JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

宮本顕治、上田耕一郎著作集出版、日本社会変革の道筋示し、考え方の基本を学ぶ

2012年01月04日 | Weblog
「あの夏の日に」
「あの夏の日に」は、正月を利用して、私が作詞・作曲しました。妻からは「冬なのになんで夏の歌なの?」と酷評を頂きました。

 宮本顕治、上田耕一郎著作集の刊行が、報道されました。
宮本顕治氏は、戦前からの日本共産党幹部として、獄中にあっても説を曲げず侵略戦争反対、主権在民を掲げ続け、戦後、日本共産党は日本社会の民主主義革命の立場での党の方向を確立し、日本共産党を大きくして、平和・くらし・福祉充実の社会を進めてきた日本社会の代表的な人物です。
 日本共産党綱領を確定する過程での発言をまとめた「日本革命の展望」は私が何度も読んできた著作です。日本社会の現状と変革路線の方向では、現状に合わないところが多々ありますが、その過程での社会をどう見るかという視点では、基本としています。
 「第一の観点は、マルクスが『フォイエルバッハについてのテーゼ』でのべた『哲学者たちは、世界をさまざまに解釈したにすぎない。大切なことはしかしそれを変革することである』という立場に立つことである」・・・このマルクルの指摘は加藤周一氏もマルクス主義について語った場所で引用しています。加藤氏は、政治の中心にいないことがよく見えるという主張を持っており、この立場ではないとしています、しかし私は加藤氏は、政治を語ることによって、周辺にいただけではとどまらなかったし、9条の会の創設は、その具体化であったと考えます。
 「第2、・・・・・・・弁証法的に、すなわち全体的かつ発展的にとらえること・・・」とです。現在では不破哲三氏が、マルクス・エンゲルスの著作を紹介するに当たって、彼らの認識の発展にそってとらえるとして、全体像に迫っています。
 「第3、マルクス・レーニン主義の・・・・神髄を日本革命に創造的に適用しなければならない」としている点です。2004年の日本共産党第23回党大会で採択された、新綱領路線は、その証明でもありますし、旧ソ連、中国のはげしい干渉とのたたかいで示された日本共産党の力量の姿でもあります。
 わたしは、マルクス・レーニンという言葉の問題は別として(現在は科学的社会主義と呼んでいますが)あらゆる、場面で基本になるのではないかと考えるのですが。
 上田耕一郎氏は、私が松戸の団地に住んでいたときに、以前上田さんが、同団地の支部に属していたということで、当時の支部員の方々との懇談に参加したことがあります。大変気さくなかたで、駅頭で「赤旗」の購読の訴えを続けていたとのことでした。
 私が20歳で入党したときから、理論家として評価され、次々と論文を発表されていました。日本共産党と考え方が違う方々との共同を追求された貴重な方ではなかったでしょすか。
 現在、日本共産党と新たな共同が広がっている今、改めて、読み直す価値のある方だと思います。

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