The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

アンリ・ジャイエへのレクイエム

2006-10-12 21:51:30 | ワイン
ブルゴーニュのピノ・ノワールは、こうあって欲しいと思わずにはいられないと・・・

我、10.11Zoo特別会『アンリ・ジャイエ追悼ワイン会』に想う・・・

心を温めてくれる、芳醇で複雑なブケ、
決してその生気が失われる事などないと思われる、輝くばかりの果実味、
舌触りはまるでシルクを連想させ、あくまでも滑らか、
しかしそのテクスチャーは堅固で、長い熟成を約束させる・・・

そんな、ブルゴーニュ・ピノ・ノワール!!

アンリ・ジャイエ曰く

『私のワインはいつも人を面食らわすのさ。
若いときは、熟成した物と間違われるし、
古い物は必ず若いワインと勘違いされる!』

なるほど・・・
オテル・ド・ヤマダ100回記念の86’クロ・パラントゥーMGもそうでした!

ミネラリーに閉じた外観、凝縮したレッドフルーツのコンポートのアローマ、
エキゾティックなオリエンタルな香料、ムスクやシャンピニオンなどなど・・・
しかし86’にして鮮烈なフルーツ、尚且つシルクタッチの面接触、
そして、余韻は際立って長い!

今回の84’クロ・パラントゥーもそう、
典型的な熟成香が立ち昇り、心が癒されます!
確かに84’のヴィンテージの傷痕でしょうか?
繊細で、微妙な果実味と不安が過ぎります・・・
しかし、妖しの香りの霧が晴れた後は、また再び果実が前面に主張し始めます!
壮麗な酸味の調和のクロ・パラントゥー間違いなし!

静かに詠ったレクイエム・・・

立案・企画のイトウゾ神父に感謝です!
(写真は左84’クロ・パラントゥーと右95’クロ・ド・タール)