The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1991年 リッシュブール DRC

2009-03-12 13:07:44 | ワイン
リッシュ(富んだ)ブール(大きな村)とは良くぞ呼んだもので、
これまでのワタクシの、拙いリッシュブール経歴においても、
そのワインの弾けるようなフルーツ、勢いのあるダイナミズム、
そして果てしないスケール感は、どのアペラシオンをも凌駕するものでした。

ですから逆に、DRCが正しく熟成の高原部に登りつめた時のみに垣間見せる、
妖艶な色香を放ちながら、ビロードの舌触りをも誇示し、
この世の物とは思えないフィネスを見せ付ける・・・
そんな昇華したリッシュブールを拝む経験は、おのずと数少ない・・・
ということになります。

思い出してみると、そんなワインは、僅かに1992年に飲んだ1976年物、
そして1995年に飲んだ1980年物などでしょうか!

世紀のヴィンテージと言われる、1978年物や1990年物も、
15~6年のストロークでは熟成感が甘く、到達すべきエロスの桃源郷にはまだ早いという事になります。(これ全くの自論ですが・・・)

そこへ持ってきて、先日の1991年物♪(すなわち、2009年に飲んだ♪)
これが凄かった!

熟成感のスイートスポットでのジャストミート!
むしろ、ダイナミズムのリッシュブールではなく、
和らぎの、調和を持った、穏やかなリッシュブールだったんですね・・・

妖しの香気はそのままに、七色のブケは所謂万華鏡!
しっとりとした、流麗なフルーツは究極の面接触!
優しさの中にリキュールのごとき濃密な余韻が漂います。

これは、主宰とその仲間に大感謝!でしょう・・・

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