かった』と母も言ってくれました。

いつだったか、母と息子と3人でドライブをしていたところ、
ステレオからこの曲が流れてきました。
歌が終わると、母が

『何度、貴方と代わってあげたい。と思ったか分からない。
 でも、貴方の補助輪には、しっかりなれたかな。
 今度は、しっかり貴方が、この子の補助輪になってあげてね』と。

グッと胸が熱くなりました。

今年、第二子を出産し、なかなかライブには行けないのですが、
次に母と行くライブでは、この曲が聴けたら良いな。


[20代女性]

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