昔有る所に とても貧しい男がいました。
男はいつものように 腹を空かせて 道端に座り込んでいました。
そこに偶然 友達が 通りかかりました。
友達は 男を見て とても懐かしがり 食事に誘いました。
久々の友と 酒を飲み 食事をして楽しい時間が 過ぎました。
男は久し振りの 御馳走とお酒に 満足してすっかり眠ってしまいました。
友達は 寝ている男を見つめながら
私が明日 この男と別れ旅立てば また貧しい生活を 過ごすのであろうと思うと可哀想になり
寝ている男の 着物にとても高価な宝石を 縫い付けてあげました。
｢この宝石を売って 良い暮らしをするんだよ。｣ そう願って 友達は旅立ちました。
時が経って 友達が旅から戻ると 男は相変わらず 貧しい暮らしをしていました。
友達は ｢なぜ あの宝石を売って 良い生活をしなかったんだ。と 尋ねると
男は その宝石に 全く気が付かなかった と 答えました。
このお話は 男は私達で 友達はお釈迦様 宝石は幸福への正しい教え 法華経です。
私達は いつもお釈迦様 ご先祖様 神様に見守られて 人生を歩んでいます。
まずその事に 気付かなければ 幸福にはなれません。
私達の心には 神仏が宿り いつも正しい道へ 導いてくれています。
一人一人の 心に無量の 宝珠（宝）が 縫い付けられています。
この宝に 早く気付くか 気付かないかで 人生が大きく変わってきます。
宝の持ち腐れに ならないように 気を付けて下さい。
宝珠は あなたの胸の中に有ります。
合掌 栄久山 妙善寺
