『終戦のエンペラー』を観てきました。
連休が終わった火曜日の昼間、受付には、社長(?)が一人立っていました。
連休中忙しかったであろう社員を休ませてのことでしょうか・・・。
私たちの他に観客はいるだろうかと思っていましたが、5人ほどいましたか、入っている方だと思います。
さて映画は・・・
大味な映画でした。
歴史に興味のある方は、興味深く観られますが、そうでない方は、クライマックスまで退屈かも。
物語を引っ張る恋愛談もとってつけたようだし、なにより、主人公の役者さんが、これはあくまでも私の個人的な感想ですが、よく役を理解しないまま演じていたのではないかと考えられ、感情移入しにくかったのです。
それでも、戦争中の日本側をよく理解して描かれていたと、好感が持てました。
しかしそれよりなにより、天皇陛下とマッカーサーの対面場面は、圧倒的な感動がありました。
私、号泣してしまいました。
それを観るだけでも、いや、その一点だけでも観る価値があるでしょう。
どこの独裁者も、最期は命乞いをするものなのに、陛下は、一命を投げ打って国民を救おうとなされた。
これはよく知られた話ですが、再現されたシーンを観ると、たかが映画を超えて、圧倒的に胸に響いてきたのです。
これがアメリカ映画だというのが、分かってもらえた嬉しさがある反面、なんで日本でこういう映画が作られないのか、というもどかしさもあります。