The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2008 シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ ロベール・グロフィエ

2015-05-14 22:54:43 | ワイン
さて、このご時勢、ただでさえ手に入れにくい『ロベール・グロフィエ』の、こともあろうに『シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ』が登場した!
これにはさすがにワタクシも驚いた!
まあこの会が、どれだけの会費で行っているかは、ここでは詳らかにはしないけれど、とにかく凄いこってす!

で、その昔、すなわちロベールの時代に、このワインを飲んで、そして今、いわゆるセルジュの時代のこの2008年物を飲んで、総体的な方向性は同一線上にあるとは思う。

しかしながら少しだけ目を光らせると、代替わりする前のスタイルは、幾分樽の効き過ぎた、果実味の重めの重量級のスタイルだったけれど、今の物は『シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ』であることを、差し引いても、実にブルゴーニュらしいフィネス溢れる、バランスのワインだ!





モノの本によれば、2008年物は30%全房で仕込んだとのことで、10日間の低温マセラシオン、自然発酵によっている。

この流れは、ロベールの時代とそう変ってはいない。
ただし、真面目さの系譜が、さらに質を高めるということは、このワインを飲んで、容易に想像できるのだ!

この稀有なグラン・クリュでさえ、その果実は目の詰まったギッシリとしたもので、タンニンも強いけれど、若くても飲めるだけの滑らかさと極上のバランスがある!
イヤー、素晴らしい!エエ若いもんじゃあ♪

熟成を待たずに、享受されうるこのヨロコビ!
ブルゴーニュはこうでなければならんというわけだ!

イイと思います!