【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

体年齢の評価

2017-04-17 07:13:21 | Weblog

 実家からちょっと昔の体重計が我が家に引き取られてきました。発売当時には「最新のハイテクマシン」だったもので、上に乗るだけで、体重だけではなくて、BMI・体脂肪率・内臓脂肪なども表示され、さらに体年齢まで計算してくれる、というものです。で、生年月日・性別・身長などを登録してから乗ってみたら、私の体年齢は暦年齢より十七歳も若い、と表示されました。
 私は喜ぶよりも、この機械に不信を抱いてしまいました。だって私のお腹、どう見てもぽっこりしてきているんですもの。体重計に「目」がついていたら、絶対に別の判定になる、という自信ならあります。
 ところでこういった体重計にたとえば小学生を乗せたら、どんな「体年齢」が出たら喜べるんでしょうねえ。

【ただいま読書中】『ビアンカ・オーバースタディ』筒井康隆 著、 いとうのいぢ イラストレーション、星海社、2012年、950円(税別)

 著者はあとがきで本書のことを、「ラノベ」としても読めるが、「メタラノベ」としても読んでほしい、なんてことを言っています。いや、確かにどちらでも読めますが、自分がどう読んでいるか、なんてことを意識せずに、ただ単純に楽しめば良いんじゃないかな。おっと、『時をかける少女』のエロ版として読むことも可能です。
 主人公は、高校2年のビアンカという美少女。生物部に所属していて、ウニの受精の実験をしています。ところがそれが「オーバースタディ」となってしまって、ビアンカに恋する男から採精してしまうは、それを自分の卵子と結合させてみるは、さらには、巨大カマキリを退治するために人間とアフリカツノガエルとのハイブリッドを大量生産してみるは、タイムマシンに乗ることになるは……いやもうハチャメチャな放課後活動になってしまいます。
 で、最後は「バック・トゥー・ザ・フーチャー」のもじりですか? 「ラノベ」か「メタラノベ」かは知りませんが、小説として楽しめるから、私はそれで良いのですが。
 ついでですが、本書の続編『ビアンカ・オーバーステップ』は、別の人が書いています。これはこれでまた別の楽しいお話ですが、もしその本を読んだらそのことについてはそこで触れることにいたしましょう。