The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2006 ヴォーヌ・ロマネ レ・ゴーディショ ニコラ・ポテル

2011-10-24 13:32:55 | ワイン
この『ヴォーヌ・ロマネ村』のプルミエ・クリュ、面積は僅かに1.0283haで
『ラ・クロワ・ラモー』『クロ・パラントゥー』に続いて3番目に狭い地所、
しかも並み居るグランクリュの真っ只中と上部に張り付いた立地、
むしろかつてはその大部分があの『ラ・ターシェ』だったという曰くつきの、
『レ・ゴーディショ』・・・

この極めて希少なクリマについてのお話を少々!

まずは所有者は?と言いますと、マット・クレイマーによれば、面積の多い順にこの6人↓

『クロ・ド・トレ社』⇒
『フランソワ・ラマルシュ』⇒
『ピエール・ユドロ』⇒
『トマ(アンドレ未亡人とオディーユ)』⇒
『ジャン・フォレ』⇒
『DRC』

では、この中で『ニコラ・ポテル』の『レ・ゴーディショ』はどこから来たのでしょう?
となるわけですが、詳細は定かではありません。

ネットをツラツラ眺めていますと、『レ・ゴーディショ』を持っている造り手は、
『ドメーヌ・フォレ』『マシャール・ド・グラモン』『ドメーヌ・ティエリー・ヴィゴ』
それに『ニコラ・ポテル』とくるんですね・・・

ここで、『ドメーヌ・フォレ』は『ジャン・フォレ』の区画の物であることは、読んで字の如し!

そして良く見かける『マシャール・ド・グラモン』はどこの区画か?と言いますと、
実は『フランソワ・ラマルシュ』の区画との事で、1993年からリリースしているらしい。
どうして『ラマルシュ』自身がリリースしないのか?は謎ですが、
もしや『ラ・グラン・リュ命』の心意気ということなのでしょうか・・・

で、『ティエリー・ヴィゴ』ですが、トマ未亡人の区画をメタヤージュ契約しているとのことで、
折半の残りの葡萄はどうなったのか?となるわけですが、それについては不明!

さてソレでは『ニコラ・ポテル』はどこの区画なのでしょう?

ワタクシ思うに、どう転んでも『DRC』はありえませんので、
『クロ・ド・トレ社』か『ピエール・ユドロ』になるのでしょうか?

漏れ聞く話では、『クロ・ド・トレ社』とはNSGの『メゾン・モワラール』の事で、
本当か嘘か分かりませんが『マルコンソール』の最大所有者の『メゾン・モワラール』は、
『レ・ゴーディショ』を『マルコンソール』にマジェコジェにして、
『デュジャック』や『ドゥ・モンティーユ』などに売却しているとの事なんですね・・・

そうすると、『ニコラ・ポテル』は『ピエール・ユドロ』の物とするのが、
一番信憑性が高いということなのでしょうか・・・

まあ、出何所はともかく、この『レ・ゴーディショ』こそ、
ミネラルの利いた気品のある香りは小一時間の待ちでそこいらじゅうに響き渡り、
その味わいはトランペットの隊列が一斉に吹き鳴らすかのような鮮烈な果実を味わえます。

このワインが本当の凄みと和らぎを見せつけてくれるには、
あと5年の歳月は必要なのでしょうか?

エレガンス系のブルピノの本流としては申し分なし!
今ひとつの艶やかさと内実の強さがありさえすれば、
ホンマモンのグランクリュと肩を並べる事が出来るのでしょうか・・・

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