青い鳥通信局

幸せを探している旅人

世界のむかしばなし

2017年07月11日 | 日記
世界のむかしばなし
子どもに語るお話講座に参加できることになったのですが、
宿題として出さねばならないレポートに悩んでいます。
やっと1冊分のレポートが終わり、また2冊目の昔話を読んでいます。
”世界のむかしばなし”という本を読みました。
ノルウェイ、ロシア、スウェーデン、インドなど
9か国の物語が14話収録されています。
漢字が少なく、ほとんどひらがなで書かれているので
とても読みづらかったです。

14話の中で2つの話がとても印象に残りました。
それは”この世の終わり”と”いたずらおばけ”です。

”この世の終わり”は、頭に落ちてきたどんぐり一つで
”この世の終わりが来た”と森の動物たちを騒がせた
小さな雌鶏の話です。
どんぐりが空の大きな塊になり、それが
この世の終わりが来たこととして動物たちを驚かせ、どんどん膨らんでいく
過程が可笑しくまた愚かにも見えました。
しかし、物語は笑い話として終わっていません。

この世の終わりが来たと避難した動物たちがお腹を空かせ、  
雌鳥を始め豚、牝牛や犬など次から次へと食べてしまう所が
現実味がありまた残酷でもありました。

一つの事件を冷静に判断できず過剰反応する雌鳥の愚かさ、
そして、間違った情報を見抜くことのできなかった
他の動物たちの悲惨な最後が心を重くします。


仏教の教えでは世界は輪廻しますので
この世の終わりという概念はないでしょう。
しかし、聖書ではいつかこの世に終わりが来ると預言されています。
全てには始まりがあり、そして、終わりがあります。
命あるものには必ず終わりがあります。
永遠という言葉はこの世には存在しません。

”この世の終わり”はフィンランドの昔話で
多分キリスト教の影響でこのような物語が伝わってきたのでしょう。
色々な国の昔話を読んでいると、その国の宗教や文化の影響も
垣間見ることができます。
”この世の終わりが来たと騒ぎ出した動物たちが
結局その言葉どおりに命の終わりを迎える所がほろ苦いです。

もう一つはイギリスの昔話の”いたずらおばけ”です。
年をとって貧乏で一人ぼっちのおばあさんが
道端のどぶの中で大きなつぼを拾いました。
中をのぞいてみたらそこには金貨がたくさん入っていました。
その日の食べ物にさえ困っていたおばあさんが見つけた宝のつぼ。
最初は金貨がたくさん詰まっていたそのつぼが銀の塊に変わり、
つぎに鉄塊に、さらにそれは大きな石に変わり
最後は結局おばけになって消えていったという話です。

金貨のつぼを見つけ家まで運んでいく道を
お金持ちの女王様のような暮らしを夢見ながら陽気に進む
おばあさんの様子が目に浮かびます。
しかし、話は残念な結果で終わります。

小さな小屋に住みその日暮らしの貧乏なおばあさん、
近所の人の使い走りをしてこちらで一口、あちらで一のみの食べ物をもらって
生きていた彼女がつかの間の幸せを手にしたように見えます。
昔話には幸せな結末の話が多いのですが
なぜかこの話は変わらない現実のままで終わります。

私が注目したのは、彼女の前向きな生き方です。
その日暮らしの生活でも、おばあさんはいつも元気で陽気で何もほしいものがないと
お話の最初に書かれていました。

そして、その性格はどんな事が起きても変わりませんでした。
金貨のつぼがどんどん価値の無いものに変わっていても
彼女の反応はがっかりなどせずに、常によいところを見つけることでした。

女王の暮らしが出来たはずの金貨のつぼ
それがいたずらおばけに変わり逃げていっても
彼女は自分を近所で一番運のいい人、
幸せものとして捉えているのです。

たくさんの物を持っても満足しない人がいます。
何も無くても自分の生活に満足して生きる人がいます。
果たして、どちらが本当に豊かな人でしょう。


さて、次はどんな本が私を待っているだろう。
あと、まだ4冊の宿題が残っています。











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