The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2004 AVE コート・デュ・ローヌ レ・ザフィラント

2017-11-19 22:58:19 | ワイン
恐らくこの造り手のこのシリーズは、これが2度目だと思う。
たかだかコート・デュ・ローヌなのだが、まるでハタキコミを食らった取的のごとくに、イヤイヤながらも書き込まざるをえないのだ。
すなわちそれだけ魅力的なコート・デュ・ローヌだということだ。





若き当主のダニエル・ブールは2000年に、ジゴンダスからさほど遠くないトラヴァイアンと言う地所に、家族経営のドメーヌを立ち上げた。
もともとはワインメーカーといういよりは、ブドウ栽培農家として有名で、立ち上げ当初も、3分の1はバルク売りということだったらしい。
それでも2007年にはヴィオディヴァンのエコセールの認証を獲得し、本格的なこの地の自然派生産者として名を馳せている。

ワインは熟成感もさることながら、その底味に宿るそこはかとない御出汁のニュアンスや、その地に生息する種々雑多のキノコやハーブのテロワがものの見事に表現されていることに、驚きを禁じえないのだ。
こんなコート・デュ・ローヌは、そこいらじゅう探してもまず無くて、干支一回り待った名うての造り手のジゴンダの域まで踏み込んでいるように思える。

しかしながら、このシリーズも品薄のようで、なかなか見つけることが出来ないというのが現状だ。
バブリーではないけど、見つからない。
なんとも面はゆいワインではある。

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