小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

=開かれた福祉風呂というコンセプト=: 身障者と健常者の考え方の微妙な乖離を知る:

2021年10月01日 | 社会戯評

=開かれた福祉風呂というコンセプト=:

身障者と健常者の考え方の微妙な乖離を知る:

 

先日、<福祉風呂>施設を有する東御市の<御牧の湯>(FBページ参照)に下記のようなメッセージを投稿したところ、早速、私が話をしたお客様と話しが出来て、福祉風呂をゆっくりと活用して戴けるようにご案内しましたとの回答を得ました。この間の私の感想を述べてみたいと思います。

 

 私は、やや、歩行が困難とは言え、未だ、健常者の部類で、身体障害者手帳を持ち合わせておりません。しかしながら、一歩行困難者として、パラリンピックではないですが、(障害者の立場を理解するように努力しています)、説明を聞く限りでは、<世間様の風当たり>は、なかなか、厳しいものがあるようです。 その一つが、身体者障害手帳、そのものの特典(利用料金の割引優待も含めて)を、当然の権利者として、自ら、ある種の負い目から、十分活用せずに、<自主的に辞退してしまう現状がある>そうです。

 そんな当然の権利を、何故、積極的に使わないのであろうかと、私などは、思うのですが、それは、健常者の立場からの考え方で、身体障害者の立場からではないようです。それ自体が、確かに、一種の壁なのかもしれません。自分は、その意味では、一歩手前の身体障害者未満、であっても、健常者の部類に依然として、属しているものなのかも知れません。又、駐車場の優先スペースも、身障者マークをつけていると、<身障者のくせにこんな良い車に乗りやがって!>といやがらせを受けるそうです。だから、遠慮して、普通のスペースに駐車するそうです。更には、片腕のない人や入れ墨も含めて、<見えない形でのinvisible な暗黙の差別も、未だ、解決されず>に、厳然として、残っていて、従って、私が提案した、丸椅子や脱衣棚に、優先マークなどを貼ろうものなら、逆に、一般の顧客が、<不当な逆差別だ!>と利用を差し控え兼ねないそうです。そんな気持ちの上で、健常者と身体障害者の間で、<微妙な乖離があること>に、改めて、気づかされました。

 パラリンピックのアスリートの活躍に、健常者も、勇気づけられましたが、まだまだ、現実の日常生活の中で、ハードは、整えられつつあっても、<内なる心というソフト面のハードル>は、高いようです。<福祉風呂>と言うものは、それなりに、一歩前進の<ハード面での改善>ではあるかもしれませんが、そのコンセプトである<内なる心のソフト面>:<差別のない多様性の共生・協働・尊重>を、健常者も身体障害者の双方が、どのように歩み寄れるのであろうかと、考えさせられました。

 そんな折りに、人工透析を認定されている多くの友人達の中で、長年、心臓病と糖尿病を患っていた後輩が、重篤化の末に、結局、脚の左右の指が壊死して、切断したと偶然、聞き及びました。又、親しかった友人は、同じく、透析中に、脳溢血で、転院を繰り返した上に、結局、コロナ禍と個人情報の壁で、連絡がつかなくなり、50年余りの連絡もプッツリつかなくなってしまいました。知り合いの中でも、大腸癌から、人工肛門装着や、心臓弁膜症手術やら、コロナ禍で、どうしているのかと思いますが、身体障害者手帳も、自動車マークも、正々堂々と、権利の行使を享受して貰いたいと思います。

 同じ事は、貧困という問題や、生活保護受給申請にも、言えるのかも知れませんが、、、、、本当に、必要な人ほど、自分からは、プライドや面子から、出来ないものかも知れません。周囲の人間、社会自体が、協力してあげる雰囲気が、必要で、どのようにしたら、そんな社会は、実現するのでしょうか? 傷痍軍人が、アコーディオンと松葉杖で、えび茶色の国電の暗い電車に乗車してきた時に、子どもの頃、感じた記憶が、脳裏に焼き付いていることを想い出します。自分が、今、身体障害者未満、歩行困難者の一員になって初めて感じたこの感覚は、改めて、肉体的な老いによる衰えと、内なる壁を感じさせられました。

 

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<御牧の湯、他への提案概要:>

いつも共通温泉カードで、ほぼ毎日、快適に、利用させて戴き感謝申し上げております。

昨日、偶然に、松葉杖の若い身体障害者のお客様と脱衣所で、一緒になり、私も、脊柱管狭窄症でやや、足が不自由な上に、湯―ふる田中の風呂場で脚がもつれて、転倒したことがあるなど丸椅子に座りながら、雑談を致しました。 その時、下記のようなサービスがあったら、如何でしょうかと提案したら、是非、お互いに、身体が不自由な客の立場から、関係当局に、提案をして戴きたいというので、文書とメールする次第です。

 

提案する具体的なサービス内容:

 

  • 温泉脱衣場に、身障者マーク付きの専用の脱衣BOX・箱(真ん中の柱の隣に)利用指定する。
  • 身障者マーク付きの丸椅子を追加設置する。(PCでマークを印刷して、貼り付ける)
  • 温泉入り口のドア付近に、滑り防止用の4脚アルミ製の補助歩行器具を最低1脚は希望します
  • 仮に経営難で、予算的に難しいのであれば、私個人が、寄贈しても構いません。
  • 尚、身障者マーク付きの限定的な駐車場への、健常者による違反駐車への警告とモラルの低い客への指導を徹底することを望みます。余りにも、モラルが低くて、注意も憚られる。

 

以上、上記ご検討の上、メールにて、ご回答お願い致します。

 



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