これからは

長い間ありがとう


こんなに早く


別れの日が来るなんて


思ってもみないことだったけど


ありがたかったです





あなたがなくなって

さみしいけど

何とかやっています



心配しないでね

毎日何度も

毎日

何度も

左側の人から

メールが届いてないかと

画面を見ることを繰り返しています




もしかしたら

思い出の波

あれから

少し落ち着いて

涙の溢れることも我慢できるようになって・・・



でも

思い出は

思わぬところで

気持ちをゆすぶります

いいお天気だと

いいお天気の休日




いい天気だぞ

洗濯したか？



という言葉を思い出して

バルコニーから

左側の人の家のほうに向かって



　　　おはよう

　　　今日の洗濯は終わりました

　　　

なんて

思ったりしてます

早く離れていれば

今一番後悔していることは



なぜ別れなかったのだろう




ということです

左側の人は好い人を見つけ再婚しこんなに早くいなくなることはなかったかもしれないし

一人さみしく最期を迎えなくてもよかったかもしれません

なのに




俺はお前がいいんだ



と言って

私もその言葉に甘えてきました

自分の立場はそのままにずるい態度でした



悲しくても

もっと強く決断していれば

思えば・・・

思えばわがままなふるまいをしていたものでした


気をつけていたとはいえ

首をかしげることも多々あったかもしれません



それでも

いつも仕方がないなというように

話を聞いてくれました



もう

聞いてくれる人はいないのですね

車に乗って

ちょっとした用足しに車に乗って出かけると

左側の人とよく通った道だったり

飛行機が飛んでいるのを見れば

空港への道を思い出したり




だんだんに

唐突だった知らせが

身に染みてきて

改めて思い出すことも多くなってきました



最後に少し遠出をしたとき



　　　またどこかへ連れて行ってね



と言ったら

快く返事をしてくれたのに

かなわないことになってしまいました



お天気のいい日だったね

散りかけた桜を見ながら・・・

楽しかったことや

うれしかった言葉

思い出すことはたくさんあるけど




やっぱり



ごめんね



という言葉しか出せません

桜のメール

その日


桜も見ごろを過ぎました



なんてメールを出して

もう少し言葉があったなぁと思ったけれど




このメールがあったから

親族の方も

知らせてくれたのかもしれません




知らずにいたら

病院で・・・

桜と一緒に・・・

２日前には病室が変わったとメールがあったのに

今度の日曜は病院に行こうと思ってたのに

お誕生日にはかわいくて元気の出るメールを送ろうと思ってたのに



どれもこれも

できないことになって

もっとすることもあったのに

って



やっぱり



ごめんね



という言葉しか出てきません