ミャンマー視覚障害者医療マッサージトレーニングセンターの日々の記録 「未来に向かって」

NPO法人「ジャパンハート」が、ミャンマーの視覚障害者の社会的自立を目指して立ち上げた新たなプロジェクト

新トレ―ニングセンター建設状況

2013年04月30日 | 日記
今月はミャンマーは正月です。

ミャンマーの正月を祝う行事として水祭りがあります。水祭りは一年間の汚れを落とすという意味で水を掛け合うという、とても激しいお祭りです。

今年、初めて私もそのお祭りに参加しました。
道を歩いていると、車から水を掛けられ、子供に水鉄砲で水を掛けられ、バケツ・ホースで水を掛けられ、自然と笑顔になってしまいます。水を掛ける人も掛けられる人も笑顔です。子供・大人・男女・人種関係なく、みんながこの水祭りの4日間は朝から夕方まで笑顔で楽しみます。悩みがある人でも・イライラしてる人でも、水祭りに参加されれば、心のモヤモヤも水に流されると思います。とても素晴らしいお祭りです。

さて、新トレーニングセンターの建設状況ですが、当初は3月末に完成予定でしたが予定より少し遅れて現在、9割方完成したという状況です。この、新トレーニングセンターが完成してここから新にたくさんの先生が巣立って行く事を想像しますと、今からワクワクします。

 杉浦
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「第2回卒業式」

2013年03月05日 | 日記

3月1日、昨年と同じ会場をお借りして、本センターの第2回卒業式を行った。
今年は、11名の卒業生が、ミャンマー政府公認の医療マッサージ師と医療マッサージ教員の証明書、そして本センター卒業証書を受け取った。

また、卒業式に引き続き、今年は先日行われた「第1回ミャンマー医療マッサージ師全国統一資格試験」の合格発表と医療マッサージ師証明書の授与も行われた。
ミャンマー初のこの試験の合格者は8名。少し緊張しながらも証明書を受け取り、充実感にみなぎっている様子だった。

午後はセンターへ戻り、教室に本センターの第1期生から3期生までの学生30名以上を集めて、最後のパーティーを企画した。ご馳走を食べながらそれぞれが思い出話やこれからの夢を語り、最後は歌謡ショー。改めて、学生同士の結束力の深さと本センターへの熱い思いを実感した。

私は、学生たちに本センター同窓会として「Myanmar Massage Teacher's association」と言う名前を付けることを提案し、学生たちはこれに賛同し、これからお互いに連携・協力しながら、各地の盲学校でミャンマーの視覚障害者医療マッサージ教育に一生懸命取り組んでいくと約束してくれた。
そして、最後の宿題を出した。それは、「ここにいる全員が必ず一人36名以上の視覚障害者に教えること。」。36名とは私がミャンマーで教えた学生数。これ自体は大変少ない数だが、その36名がそれぞれ36名の視覚障害者に伝えれば、この国に住んでいる1000人以上の視覚障害者が自立のチャンスを手にすることができるようになる。「人から人へ知識・技術・自立の心を伝える」、正にこれが教育だと思う。更に、それがミャンマー人からミャンマー人へ安定的に伝えられるようになればもっと素晴らしい。
言うまでもなく、まだまだ彼らは未熟な新米教員たちだ。しかし、これから多くの方々の中で様々な経験を積み、ミャンマーにおける医療マッサージ教育の専門集団として成長してくれることを期待している。
    塩崎
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「第1回ミャンマー医療マッサージ師資格試験」

2013年02月28日 | 日記


2月23日、本センターを会場にミャンマーで初となる「第1回ミャンマー医療マッサージ師全国統一資格試験」が行われた。
これまでミャンマーの学校では、解剖学・臨床医学等の医学的知識は皆無で、実技中心のマッサージを短期間で教えていた。
指導期間・指導内容も各校まちまちで、それぞれの学校から修了証明書が交付され、マッサージ店等で勤務しているのが現状だった。
このようなミャンマーの状況を初めて見て以来、私はなんとか教育と資格試験をセットにした仕組みを作れないだろうかとずっと考えてきた。
たとえ視覚障害者と言えども、実社会に出ればプロのマッサージ師としての資質を求められるし、そうでなければ本当の職業人とは言えない。

そこで、本センターでの医療マッサージ教員養成と並行して、現地政府当局・全国盲学校等関係機関との協議を重ねながら、この国に根差した医療マッサージに関する教育や資格試験のシステム作りにも取り組んできた。ジャパンハートヤンゴン事務所担当者にもネピドーに何度も足を運んでいただき、現地の理解を得て実現した全国標準教育カリキュラムの導入と今回の資格試験。

当日は、ミャンマー各地の盲学校医療マッサージコースで2011年度より2年間、本センター卒業生たちの下で学んできた受験生がヤンゴンに集い、座学と実技からなる全国共通の統一試験に臨んだ。試験は、座学・実技共に、2011年度に導入した「ミャンマー盲学校医療マッサージ科全国標準教育カリキュラム」内から全て出題した。更に、合否判定は、予め作成した評価基準に基づいて客観的に行った。
こんかい受験生の引率教員として着いてきていたのが、今は母校の医療マッサージ担当教員として活躍している本センター第1期卒業生。2年前は本センターで学んでいた彼らも、今回は全国統一資格試験を受験する生徒に付き添ってきた。

生徒たちに囲まれてうれしそうな私の教え子たち。試験開始ぎりぎりまで受験上のアドバイスをしたり、休憩時間に自分の生徒の所に差し入れの水片手に近寄って「難しかった?」、「ちゃんと答えられた?」と心配する姿は、盲学校の教員そのものだった。

今回の合格発表は、3月1日。合格者には、将来正式な免許化を前提としたミャンマー政府公認の「医療マッサージ師推薦証明書」が授与される。そして、合格後は、有資格者の立場で1年間出身盲学校付属のマッサージ治療室で臨床実習を行い、2014年2月に盲学校医療マッサージコースを卒業できる仕組みにしている。

今後、本プロジェクトが終了した後も、この仕組みをミャンマー現地の関係者がしっかりと引き継ぎ、更に発展することを切に願っている。それが、結果的にミャンマーにおける視覚障害マッサージ師の質と経済的自立・社会的地位をより強固にすることになり、同時に、ミャンマーに住んでいる方々に質の高いマッサージ施術を保証・提供することに繋がると思う。
現在、無秩序ではと思ってしまうほど急速な勢いで世界中からの投資が加速しているミャンマー。10年後・20年後「気付いたら全て市場を奪われ、路頭に迷う視覚障害者」。そんなシナリオはだれも望んでいないはずだ。
    塩崎
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ヤンゴンにて盲学校オープンスクール

2013年01月31日 | 日記
「ヤンゴンにて盲学校オープンスクール」

ジャパンハートでは、「ミャンマー視覚障害者自立支援プロジェクト」の一環として、現地の盲学校と連携しながら、昨年より盲学校オープンスクールを行っている。

今年は、今月19日にヤンゴンのカウェイチャン盲学校で開催した。この学校は、全校生徒150名以上を数える私立の大規模校。同じくヤンゴンにある国立チンミンダイン盲学校と共に、ミャンマーを代表する盲学校の一つだ。
当日は、盲学校に関心のある視覚障害者とその家族が集まっておられた。
大多数が20〜30歳代で、そのほとんどが盲学校の存在すら知らずに、これまで自宅で暮らしてきた方々だ。

会場は開会式前からにぎやかで、1日中、参加者同士、また参加者とカウェイチャン盲学校関係者との交流の会話が途絶えなかった。

授業見学の際には、本センター卒業生が教えている医療マッサージコースの教室にも行ってみた。参加者たちはその様子を見学しながら、授業をしている本センター卒業生や教育実習生に様々な質問をしていた。
点字のこと、医療マッサージのこと、小学校から高校までの基礎教育のこと、盲学校の学費のこと、日常生活のこと ・・・。次々に質問が出されていたが、自分の経験をもとにしっかり答え、「目が見えなくても、努力すれば必ず自立できる。
私も何もわからずにこの学校に来たが、今は教員として生徒を指導しています。ぜひ来年度はこの教室に来て下さい。待ってます。」と言う言葉は確信に満ち溢れていた。
また、昼食後には、ギター片手にカウェイチャン盲学校の生徒が歌を披露。後半では、参加者も飛び入りで歌う姿が見られた。
今回参加された方々が、これをきっかけに盲学校教育にアクセスし、自立に向けた1歩を踏み出してくれることを願っている。
    塩崎
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ミャンマー盲学校に医療マッサージ教室完成

2012年12月31日 | 日記
年の瀬を迎え日本ではクリスマスからいっきに新年を迎える準備にかわり
街中が慌しくしていることだと思う。


ミャンマーの正月は4月なので、街は比較的落ち着いているが、仕事の方は
あいかわらずフル稼働している。


今月は、2度の地方出張をはじめ、ヤンゴンでの行事などもたてこみ、週末返上
で動いていた。しかし、その一つ一つにプロジェクト推進上の意義があるので、
しっかり集中して、取り組んでいる。


その中の一つが、今月9日にミャンマー中部で行われた。モンユワ盲学校医療マッサージ
専門教室オープニングセレモニー。


当日はミャンマー政府社会福祉省・在ミャンマー日本国大使館からのご参列をいただき
、モンユワ盲学校の生徒・職員のみなさまや地域の方々も出席して、オープニングテープカット
からその後のセレモニーまで大変盛大に行われた。


この教室建設は、本センター卒業生が教員として、母校に戻った時に、充分教えていける
医療マッサージの教育環境をすべての盲学校で整備することを目的として本プロジェクトに
もりこんだ。それで、マッサージ教室がまったく設置されていない盲学校に教室を建設する事
にした。昨年度のメッティーラ・パコッグに続き、今回のモンユワ。これで本格的に教育活動を
行っている、ミャンマー国内すべての盲学校に、教室が完成したことになる。


これまでモンユワ盲学校で教えていた、本センターの卒業生や教育実習生は学校の狭い空きスペース
を利用して授業をしていたが、これからはこの新しい教室でのびのび教えることが出来る。
今後この教室からも本センター卒業生から職業的・経済的自立につながる。医療マッサージの
教育を受けた視覚障害者が一人でも多く社会に羽ばたいていってくれることを願っている。


セレモニー後にお会いした地域の方々が「モンユワの視覚障害者マッサージは私達がしっかり
支えていきます。」と言っておられたのが印象的だった。本当にありがたかった。この様に
地域の方々に受け入れられてこそ、この地域いったいにおける視覚障害者の社会自立が実現する。


やはり、ミャンマー国内どこにいても、すべての視覚障害者が自宅や自分の生まれた村から
もっとも近い盲学校にアクセスし、同じ環境のもとで、自立につながる教育を受けられることが
望ましい。「ミャンマー盲学校医療マッサージ科全国標準教育カリキュラム」も関係者の
ご理解、ご協力のもと、2011年度から全国いっせいに導入され、少しずつこの環境が
整いつつある。


さて、本センターでは例年通り本日12月31日まで授業をしたが、今年も本当にたくさんの方々
にご協力をいただき、また本センターにも足を運んでいただいた。
あらためて感謝申し上げたい。


皆様、良いお年を迎えて下さい。


  塩崎
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