My little lovers

忘れないうちに、書いときます。

初陣

2016年12月24日 | 日記

彼女は19歳だったと思う。
僕は20歳になろうとしていた。
ポニーテールと白い靴下。ウエストサイド・ストーリーに出てきそうな
絵に描いたうようなヤンキーだ。

たぶん誰かの友達で、時々何人かで僕の部屋に来ていた。
かわいい顔とポニーテール。でも、まったく趣味も生活もかけ離れていた。

武勇伝をよく話してくれた。彼女が箱乗りしていた車から、振り落とされたのを、彼氏は気付かず、
先に家まで帰っていたとか。そんな話ばかり。

ある日、4、5人で部屋で話していた時に、明らかに経験のなかった男の子を、彼女が
徹底的に言葉でいびった。
「まじ、やってないんだよね。」
「したいとは思うの?」

僕はベッドの上で、行き過ぎた彼女の暴言を聞いていた。
はじめは笑っていたどーてーくんも、顔を赤くして怒り始めている。
「こわっ!」
彼女は僕の横に来て布団をかぶった。こういうふざけ方は、理解ができない。
箱乗りから落ちるのも、うなずけた。

布団の下で、彼女は僕の手を握りながら、相変わらず彼を揶揄する。
ちょっと度が過ぎて、しらけてきていた。

帰る、、と言って被害者の彼と僕の友人は半ば腹を立てたまま、
部屋を出て行った。

僕らはしばらく布団の中でふざけあっていたが、
やがて、笑いながら服を脱ぎあった。
趣味であろうとなかろうと、肌の感触は脳を鈍くさせて、自然と体が彼女を欲した。

「・・さんは、女の子とこうなった事が、、ないんだよね。」
僕の下で彼女はもう一度笑い、そのあとは低い、別の声になった。

正直に言えば、これが僕の初陣だった。
幸い、彼女も経験は実際には少ないようで、比較されることはなかった。
「こんなこと、・・さんはまだ、やり方も知らないんだよね。」

終わった後に、腕に巻き付きながら彼女が言った。

そうだね。僕も、今知ったばかりだけどね。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 青梅街道・KAKO | トップ | 藍色2 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。